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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第10章 アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!
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エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・追い込まれた北条家と小田原評定の行方っ!! 4

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月19日・午前10時10分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・関東地方・相模国・小田原市・小田原城にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 キリヤ公国連合国によるアマテラス九州平定征伐戦に措ける戦勝との一報は、アマテラス神皇国地方内で唯一の独立大名王家国と成ってしまった武田家と北条家へは、激震と成って齎されて居た。


 キリヤ公国連合国と戦争へと突入した島津家の敗戦っ!


 それはある程度の国力を有し、織田家とキリヤ公国連合国に逆らう事さえしなければ、お家の独立を保てると考えて居た2家に取って、猶予の無い喫緊の課題と成って居た。


 アマテラス神皇国の5代目の将軍王朝・アマテラス織田自治神皇国として名乗りを上げた織田・和紗・信長は、キリヤ公国連合国への加盟国と成る事を表明し、未だに抵抗と領土争いを続けている島津家、武田家、北条家の三家に対して、織田に従うか、それとも死力を尽くして戦うかを選べと宣告されて居た。


 その内の一つである島津家は、ゲルニアン帝国との密貿易とその従属国であも在った竜珠王国を武力占拠し、ゲルニアン帝国との二重従属外交させる事で、船舶による海外貿易による莫大な利益と鉄砲や大砲を大陸から仕入れる事で、軍事力の増強を図る事に成功した。


 それに加え、竜珠王国からは天城諸島・奄美諸島と二地域を割譲させ、砂糖や貝殻やサンゴ等の素材を使った装飾品の生産地を手に入れた事で、お家に莫大な資金による収入の増加により、経済基盤の確立をさせる事にも成功して居た。



 こうした積極的な内需拡大による政策と外交戦略により、いよいよ島津家は九州地方の統一平定戦に本腰を入れて行く事に成った。


 祖の矛先は中立独立地域であった龍造寺家や織田家への臣従を申し出て居た大友家とその従属国の大名王家にちょっかいを出し過ぎた事で、キリヤ公国連合国と織田家との武力衝突とに至った。


 その背景にはゲルニアン帝国のヒットラン皇帝の影がチラ付いて居たからであった。


 キリヤ公国連合国は、70万人以上もの大兵力と大規模な兵器群の投入により、九州島地方で暴れ回る島津家を制圧に成功する。


 その次は関東甲信地方と目されて居たが、それに至るまでの猶予はあった。


 アマテラス九州平定征伐戦が行われて居る最中に、奥州独立自治王国の国王である伊達・藤枝・政実は、5千人の軍勢と共に腹心である片目の喜多と呼ばれているお姉さん、片倉・喜多・影綱を伴って北条家の居城である相模国の小田原城を訪れて居た。


 北条家は伊豆国・武蔵国・上総国へと勢力圏を拡大して居た大名王家で、勇治がキリヤ公国本土への移民を同地域に呼びかけ所、多くの民や大名王家に浪人して居た武士達が渡海して行く。


 その際に先祖代々の領地を北条家や佐竹家に売り渡すという者達が居た。


 そのお陰で、北条家は下総国と安房国、常陸国の一部であった結城家の旧領たる結城郡地方領も統治下に置かれて居た。


 対織田家との対立も在る事から、武田家とも古くからの付き合いであり、長きに渡り互いに同盟国として連携してやって来て居た。


 そんな北条家へとやって来た政実は、北条家への最終勧告を突き付けに来たような物であった。



「早雲殿、キリヤ公国連合国の加盟国として、連合本国からは、まだ貴国に対しての最終通達が為されて居ない中で申し上げる。」


「早々に去就を明らかに為された方が懸命です。」


「キリヤ公国連合国中央政府とアマテラス織田自治神皇国・将軍王政府は、武田家・北条家・島津家らに対して、総武禁止辞令法の名の下にアマテラス神皇国地方に措ける内戦を終わらせる事を目的として居ます。」


「従って・・・今後、武田家・北条家・島津家らが独立国家としてアマテラス神皇国地方の中央政府政権から離脱をしたいと言えば認められる筈です。」


「しかしながら、島津家は織田家とキリヤ公国連合国に戦を仕掛け、膠着状態を狙った武威を示して、其処から講和をする腹積もりで居たようですが、無駄に終わりました。」



「島津家の様な。下手な思い違いと意地の張り合いをせずに、早めの不可侵条約を締結する事をお勧めしたい。」


「何でしたら、この私が仲介役を担う事もお約束します。」



「はぁ~、そんな事は、貴女に言われずとも分かって居るわっ!」


「それでもですっ!島津家による九州島地方制覇を目的としてた戦は、勇治陛下と和紗殿のお二人によるお力で、九州島地方の平定征伐が完遂され、次は武田家と北条家で有る事は明白。」


「欲を掻き、無駄な戦をした島津家は、その全てを失ったのですっ!ですので北条・早雲殿。一日も早いご決断をっ!!」


「それに付いては、重ねて言うけど、私としても十分にその事は分かって居るわ。」


「でもね、あの姪っ子の信玄が、最終的に如何したいのかを決めないと、叔母である私の立場が無いのよ。」


「親族である武田家をお家の生き残りの為だけに、身勝手に見捨てたって言われるのは、甚だしく心外な事だわっ!!」


「身内同士のいざこざの経験も多かった、伊達家の貴女にも、そう言った事情は分かるでしょうに・・・・・・」と言われた政実も、奥羽諸国と伊達家は親戚関係が深く、政実がその関係を打破するまで、大きな戦いも一大勢力が起こる事も無い田舎の土地に過ぎないであった。


「ですがっ!!時間が在りませんよ。今は勇治陛下らは、新トウキョウ湾岸海洋都市・特別地方自治州区の新規編入問題。」


「九州島地方と北アマテラス北方三方列島地方の戦後処理等と言った連合国内の問題処理と新たな国々との国交樹立に向けた外交に専念する時間が欲しい為に、執務の手間が掛かって居ると言うだけで、その次は如何なるのかは・・・・・・・・・・・・・」


「あ~っもうっ!!・・・・・はぁ~、分かったわ。」


「貴女も近所の誼と言う理由で、此処に居らっしゃったのだから、このまま手ぶらで返すのも体裁が良く無いのよね。」


「そんな貴女の好意を無下にするのも失礼と言うもの。」


「万が一にも、いざと言う時には、我が北条家は、貴女に勇治陛下との仲介講和の仲立ちを頼むわ。」


「私とて、姪っ子達と我が家の子達が、悲惨な末路と成るのを見たくは無いもの。」


「今は現実路線を歩むにしては、此方の勢力側の徹底抗戦派を唱える一派の数が多過ぎるのよ。」


「この私は構わないのよ。でも子供達や北条家に使えて居る国人衆たちは、無骨なで意地っ張りな者達が多いのよ。」


「それに私を含めた少数の講和派閥が和平を唱えても、今の情勢下では、子供達を始めとする者達が、このわたしから北条家の実権を盗られ兼ねないの。」


「悪いけど、このまま一戦もしないで、キリヤ公国連合国と勇治陛下に頭を下げるには、諦めが付かないと言う訳。その辺の所を勇治陛下に重々お伝えして下さる?」


「分かりました。」


「ですが・・・・・」



「ですが早雲さまっ!!勇治陛下とキリヤ公国連合国とは、払っても払ってもしつこく寄って来る夏場のハエの様な存在です。」と同席して居た片倉・喜多が言い放つ。


 それはかつて彼女が伊達家の重臣達に言い放った説得力の在る言葉であった。


「うふふっ!流石は片目の喜多と称される伊達家の重臣。言い得て妙な例えの最もな物言いよ。」


「でも時には道理よりも、感情論で動く事が在る。ホンと面倒な事だとは思うけど、家内の身内や代々仕えて来た忠臣の家臣達が多いと特に・・・・・・・・ね。」


「ご無礼を申し上げました・・・・・・・・」


「構わないわ。二人ともこの私と北条家、ひいては武田家を話し合いで、アマテラス神皇国地方を平和裏に、非戦統一しようと、尽力しにやって来たんですもの。」


「寧ろ、このあたしとしても、此処までされるのは、とても嬉しい位だわ。」


「でも、どうせやると成る最後の戦ならば、派手にやりたいと考えて居るのよ。」


「そうすれば、その辺り感情心がスッキリとすると思うのだけれども・・・・・・・・・・・・・・」と語る北条・九江は、何やらアマテラス神皇国地方の最後の一戦で一計を案じようとして居る様であった。


「ああ、そうだわ。今夜は私の隠居所として建てた箱根山城にいらっしゃい。歓迎会もせずに帰るのも味気無いでしょう。」


「それに一国の国王にして、キリヤ公国連合国の重鎮の一人である独眼竜たる貴女を何の持て成しもらずに帰したと有らば、あらぬ誤解を招き兼ねないわ。」



「あそこなら私的な宴席で貴女達を持て成せるし、今夜の宿も安心して貰えるでしょうしね。」


「それに・・・・其処でキリヤ公国連合国に付いて色々聞きたいわ。北条家うち内の者達への説得材料にも成りそうな雑談でも聞ければ、家の娘達と家臣達にもキリヤ公国連合国の様子を言って聞かせられるしね。」


「分かりました。御歓待を受けさせて頂きます。」と政実と喜多の二人は、護衛の伊達軍と共に、北条・九江の別荘地でもある箱根山城へと招待を受ける事に成ったのであった。


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