第131話 少年王と夏休みと残暑と世界情勢っ!! 15
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午後17時43分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領ローザンヌ地方・公王都・メイル市・公王都・メイル市中央区官庁街地区・メイル城・メイル城迎賓館・迎賓大広間・メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府主催・キリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メイルシュルフラッド独立自治公国の公王室の居城であるメイル城は、公王都・メイル市の中心地に在る小高い丘に建てられた洋風建築様式の城の事で、塔は青色で真っ白な大理石様式を用いて造られた建物は、金細工で煌びやかに色度られて居る。
そんなメイルシュルフラッド独立自治公国の首都に在るメイル城・メイル城迎賓館・迎賓大広間では、勇治と供にやって来たキリヤ公国連合国の加盟諸国の元首・首脳閣僚幹部を含めた夏休み旅行にやって来た仲間たちを歓迎するべく。
メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府が主催するキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場へと続々とやって来る勇治の仲間たち。
メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府の摂政として、必要な裁可の吟味を取り仕切る公王代理を務めて居るフィーゼ・メイルシュルフラッドは、次から次へとやって来るキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行を引き続き出迎えて行く。
以下の人物たちが、パーティー会場へとやって来て居た。
上杉・剣信・輝清
上杉影勝
直江・愛華・兼継
大国・七恵・実頼
直江・秋乃・景綱
宇佐美・宇佐・定満
柿崎・咲良・影家
甘粕・竹深・影持
小島・弥嶋・貞興
元は上杉大名王家領国だった上杉独立自治北陸藩王国と隠居してキリヤ公国本国政府に仕官したメンバーらから成る上杉家の面々は、前当主である上杉・剣信・輝清を含めた軍属以外では、メイルシュルフラッド独立自治公国を訪れるのは初めてである。
とは言っても、現上杉家当主にして、藩王である上杉影勝と、その直臣である直江・愛華・兼継と大国・七恵・実頼三名に限って事である。
「半年振りね、剣信ちゃん。」
「フィーゼ殿。ご壮健そうで何よりです。」
「フィーゼ様、我が上杉家として、貴国が開かれる今宵の夜会へのご招待、有り難う御座います。」
「まぁ、この子が噂の甥っ子くんなのね?本当に可愛らしいわ。」と言うフィーゼ。
「そうでしょう、そうでしょう。我が甥っ子たる景勝は、それはそれは可愛らしいく、とても利発で、私には勿体ないくらいの甥っ子なのだっ!!!」と甥っ子自慢を始めてしまう剣信。
「本当ね、家も男の子が欲しかったわね。」と話を合わせてしまうフィーゼ。
だって息子が居なかったと言う母親は、必ずしもその手の話をする物だろう。
「フィーゼ様。剣信様。その話は・・・また別の機会に・・・・」
「そうじゃ、後ろがつっかえて居るからのう。」
采配の直江・秋乃・景綱と言われ、剣信旗下の武将では副軍師をして居る人物にして、とてもけしからん巨乳を持って居り、ぱっつんな前髪と超ロングヘアーをして居る姫武将の直江・秋乃・景綱。
知の宇佐美・宇佐・定満とも言われ、剣信の軍師で鋭い観察眼とエグイ策を講じる人物で、剣信がキリヤ公国へと渡海すると決める時に付き従った直臣の一人たる宇佐美・宇佐・定満の智将たる二人は、長引きそうな雑談を手早く止めに掛かった。
「そうっすよ、御大将。」
「御大将の甥っ子自慢は、切りが無い。」
「そして、景勝様は、口下手ですから、お二人の雑談が始まったら、止めるのを躊躇してしまいます。」
剣信旗下の武将の一人で、武の柿崎・咲良・影家とも言われ、ノリの良さそうな感じのショートカット風の姫武将の柿崎・咲良・影家。
剛の甘粕・竹深・影持と言われ、メガネを掛けた無口でクールで怖そうなベリーショートヘアーの姫武将たる甘粕・竹深・影持。
剣信の護衛衆筆頭で、斬撃の小島・弥嶋・貞興と言われる程に剣術に優れた人物で、ショートヘアーで、スレンダーだがとても鍛えられた肉体美を持った剣客の姫武将である小島・弥嶋・貞興の三人組も苦言を述べていた。
「お騒がせしました。」
「それではフィーゼさま。我らはこれにて失礼を致します。」と筆頭家老と次席家老を担って居る直江・愛華・兼継と大国・七恵・実頼ら双子姉妹が上杉家の最後を締め括る挨拶を交わして、その場を後にする。
上杉家に続いて現れたのは、キリヤ公国直轄軍のキリヤ公国武士軍団の軍団長たちである。
キリヤ公国武士軍団を統括する総指揮官たる総軍団長は第一武士軍団の軍団長である上杉・剣信・輝清を筆頭とする軍団で、マギアンティア世界の各国では、アマテラスの猪武士なんぞ、時代遅れの古臭いと骨董品と言われて居るが、公帝戦争以降のキリヤ公国連合国の戦役に措いて、多大なる戦果を挙げて居る為に、一目を置かれる武将たちと成って居た。
そんな武将軍団長たちは、以下の通りの者達がやって来て居た。
津軽・乃為・信胤 第二武士軍団
正木・時奈・茂時 第三武士軍団
尼子・勝美・久勝 第四武士軍団
山中・鹿乃・盛幸 第五武士軍団
藤堂・吉与・高虎 第六武士軍団
可児・才華・長吉 第七武士軍団
前田・慶南・益利 第八武士軍団
村上・清美・隆清 第九武士軍団
真田・幸恵・幸昌 第十武士軍団
島・左代・清興 第十二武士軍団
蒲生・桜花・氏郷 第十三武士軍団
龍造寺家の龍造寺・信美・信隆が第十一武士軍団を拝命した為、島・左代と蒲生・桜花らの二人の順番が下がってしまって居るが、手続き上の都合により、この様な順番と成って居た。
「こうして、メイルシュルフラッド延いては、メイル市へとやって来たのは半年振りだな。」
「この前は戦だったから、こうしてゆっくりと宴会や行楽で訪れるのは初めてだ。」と可児・才華・長吉と前田・慶南・益利の二人はは、公帝戦争での日々を思い出しながら言う。
「幸恵さん、先の公帝戦争ではゆっくりとメイル市には居られませんでしたね。」
「そうだな。これを機に、自分達で守ったメイルシュルフラッドを見て回れるのは一興ですね。」と村上・清美・隆清と真田・幸恵・幸昌の二人は、以前に訪れた際に、忙しくてメイルシュルフラッドを見て回れなかったので、これを機に観光も兼ねて、この国をゆっくりと見て回る積りであった。
「公帝戦争・・・・・・激戦だった聞くが、どの様な戦であったのだろうか?」
「新参者である我らは、噂話程度にしか、事実を知りません。後学の為に拝聴したですね。」
「と言っても、此処に居る半分程度しか、メイルシュルフラッドの戦いは参加をして居ないからな。」と、公帝戦争に参加をして居ない島・左代・清興と蒲生・桜花・氏郷の二人は、武士軍団長と成って、この国の防衛任務に当たって居た者達の様子を噂話程度に聞い居た為、その様子を武官として、気に成って居たようである。
「時奈の言う通りだ。」
「他はフェリス侯爵領へと攻め込んで居るから、実際の戦いの様子は、資料でしか知らない。」藤堂・吉与・高虎と可児・才華・長吉の二人は、補足説明をする。
「我々はフェリス侯爵の中枢近くをナデシコ軍と供に攻め込んで居ました。」
「はい。姫さま。上杉・剣信さま以下の第一武士軍団の方々の勇戦と智謀振りは、それはそれは凄かったと聞き及んで居ります。」と言うのは、尼子・勝美・久勝と山中・鹿乃・盛幸の主従コンビの二人であった。
島・左代と蒲生・桜花の二人を除いた、武士軍団長らは、先の公帝戦争に参加した者達から、軽くその話を聞かせて貰いながら、様々なデザイン柄の浴衣姿で現れ、フィーゼの前に居並ぶ。
「武士軍団長のみんなも、いらっしゃい。公帝戦争以来ね。」
「フィーゼさま。今宵の夜会へのご招待、誠に有り難う御座います。此処に居並ぶ武士軍団長を代表して、厚く御礼申し上げます。」と言うのは、第二武士軍団の津軽・乃為・信胤である。
「公帝戦争の時は、本当に有り難う。お陰で我が国は助かったわ。」
「今宵は、その時のお礼の意味も込めて、楽しんで行ってね。」
「ははっ!!楽しませて頂きます。」と言うと、津軽・乃為らは、立ち去って行く。