エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・追い込まれた北条家と小田原評定の行方っ!! 1
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月7日・午前9時00分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・関東地方・北条家大名王家国・北条家大名王家本拠地・相模国・小田原市・小田原城にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
勇治はトウキョウ都立赤十字記念病院にて、アマテラス神皇国・九州地方・筑後国西側の1割の領土と肥前国一国を含めた島諸島等を治める大名王家、龍造寺家当主である龍造寺・信美・信隆と対談。
龍造寺家当主である龍造寺・信美は、当主である本人と龍造寺家、そして家臣と領民達の庇護をキリヤ公国連合国と織田家に求めて来た。
その結果、キリヤ公国連合国・第三連合地方に属するアマテラス神皇国に国土を持つキリヤ公国連合国加盟国である伊達・毛利・上杉諸侯藩王らは、勇治からの要請を受ける形で、龍造寺家への援助を決定。
次期キリヤ公国連合国へと加盟する予定の織田家も、九州地方統一平定戦争に向けての予定準備を前倒しにして、島津家討伐軍を派遣する事を決定する。
勇治達を含めたキリヤ公国連合国の首脳元首達一同は、マギアンティア世界統一暦・1555年・11月2日・午後12時00分頃。
キリヤ公国連合国・第三連合地方・新トウキョウ湾岸海洋都市・特別地方自治州区・トウキョウ都地区・青坂迎賓館で、キリヤ公国連合国内外へと向けた記者会見が行われた。
新トウキョウ地方自治州区は、準独立自治国権限を持った自治州として、キリヤ公国連合国への加盟が決定
次に新トウキョウ地方自治州区に続いて、我がキリヤ公国連合国は、第9番目の加盟地域と成る予定の国家、アマテラス織田自治神皇国の加盟予定を正式発表が為された。
そして、それはアマテラス神皇国の5代目の将軍王朝・アマテラス織田自治神皇国の次期将軍王への就任宣言が、織田・和紗・信長によって布告される事にも成ったのである。
それはアマテラス神皇国地方に残る島津家・武田家・北条家に対する最終勧告を突き付けられる事にも成ったのである。
キリヤ公国の本土にして、キリヤ公国連合国全ての連合加盟諸国の首都である公王都キリヤ市。
その公王都キリヤ市には、マギアンティア世界各地から多くの様々な階級層や種部族達らが、様々な理由で集まって来て居た。
其処には北条家が送り込んだ間者、即ちスパイ達が商人や旅行客としてキリヤ公国本国政府と連合加盟諸国の動きを探って居た。
北条家には、元々風魔党忍軍衆一族と言う忍び衆が使えて居たが、当主である北条・九江が、キリヤ公国連合国から派遣されたやって来たナデシコ自治統合海軍艦隊との接触により、何れはアマテラス神皇国地方もキリヤ公国連合国に呑み込まれると予測。
それを見越して風魔小太郎に命じて、風魔小梅に桐谷勇治とキリヤ公国本国に接触し、その内情を探る様に命じた。
それは万が一に備え、抜け目無く何時でもキリヤ公国へと渡りを付けられる保険を掛けて居たのである。
この時期のアマテラス神皇国地方では大きな動きがあり、桐谷勇治とキリヤ公国本国との接触した伊達家・上杉家等がキリヤ公国本国へと降った以上は、北条家すらも飲み込まれる可能性が在ると見た九江は、風魔小太郎に命じて、服部楓が人材を求めて居る事に付け込み、勇治に小梅を近付けさせたのであった。
表向きは北条家よりも桐谷勇治とキリヤ公国本国の方が給料と待遇が遥かに厚遇であると言う理由から暇乞いを取って出て行った事に成って居る。
しかしながら、父親の小太郎と一部の長老たちは、未だに北条家の仕事を請け負って居る事から、実際の風魔党忍軍衆の実権を握って居るのは、北条・九江である事には間違いないだろう。
そうとは知らされて居ない北条家の一族と家臣団は、当主たる北条・九江が、先の桐谷勇治とキリヤ公国本国が画策した、人材と移民募集での一件を上手く処理して見せた事を好評価をして居たが、武田家との関係が下で、今度はキリヤ公国連合国との外交関係の悪化を招き、窮地に立たされてしまって居た。
北条家の外交特徴は、全方位外交による御家の安泰であり、それにより御家の安泰と国土の拡大政策を取って居たが、それもキリヤ公国連合国のせいでこれ以上の発展は望めなく成ってしまって居た。
北東には伊達家による独立王朝国家の奥州独立自治王国が在り、佐竹家が治める地域との国境線と接して居た。
更に別の北方向へと目をやると上杉家による上杉独立自治北陸藩王国が建国され、桐谷勇治とキリヤ公国本国に臣従を為した上杉藩王が治める地域と化して居た。
次に西とへ目をやると武田家が治める甲斐国・駿河国が在る。
北条家とは、甲相駿三国同盟と言う同盟条約を結び合った同盟国であり親戚関係でもある大名王家国家。
しかしながら、10年前に起こったアマテラス神皇国地方の歴史的な一大転換期である岡ヶ狭間の戦いで、同盟国に一角を担って居た今川大名王家の当主たる今川義本が織田・和紗・信長に討ち取られてしまい。
混乱に陥った今川領は武田家の新当主と成った武田・春夜・信玄により駿河国を取り、遠江国を徳川家の当主である徳川・千代・家康が分け合う形で攻め取る密約を交わす。
こうして武田家・北条家、そして織田家・徳川家らによる新しい抗争図が出来上がったのだった
それが後に織田家のアマテラス織田自治神皇国と成った今も続いて居り、その同盟国大名王家である徳川家と接して、激しい戦いが続く事にも成って居たのであった。
しかしながら、その織田家と徳川家とは、武田家との関係から、何度か戦を交えた事が有る事は先に述べた通りなのだが、国土拡大の抗争による敵対関係にはあるが、全力でぶつかり合う総力戦をするには、両勢力共に至っては居なかった。
この様に今現在の北条家の近況状況に措いて、その殆んどの地域がキリヤ公国連合国の加盟国家に囲まれた状態と成って居る事から、国土拡大が望めず、かと言って戦を仕掛けて相手国から領土を奪い取る事も許されない状況へと陥って居た。
新将軍王を名乗った織田・和紗・信長は、桐谷勇治とキリヤ公国本国との関係を重視する外交政策方針へと転換。
盟主王・桐谷勇治との婚約すら発表するほどに良好関係を築いて見せた為、織田家・徳川家と戦をすると言う事は、桐谷勇治とキリヤ公国連合国を敵に回す事に成る。
北条家の一族達と家臣団、それに属する国人衆達等は、こんな事に成るならば、桐谷勇治とキリヤ公国連合国とは、最初から敵対関係を取るべきだったと言う愚痴をこぼしつつも、北条・九江が作り出した融和外交の失敗だと罵られてしまって居た。
この事に付いて北条家は当主一族意見が割れてしまい、その意見調整と最終的な結論を出すべく北条家一族・家臣・国衆達による大評定会議。
小田原評定が、北条家の本拠地たる小田原城で開催される事に成った。
小田原城・謁見の間には、アマテラス神皇国・関東地方・・・・・と言うよりも南関東地方に散らばる北条家一族・家臣団諸侯・国人衆当主達らが勢揃いし、一堂に会して居た。
「これより小田原評定会議を執り行う。」と小田原評定会議を取り仕切る事に成ったのは、北条家次期当主と成る予定と成って居る北条・一花・氏綱。
北条家当主である北条・九江・早雲の跡取り娘で、身長167センチで、ボブロングヘアースタイルと妖艶な雰囲気が漂う抜群のナイスバディな身体つきを持った大人の雰囲気が出て居る北条家の当主一家姉妹の長女。
母親の北条・九江と同じく揶揄い上手の小悪魔的な性格だが、面倒見のよいお姉さん気質。
長姉として日頃から妹たちのことを気に掛けて居り、妹達にもお姉さんぶっては時折アドバイスを送って居るものの。
気遣いが行き過ぎてしまい、自分自身の気持ちを押し殺してしまいがちに成って居る。
また、そんな性分に反して私生活では、かなりズボラで、自室は汚部屋と化しており、寝ている間にかなり際どいデザインをして居るブラジャーとショーツ以外脱ぐ癖があると言う。
その彼女を右に座らせ、当主が座る上座には、北条家当主たる北条・九江・早雲が座って居た。
彼女はこの状況に成って居る事に半ば呆れていた様子で、当主としての舵取り仕事のやる気が、すっかり失せていた。
だって、やるだけ無駄な悪足搔きだからである。
北条・九江とは、相模国の小田原城を拠点にして、伊豆国・武蔵国・上総国等を支配する大名王家の当主。
子沢山な姫大名王としても知られ、男女8人もの子供が居り、長子北条・一花・氏綱を跡継ぎにしながらも、その他の姉妹4名を手元に残しつつも、男子3名を北条家に属した各地の国衆達が治める家々へと送り付けて、アマテラス神皇国地方・関東地方に措ける一大勢力を築いて見せた相模の表裏女狐。
その異名である相模の表裏女狐の由来は、権謀術数を駆使して、敵味方を弄ぶかのようにして戦と外交を決する手腕と妖艶おっとりな美貌から来る事を指して居る。
ロングヘアーした妖艶な雰囲気が漂う抜群のナイスバディな身体つきを持った大人の女性で、揶揄い上手な妖艶おっとりなお姉様。
その性格は知的な現実的なリアリスト主義で在りながらも情愛と愛情を巧みに使い分けられる性格をして居り、一族が生き残る為ならば、我が子・親族であっても斬り捨てられる非情さと慈愛を区別する事が有ると言う大名王家・北条家の御身城様。
そんな性分に反して私生活では、かなりズボラで、自室は汚部屋と化しており、寝ている間にかなり際どいデザインをして居るブラジャーとショーツ以外を脱ぐ癖がある。
その見た目は、実年齢が幾つかは分からない美貌を持った人物として知られて居る。
武田信友とは、政略結婚だったが、とても良い夫婦関係を傷は上げ、たくさんの子宝の恵まれたが30歳で死別して居る。
その頃は関東地方制覇に明け暮れていた日々を送って居た為、臨終には立ち会えなかった事が悔やまれて居るらしい。
そんな彼女は、雁首を並べて舌戦を繰り広げられる様子に癖々として居た。
(はぁ~、何時から家の子達と家臣達、国人衆らは、こんなにも頭の出来が悪く成ったのかしら?)
(まぁ、この評定会議の有様に成ってしまったのは、あの桐谷の坊やのせいでも在るのだけれども、上手くやりくりすれば、簡単に済む話を此処までややこしくして居るのは、北条家の方なのよねぇ~)
北条・九江の前では、ああでも無い。
こうでも無いの激論が繰り広げて居る。
取り分け北条家・直参家臣団と国人衆らの意見は真っ二つに割れて居り、特に土地絡み、領地の権益に関する事柄からキリヤ公国連合国には従いたくないとして居る意見が多かった。
それに続く形で、半年前にキリヤ公国連合国からの要請に応えたのに、今回の様な降伏勧告に等しい通達はあんまりだと言う言い分から、総力戦を挑むべしとの声を荒げる物も多かった。
そんな中で主戦派を抑える役目と次期当主と言う立場から北条家・当主一族衆の長女の北条・一花・氏綱。
北条家・当主一族衆とは、北条・九江・早雲と武田信友との間に産まれた男女8人の子供の事を指して居るが、男子は養子に出して居る事から当主一族で在りながらも外戚扱いと成って居る。
他にも北条家一族衆と北条家一門衆と言うのが在る。
北条家一族衆は、北条・九江・早雲の姉妹達とその両親達にから見て二等親に当たる一族達の事を指して居る。
北条家一門衆は、北条の姓名又は北条家と二等親一族に当たる家々の事を指して居る。また、養子又は縁組での関わり合いが在る2等親に当たる親戚も含まれて居るが、当主がその権利を認めないと、親戚関係とは見なされない事に成って居る
その中で北条・一花は、北条本家の跡取り娘と言う立場にある姫武将であった。
身長167センチで、ボブロングヘアースタイルと妖艶な雰囲気が漂う抜群のナイスバディな身体つきを持った大人の雰囲気が出て居る北条家の当主一家姉妹の長女。
母親の北条・九江と同じく揶揄い上手の小悪魔的な性格だが、面倒見のよいお姉さん気質。
長姉として日頃から妹たちのことを気に掛けて居り、妹達にもお姉さんぶっては時折アドバイスを送って居るものの。
気遣いが行き過ぎてしまい、自分自身の気持ちを押し殺してしまいがちに成って居る。
また、そんな性分に反して私生活では、かなりズボラで、自室は汚部屋と化しており、寝ている間にかなり際どいデザインをして居るブラジャーとショーツ以外脱ぐ癖があると言う女の子。
そんな彼女は、小田原評定会議の取り仕切りる補佐を担う事に成ったが、実質的に母親から、北条家の舵取りを丸投げをされて居た。
その近くには四女と五女に当たる妹達が並び座って居た。
明るく前向きであり、身体を動かす事に長け、尚且つ人の役に立つことが好きで、頼み事を断りきれないお人好しな性格。
一方で、自分の本心を明かさなかったり、自分に自信がないなど無邪気ではない面もある。
身内以外には丁寧語で話し、姉妹の中で最も勉学成績が悪く、反対に体力と筋力に恵まれ、武将として大変に恵まれている身体付きを持って居る武勇で名高い四女の北条・四葉・氏直。
武術・勉学は得意では無いが、生真面目で人当たりの良く負けん気が強い性格から、外務・経済には明るく。
三崎港と小田原港、それに下田港の開発と北条家の貿易商を任されて居ると共に、水軍衆も任されて居るが、本拠地は八王子城であるが、其処にも独自の軍隊と家臣団を持って居る姫武将でもある五女の北条・五月・氏邦。
以上の3名が、それぞれが抱えている派閥的な理由から主戦派の主軸と成ってしまって居た。
黒いリボンで結ったツーサイドアップが特徴的で、勝気でヒステリックな毒舌家だが、姉妹で最も繊細であり、姉妹を守るために勇治とキリヤ公国連合国を敵視したり、姉妹全員で北条家と北条大名王家領を守ろうと奮闘するなど姉妹思いで、家臣・領民達を大事にして居る女の子であった。
「わたしは、盟主王・桐谷勇治とキリヤ公国連合国が如何に強大な国力と軍事力、そして経済力に優れた国家であっても、横暴な振る舞いをされるのは、北条家としても恥を掻かされたのも同然よっ!!」
「折角、お母さんが頑張って根回しと骨を折って、桐谷勇治とキリヤ公国連合国に対して、移民と人材募集の手伝いをした貸しが在ると言うのに、今回の様な織田家と武田家と戦争に巻き込まれ、その外交と親戚関係から来る立場から、武田家を助けて居るだけの我が北条家に対して、あんまりな仕打ちと最後通告。」
「そんな通告を聞かされた多くの直参家臣や国人衆、それに海外貿易商から意見や要望から、キリヤ公国連合国は北条家を潰して、その国土や財産を奪いに来るのでは無いのか?という懸念を持って居るのよっ!!」
「以上の理由から、簡単にキリヤ公国連合国に屈する事は反対なのよっ!!」
「あたしも、武闘派の人達からはね一戦も戦わずにひざを屈するのは嫌だっ!!ってハッキリと言われちゃって居るんだねぇ~」
「それでもキリヤ公国連合国と敵対するのは反対よっ!!四葉っ!!五月っ!!」
「そう、あの国は異質で異常。下手に戦に成れば、滅び掛けるだけ済まない。」
「島津家と島津四姉妹たちは、それで今現在はキリヤ公国連合国と大戦に突入をしてしまった。」
「これは彼女たちの失策。今から立て直しを図ろうとも、もう遅い。」
「その前に島津大名王家が滅びる。彼女たちは、盟主王である桐谷勇治に頭を下げて、やり過ぎた国土拡大政策を含めた数々の愚行を詫びて、許しを請うしか道は無い。」
「一花っ!!貴女も次期当主に成るって言うんだったら、妹達と親族衆、それに家臣や国人衆達らくらい諌めなさいよねっ!!」
キリヤ公国連合国と敵対する事に真っ向から反対して居るのは、北条家・次女の北条・二乃・氏康。
黒いリボンで結ったツーサイドアップが特徴的で、勝気でヒステリックな毒舌家だが、姉妹で最も繊細であり、姉妹を守るために勇治とキリヤ公国連合国を敵視したり、姉妹全員で北条家と北条大名王家領を守ろうと奮闘するなど姉妹思いで、家臣・領民達を大事にして居る。
その人物像は、黒いリボンで結ったツーサイドアップが特徴的なヘアースタイルで、身体つきは身長167センチ、整ったボデイラインが自慢の女の子でバストサイズはやや小ぶりの82センチのDカップだが、服を着て居ると分かり難いタイプの身体付き。
勝気でヒステリックな毒舌家だが、姉妹で最も繊細でありながらも、その趣味は料理好きでオシャレに気を遣うなど女子力が高く、社交的で領内各地に友人も多い。
姉妹たち曰く、北条・二乃の男性タイプは、容姿の優れた顔付きの男を好む面食いであるとのこと。
家族や家臣、領民達と言った者達を大事にして居る性格から、非戦派閥の筆頭と成り、キリヤ公国連合国との対立する事には、真っ向から反対を訴えていた。
それとは別に融和政策を進めつつ、彼の国に対して、中立を宣言するべきだと言う観点から、戦に対して反対派閥を取って居る派閥と共闘を取る事にした中立派閥の代表と成った北条家・三女の北条・三玖・氏政。
右目が隠れる斜め分けのセミロングと服を着て居る巨乳だと言う事が判らない特徴的な隠れ巨乳なボディスタイルを持った女の子。
人見知りで口数の少ないクールな性格だが、信頼した人物にはとても素直であり、後に勇治と関わり合いを深めて行った事で、彼への好意も認めて居る。
そのため積極的に勇治にアプローチしようとして居るが、人見知りな上に恋愛に関して奥手な為にあまり進展して居ない。
大の運動音痴で料理下手だが、学問が得意でそれを活かした政務を含めた他文官として才能を発揮して北条家の政務・外交の一切を取り仕切って居る。
また自分以外の姉妹への変装が一番得意と言う隠れた才能が有る為に、姉である北条・一花・氏綱の影武者を含めた全ての姉妹の姿に変装する事も可能である事から、小田原城と小田原城下町から出て行く事が殆んど無いと言う。
学問成績の類は、姉妹の中では一番に良い方で、書庫の主と化すくらいに本好きな一面をも持ち合わせて居る女の子。
「二乃、ごめんなさい。次期当主と言う立場だからこそ、迂闊に御家を割るような事は言えないわ。」
「既に北条家中は、物の見事に3つに割れて居るのよっ!!肝心の母さんは傍観者を決め込んで居るしっ!!」と北条・九江の方を見る北条・二乃。
そんな北条姉妹と一族、家臣団・国衆たちらは、揃って頭を悩まされてしまう織田・和紗・信長からの最終勧告への返答。
無視すれば、討伐戦争へと発展し、融和外交を取れば、アマテラス神皇国地方内での私戦が禁止され、北条家が目標としてして来た関東地方での領土の拡張政策が出来なく成ってしまう。
今は伊達・上杉と言ったキリヤ公国連合加盟諸国と接して居るが、小競り合い程度で分捕れる国土も少なくない筈だと考えて居る国人衆達も多く。
例えそれがキリヤ公国連合国と言う異質な大国を相手取ったとしても、少しでも優位な条件が欲しいと考えていた。
かと言ってキリヤ公国連合国と盟主王である桐谷勇治やアマテラス織田自治神皇国と織田・和紗・信長の何方かに頭を下げ、臣従をする事は恥辱だとも言えた。
まだ、大決戦の戦いの末に負けた訳でも無い北条家が、他国に臣従する事等と言う事は以ての外であると言うプライドが在る。
況してや、アマテラス神皇国・関東地方に覇を唱え、苦節10数年間の月日を掛けて立ち上げ、此処まで発展をさせて来た北条大名王家をむざむざと属国の様な地位に貶めるのは嫌であった。
しかしながら、キリヤ公国連合国へと加盟する前からアマテラス織田自治神皇国と織田・和紗・信長の織田政権が進めて来たアマテラス神皇国地方の天下平定統一は、彼の国の国是であり、アマテラス神皇国地方の覇権を巡って対立をして来た武田家・北条家・島津家らは、キリヤ公国連合国との外交交渉で国家として生き残るには、三択ある内の一つを選ぶしか無い。
一つ目、アマテラス織田自治神皇国と織田・和紗・信長の新政権に従うこと、詰まりは織田政権に降伏か臣従する事である。
二つ目、キリヤ公国連合国に加盟するか、盟主王・桐谷勇治に臣従する事である。
三つ目、キリヤ公国連合国とアマテラス織田自治神皇国を無視し、一戦するか、戦って武威を示して独立を認めて欲しいと講和交渉に持ち込む事である。
この中で武田家・北条家・島津家ら三カ国は、上の二つを選ぶ事は、一族と家臣達らの面子が在る事から選べないと言う事に成り、結果的に国力と軍事力の差が天と地ほどの差が在るにも関わらず、戦争へと突入するしかないジレンマを抱えている事に何れの家々の当主達は悩みと成って居たのである。
特にキリヤ公国連合国からの敵意を向けられる理由も無い北条家は、この返答を如何にすれば良いのかで揉めに揉めて、3派閥に別れてしまって居た。
主戦派・非戦講和派・融和中立派閥と言った派閥抗争に成り、一触即発状態に陥り、勢力図的には半々と言った状況下に在った。
即ち北条家の内部対立構図とは、主戦派対非戦講和派・融和中立派閥と言った構図である。
そんな内紛になりつつある北条家の面々を見て居り、次女から睨まれた当主と言う立場に在る母は遠い目をしながらも、素知らぬふりを決め込んで居る様子であった。
「はぁ~、異国でのことわざに在る逸話の通り、会議は踊るとは正に、この事ね。」とも言って居た。
何処の国で在っても、意見が割れすぎて居ると、会議で決められる事は殆んど無いに等しい。
それが一つに纏まるには、国家存亡の危機に至らないと人間と言う奴は結束する事が出来ない生き物なのである。
姉妹たちを中心に、激論が交わされる小田原評定会議は、正に会議は踊ると言う様相を呈してまま、幾度かの休憩時間と激論が交わされ、夕刻には閉会と成った。