第136話 少年王と夏休みと残暑と世界情勢っ!! 20
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午後18時00分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領ローザンヌ地方・公王都・メイル市・公王都・メイル市中央区官庁街地区・メイル城・メイル城迎賓館・迎賓大広間・メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府主催・キリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
続々とメイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府が主催するキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場へと続々とやって来る勇治の仲間たち。
出迎えるのは、メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府の要人と国内有力な貴族諸侯者たちや軍関係者に加えて、文官や商会組合の者達である。
そんなメイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府が主催するキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場に、キリヤ公国連合国総司令官である山本五十鈴を含めた、第一連合自治方面軍・ナデシコ自治統合軍の陸海の指揮官たちがやって来て居た。
それは以下の通りと成って居る。
山本五十鈴
烏柿肇
南雲夕霧
小沢美月
角田晴海
山口多美
黒島亀代
草鹿美佐枝
渡辺祥子
近藤信代
板垣妙子
栗林武美
渡理昌
メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府の摂政として、必要な裁可の吟味を取り仕切る公王代理を務めて居るフィーゼと挨拶を交わした五十鈴達らは、好みのお酒を取り、摘まみに軽く食事をとろうと洋食コーナーから好みの料理を取って、席に付いて居た。
「この白ワイン・・・・飲み易くて、良いわね。」と五十鈴は、珍しくグイグイとお酒を多めに飲んで居た。
何せ、キリヤ公国連合国軍の総司令官であり、ナデシコ自治統合海軍の提督兼総司令官でも有るので、たくさんのお酒を嗜む事は、最近は控えて居るからだった。
それでも公のパーティー等では飲んで居るが、1杯か2杯程度で、それも酔っぱらってしまわない様に、小コップ一杯に抑えている
「五十鈴さん、こうしてゆっくりとお酒を飲んで居ると言うのは、平和な証拠ですね。」と肇は言う。
「そうでも無いと思うな。」
「ええ、こういう時の場合って、大抵の場合は、嵐の前の静けさと言う物だと思う。」と言うのは、南雲夕霧と小沢美月のコンビである。
『どうせ、その内に騒動の火種や野次馬たちが、御輿を担いでやって来るのに決まって居る』と揃って述べていた。
「ゴクゴクゴクゴク・・・・ぷはっ!!美味いっ!!もう一杯っ!!」
「おいおい、多美っ!!飲み過ぎるなよなっ!!」と相棒の山口多美の一気飲みを窘める角田晴海も、軽く飲みながら、楽しんで居た。
「大丈夫だって、久しぶりに、グビグビと飲めるんだからようっ!!日頃は飲めない贅沢を味わうのも、この旅行の醍醐味って奴さっ!!」と酔っ払い始めた多美。
彼女もナデシコ海軍人の艦隊司令官の一人である為、多美もここぞとばかりに飲兵衛に成って居た。
「おや?何やら騒がしく成ってきたようだね?」
「ん?和紗や継美たちが騒いで居るだけ。問題ない。」と言うのは、草鹿美佐枝と黒島亀代の司令官コンビであった。
「いいや、違うぞっ!!これはジェシカ達の方だっ!!」
「祥子、少し行ってみよう。」
「ああ、ジェシカの奴は、俺たち第二連合自治方面軍の司令官さまだ。何か有れば、助けに行くのが仕事ってもんさ。」と言うと、祥子と信代の二人は、挙ってジェシカたちのビクトリナ共和独立自治国の面々が座って居る席へと向かった。
「何事も無ければ良いがと言いたいが、この場合はなぁ~」
「恐らくは・・・・・」
「厄介事って言うのが、お約束なんですよねぇ~」と言うのは、ナデシコ自治統合陸軍の板垣妙子・栗林武美・渡理昌の三名であった。
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午後18時05分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領ローザンヌ地方・公王都・メイル市・公王都・メイル市中央区官庁街地区・メイル城・メイル城迎賓館・迎賓大広間・メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府主催・キリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
公王政府が主催するキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場で、ビクトリナ共和独立自治国のビクトリナ共和独立自治国総統であるジェシカ・クローディアとビクトリナ軍幹部代表の二人と神宮寺舞夏らは、新たな投資計画の打ち合わせを終えて、食事を楽しんで居た。
其処へジェシカと同じく夏休み旅行へと参加した、ビクトリナ独立自治共和国国防総省に務める武官の一人が、やって来た事で、厄介な出来事が起きたと察した第一連合自治方面軍・ナデシコ自治統合軍の陸海の指揮官たち。
彼女達らは、ビクトリナ軍が中心と成って居る第二連合自治方面軍の傘下に連合国軍として所属して居る渡辺祥子と近藤信代の二人が、ジェシカたちの元へやって来た。
「はぁ~っ!? ビクトリナで威力偵察活動をして居た先で、新発見された亜大陸にサイボーグ・ザウルスが現れた~っ!?」
「サイボーグ・ザウルスって・・・・確か新トウキョウの世界に居るって言うの爬虫人類達が造ったって噂の生物兵器だったな?」
「近藤さん、その通りです。」と舞華は頷く。
「恐らくは、はぐれ個体群だろうと言うのが、その手の対策を元々して居た、ブレイブ・ガード・フォース・新トウキョウ総本部の見解だ。」
「問題なのは、爬虫人類達がと言う話では無いんです。」
「事は・・・・ビクトリナで威力偵察活動をして居た先で、その地域住民を守る為とは言え、サイボーグ・ザウルスとの戦闘で、被害が出てしまったと言う点です。」
「でもよぉ~、迎撃・防衛戦で、少なからず護衛対象に被害が出てしまうって言うのは、しょうがねぇんじゃ無いのか?」
「祥子。それはあくまでも、こっちの理屈で、当の本人たる被害者たちらは、どう思って居るのかは分からない。最悪の場合・・・・・」と言い掛け所で、信代は言葉を飲み込んだ。
「兎も角、これは一先ずは夏休み旅行が終わってからの課題だな。」
「一応は、見舞金替わりの物資は、防衛して居た村に置いて来たとの報告を受けて居る。それも公王都キリヤ市の半年間分の年間経費に相当する見舞金だ。」
「今はキリヤ公国連合国どころか、マギアンティア世界各国の公共機関も、今は休暇中で、物事が動かないからな。こればかりは如何にも為らない。」
「後日、キチンと謝りに行くが、果たして、如何なる事やら・・・・・」ジェシカは、この話を締め括った。
舞華も神宮寺重工業株式会社と新トウキョウ経団連らと供に、今回の騒動に対して、復興支援基金を作って、後日にその地へと向かう事を決め、その事をジェシカたちに提案したのだった。