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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第1章 少年王とキリヤ公国建国創生記編
25/321

登場人物設定一覧 8 メイン国家キャラ編

竜珠独立自治王国


尚麗ショウ・レイ 40歳 通称名・レイ


 ちょび髭を生やした威厳がややある様な感じの王様で、第一文明圏の大国であるゲルニアン帝国や武力に秀でている島津家には強く出られない事が悩みの種と成って居る。


どれもこれも少年王である勇治のせいだと、悪態を付いたが、そんな言葉を言った直後に彼は「はて?何時まで威圧して来る連中の顔色を伺って居れば良いのだ」と気が付く。


 彼はキリヤ公国連合国に加盟してしまえば、自由だあああああぁぁぁぁぁーーーーっ!!として、加盟国に成るべく動く事した。



ジュリ・ネイウォン 20歳 通称名・ネイ


 竜珠王国の主席外交官の官僚で、国王であるショウ・レイから密かにキリヤ公国連合国の公王である桐谷勇治と接触し、自国のキリヤ公国連合国への加盟国に成る算段付けて欲しいと命じられる。


 その見姿は、お前たちのして居る事は全てお見通しだあああああぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!と言いそうなトリック推理ドラマに登場する女優さんに良く似ている。


 ショウ・ユン 10歳 通称名・ユン


 竜珠独立自治王国の尚麗ショウ・レイのたった一人の王太子で、年老いてから産まれた為に、大変に可愛がられて育てられたが、とても真面目で大人しい性格の少年王子。


 物語開始前の5年前に島津家は、島津4姉妹が当主だった島津貴久に下剋上を仕掛け、貴久から政権を奪取する事に成功する。


 その裏にはゲルニアン帝国が織田家と島津家をアマテラス神皇国地方の有力者と見ていたからであり、各地方大名王家を裏から操り人形にする様にして、各地の大名王家国を牛耳ろうと画策したからだった。


 そんな中で島津家は、互いの海外利益と対外戦争の強調する条約を島津家と結び、織田家とは貿易条約を結ぶ事に成った。


 そんな中で竜珠王国を攻め取った島津家は、軍人支援をしてくれたゲルニアン帝国に2割程度の見返りを提供する事に成る。


 また、戦勝国と成った島津家の意向で、竜珠王国の国王である尚麗ショウ・レイは、10歳に成った年に、たった一人の王太子であるショウ・ユンを 島津大名王家国の本拠地首都である鹿児嶋市内に在る居城の鶴山城へと人質に出す事に成った。


 ユンは島津家第16代当主にして、その美貌は西南国随一にして、誠の大将の器と謳われる長女にして、さらさらしたロングストレートヘアーのニコニコ笑顔の爆乳では有るが、ショタコンでもあり年下少年がどストライクの性癖を持って居るアブナ~イお姉さんでもある島津・久実・義久元に、島津家との友好と将来に備えた遊学留学と言い含めて、真実を何も知らずに人質に出された。


 その目的が島津・久実が島津家を武家王家、詰まりは周辺国家から見れば単なる侯爵王家扱いの身分から本当の王族にするべく、ユンをゆっくりと性的に教育して行き、最後には年下少年好きの島津・久実の虜にして、ユンとの子供を身籠る事で、島津家を本物の王族にして竜珠王国を乗っ取る事で有った。


 しかしながら、アマテラス神皇国・九州地方平定征伐戦でキリヤ公国連合国に救出された事により、無事に故国へと帰された。



 何所にでも良そうなパッとしない感じのごく普通の少年と言った感じの風貌の顔付きで、年上女性に甘え上手な性格の持ち主であると言う。






アルビオン独立自治王国  


エルトリリア・ミリシア・アルビオン 通称はリリア。 


 初登場時では17歳。未来では20歳。


 アルビオン大陸の西、イベリコ半島の南東部の都市領国であるジブラルタル・ミリシア騎士爵家領の跡継ぎ娘で、年齢が17歳。


 普段は三つ編みショートカットヘアースタイル風に揺って居るロングヘアースタイルで、素朴な風格の在る優しそうな顔立ちだが、剣を腰に下げ、騎士鎧を身に纏うと雰囲気が一変し、クールビューティーな雰囲気が漂う顔立ちと性格へと切り替わる。

 ボデイスタイルはバスト88とわりと大きめのサイズだが、形と弾力性は中々のもので、騎士らしく鍛え整った身体付きのお陰で中肉中背を保って居る。


 性格は何処にでも居そうな快活な性格では在るが、田舎の騎士爵位家の為か貧乏性な性格をして居る。


 貧乏貴族の一人娘に過ぎなかった彼女は、転移災害と国内の内戦状態と言う危機を救って得た聖騎士王と言う地位に由って、アルビオン王国の中でも最高位の裕福な家柄と成ったが、未だに貧乏性が抜けずに居るせいか、お金を掛ける事が成れなかったしていた。


 リリアは簡素で可愛い物が好みなのだが、地位が上がった事で、安っぽい雑賀と衣装を扱う店に行く機会が減ってしまう事が残念に思って居た。




 後にアルビオン王国という異世界の騎士王国に伝わる聖剣エクスカリバーを手にして、祖国を異世界の列強国の侵略から救い騎士女王と成って、キリヤ公国連合国へと加盟し、勇治の三番目の婚約者と成った。


 転移してきた当初、アルビオン王国は第二・第四文明圏の侵略を受けていた。そこにキリヤ公国が参戦を表明、全軍を持ってアルビオン王国に援軍を派遣した。


 それ以降、エルトリリアことリリアは、自国防衛と復興問題、世継ぎ問題を解決する為に、キリヤ公国を宗主と定めて、勇治に何番目の夫人でも良いから婚約して欲しいと嘆願。


 アルビオン王国はキリヤ公国連合国の独立加盟国と成った。



地球統合軍極東特別自治州区 


アリサ・ロッサ・平賀  通称名・アリサ。


初登場時は19歳。未来世界では22歳


 19歳。地球統合軍富士極東基地司令官で階級は大佐。宇宙戦艦艦隊100隻を指揮する司令官で日本人と北欧系のハーフ。銀髪が特徴的で普段は冷静ではあるが、偶におちょこちょいな所もある。


異世界の25世紀初頭の時代で、恒星間航行が可能と成った世界で他の星間文明との戦争をしていたがガシラ島諸島・愛知・伊勢・和歌山・岐阜・静岡・伊豆諸島・山梨・神奈川周辺ともに旗艦である万能恒星間航行戦艦アマテラス共に異世界マギアンティアに転移。


 以後、地球統合軍自治区としてキリヤ公国に編入する事を承諾する。



アーラスカン独立自治共和国 



 ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルト 


愛称・レオーネ。初登場時25歳。 未来世界では28歳。


 アタシの辞書に不可能等と言う言葉は無いと言う名言が有名な人物で、元はフランク王国の地方のコルシカ島レオンハルト侯爵家の出身者で、相次いで跡取り後継者が病死した事に由り、当主を18歳で継ぐ事に成る。


 軍事・外交・政治に措いて卓越した才能をフランク王国のエリート士官学校であったパリティ市・フランク王国士官学校を飛び級で卒業し、僅か17歳後半からフランク王国・フランク南部地方面軍の第一師団長に任命され、階級は大佐で任官。


 その後も出世をし続ける様な意見書を上層部へと具申したり、海賊団の討伐で手柄を上げたりとして居た為、その天才ぶりからレオーネは、陸軍大将に上り詰め、遂にはフランク王国・フランク南部地方面将軍の地位に任官されたのだった。




 そんなレオーネが表舞台で本格的に名前が知れ渡る様になったのは、19歳の時事であった。


 ユーラシアン大陸東側の対岸向こうに在るアメリナ大陸の北部のナポリタン半島に在る王政国家、ナポリタン王国との戦争に勝利し、その手腕は正に天才と言われ、国内と諸外国から賞賛されて居る。


 しかしながら、対外戦争に勝って凱旋した彼女が目にしたのは、地元や赴任先で見て居た風景とは別の姿をして居た祖国の惨状であった事に気が付く。


 レオーネの自領地や赴任先は、彼女の目が届いて居たお陰で、治安も良く経済と食料自給率も良かったが、他の地では飢餓と貧困に喘ぐ人々が、街や田舎町で彷徨う人々が大勢見かける事に成った。


 その事実を知ってしまった彼女は、祖国であるフランク王国の内情を見るに耐えかねた圧政に苦しんで居た市民と国軍が決起した革命軍の誘いを受けた事により、祖国の革命運動に参加した彼女は、ナポリタン王国との戦争に勝利した実績を買われる。


 そんなレオーネは、フランク王国改革・国民派閥軍・最高司令官に選出され、ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルト将軍を中心とした革命軍が、国の実権を国民達に取り戻そうと革命戦争を王政府に仕掛ける。


 これが後にフランク王国革命と呼ばれる内戦と成る。


 革命戦争は、フランク王国改革・国民派閥軍側の勝利で終わり、革命派はアーラスカン共和国と言う共和国を立ち上げ、ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルト将軍をアーラスカン共和国大統領に指名して治めて居る。


 後に勢力圏の拡大が益々進むキリヤ公国連合国に対抗する為、そして悲願であるユーラシアン大陸の統一の為にも、ゲルニアン帝国は、強固なキリヤ公国連合国勢力圏へと攻め入るのを一旦諦め、国力・経済力・軍事力が劣る東西2カ国を攻める方針に切り替える。


 原始の時代から在ると言うエルフ族の部族国、スノーランド部族国は森林地帯と雪原地域に高山地帯が広がる天然の要害に満ちた土地である事を考慮したゲルニアン帝国は、手始めに民主共和制国家へと移行し、自分達にもに歯向かったアーラスカン共和国を攻める事にした。 


 その軍事侵攻作戦の実現するべく、アメリナ大陸2割を支配し、更に北部の亜大陸や群島をも支配統治して居るオーストレリアーン帝国とタッグを組んで東西からアーラスカン共和国へと雪崩れ込む。



 しかしながら、アーラスカン共和国ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルト・アーラスカン共和国大統領は、この危機に対して、キリヤ公国連合国への加盟を表明し、キリヤ公国連合国から援軍を受けた同地は、ゲルニアン帝国の野望をくじく事に成功する。


其処でキリヤ連合国初めての夏休み旅行で出会い、酒の席で何時の間にか意気投合をしたレオーネと緒戦での打ち合わせをした所、二人は背を預け合う様にして、和紗がゲルニアン帝国軍を撃退し、レオーネはオーストレリアーン帝国軍を撃退した。



 キリヤ公国連合国と加盟してからは、アマテラス織田自治神皇国の将軍王である織田・和紗・信長とは、年齢も近く、似た様な性格と思考をして居る事から、じゃれ合う様に張り合って居るが、嫌って居ると言うより悪友と成って居る間柄。


 この二人は、キリヤ公国連合国の中でも飛びぬけた戦略眼の持ち主と評判と成り、政治・経済・軍事での交流を深め、供に背を預け合う関係は見て居てもとても清々しく、気持ちの良い関係と見られて居る。


 その性格は極めて好奇心旺盛で、気が強いツンデレタイプな人柄で、キリっととしたツリ目に、赤みの強い茶髪色のカールが掛かったロングヘアースタイル。


 身体は168センチの背丈と整ってボデイスタイルで、和紗よりチョッと劣った凹凸だが、和紗と張り合える身体付きをして居る。



剣術・武術・鉄砲射撃術・馬術と武芸に秀でて居るが、勉学に優れた天才人で、似たような性格の織田・和紗とは別の意味で、努力する天才タイプ。



 直感で動くと言うよりは、知識と現場での総合的な判断から的確な決断を下す思考能力を持った人物である。


ユーゼ二フ・ポニャトフスキー 


通称名・ユーニ 初登場時25歳。 未来世界では28歳。


 アーラスカン地方出身の女性軍人で、現在はアーラスカン共和国元帥。


 フランク王国革命当時は、フランク王国・アーラスカン南東部地方面軍の第一師団の団長を務めていた。


 そんなユーニが世に名が知られる事に成ったのは、ユーラシアン大陸東側の対岸向こうに在るアメリナ大陸の北部のナポリタン半島に在る王政国家、ナポリタン王国との戦争に参加。


 しかしながら、対外戦争に勝って凱旋した彼女が目にしたのは、地元や赴任先で見て居た風景とは別の姿をして居た祖国の惨状であった事に気が付く。


 そのナポリタン戦争で出会ったのが、ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトことレオーネである。


 

 レオーネとユーニは、気が付けば、自分達の自領地や赴任先は、彼女の目が届いて居たお陰で、治安も良く経済と食料自給率も良かったが、他の地では飢餓と貧困に喘ぐ人々が、街や田舎町で彷徨う人々が大勢見かける事に気が付き、何とかしなければならないと語り合う様になった。


 その事実を知ってしまった彼女たちは、とうとうこのままではいけないと考え、祖国であるフランク王国の内情を見るに耐えかねた圧政に苦しんで居た市民と国軍が決起した革命軍の誘いを受けた事により、祖国の革命運動に参加した。


 ユーニは、フランク王国改革・国民派閥軍・一軍の師団長に選出され、ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルト将軍を中心とした革命軍が、国の実権を国民達に取り戻そうと革命戦争を王政府に仕掛ける。


 これが後にフランク王国革命と呼ばれる内戦と成る。


 その後は大統領と成ったレオーネの信任が厚く、軍人としての才も申し分ないとして、アーラスカン共和国軍の総軍を預かる元帥と成ったが後に、キリヤ公国連合国に加盟したアーラスカン独立自治共和国の総司令官と成った。 



エマニュエル=ジョゼッフ・シエイエリス 通称名・エマ



 アーラスカン地方出身の政治家で、元はアーラスカン地方出身で、マト・カレー港市の湾港課の担当部長役人だった。



 そんなエマが世に名が知られる事に成ったのは、ユーラシアン大陸東側の対岸向こうに在るアメリナ大陸の北部のナポリタン半島に在る王政国家、ナポリタン王国との戦争に関わった事に端を発して居る。


 そのナポリタン戦争でエマが担当をしていたのが、戦地へと運ぶ物資と湾港の管理で、其処で書類を届けた際に出会ったのが、ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ・レオンハルトことレオーネである。


 レオーネとエマは、ナポリタン戦争で何かと会う機会が多く、後方支援担当の文官として、前線へと意見の具申や的確な報告書に、物資の調達や施設の管理が完璧であった事から、気が付けば、レオーネが参加して居たフランク王国革命にも参加し、彼女の後方部隊や政務関係の一切を取り仕切る人物と成った。



 その後は大統領と成ったレオーネの信任が厚く、政治家としての才も申し分ないとして、アーラスカン共和国大統領府の二番目の地位である副大統領と成ったが後に、キリヤ公国連合国に加盟したアーラスカン独立自治共和国の副大統領にも成った。 


赤毛の髪は意外と短いセミショートで、その髪の毛を赤毛の三つ編みおさげのポニーテールで結って居る。


 服の上からでも目立つ大きなバスト、そばかすが特徴的で、落ち着いた目付きは青く輝いて居る。


 一人称は「わたし」で、常に落ち着いた口調と性格で、誰とでも話せる性格の持ち主で、その性格の為か文官向きなタイプである事から各方面との仲立ちと顔が利くと言われて居る。



マルセイユ・フランク独立自治王国


マリーア・アントワークネット 通称・マリ又はマリー。過去では15歳。初登場時は20歳 未来世界では23歳



 オーストレリアーン帝国の女帝であるマルジェリータ・アントワークネット・オーストレリアーンの4女として生まれ、15歳の時にフランク王国の国王ルイジェルド・オーギュースト・フランク(ルイジェルド16世)に嫁いだか、その一年後に勃発したフランク王国革命に巻き込まれてしまう。


この時に、マリの夫であるルイジェルドは、ギロチン処刑にされ、死別。


 マリは命からがらゲルニアン帝国へと落ち延び、ヒットラン・アドルフラー皇帝の庇護下に措かれるが、その5年後にヒットラン皇帝が勢力圏の再拡大を掛けて アーラスカン共和国へと侵攻を開始。


 旧フランク王国のオーギュースト・フランク王朝を復興を大義名分としたアーラスカン戦争に巻き込まれてしまう。


 勝てばオーギュースト・フランク王朝とフランク王国が復活するとヒットランに唆されたマリは、旧王国領へと攻め入る旗頭たるフランク王妃として共に攻め入るが、キリヤ公国連合国の参戦で形勢が逆転し、敗戦となる。


 仇敵たるナポレオーネ軍に捕らわれたマリは、5歳のシャルルと共に処刑される事がナポレオーネによって決定され、首都・パリティ市で大観衆の中で執行されると発表される。


 そして、数日後の事。処刑執行日に大衆が見守る中でそれは執り行われる・・・・・・筈であった。


 大声で待ったを掛ける声が処刑場に響き渡る。


 それはキリヤ公国連合国の盟主王である桐谷勇治の声である。


 勇治は幼い子供とその年若い母親を処刑するのは余りにも無慈悲であり、二人はヒットラン皇帝に唆されただけなのだと訴え、オーギュースト・フランク王朝の王妃と遺児は勇治が預かると宣言。


 二人は九死に一生を得るのであった。


 その後マリは、カンサイ地方自治州区西側に在るキリヤ山脈南東部内の盆地に身柄を移され、キリヤ公国の従属国である事を条件にマルセイユ・フランク独立自治王国の建国を許され、そのままキリヤ公国連合国へも加盟を義務付けられた形で家名の存続が許された。 


 息子であるシャルルは、反乱しない事の証明の為に、メイルシュルフラッド独立自治公国へと養子に出され、監視対象とする事が取り決められた。


 それから数年後、マリは第二子である長女・アルセリアを出産。


 それが誰との子供なのかは追求する事は誰もしない様に手配りが為されて居る。


 マリは自分と息子を救ってくれた勇治に感謝し、時折自分の元へと外遊で訪れる際には、彼の事を密かに寝室へと招き入れ、其処で夜伽に誘い、盟主王に永遠の忠誠を誓うと言って、その身を気ままに任せたと言う。


 当然ながら生まれた子達は勇治の子供では在るが、マリは勇治との関係を頑なに否定し、自分は勇治陛下と祖国の地に弓を引いた王妃である。


 隠棲生活を送るべくキリヤ公国から割譲されたマルセイユ・フランク独立自治王国の領地を後世に引き継がせ、反乱する意思が無いと示すには、嫡子を精子バンクからランダムに買い入れた物で人工授精させた子供を産む事で示して居る。


 今我が自治国内で産まれた子達は全て人工授精をして生まれた子達だと主張し、知らぬ存ぜぬを生涯に渡って突き通したと言う。


 また、アルテナ・テルシーアと言う司祭に化けて居る女神アルテジアに、アルテジア神教への入信と自信と子孫達に女の子しか生まれない呪いを掛けて欲しいと懇願し、それを受けた事で当代と後世に措いてキリヤ公国に歯向かわない事を勇治とその一族に示して居る。



 そんなマリは、マギアンティア世界中の世間一般からは敗戦王妃マリーと呼ばれ、奇異の目と蔑視される立場に置かれて居たが、彼女の隠棲国家であるマルセイユ・フランク独立自治王国を立派に治めるべく。


 土地の開墾を進め、治水事業を推し進め、田畑を広げ、日用品の工芸品を産み出し、街道の整備を含めたインフラ整備を行い、商業を奨励し、株式会社を興して、外国との交流を強め、安定した社会基盤を築き上げた名君と成って居る。

 

 特に金融機関に関して、先進地域から講師や技師知識者を集めて、集金がやり易い証券会社と国営銀行と私営銀行を作り上げた。


 其処から得た利益の余剰金は、国内福祉に回したり、勇治が困って居る時に資金援助をしたりして居る。


 特に戦局が厳しい戦争には、3500人の軍勢を率いて参戦し、戦果を上げる事よりも、勇治本隊軍の護衛に付く事が多かったと言う。


 マリは勇治が倒れたら、キリヤ公国連合国は瓦解すると分かって居るので、進んで護衛の直営軍に回って居る事が、後に再評価された要因と言われて居る。


 またマリには敗戦王妃と言う不名誉な渾名が世間から呼ばれ、フランク王国革命やアーラスカン戦争での敗戦が主な命名の原因と成って居るが、後世の世に措いて、その名は負けて買った王妃。


 敗戦勝王妃と言う意味に置き換わる事にも成るのだった。







シャルル・オーギュースト・フランク(シャルル17世)


シャルル・オーギュースト・アントワークネット・メイルシュルフラッド



 ルイジェルド・オーギュースト・フランクとマリーア・アントワークネットとの間に産まれたフランク王国の後継者では在るが、フランク王国革命により父親であるルイジェルドとは死別。


 母親である命からがらゲルニアン帝国へと落ち延び、ヒットラン・アドルフラー皇帝の庇護下に措かれる。


 それから5年後にヒットラン皇帝が勢力圏の再拡大を掛けて アーラスカン共和国へと侵攻を開始。


 旧フランク王国のオーギュースト・フランク王朝を復興を大義名分としたアーラスカン戦争に巻き込まれてしまう。


 オーストレリアーン帝国の女皇帝・ルジェリーも、五年前に出来なかった娘を助けると言う想いを果たすべく、ゲルニアン帝国に同調するべくアーラスカン地方への援軍を派兵する。



 勝てばオーギュースト・フランク王朝とフランク王国が復活するとヒットランに唆されたマリは、旧王国領へと攻め入る旗頭たるフランク王妃として共に攻め入るが、キリヤ公国連合国の参戦で形勢が逆転し、敗戦となる。


 仇敵たるナポレオーネ軍に捕らわれたマリは、5歳のシャルルと共に処刑される事がナポレオーネによって決定され、首都・パリティ市で大観衆の中で執行されると発表される。



そして、数日後の事。処刑執行日に大衆が見守る中でそれは執り行われる・・・・・・筈であった。


 大声で待ったを掛ける声が処刑場に響き渡る。


 それはキリヤ公国連合国の盟主王である桐谷勇治の声である。


 勇治は幼い子供とその年若い母親を処刑するのは余りにも無慈悲であり、二人はヒットラン皇帝に唆されただけなのだと訴え、オーギュースト・フランク王朝の王妃と遺児は勇治が預かると宣言。


 二人は九死に一生を得るのであった。


 その後マリは、カンサイ地方自治州区西側に在るキリヤ山脈南東部内の盆地に身柄を移され、キリヤ公国の従属国である事を条件にマルセイユ・フランク独立自治王国の建国を許され、そのままキリヤ公国連合国へも加盟を義務付けられた形で家名の存続が許された。 


 息子であるシャルルは、反乱しない事の証明の為に、メイルシュルフラッド独立自治公国へと養子に出され、監視対象とする事が取り決められた。


 リィーゼの両親達の養子と成ったシャルルは、メイルシュルフラッド独立自治公国の跡取りにする事を決め、将来はリィーゼか勇治の子供の中から娘を目合わせて、婚約者とする事にし、公王として取り立てられる事に成った。



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