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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第10章 アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!
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エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!孤高忠義臣っ!!山田・理安・有信の戦いっ!!20 

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月20日・午後12時03分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・島津家領・南九州地方・日向国・木城地方・木城南部地方・木城高山・島津軍・日向国支城・山田・理安・有信守将拠点城・新納院・高城周辺地域・キリヤ公国連合国加盟諸国軍・各本陣所にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



島津・衣恵与・家久が率いる島津家残党軍は、南東方向から、突如として現れ、新納院・高城を囲み込む。


 

 10万人もの大軍である九州統一平定南東方面征伐連合国軍に真っ向から挑み込み、先ずは朝倉・育美・景鏡が率いる朝倉軍。


 更には第一雑賀銃歩兵軍団の雑賀孫一団長と第二雑賀銃歩兵軍団の雑賀さやか団長から成る先鋒軍が敷く防衛線を突破に成功する。


 続いて第二陣と成って居るのは、織田・和紗・信長が二番目の義妹である浅井・真心・長政が率いる浅井軍。


 稲葉・一徹・良道と稲葉・福・貞通ら親娘から成る稲葉軍と小田・春奈・冶氏団長が率いるキリヤ公国陸軍・第一機甲機械化軍団であった。


それは以下の通り。


 織田家・近江国・佐和山領・佐和山城主・浅井・真心・長政・1500人。


 織田家・美濃国・揖斐郡地方・揖斐川町・曽根城主・稲葉・福・貞通・1000人。


 織田家・美濃国・揖斐郡地方・揖斐川町・稲葉家先代当主・稲葉・一徹・良道・200人。




 キリヤ公国連合国軍・キリヤ公国本国軍・キリヤ公国陸軍・第一機甲機械化軍団・小田・春奈・冶氏団長(大佐)


 歩兵3000人・機械科車両300両(KRY74式戦車を含めた各種戦闘車両と輸送トラック・燃料タンクローリーなど・・・・・)3000人。



 此処で輸送トラックを始めとする後方部隊の車両や人員は、戦線から一番に遠い後方へと下がらせ、戦闘車両部隊を編成し、歩兵軍と供に射撃体勢に入った。



「長宗我部・国枝殿からの通達によれば、前線の指揮はお二人にお任せします。」



「引き受けよう。お福っ!!」


「はいっ!!父上っ!!!」


「春奈殿の部隊も、射線に入り次第、任意での発砲を許可します。」



「但し、追い払う事を目的として居ますので、懐に入られると見たら、手勢の散開回避をして構わないとの事です。」


「了解っ!!総員っ!!!射撃よーいっ!!!」と春奈は、KRY74式戦車の車長席の出入口から無線通信で、KRY74式戦車を含めた各種戦闘車両に射撃体勢を命じる。



 ズラリと居並ぶキリヤ公国本国軍の近代化銃歩兵とアマテラス神皇国地方でキリヤ公国連合国に加盟する諸国の足軽銃歩兵に加えて、弓足軽兵や弓武士隊と言った従来通りの兵科も居並ぶ。




 島津・衣恵与・家久が率いる島津家残党軍は、南東方向から、突如として現れ、新納院・高城を囲み込み、10万人もの大軍である九州統一平定南東方面征伐連合国軍に真っ向から戦いを挑もうとする。



「各隊へ通達します。敵軍が射線に入り次第、任意での発砲を許可します。」


「但し、追い払う事を目的として居ますので、懐に入られると見たら、手勢の散開回避をして構わないっ!!」


「つまらない消化試合戦で、怪我や戦死をして為らないっ!!


「各隊っ!!鉄砲隊と弓隊っ!!構ええええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」



 新納院・高城の包囲軍の一部を割いて、島津家残党軍へと差し向けられた迎撃軍の次鋒部隊の指揮を担う 浅井・真心は、迫って来る島津・衣恵与・家久が率いる島津家残党軍を迎え撃とうと全軍に攻撃態勢を命じた。



 島津・衣恵与・家久は、旗下の島津家残党軍と供に対峙した、浅井・真心・長政が率いる浅井軍。


 稲葉・一徹・良道と稲葉・福・貞通ら親娘から成る稲葉軍と小田・春奈・冶氏団長が率いるキリヤ公国陸軍・第一機甲機械化軍団と暫し睨み合いをすると、再度突撃を仕掛ける。



「・・・・・・」


「・・・・・・」



「島津家の猛者っ!!勇者っ!!薩摩隼人たちよっ!!皆一斉にっ!!者共っ!!掛かれえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!!!」


「法螺貝をならせええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」



「ブオオオォォォーーーーーーっ!!ブオオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーっ!!ブオオオォォォーーーーーーっ!!ブオオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーっ!!ブオオオォォォーーーーーーっ!!ブオオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーっ!!」と法螺貝が戦場に鳴り響く。





「「「「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



 島津家の薩摩隼人たちは、せめてキリヤ公国連合国軍に一太刀を浴びせ、その強さが絶対では無い事を証明して見せると言わんばかりに、最後の決戦を挑もうと雄叫びの声を上げて行く。




 キリヤ公国連合国軍の小銃歩兵隊や弓隊の射程距離へと入って来た島津家残党軍は、連射銃や弓矢の暴風に晒される事に成った。




 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!



 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!



 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!



 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!




 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!



 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!



 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!


 各隊武将たちの号令で、一斉に火縄銃の銃声が鳴り響き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!


 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!


 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!


 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!


 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!



その弾込め時間を補う為の間の繋ぎ時間に、数多の弓矢が敵へと射られて行く。



「止まるなっ!!立ち止まったら死ぬぞっ!!駆けろっ!!!駆けろっ!!!」


「駆け抜けるのだっ!!!」


 島津・衣恵与は、旗下の島津家残党軍から成る軍勢3500人の将兵たちらに対して、叱咤激励の言葉を叫び続け鼓舞する。


 島津家残党軍は、幾名かの者達らが銃弾と矢の雨に遮る妨害行為によって、足を滑らしたり、かすり傷のせいで前に進めず地に伏して行く。

 


「撃ち方止めえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」と浅井・真心は叫ぶ。



「槍隊構ええええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」


「前へえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」


 稲葉・福・貞通と稲葉・一徹・良道の親娘の二人は、浅井・稲葉軍から成る連合軍を指揮して、島津家残党軍を防ごうと足軽兵士からなる槍隊に、守勢を仕掛けさせた。


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」




 両軍の怒号が飛び交い。




 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!


 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!


 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!



 刃先がぶつかり鍔迫り合いの金属が奏でられて居た。




 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!


 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!


 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!



「島津・衣恵与・家久殿とお見受けするっ!!」


「貴方は・・・・・はっ!?その家紋・・・・角折式に三つ文字紋(山吹色布地)と白顎髭が特徴的な厳つい風貌の顔付きの武人?」


「と言う事は、頑固者一徹者と謳われる事で知られて居る稲葉・一徹・良通殿?」 


「如何にもっ!家久殿・・・・島津大名王家国とキリヤ公国連合国との大戦は、もう終わって居る。」


「これ以上は、単に駄々を捏ねるだけで、多くの人々を苦しめるだけ、大人しく引き返しなされっ!!!このわしも便宜を図ろう。」



「お断りしますっ!!歳久姉さんが無念の討ち死にを遂げたと言うのに、義弘姉さんは独断でキリヤ公国連合国に降伏したんですっ!!!」


「義久姉さんも・・・・だからせめて、あたしたちは、一矢を報いようと・・・」


「バカ者がっ!!感情に任せるがままの敵討ちなんぞ成功をするものでないっ!!」


「それに如何なる理由があろうともっ!!若者が死に急ぐものでないっ!!」と一徹は、覇気の有る一喝を一言い放って衣恵与を我が子の様に叱り付けたた。


「・・・・・・」


「それに姉君は生きて居らる。」


「えっ!?」


「しかも姉君は、今は勇治陛下の直臣参謀武官の地位が約束され、忠誠を誓って居られるし、義弘殿は一軍を率いる直臣武官の地位に取り立てらるそうだ。」


「義久殿は、蟄居謹慎が言い渡され、当面の間は遠島刑罰となる予定だ。」


「貴女の姉君達らは、厚遇と賞罰が有れども、命を取る様な厳罰は絶対無いのだ。」


「島津家は丸ごとキリヤ公国本国政府と勇治陛下が丸抱え為さって下さる。これでもまだ不満と言うのかっ!?」


「えっ!えっ!!えええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!?」


「これを聞いて、まだやり合うと言うのならば、この稲葉・一徹・良通が、お相手を仕るっ!!」と部下に預けて居た槍を取り出し、衣恵与に向かって構えた。


「・・・・・本当・・・なのですか?」


「このわしの名に賭けても・・・・・・・」



 二人の間に暫しの沈黙が流れる中で、その周囲では・・・・・・・・・・・・・・


 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!


 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!


 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!




 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!



 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!



 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!



 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!



 合戦のオーケストラとコーラス流れて行く。



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



 それを止められるのは、軍勢を率いる本人、総大将だけである。



「・・・・・全軍、撤退せよっ!!」


「家久様?」


「一徹殿は、誠の武骨で武辺者として知られるお方・・・・・噓を言われるお方では無い。」


「しかしっ!!」


「彼の少年王は平和主義。これにも嘘が無い。何故ならば、これまでの戦いの結果や国政を見れば明らかだからだよ。」


「彼の少年王とキリヤ公国連合国は、我らの様な利益争いで戦をして居るのは訳が違うよ。」


「国の行き着く先が、こうも違うんだよ。兵装の違い云々では無く、純粋に勝てない筈だよ。」


「家久さま・・・・・」と近習が、主君である家久の言葉に胸を打たれ、言葉を失ってしまった。


「一徹殿。此処にあたしは・・・」


「いいや、撤退なされ、確か家久殿は15歳であったな?」


「はい。」


「だったら、その年齢で従軍するのは、キリヤ公国連合国法では違法行為では有るが、アマテラス神皇国地方は乱世の只中。」


「キリヤ公国連合国に加盟して居た、居なかったの前後の未成年将兵は、あらゆる事に措いて、特に罪に問われる様な行いが無ければ、法律上で咎には問われない事に成って居る。」


「何せ、そう解釈をしなければキリヤ公国連合国に加盟して居る後進加盟国は違法だらけに成ってしまうからのう。」 


「今から貴女たちがするべき事は、貴女の居城と自領地を治める者たち居城・館御殿らに戻り、無血開城をする事が懸命であると考えるが、如何かな?」


「承知を致しました。」と言うと、島津・衣恵与は、旗下の島津家残党軍から成る軍勢3500人の将兵達らと供に、穆佐院・高城むかさいん・たかじょうへと撤退する命令を下した。


 その事は新納院・高城を包囲する九州統一平定南東方面征伐連合国軍の全軍にも伝達され、島津家残党軍らが撤退をする妨害行為は無く、すぅーっと回避される様にして道を開けて上げるのであった。


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