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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第10章 アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!
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エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!孤高忠義臣っ!!山田・理安・有信の戦いっ!!24

 マギアンティア世界統一暦・1555年・11月20日・午前14時15分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・南九州島地方・アマテラス神皇国・薩摩国・鹿児嶋市・鹿児島湾及び大隅諸島近海域・キリヤ公国連合国海軍艦隊・キリヤ公国連合国艦隊総旗艦宗主国王桐谷勇治専用お召空母・特戦空母・出雲・桐谷勇治執務室兼謁見の間にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



鹿児嶋湾を封鎖して居る九鬼隆嘉が率いるアマテラス織田自治神皇国海軍と織田・和紗・信長は、戦艦安土以下岐阜・清州・那古野・道三等の五隻。


 それと重巡・巡洋艦・駆逐艦等から成る30隻の海軍艦隊。


 更にキリヤ公国連合国軍の総司令官である山本五十鈴が率いるナデシコ自治統合海軍・第一戦隊共に全砲門を鹿児嶋や薩摩国内の島津家の拠点へと向けて睨み付けて居た。


 勇治も特戦空母・出雲に乗船し、直営旗下の護衛艦隊と共に、桐谷勇治とキリヤ公国連合国に降伏した島津大名王家国の首都・鹿児嶋市と島津大名王家の居城である鶴山城を眼下かに見渡す事の出来る鹿児嶋湾を占拠し、島津大名王家国の首都入りと居城への入城が整うのを待って居た。


 それまでの空き時間の間、勇治は、新納院・高城で徹底抗戦を掲げて戦い抜いた山田・理安・有信と面会する事に成った。


 山田・理安は、近衛近習衆の上泉・伊澄・信綱と柳生・冬香・十兵衛から成る上泉衆と柳生衆から成るの護衛武官達らの護送される様な形で、勇治が待って居ると言う特戦空母・出雲にも設置されて居る謁見の間へと向かう。


 その山田・理安には、手に負荷が掛からないが、とても頑丈でしなやかな手錠が掛けられ、服装はラフな戦装束の姿格好だった。


 その艦内は非常に簡素で機能的に作られ、徹底的に戦地での有事に備えた廊下や船室が多数備えて付けられて居る。


お召し旗艦空母・特戦空母・出雲の執務室を兼ねた謁見の間の入り口は、少しだけ金箔を使った形での華美に着飾れた造りと成った戸が在り、其処を通り抜けると、勇治が室内に設置されて居る。


 来客用の応接セットたる椅子とテーブルを使って、キリヤ公国本国政府と各省庁から上がって来た決裁書類に、判子とサインをすると言った執務をして居た。



「「勇治陛下。島津・弘美・義広殿付け家老で在らせる山田・理安・有信殿をお連れしました。」」


「はい。分かりました。」と言って勇治は軽く返事をすると立ち上がり、近くに居た文官に出来上がった書類を手渡すと、最後に決済をして居た書類に、ハンコとサインを済ませると、山田・理安の出迎えの態勢に入る。


「ご苦労様。二人以外は下がって良いよ。」


「「「「「はっ!!」」」」」


「「「「「はっ!!」」」」」


 役目を終えた、上泉衆と柳生衆から成るの護衛武官達らは、部隊長の二人を残して、その場から立ち去って行く。


「伊澄、冬香。手錠を外して上げて。」


「ですが、勇治様、今は非武装とは言え・・・・」


「れっきとした、腕に覚えの有る姫武将の捕虜です。幾ら山田殿が清廉潔白なお方と言われて居たとしても、捕虜に捕虜としての扱いがっ!!」


 上泉・伊澄と柳生・冬香の二人は、護衛官部隊の隊長として職責から、捕虜と成って居る山田・理安の手錠を外す事は承服出来ないと言い切る。


「大丈夫だよ。山田さんは卑怯な振る舞いを嫌う姫武将なのは、もう分かり切って居るからね。」


「それに二人の腕前も信用して居るよ。だからね、お願い。」と勇治は言ってのけた。


「「はっ!!」」と言うと、柳生・冬香は、背後に回り、殺気染みた視線で、刀を構え、上泉・伊澄は部下を呼びつけて、刀を預けて外へと行かせた。


 これは手錠をして居る相手に不意を突かれて、自分の刀を盗られない為である。


 上泉・伊澄が山田・理安の手錠を外すと、二人はその背後に下がり、勇治の護衛として見守る。


「さて、初めまして山田・理安・有信さん。僕がキリヤ公国連合国の宗主国王にして、キリヤ公国本国の公王でもある桐谷勇治です。」


「お初にお目にかかります。桐谷勇治陛下。私は島津・弘美・義広殿付け家老の山田・理安・有信と申します。」と軽く自己紹介をし合う二人。



 勇治は、友好を示す握手を交わそうとするが・・・・・・・・・・・・


「この度はっ!!誠に申し訳ございませんでしたっ!!」と、突然に山田・理安は、土下座をする様にして、平伏してしまう。


「ちょっ、ちょっと待って下さいっ!!」


「いいえ、陛下からの身に余る温情と情けを掛けられたのにも関わらず、無用に戦を長引かせ、無駄死にをさせてしまった将兵も出させてしまいましたっ!!」


「この上はっ!!我が首を以ってし・・・・」


「要らないよっ!!」


「はぁ?何とっ!!」


「だーかーらっ!!要らないよっ!!こんな戦いで死んだら意味ないって、そりゃあ死んじゃった人達は、一生懸命に、それぞれ為に戦って亡くなったのだろうげと、生きて居るのならば、死んじゃった人達の分まで生きて、生き抜いて役目を全うしてから寝床で死のうよ。」


「・・・・・」


「それに山田さんみたいな人は、切腹も打ち首で死ぬのは勿体無いし、死んで詫びるのは逃げる事だよ。僕としては、この世で最も卑怯な事だと思うな。」


「勇治陛下は、私の様な武骨で、不器用な武辺者に・・・生きろと仰るのか?」


「生き残ったのならば意味が有るんだよ。僕もそうだったから分かるんだ。」と、神災で一度は死んで居る彼には死んだら、一体どうなるかは分かって居るから、余計に説得力が有ったりする。


(何故だろう・・・・この少年王には、侍とは違う・・・・ハッキリとした死生観と言う物が有る。この齢13歳に過ぎないのに、死生感を理解して居るのか?)


(全くもって、不思議と惹かれる少年だ。正に坊主の悟りに近い極みを会得したか様な説得力がある。)


(ふふふっ、なるほど、これは・・・・勝てない筈だ。)


「だからこそっ!!山田さんみたいな人材を我が国は欲して居ます。是非とも我が国に仕官して下さい。」


「貴方に散々逆らって捕虜と成った私の事を其処まで・・・・ウウッ!!有り難き幸せに御座いますっ!!」


「この上は、この山田・理安・有信っ!!勇治陛下とキリヤ公国連合国の民達の為っ!!マギアンティア世界の為に働きまするっ!!」


「ありがとう御座います。山田さん。」


「理安で構いません。我が君っ!!」と、劉備玄徳が彼の諸葛孔明を事を三顧の礼で口説いた如く、口説いた為か、理安は臣従を誓ってくれた。


 それは勇治が、島津・弘美とは違った意味で、己が主君に相応しい人物と見ての事である。


「それでは、元島津・弘美・義広殿付け家老っ!!山田・理安・有信っ!!貴女のこれまでの島津大名王家国での功績。そして、この度のアマテラス神皇国・九州地方平定征伐戦に措ける忠義信や立ち居振る舞いを加味した結果を鑑みっ!!」


「キリヤ公国連合国・国防総省と足柄・一輝・宗輝国防大臣預かりにして、キリヤ公国近衛軍付きの幹部級軍人の地位として、大佐に任じっ!!」


「キリヤ公国連合国・爵位13階位貴族爵位制度に措いて、第8位である子爵へと陞爵する事を命じますっ!!」



「ははっ!!有り難き幸せっ!!謹んでお受け致しますっ!!」




 こうして、山田・理安・有信は、勇治の直臣姫武将として取り立てられたのであった。



「それと、早速ですが、最初の任務を与えます。」


「はっ!!何なりとお申し付けください。我が君っ!!」


「あのですね・・・・・・」と勇治は、語り掛けた。


 それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「おおっ!!それは誠で御座いますか?」と山田・理安は、驚きの顔をした後に感激をしてしまう事に成る事だった。


「・・・・・」と勇治は無言で頷く。


「ははっ!!この任務、快く遂行を致しまするっ!!」と言う山田・理安であったが、その任務とは一体、何なのであろうか?




 マギアンティア世界統一暦・1555年・11月20日・午後16時35分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・南九州島地方・アマテラス神皇国・島津大名王家・島津大名王家国領地・薩摩国・島津大名王家国首都・鹿児嶋市・島津大名王家居城・鶴山城・謁見の間にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 マギアンティア世界統一暦・1555年・11月20日・午後16時35分頃のこと、桐谷勇治とキリヤ公国本国政府を宗主国とするキリヤ公国連合国は、キリヤ公国連合国軍を島津大名王家首都・鹿児嶋市と島津大名王家居城・鶴山城を占拠させ、占領統治を開始。


 一通りの戦後処理が終れば、此処はアマテラス織田自治神皇国の統治下に置かれ、織田・和紗・信長が派遣する専任の家臣の中から、支藩大名王が派遣されて来る事に成るだろう。


 勇治は鶴山城に入城し、アマテラス神皇国・九州地方平定征伐戦に関わった敵味方に関係無く謁見の儀を開催した。


アマテラス神皇国・九州地方平定征伐戦当事国・新将軍王の織田・和紗・信長。  


以下織田将軍王家家臣。


アマテラス織田自治神皇国連合政権大名同盟王家国・徳川家当主・徳川・千代・家康 


 アマテラス織田自治神皇国連合政権大名同盟王家国・長宗我部家当主・長宗我部・智華・元親。 


 臣従し、隠居人と成った暫定島津大名王家当主の島津・久実・義久。


 武勇名高き鬼島津と言われし人物として知られた島津家の次女の島津・弘美・義広。 


 その才智は天下に轟くと期待されて居る冷血なる軍師で島津家の三女の島津・利美・歳久。


 島津家内の将兵に最も人気を誇るみんなの妹と言われている四女の島津・衣恵与・家久。 



島津・弘美・義広に付け家老の山田・理安・有信。 


筆頭家老職であった、伊集院・幸枝・忠棟いじゅういん・さちえ・ただむね


 島津家隠居人・島津貴久。


 アマテラス神皇国・肥前国・島原半島地方・島原地方・大名王家・有馬豊氏。


 龍造寺家の宰相兼軍師の鍋島・尚美・茂直は、龍造寺・信美・信隆は入院中の当主代理。 


龍造寺家四天王筆頭武将・成松信勝。  


以下龍造寺家四天王。

江里口・絵里・常信。 

円城寺・種美・信胤。 

百武賢兼ひゃくたけともかね

木下昌直。  

龍造寺・信美・信隆は入院中。 


龍造寺家旗下従属大名王家・国人衆


少弐・冬香・冬尚

秋月・種実・実植  

菊池義武  

松浦・知恵・隆信 

大村・菫・純忠 



肥後国大名王家・相良家当主の相良・晴陽・義陽 


相良・晴陽・義陽の妹、相良・頼子・頼房。


大友大名王家国当主・大友・須江・奏麟 


立花家当主代理・立花・薫・宗茂 


姉たちは負傷による治療の為、入院中に不参加。



 特に義姉である高橋・紹子は、軽い破傷風と過労熱により緊急入院を強いられていた。


 近場に居た吉川・春美は、突如として倒れてしまった紹子を「姉御~っ!!」と叫んで、大慌てに成ってしまう。


 そのな彼女は救急、呼び寄せたドクターヘリまで担ぎ込んだと言う。


 その他、キリヤ公国本国政府首脳陣・軍幹部・キリヤ公国連合国加盟諸国首脳陣・軍幹部が勇治と謁見するべく登城して居た。


「先ずはアマテラス神皇国・九州地方平定征伐が滞りなく終わり祝着。」


「これでアマテラス神皇国地方はまた一歩、統一平定へと歩を進める事が出来た。」


「新たな仲間と供に、我らは宗主国王とキリヤ公国連合国加盟諸国、延いてはマギアンティア世界平和の為に、より一層励んで行く。」と、国防大臣の足柄・一輝・宗輝は、軍事作戦の終了と祝辞を述べて、一礼すると、参加者達も頭を一礼して行く。 


「さて、残るは武田家と北条家、奴らは如何出るかな・・・・・」


「もうっ!!物騒な事を言わないでよう、和紗姉ぇってばっ!!僕は平和主義なんだからねっ!!そうそう物騒な出来事が有って堪るもんかっ!!」


「くくくくくっ!!だと良いがな。さて、戦勝したとならば、祝賀会と言うのが相場だが、この後の予定表も詰まって居るし、敗戦者に対する無礼な振る舞いをするほど、俺は無粋ではない。」


「これにて謁見の儀は終了とするが・・・・」と和紗は言うが、彼女は夕食を振る舞うと称して、敵味方に関係無く、酒とご馳走を振舞った。


 アマテラス神皇国・九州地方平定征伐で、犠牲と成った者たちの慰霊の意味を込めてを添えて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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