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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第11章 少年王と夏休みと残暑と世界情勢っ!!
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第140話 少年王と夏休みと残暑と世界情勢っ!! 24

 マギアンティア世界統一暦・1555年・10月12日・午前10時05分頃・マギアンティア世界・第三文明圏 マギアンティア世界・ユーラシアン大陸から南西に19000キロ地点・第三文明圏・南方地域世界・ダクラマカン大陸・ダクラマカン大陸・モンガル大元王国・首都都市・オアシス交易都市ウラハン・バーントール市・市内西側・ウラハン岩石山・ウラハン・バーントール城・モンガル大元国王・執務私室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ビクトリナ南洋大戦が終わったキリヤ公国連合国は、10月を過ぎて、その季節は本格的な夏を迎え、更に色々と忙しい毎日を送って居たが、比較的に落ち着いた日々を享受して居た。


 今年はキリヤ公国連合国が建国されて初めてと成る官民の夏休み期間を何時にするかが、課題と成って居た。


 しかしながら、色々と国内外を問わず忙しい日々が続く最中であるので、残暑が厳しい初秋頃にまでずれ込む見通しとも言われ居る。



 そんな忙しい原因の一つに挙げられるのが、キリヤ公国連合国と敵対姿勢を貫く各国は、キリヤ公国連合国の地域の動きを注視しながらも、何処かに隙が無いかを探る日々を送って居た。



 さて、キリヤ公国連合国が拡大の一途を辿る中で、マギアンティア世界の各地では、様々な国家に動きが見られ始めて居た。



その中の一つであるモンガル大元王国は、キリヤ公国連合国の在るユーラシアン大陸から南西に19000キロ地点に在って、同じダクラマカン大陸の大国にして、第三列強大国の大華天帝国・クーロンと穀倉地帯を巡って争う大国であった。


 とは言っても、一方的にモンガル大元王国が巨大な穀倉地帯を有する大華天帝国・クーロンを打ち倒そうとして居るだけで、潤沢な資金と食料を有する 大華天帝国・クーロンの方が優勢なのは火を見るよりも明らかであった。   


モンガル大元王国に付いては以下の通りと成って居る。  


モンガル大元王国  首都都市・オアシス交易都市ウラハン・バーントール市


居城・ウラハン・バーントール城


 ダクラマカン大陸の西側を支配して居るガイア―ズ大陸と二分するもう一つ騎馬民族国家で、大王都グランバートル市以外では、都市を殆んど持って居ないと言う変わった国家で、国民達の殆んどが、馬を中心とした家畜の放牧を中心とした生活を送って居て、年間の大半をダクラマカン大陸西部地方の大草原を周回して居る。



 しかしながら、その一部だけは、自分達の主食や家畜たちの餌の為に農業が出来る地域に定住をして居り、定期的に補給交易商隊がオアシス都市に合流する事に成って居る。


 その為かその東隣に位置して居る大華天帝国・クーロンとは、食料自給率が安定して居る穀倉地帯を欲しての戦争が絶えない。


 主要産業は畜産業で、ヤク・ラクダ・羊・馬・山羊が中心と成って居り、国土の6割近くが草原地帯で、殆んど河川幅が狭く、小麦・米などの穀物類が育てて難い為、トウモロコシとジャガイモが主食で、野菜類は割高に成ってしまうが輸入に頼って居る。


 地下資源が豊富で、金や銀、銅、石炭などを採掘して居るが、中には現代国家レベルに達しないと分からない資源が大量に眠って居るが、知らないのでは無いのと変わらない。



首都都市・オアシス交易都市ウラハン・バーントール市


 ダクラマカン大陸の西側地方のど真ん中に在るダクラマカン砂漠に有るオアシス都市のことで、モンガル大元王国の水源地補給をする為の重要な土地。


 モンガル大元王国の王族は、キャラバン移動軍で、家畜を放牧しながら移動して居る為、定住する者達は限定的。


 水辺の管理と政務活動の為に定期的に、この地域を訪れ、内政・外交・経済・軍事の全てを行うとして居る。

  

 

ウラハン・バーントール城


 首都都市・オアシス交易都市ウラハン・バーントール市内に在る大岩山を刳り貫いて造られた居城の事で、モンガル大元王国の王族は、キャラバン移動軍で、家畜を放牧しながら移動して居る為、定住する者達は限定的であり、居城に訪れるのは、必要がある時だけである。


 水辺の管理と政務活動の為に定期的に、この地域を訪れ、内政・外交・経済・軍事の全てを行うとして居る。




 モンガル大元王国は、先祖代々大華天帝国・クーロンと穀倉地帯を手に入れようと、冬から初夏に掛けて二度ほど大遠征軍を率いて攻勢を強めて来る。



 そんなモンガル大元王国軍は、初夏大遠征へと向かった30万人の大軍勢らは、大華天帝国・クーロンから、首都都市・オアシス交易都市ウラハン・バーントール市へと帰って来て居た。


 モンガル大元王国に取って秋から冬の季節は、収穫と家畜の世話に、政治・外交の季節とされ、一年間を通して家畜の餌を求めて大移動をしていた流浪のキャラバン軍が、オアシス都市へと立ち寄り、春に向けての準備をする季節なのである。



 大華天帝国・クーロンとの戦いは、今年も大惨敗を期してしまう。


 その原因は、大華天帝国・クーロンの西部に在り、北から大陸南部の果てに至るモンガル大元王国との国境を守る大要塞で、全長が一万キロ以上も在ると言われて居る大要塞である万里の長鉄壁城が在るからだった。


万里の長鉄壁城とは?


 大華天帝国・クーロンの西部に在り、北から大陸南部の果てに至るモンガル大元王国との国境を守る大要塞で、全長が一万キロ以上も在ると言われて居る大要塞。


 その要塞は、各土地の特徴を活かした材質を使っての巨大な壁であり、その上に通路とや城塞を築いて、モンガル大元王国の大軍と対峙をし続けて来た歴史が在る要塞。


 大華天帝国・クーロンが建国されて以来、代々ヤンユー太守王家を中心とした西部の諸侯連合によって守られて居る。 



 そんな大要塞を攻め切れずに、今年も大惨敗して帰って来たモンガル大元王国軍は、大元王であるガビルライ・ハーンこと通称・ガビルは、ボロボロの格好で、居城であるウラハン・バーントール城へと久方ぶりに帰って来て居た。



「くっそおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!!!」と言う怒号の叫び声がウラハン・バーントール城の大元王の私室内で響き渡る。


「あの女狐どもめっ!!」と憤るガビルは、先祖代々似たような形で、万里の長鉄壁城を攻め落とせずに居た。



「・・・・・とは憤って見たが、馬鹿正直に万里の長鉄壁城を真正面から攻めるのも芸が無いな。」


「とは言っても、我が国の将兵達に攻城兵器が扱えるとも思えんし、造るにしても木材が無い。」


「だからこそ、騎馬民族特有の騎兵団と歩兵軍団による戦い方こそが、我が国に合ったやり方なのだ。」と独り言を呟きながら思案して行く。


 そんなガビルは、とある話を思い浮かぶ、それは遠い異国では、これまでとは違った戦い方や新兵器が扱われ、騎兵や歩兵どころか、巨大な要塞すら意味を為さなく成ると言う物である。


「確かユーラシアン大陸のゲルニアン帝国とか言う帝国では、筒状の武具や兵器で、軍隊を粉砕し、要塞すらも意味を為さなく成ると言う噂話が有ったな?」


「物は試しだ。ユーラシアン大陸で流行って居ると言う兵器を買い入れて見るとしょう。」


「我が国は金銀宝石の類は、山谷を分け入って、地面から幾らでも掘れるからな。」と呟くと、ガビルは外務大臣を呼びつけ、ユーラシアン大陸のゲルニアン帝国へと向かわせる事にした。



「おお、そうだっ!!どうせならば、隣国の・・・・・ペルシャ―ラ大帝国の兵力を借りるとしょう。交換条件は第五文明圏へと攻め入る際に、同等の兵力を貸し出す事にすれば良い。商売優先のダレイオス・ペルシャ―ラ30世の奴ならば、この話には乗る筈だ。」


「噂に聞けば、彼の国はキリヤ公国連合国とか言う小僧王からやって来る商人どものせいで、国内の景気がガタ落ちとか聞くな。」



「其処にわしからの交換条件に乗れば一儲け出来ると言う物。」


「わしの方も、クーロン地方が手に入れば、ペルシャ―ラ大帝国の兵力を借りるのは、安い買い物と言えるだろう。」



 こうして、モンガル大元王国の大元王であるガビルライ・ハーンこと通称・ガビルによる第三列強大国・大華天帝国・クーロンへの新たな侵攻計画が進められる事に成った。



 そう、キリヤ公国連合国の勇治が知らない所で、着々と新たなる乱世が動き出そうとして居たのであった。


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