第130話 少年王と夏休みと残暑と世界情勢っ!! 14
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午後17時41分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュルフラッド独立自治公国・ローザンヌ州領ローザンヌ地方・公王都・メイル市・公王都・メイル市中央区官庁街地区・メイル城・メイル城迎賓館・迎賓大広間・メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府主催・キリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メイルシュルフラッド独立自治公国の公王室の居城であるメイル城は、公王都・メイル市の中心地に在る小高い丘に建てられた洋風建築様式の城の事で、塔は青色で真っ白な大理石様式を用いて造られた建物は、金細工で煌びやかに色度られて居る。
そんなメイルシュルフラッド独立自治公国の首都に在るメイル城・メイル城迎賓館・迎賓大広間では、勇治と供にやって来たキリヤ公国連合国の加盟諸国の元首・首脳閣僚幹部を含めた夏休み旅行にやって来た仲間たちを歓迎するべく。
メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府が主催するキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行様歓迎パーティー会場へと続々とやって来る勇治の仲間たち。
メイルシュルフラッド独立自治公国・公王政府の摂政として、必要な裁可の吟味を取り仕切る公王代理を務めて居るフィーゼ・メイルシュルフラッドは、次から次へとやって来るキリヤ公国連合国夏休み旅行御一行を出迎えて行く。
以下の人物たちが、パーティー会場へとやって来て居た。
長野・業乃・正則
結城・梅晴・春宗
相良・晴陽・義陽
相良・頼子・頼房
アマテラス神皇国の上野国の中部地域の国人領主諸侯の一人だった人物で、箕輪城の城主でも有り、今は公王執務官邸庁・官房長官と成った元上野国の国人衆が一人、長野・業乃・正則。
下野国の南部一帯を治めている結城城の小国主だったが、跡継ぎと婚約者に恵まれない事を理由に、大名王を辞めてのんびりと文官でもしながら気ままに隠居暮らしをしようと渡海し、今はキリヤ公国連合国の中央政府の外務大臣を担って居る元下総国の国人衆が一人、結城・梅晴・春宗。
九州島地方戦役を戦い抜き、キリヤ公国連合国の傘下へと収まった、肥後国の小大名王家である相良家の当主だった相良・晴陽・義陽は、キリヤ公国・公王執務官邸官房庁・秘書補佐官と言う役職に就き、その妹である相良・頼子・頼房も同じ職場の秘書官僚と成った相良姉妹らの姿も、黒塗りの公用車で現れる。
「フィーゼさま。」
「この度の夜会へご招待。」
「「誠に有り難う御座います。」」
「結城・梅晴・春宗外務大臣、長野・業乃・正則官房長、それに秘書官の相良姉妹のお二人も、我が家のパーティーにようこそっ!さぁさぁ、お入りください。」と言って出迎えるフィーゼ。
「姉さん、歩き辛い。」
「我慢をしなくて良いんだぞっ!!」
「でも・・・」と相良・頼子がチラリ見るて居るのは、梅晴は洋装の赤と黒の彩り豊かな洋装でめかし込んで居る結城・梅晴と紅葉色の桐生織と伊勢崎織で作られたシルクドレスを着て居る長野・業乃の二人。
特に意味は無いが、このパーティー会場への参加する正装での衣装に、こうであると言う決まりはない。
季節に合わせて涼やかで動きやすい服装をして来るのが、この世界に措ける夏の正装とアマテラス制の浴衣姿でも構わないとされて居るからだ。
相良姉妹は、同伴して登城する梅晴と業乃の二人に合わせて洋装を選んだらしい。
その見姿とは、白と水色のドレス衣装のを身に纏った相良・晴陽と白と黄緑色のドレス衣装を着こなした相良・頼子の二人は、シンプルで尚且つごく自然なご令嬢と言った雰囲気を醸し出して居た。
「あら、素敵なドレスね。」
「有り難う御座います。」
「頼子ちゃんは、ドレスは初めてね?」
「はい。姉さんもですが・・・・・」
「だったら、ハイヒールよりも、履きやすいシューズタイプの方が良いわ。迎賓館には、お色直し用の衣装部屋が有るから、其処で貸出用の靴に履き替えらっしゃい。」
「フィーゼさま。妹へのお気遣い、有り難う御座います。」と言うと、相良・晴陽は、妹の手を引いて、ゆっくりとした足取りで衣装部屋へと向かった。
続いて現れた公用車からは、立花家と島津家の者達であった。
それは以下の通りと成って居る。
立花・雪花・道雪
立花・薫・宗茂
高橋・紹子・運紹
島津・弘美・義広
島津・利美・歳久
九州島地方戦役では、矛と刀を交えた両家では有ったが、戦後は互いに進んで和解する運びと成り、新しく姉妹の様な関係へと至って居た。
キリヤ公国・公王執務官邸・公王顧問相談役兼秘書官と成った立花・雪花・道雪が公用車からゆっくりと杖を突きながら立ち上がり、遅い足取りてば有る物の、しっかりした歩き方で前へ進んで居た。
九州島地方戦役で受けた傷は癒えて居るが、生涯に措いて不十分な足腰を強いられるのは覚悟して居る立花・雪花。
そんな彼女も、紫色を基調として浴衣姿で歩を進めて行く。
「姉様・・・・」
「もう大丈夫よ。そんな病人みたいな扱いをしなくてみ平気よ。薫ったら、ホンと心配性なんだからっ!」
「立花家、島津家の方々、我が家のパーティーにようこそっ!さぁさぁ、お入りください。」と言って出迎えるフィーゼ。
「今宵のご招待。」
「「有り難う御座います。」」
「楽しんで行って下さいね。」とフィーゼは、そう言って、笑顔で立花家と島津家の姉妹達ら見送った。
立花家と島津家の姉妹達らの衣装は、それぞれの個性に見合った浴衣姿の衣装で、勇将として名高い高橋・紹子・運紹と島津・弘美・義広の二人は黒や赤色を含めた目立った色付きの浴衣姿で、島津・利美・歳久は涼やかな水色の浴衣姿。
お姉ちゃんっ子である立花・薫・宗茂は、立花・雪花と似たような紫色を基調として浴衣姿を着こなして居た。
続いて現れた公用車からは、奥州独立自治王国の伊達家を始めとする各家々の者達であった。
それは以下の通りと成って居る。
伊達・藤枝・政実
片倉・喜多・影綱
伊達・成美・実重
留守・影菜・景政
伊達照宗
伊達良姫
伊達・小次郎・教宗
佐竹・秋江・重義
佐竹・芳野・宣義
北部・愛・親信
真壁・光久・氏幹
伊達家は、メイルシュルフラッド独立自治公王家が来賓客用の真っ白な馬車を選択したらしく、3台に乗り分けながらの登城であった。
「奥州独立自治王国の伊達家を始めとする各家々の方々、我が家のパーティーにようこそっ!さぁさぁ、お入りください。」と言って出迎えるフィーゼ。
「今宵の夜会へのご招待、有り難う御座います。フィーゼさま。」と伊達・伊達・藤枝・政実は、国王として、そして奥州の有力者の代表して、主催者であるフィーゼと挨拶を交わす。
「それでは、フィーゼ様。失礼します。」
「フィーゼさん。ご招待、ありがとう。」と言ってそれぞれ立ち去って行くのは、政実の重臣たる三傑の一人、片倉・喜多・影綱と伊達・成美・実重の二人。
因みに鬼庭・真礼・綱元は、国元に残っての留守番役を担って居り、武田家と北条家の監視をして居るが、勇治たちの夏休み旅行の後半が、キリヤ公国連合国の海洋諸島が広がる東部地方の地域を通る事に成って居るので、近くまで来たら合流する予定を組んで居た。
続いて挨拶をするのは、伊達家の親族一門衆で、政実父親である伊達照宗を先頭にして、母親である伊達良姫と弟である伊達・小次郎・教宗。
政実の叔母にして、照宗の妹である留守・影菜・景政たちである。
「フィーゼ殿。今宵の夜会へのご招待。」
「誠に有り難う御座いますわ。」
「ありがとう御座いました。」
「まあまあ、よく出来たご子息ですね。羨ましいわ。」と伊達・小次郎の事を褒める。
「お褒め頂き、恐縮です。フィーゼさまにも良く出来た娘さんが、いらっしゃって羨ましいわ。家の政実は手が付けられないおてんば娘でしたから、苦労が絶えず居ましたから。」と苦笑する。
「そうなんですか?家の娘は手が掛からない分、親が何をしてやれば良いのかと悩むばかりでしたわ。」
「お互いに無い物ねだりですわね?」
「本当に・・・・」
フィーゼと良姫の二人は、軽く母親として苦労話を笑い合い、別れて行く。
「フィーゼさま。今後とも幾久しく、末永いお付き合いをお願い致します。」と言うのは、奥州独立自治王国の外交大使の役目を担って居る留守・影菜は、社交辞令を述べて、その場を後にする。
続いて通り掛かったのは、佐竹家の面々である。
「これはこれはフィーゼ殿。夜会へのご招待、痛み入る。」
「噂に名高い鬼佐竹殿をおもてなしが出来るとは、光栄ですわ。」
「特に酒宴を楽しませて貰おう。」と言って去って行く、佐竹・秋江・重義。
「あのー、フィーゼさま。お願いしたい事が・・・・・」と申し訳なさそうに言うのは、娘の佐竹・芳野・宣義である。
「秋江さんの事ね。大丈夫。酔い潰れそうな人達専用の控え室は用意あるから大丈夫よ。」
「かたじけない、フィーゼさま。秋江さまは飲み始めるとギリギリ限界まで飲み干す酒豪なので、我らも苦労が絶えないのだ。」と苦笑して言うのは、真壁・光久・氏幹。
彼女も秋江と飲み会に良く付き合う間柄なので、秋江が最後にどうなるのかは良く分っての事であった。
「ご招待、有り難う御座います。ご出席が叶わなかった奥州諸侯に成り代わり、この南部家の北部・愛・親信。厚く御礼申し上げます。」
「楽しんで行って下さいね、愛さん。」
「はいっ!!」
「愛っ!先に行って居る。」と言うのは、列車の同室同士と成った縁で、仲良く成った鬼真壁こと、真壁・光久は、遅れて挨拶をして居る北部・愛に、一言声を掛けて居た。
「はいっ!!只今、参りますっ!では、これにて失礼致します。」と言って、北部・愛は立ち去って行くのであった。