第139話 少年王と夏休みと残暑と世界情勢っ!! 23
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午後18時25分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領ローザンヌ地方・公王都・メイル市・公王都・メイル市中央区官庁街地区・メイル城・メイル城迎賓館・迎賓大広間・メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府主催・キリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アーラスカン共和国大統領であるナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトこと、レオーネは、副大統領であるエマニュエル=ジョゼッフ・シエイエリスこと、エマと供に宗主国王である勇治に会いに行くべく、キリヤ公国連合国へと訪問して居た。
そして、遂にレオーネ達は、目当ての人物が滞在中のメイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領・ローザンヌ地方・公王都・メイル市に在る公王都・メイル市駅へと到着する。
メイルシュルフラッド独立自治公国の首都に在るメイル城・メイル城迎賓館・迎賓大広間では、勇治と供にやって来たキリヤ公国連合国の加盟諸国の元首・首脳閣僚幹部を含めた夏休み旅行にやって来た仲間たちを歓迎するべく。
メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府が主催するキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場へと続々とやって来る勇治の仲間たち。
メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府の摂政として、必要な裁可の吟味を取り仕切る公王代理を務めて居るフィーゼ・メイルシュルフラッドは、次から次へとやって来るキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行を引き続き出迎えて行く。
其処へ招かれざる珍客がパーティー会場へとやって来た。
「リィーゼさま。フィーゼさま。シュタインさま。在キリヤ公国連合国加盟国・メイルシュルフラッド独立自治公国・アーラスカン共和国大使館大使を務めるラーク・ラークスです。」
「今宵の突然の訪問のこと、誠に失礼とは存じますが、如何しても我が国のレオーネ大統領閣下が、勇治陛下にお会いしたいと来て居ります。」
「ええっ!?もう、いらっしゃったの?」と、メイルシュルフラッド独立自治公国・アーラスカン共和国大使館大使を務めるラーク・ラークスやアーラスカン共和国外務省から事前に聞かされて居た予定とは違う事に驚いてしまう。
「確か・・・・ガリアナ王国 首都・王都パリティ市での会談を希望すると聞いて居たはずでは?」とリィーゼは聞き返す。
「はい。ですが、追い付けたら顔合わせをお願いしたいとも、伝えてあった筈です。」
「晩餐会には、招待されては居ませんが、勇治陛下にお目通りをお願いしたい。」
「フィーゼさま。リィーゼさま。無礼は承知の上で御願い致します。」とレオーネも頭を下げてお願いする。
「リィーゼ、此処はキリヤ公国連合国・キリヤ公国宰相内閣府大臣である貴女が決めなさい。」
「分かりました。夏休み旅行に参加して居るキリヤ公国連合国中央政府の首脳閣僚幹部らと図ってからの成ります。」
「分かった。待たせて貰おう。」
「お待ち下さい。招待状無しとは言え、キリヤ公国連合国と我が国に国家間交渉の為に来日した。国家元首殿を立たせて待たせるの無礼な上に、更には持て成さないケチな真似をする気は御座いませんわ。」
「どうぞパーティー会場内の中で、ご自由にお持ち下さい。」とフィーゼは、レオーネたちをメイル城迎賓館・迎賓大広間の中へと招待する事にし成った。
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午後18時25分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領ローザンヌ地方・公王都・メイル市・公王都・メイル市中央区官庁街地区・メイル城・メイル城迎賓館・迎賓大広間・メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府主催・キリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メイルシュルフラッド独立自治公国の公王室の居城であるメイル城は、公王都・メイル市の中心地に在る小高い丘に建てられた洋風建築様式の城の事で、塔は青色で真っ白な大理石様式を用いて造られた建物は、金細工で煌びやかに彩られて居る。
そんなメイルシュルフラッド独立自治公国の首都に在るメイル城・メイル城迎賓館・迎賓大広間では、勇治と供にやって来たキリヤ公国連合国の加盟諸国の元首・首脳閣僚幹部を含めた夏休み旅行にやって来た仲間たちを歓迎するべく。
メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府が主催するキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場へと続々とやって来る勇治の仲間たち。
メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府の摂政として、必要な裁可の吟味を取り仕切る公王代理を務めて居るフィーゼ・メイルシュルフラッドは、次から次へとやって来るキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行を引き続き出迎えて行く。
其処へ招かれざる珍客がパーティー会場へとやって来て居た。
ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルト
アタシの辞書に不可能等と言う言葉は無いと言う名言が有名な人物で、元はフランク王国の地方のコルシカ島レオンハルト侯爵家の出身者で、相次いで跡取り後継者が病死した事に由り、当主を18歳で継ぐ事に成る。
軍事・外交・政治に措いて卓越した才能をフランク王国のエリート士官学校であったパリティ市・フランク王国士官学校を飛び級で卒業し、僅か17歳後半からフランク王国・フランク南部地方面軍の第一師団長に任命され、階級は大佐で任官。
その後も出世をし続ける様な意見書を上層部へと具申したり、海賊団の討伐で手柄を上げたりとして居た為、その天才ぶりからレオーネは、陸軍大将に上り詰め、遂にはフランク王国・フランク南部地方面将軍の地位に任官されたのだった。
そんなレオーネが表舞台で本格的に名前が知れ渡る様になったのは、19歳の時事であった。
ユーラシアン大陸東側の対岸向こうに在るアメリナ大陸の北部のナポリタン半島に在る王政国家、ナポリタン王国との戦争に勝利し、その手腕は正に天才と言われ、国内と諸外国から賞賛されて居る。
しかしながら、対外戦争に勝って凱旋した彼女が目にしたのは、地元や赴任先で見て居た風景とは別の姿をして居た祖国の惨状であった事に気が付く。
レオーネの自領地や赴任先は、彼女の目が届いて居たお陰で、治安も良く経済と食料自給率も良かったが、他の地では飢餓と貧困に喘ぐ人々が、街や田舎町で彷徨う人々が大勢見かける事に成った。
その事実を知ってしまった彼女は、祖国であるフランク王国の内情を見るに耐えかねた圧政に苦しんで居た市民と国軍が決起した革命軍の誘いを受けた事により、祖国の革命運動に参加した彼女は、ナポリタン王国との戦争に勝利した実績を買われる。
そんなレオーネは、フランク王国改革・国民派閥軍・最高司令官に選出され、ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルト将軍を中心とした革命軍が、国の実権を国民達に取り戻そうと革命戦争を王政府に仕掛ける。
これが後にフランク王国革命と呼ばれる内戦と成る。
革命戦争は、フランク王国改革・国民派閥軍側の勝利で終わり、革命派はアーラスカン共和国と言う共和国を立ち上げ、ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルト将軍をアーラスカン共和国大統領に指名して治めて居る。
その性格は極めて好奇心旺盛で、気が強いツンデレタイプな人柄で、キリっととしたツリ目に、赤みの強い茶髪色のカールが掛かったロングヘアースタイル。
身体は168センチの背丈と整ってボデイスタイルで、和紗よりチョッと劣った凹凸だが、和紗と張り合える身体付きをして居る。
剣術・武術・鉄砲射撃術・馬術と武芸に秀でて居るが、勉学に優れた天才人で、似たような性格の織田・和紗とは別の意味で、努力する天才タイプ。
直感で動くと言うよりは、知識と現場での総合的な判断から的確な決断を下す思考能力を持った人物である。
エマニュエル=ジョゼッフ・シエイエリス
アーラスカン地方出身の政治家で、元はアーラスカン地方出身で、マト・カレー港市の湾港課の担当部長役人だった。
そんなエマが世に名が知られる事に成ったのは、ユーラシアン大陸東側の対岸向こうに在るアメリナ大陸の北部のナポリタン半島に在る王政国家、ナポリタン王国との戦争に関わった事に端を発して居る。
そのナポリタン戦争でエマが担当をしていたのが、戦地へと運ぶ物資と湾港の管理で、其処で書類を届けた際に出会ったのが、ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトことレオーネである。
レオーネとエマは、ナポリタン戦争で何かと会う機会が多く、後方支援担当の文官として、前線へと意見の具申や的確な報告書に、物資の調達や施設の管理が完璧であった事から、気が付けば、レオーネが参加して居たフランク王国革命にも参加し、彼女の後方部隊や政務関係の一切を取り仕切る人物と成った。
その後は大統領と成ったレオーネの信任が厚く、政治家としての才も申し分ないとして、アーラスカン共和国大統領府の二番目の地位である副大統領と成った人物。
赤毛の髪は意外と短いセミショートで、その髪の毛を赤毛の三つ編みおさげのポニーテールで結って居て、服の上からでも目立つ大きなバスト、そばかすが特徴的で、落ち着いた目付きは青く輝いて居る。
一人称は「わたし」で、常に落ち着いた口調と性格で、誰とでも話せる性格の持ち主で、その性格の為か文官向きなタイプである事から各方面との仲立ちと顔が利くと言われて居る。
そんなレオーネが、遂に少年王と評されるキリヤ公国連合国の宗主国王である桐谷勇治と面会する事に成る。
「えっ!?アーラスカン共和国大統領のナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトさんと副大統領であるエマニュエル=ジョゼッフ・シエイエリスさんの二人が訪ねて来て居るってっ!?」
「何でまた、そんな人物が押し掛け来て居るんだっ!!梅晴っ!?」
「済まない。まさか、こうも早くやって来るとは予想外だ。ガリアナ王国・首都・王都パリティ市での面会を希望するが、追い付けた場合は、公王都・メイル市での面会をとは、聞いて居た。」
「まさか、本当に追い付いて来るとはな。流石は神速を得意とする将軍だった事はある。」
「それは聞いた事が有るな。ある意味、あの和紗と似たような気質の輩かも知れんっ!」と一輝は、レオーネの事を身近な人物と似た者同士と評する形で話を締め括った。
「勇治。済まないが・・・・・」
「良いよ、折角のお客様だからね。外交・条約云々の話は夏休み旅行の後に成っちゃっうけど、それで良いのならば会うよ。」
「悪いな。済まないが、ナポレオーネ大統領閣下をお通ししてくれっ!!!」
「畏まりました。梅晴さま。」と旧結城家の家臣だった外交官僚が、レオーネを呼びに行く。
暫くすると、勇治たちの所にレオーネが現れた。
「初めまして、少年王と評されるマギアンティア世界史上稀に見る国王たる桐谷勇治陛下。」
「アーラスカン共和国大統領のナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトだっ!!」
「アタシは、畏まった呼び方は性に合わない。レオーネで良い。」
「副大統領のエマニュエル=ジョゼッフ・シエイエリスです。勇治陛下に、お会い出来て光栄ですわ。わたしの事はエマとお呼び下さい、勇治陛下。」
「宜しくお願いします。早速ですが、レオーネさんたちは、夏休み旅行中の僕たちに何の御用ですか?」
「公帝戦争。」
「えっ!?」
「公帝戦争の余波で、ゲルニアン帝国周辺の国々・・・・特に我がアーラスカン共和国とスノーランド部族国の二カ国は、非常に迷惑な事態と成って居る。」
「マギアンティア世界統一暦・1555年・11月25日・午後15時32分頃の事です。」
「旧フランク王国派閥系の貴族諸侯を達は、マリーア・オーギュースト前王妃を元首とするマギアンティア世界統一暦・1555年・11月24日に、ザクセンブルクハルト侯爵家領・ザクセンブルクハルト地方、ザクセンブルクハルト侯爵家領州都・ドレスデン市で、新生フランク王国政府軍を結成。」
「フランク地方南西部のストラトス・ブール州・州都であるストラトス市を攻め落しました。」
「幸いな事に、ストラトス・ブール州政府に駐留軍。市民たちらは、全ての財貨を持ち出して逃げ出した事により、経済的に、新生フランク王国政府軍を困窮させる嫌がらせを受けると言う痛手を受けて居るとの事です。」
「其処で勇治陛下。我らに力をお貸下さいませんか?」
「少年王。聞けば、キリヤ公国連合国・ナデシコ自治統合陸軍・第三師団のスノーランド部族国派遣教導師団を破り、スノーランド平原地域の東部地方の3地方州を奪い取ったと聞くぞっ!!」
「ええっ!?それは本当なの?」と国防大臣の足柄・一輝や外務大臣の結城・梅晴。
それに総司令官である山本五十鈴や副司令官である板垣妙子らに聞く勇治。
「本当だ。」
「その通りだ。」
「ええ、聞いて居るわ。」
「直美と智秋の二人から報告が有った。」
「特に智秋からはだな。『早く新型車両を寄こせっ!!!』と言う催促とチョビ髭皇帝に過ぎないヒットラン皇帝と間抜け大元帥に過ぎないロンデルに出し抜かれる失態に対する罵詈雑言に加えて、地団駄を踏む足音と、激昂の叫び声が無線通信で聞こえて、大変だったがな?」と綴った妙子。
「なんだ、言って無かったのか?」とレオーネは聞く。
「情報収集が済んで、直美と智秋との面会予定地であるオルトランタ商業連合国の首都・ロッテルダム市で話す予定だった。」
「其れまでは、勇治に余計な気苦労を掛けまいと、私たち大人の政府幹部だけで、箝口令を敷く事にした。」と結城・梅晴。
「勇くんには、黙って居た事は謝るわ。」
「これでも荒事や裏方仕事は、大人の私たちの仕事だ、意思決定者である勇治には、出来るだけ休暇を楽しんで欲しいと考え、中央政府の幹部だけで事を進める事にして居たんだが・・・・・」
「それは悪かった。段取りをぶち壊した非礼は詫びる。」とレオーネを頭を下げた。
「それで・・・レオーネ閣下は、公帝戦争の余波で、ゲルニアン帝国が貴国を獲物を変えた、責任を取って欲しいと言うのか?」と聞く結城・梅晴。
「その通りだ。如何いう魔法を使ったのか知らないが、チョビ髭皇帝に過ぎないヒットラン皇帝と間抜け大元帥に過ぎないロンデルの二人は、戦車とやらの兵器を造り出したらしい。」
「・・・と言う事は、連射式銃も開発して、更には近代的な工場生産ラインを持ち始めたと言う事に成る。」と推察する妙子。
「今の我が国だけでは、如何にも為らなくなっので、助けて貰いたい。」
「・・・だ、そうだ。」と言う、一輝。
「勇くん。最後は貴方の決定が、わたし達の意思決定よ。」と五十鈴達は、勇治に国家元首としての意思決定を求めた。
「申し訳ありませんが、今は休暇中ですので、今すぐには意思決定は出せません。」
「それと先約が有りますので、そちらの方を先に、片付けてからに成りますが、それからで宜しいでしょうか?」
「ああ、確かクーロンに向かうとの情報が有ったな?」
「はい。」
「・・・と言う事は、何らかの条約を結ぶのが目的であると見た。」
「ええっと・・・・その・・・・・」
「内容に付いては問わないが、物の序でだ。どうせなら為らば、チョビ髭皇帝に過ぎないヒットラン皇帝を震え上がらせ、何も出来ない様に仕向けつつ、取られた国土を奪還が出来る体制造りをする必要がある。」
「キリヤ公国連合国・宗主国王・桐谷勇治陛下っ!!!このワタシ、アーラスカン共和国大統領・ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトは、勇治陛下にキリヤ公国連合国・ガリアナ王国・オルトランタ商業連合国・スノーランド部族国・大華天帝国クーロン・アーラスカン共和国など諸国と共に、大軍事同盟の締結計画を提案するっ!!!」
「えええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!何でそんな大事に成るのおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」と叫んでしまう勇治。
「・・・ふっ!!悪くないな。」と一輝。
「どうせならば、諸外国に対して、派手に喧伝するのが無難か?」と梅晴。
「おいっ!!パーティーの応対をして居るリィーゼを呼んで来いっ!!!」と妙子。
「妙子っ!静かに事を進めて無いとっ!」と言う五十鈴。
「分かって居る。今は中央政府だけで事を進めるが・・・・和紗には、バレるだろうな。後で概要だけでも説明し、口止めをして置けば良い。」と嫌な顔付きで言う妙子であった。
こうして、アーラスカン共和国大統領・ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトとキリヤ公国連合国・宗主国王の勇治との初めての会合は終わる。
この会談が、後にキリヤ公国を中心とした大連邦共和国と成る・・・・・キリヤ公国統合連邦共和国へと続いて行くのだが、それはまだまだ先のお話・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・