第138話 少年王と夏休みと残暑と世界情勢っ!! 22
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午後14時05分頃マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・キリヤ公国 公王都キリヤ市から南へ7キロの地点・キリヤ公国・公王都キリヤ市総合国際空港にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キリヤ公国連合国に散々な目に遭わされたヒットランとロンデルの二人は、二次プランと化してしまって居た、アーラスカン共和国とスノーランド部族国への侵攻作戦計画を進め始めた。
キリヤ公国連合国が、一先ずの平和を手にして居たが、その陰ではキリヤ公国連合国が巻き起こした騒動の煽りを受けたアーラスカン共和国が軍事侵攻を受けていた。
ヒットランとロンデルの二人は、非常に厄介な軍事・外交・政治に措いて、卓越した才能を有するレオーネに対して、真っ向勝負を挑むほど愚かではない。
其処で手駒と搦め手の策略と言う、二つの手段を使う事にした。
それは何かと言うと、旧フランク王国王であった、ルイジェルド・オーギュースト・フランクの王妃であるマリーア・オーギュースト前王妃。
それともう一つは、オーストレリアーン帝国の女皇帝で、マルジェリータ・アントワークネット・オーストレリアーンこと、ルジェリーの二人を利用する事である。
此処まで言えば、ヒットランとロンデルの二人の企む悪巧みの内容と言うのは、大抵の人は気付くだろう。
要は旧フランク王国のマリーア・オーギュースト前王妃を旧王国領を奪還し、フランク王国を再建させると言う大義名分の元に、ゲルニアン帝国とオーストレリアーン帝国の二カ国が支援する・・・・と言うより、東西から挟み撃ちにすると言う計画である。
その計画に気が付いたレオーネは、どれもこれもキリヤ公国連合国と勇治が悪いと言い放ったが、又もやハッとする。
それならば、キリヤ公国連合国と勇治を利用して、この窮地を脱すれば良いのだとね。
そんな訳で、アーラスカン共和国大統領であるナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトこと、レオーネは、翌朝までにキリヤ公国連合国への渡航準備を済ませ、更には領内通過に必要な根回しを終えると、アーラスカン共和国を出発。
キリヤ公国連合国の国内二番目の準独立国と同等の扱いを受けて居る特別独立自治州行政区の特別自治州区特権を用いて、アーラスカン共和国と国交樹立を為したばかりの新トウキョウへのと特別連絡船に乗り込み、勇治が居る場所へと向かうべく新トウキョウへと向かう。
其処から東京国際空港こと羽田空港から新トウキョウ国際空港・通称名・新トウキョウ羽田空港へと名称変更された羽田空港へと向かい、公王都キリヤ市総合国際空港へと旅客飛行機で向かった。
公王都キリヤ市総合国際空港に降り立ったレオーネは、副大統領であるエマと護衛武官や外交官らと供に、空港の外へと向かう。
「レオーネさん。勇治陛下は、本日の夕刻は、メイルシュルフラッド独立自治公国の公王都・メイル市・公王都・メイル城内で開催される。」
「公王政府主催・キリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場に、ご参加する予定との事ですので、今から鉄道で追いかければ、余裕で間に合います。」
「それで少年王との会談交渉は出来そうか?」
「何分にも、夏休み旅行中なので、アポイントメントを取るのが難しく、外務省も半休半稼働中なので、詳しくは向こうに行かないと分かりません。」
「ですが、外務大臣の結城・梅晴・春宗閣下には、大名王家時代の結城家旧臣の外務官僚の方々から渡りを付けてくれるそうなので、押し掛け事には違いないのですが、心象を悪くされる事は無いかと・・・・・」
「分かった。手間だが公王都キリヤ駅までの送迎を頼む。これが終わったら、夏休みでも取ってくれ。」
レオーネ達は、在キリヤ公国連合国アーラスカン共和国大使館が、キリヤ公国本国内で公務の為に使用して居る公用車に乗り込むと、公王都キリヤ駅へと急いだ。
因みにキリヤ公国本国と加盟連合国又は同盟諸国と友好国であり、敵対関係に無ければ、キリヤ公国本国に大使館を設置する国々には、最低限の乗り物や交通費が支給される法制度が整えられて居り、公用自動車は最大で10台と儀礼用馬車が5台ほど無料で貸し出される事に成って居る。
これはキリヤ公国内での移動には、スピード感と時間厳守が多いからであり、盗難防止も兼ねて居る。
各国の外務省らは、キリヤ公国連合国の法律に従って、貸し出し申請書と公務交通費の免除申請を利用して居る。
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午後14時37分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・第一連合地方・キリヤ地方・キリヤ公国・公王都キリヤ市・公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホーム内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アーラスカン共和国大統領であるナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトこと、レオーネは、副大統領であるエマニュエル=ジョゼッフ・シエイエリスこと、エマと供に宗主国王である勇治に会いに行くべく、キリヤ公国連合国へと訪問して居た。
公王都キリヤ市総合国際空港へと旅客飛行機を乗り継いたレオーネ達らは、在キリヤ公国連合国アーラスカン共和国大使館が公務の為に使用して居る公用車で、列車に乗り継ぐべく。
公王都キリヤ市内にある公王都キリヤ駅にやって来て居た。
既に新トウキョウの上越新幹線を経験して居るレオーネ達一行は、在キリヤ公国連合国アーラスカン共和国大使館の外務職員らの手に由って、予約席を取って貰って居たので、すんなりと指定席に着く事が出来た。
公王都キリヤ駅は、全部で12の車両発着ホームと公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホームの4つ。
公用車両専用ホームが4ヶ所と郊外に、輸送列車専用区画ホームが20ホームが整備されて居る。
公王都キリヤ市内に在る駅舎は、一般車両と公用車両のみの利用と成って居る。
「ピンポンッ!!パンポンッ!!毎度KR公社及び各国提携鉄道公社のご乗車、ご利用を有り難う御座いますっ!」
「ご利用のお客様方にお報せを致します。間も無く、公王都キリヤ駅・1番発着ホームより、午後14時37分発・南西中央国際鉄道線・33号車両が間も無く出発予定と成って居ります。」
「南西中央国際鉄道線・33号車両の沿線の行き先は、メイルシュルフラッド独立自治公国・公王都・メイル市駅。オルトランタ商業連合国・首都のロッテルダム市駅。ガリアナ王国・王都のパリティ市駅と成って居ります。」
「ご乗車予定のお客様は、出発予定時刻の5分前までに、ご乗車を下さいませっ!!」
「ピンポンッ!!パンポンッ!!」
「流石に新トウキョウの世界とは違うが、同じく別世界の日本国出身である少年王が肝いりで進めて居る鉄道計画事業だな。」
「ですね。新トウキョウの鉄道と同じく。くどいくらいの構内案内がされて居ます。」
「これならば、余程の事が無い限りは、乗り遅れる事無いでしょう。」
「ああ、此処までされて乗り遅れをするような輩は、スケジュール管理が出来ない無能者か、トラブルに巻き込まれて居るのかの何方かでしか無いからな。」とレオーネは締め括り、新トウキョウの鉄道と同じく、徹底した鉄道運行管理をして居るキリヤ公国連合国の辣腕ぶりに関心をするのであった。
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午後17時20分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領・ローザンヌ地方・公王都・メイル市・公王都・メイル市駅から15分前の地点にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アーラスカン共和国大統領であるナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトこと、レオーネは、副大統領であるエマニュエル=ジョゼッフ・シエイエリスこと、エマと供に宗主国王である勇治に会いに行くべく、キリヤ公国連合国へと訪問して居た。
そして、遂にレオーネ達は、目当ての人物が滞在中のメイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領・ローザンヌ地方・公王都・メイル市に在る公王都・メイル市駅へと、間も無く到着しようとして居た。
「ピンポンッ!!パンポンッ!!毎度KR公社及び各国提携鉄道公社のご乗車、ご利用を有り難う御座いますっ!」
「ご利用のお客様方にお報せを致します。間も無く、公王都キリヤ駅・1番線ホームより出発、午後14時37分発・南西中央国際鉄道線・33号車両は、メイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領・ローザンヌ地方・公王都・メイル市に在る公王都・メイル市駅へと到着すると成って居ります。」
「お降り予定のお客様に置かれまして、お忘れ物の無きようお願い申し上げます。」
「なお公王都・メイル市駅での停車予定時間は15分間を予定して居ります。」
「南西中央国際鉄道線・33号車両の沿線の行き先は、メイルシュルフラッド独立自治公国・公王都・メイル市駅。オルトランタ商業連合国・首都のロッテルダム市駅。ガリアナ王国・王都のパリティ市駅と成って居ります。」
「次回ご利用を心よりお待ち申し上げて居ります。ご利用を有難う御座いました。」
「ピンポンッ!!パンポンッ!!」
「ううっ!!うーんんっ!!着いたか?」
「流石に強行軍が過ぎましたね。」
「だが、これまでのマギアンティア世界での普通のやり方ならば、十日は掛かって居たぞっ!!それがたったの10時間くらいで到着が出来るのだ。」
「決めたぞっ!!エマっ!!我が国も鉄道を含めた機械化交通網を導入するぞっ!!」
「はぁ~、また思い付きで、そんな事を決めて、隣国との国防費用も在るのに、そんな余裕が有る訳が無いのに、そんな莫大な費用が何所から以って来る気ですか?」
「だったら少年王に援助をして貰えれば良いっ!!確か途上国支援金制度とか言う無利子無担保の貸付金事業をして居た筈だっ!!」
「キリヤ公国連合国の加盟各国は勿論のことっ!!ガリアナ王国・オルトランタ商業連合国・スノーランド部族国の4カ国も、その制度を使って様々な国家事業を始めて居ると聞く。」
「特に鉄道事業も然りっ!!こんな便利な物を海運業と併せて使えれば、流通革命が起きて、今よりもグッと物流が増えて、物の値段が下がる筈だっ!!」
「まぁ、確かにその通りなのよね。でもお金が他国の借金と国内の貸付商と両替商たちが何と言うか・・・・・・」とエマは険しい顔付きで言う。
とてもでは無いが、アーラスカン共和国が借金をして居る余裕は無いからだった。
それが無利子無担保であってもである。
マギアンティア世界の金融業は、貸付商と両替商と言うのが有る。
貸付商と言うのは借金・・・・融資をして利息で儲けると言う手法で、中にはあくどい利子を付け来る輩が居るので、余程の事が無い限りは、頼りたく無い商業である。
両替商と言うのは、文字通りの両替の手数料で利益を出しつつ、場合によっては貸付商もやって居ると言う銀行業に近い商業であった。
其処に株取引きなんかを含めた事業を加える事で銀行業に移行する事が出来るが、そもそも金融業関係の全てを商売にすると言う発送が無い上に、貨幣を国家波に事業主が扱うと言う考えも無いので、マギアンティア世界では銀行業に成る金融業商会そのものが無かったのだった
その流れを変えてしまったのが、キリヤ公国本国とナデシコ領であった。
勇治はナデシコ領の銀行業のトップらを集めて、この世界にも銀行業を広めて欲しいと頼むと、あっという間に銀行は広まってしまった。
それも支店を増やすのでは無く、棲み分けと多様性の在るライバル企業を造ると言う発想の転換をしてまである。
その理由を聞かれると、一ヶ所が潰れると連鎖的に潰れてしまう事も有るから、競う事はするが、共存共栄を目指すのが商売の本質と言い切る勇治に感銘を覚えたキリヤ公国連合国の首脳閣僚幹部に、各国の社長たち。
要するに共倒れに成る事は、国家の滅亡を意味して居ると理解すると、その動きは迅速な動きを見せ、まだ更地であったキリヤ公国連合国の友好国らに新事業への移行と発足をさせるのに然程の時間は掛からないのであった。
「だったら国営銀行を始めれば良いっ!!その下に貸付商と両替商どもを私設銀行へと商い手法を移行させ、その上で新たな体制で借金に付いての議論をすれば良いっ!!」
「聞けば、あの織田も、国内の貸付商と両替商ども、銀行業へと移行させて居ると聞く。」
「キリヤ公国連合国内の加盟各国も、キリヤ公国本国とナデシコ領だけだった銀行業に倣って、貸付商と両替商を統一させ、国営銀行と私設銀行を発足させた。」
「この流れに乗り遅れると言う事は、我が国を含めた金融業の破綻に成り兼ねないっ!!」
「銀行に慣れない貸付商と両替商は潰れて行くだけだっ!!」と、どこぞの国営テレビの朝ドラマでのセリフの如く、レオーネは銀行業の本質を見抜いてたようである。
後日に、レオーネ達はキリヤ公国連合国のやり方に倣って、様々な国家プロジェクトを立ち上げ、大国へとのし上がって行く事に成ったのだった。
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午後17時35分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領・ローザンヌ地方・公王都・メイル市・公王都・メイル市駅から15分前の地点にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アーラスカン共和国大統領であるナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトこと、レオーネは、副大統領であるエマニュエル=ジョゼッフ・シエイエリスこと、エマと供に宗主国王である勇治に会いに行くべく、キリヤ公国連合国へと訪問して居た。
そして、遂にレオーネ達は、目当ての人物が滞在中のメイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領・ローザンヌ地方・公王都・メイル市に在る公王都・メイル市駅へと到着するのであった。
「お待ちして居りました。レオーネさん。在キリヤ公国連合国加盟国・メイルシュルフラッド独立自治公国・アーラスカン共和国大使館大使を務めるラーク・ラークスです。」
「出迎え、ご苦労。それで少年王とのアポイントメントは取れたか?」
「申し訳ございません。勇治陛下との面会時間の申し込みは済ませて有るのですが、何分にも、向こう側は休暇中です。それ故に急なアポイントメントに対する返事は、待って居るしかない最中でして・・・・・・・」
「分かった。此方も遅くとも、ガリアナ王国で合流出来たらとの予定でも有ったからな。」
「此処での面会は、先方から見れば予想外の事だろう。此処はこちら側から直接出向いて、会って貰えるか、行って見る事にするしか無かったからな。」
「して、今は少年王は何所に居る?」
「はい、今は公王代理を務めて居るフィーゼ・メイルシュルフラッド前王妃閣下とメイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府が主催するキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場に、出席をして居られます。」
「招待状が無いので、飛び込みと成りますので、断られたらそれまでと成りますので、ご承知おき下さい。
「分かった。案内を頼む。」
「はっ!!」と言うと、手配してあった馬車で、レオーネ達らは、勇治が来ていると言う。
公王代理を務めて居るフィーゼ・メイルシュルフラッド前王妃閣下とメイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府が主催するキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場へと向かうのであった。