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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第10章 アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!
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エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!孤高忠義臣っ!!山田・理安・有信の戦いっ!!13 

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月19日・午後14時10分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・南九州島地方・アマテラス神皇国・肥後国・肥後国南部地方・旧相良大名王家領地・人吉地方・人吉市・人吉城・本丸御殿館にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



アマテラス神皇国地方・九州島地方に覇を唱えようと意気込んで居た島津家4姉妹は、南肥後国の名家である相良家を追い散らし、日向国の有力者たる伊東家すらも討ち破り、その二家を助けんとして大軍を派遣して来た、アマテラス神皇国地方・九州島地方の最大勢力である大友家すらも罠に掛けて蹴散らしてしまう。


 この勢いに乗った島津家4姉妹らは、このままの勢いなら九州島地方を島津家だけの大名王家国を建国して、名実ともに独立王家国に出来ると欲を掻いた。



それが切っ掛けに成って起きた結果なのが、アマテラス神皇国・九州地方平定征伐戦こと、略称名・九州島地方戦役である


 その中でも割に合わない立場と成って居たのが、九州島地方でも古い家柄の一家である甲斐家であった。


 甲斐家は肥後国南部地方の甲斐地方・御船郷地域・御船城を本拠地とする国人衆一家の一つで、そのルーツを辿ると源氏鎌倉将軍王朝政権の御家人一家でもある。


 そして、その甲斐家と言うのは、先祖代々隣国の小国大名王家である相良家と助け合って来た家柄だったが、甲斐宗運の代に成ると、相良家の姉妹の父親であり、先代当主である相良晴広が病死。


 甲斐宗運は、先代当主である相良晴広の遺言どおり、跡目争いを避ける為に、跡取り娘である長女の相良・晴陽・義陽に相良家の跡目を継がせ、人吉城と人吉領を与え、八代城と八代領を次女の相良・頼子・頼房に与え、姉を支える様にと言い残して居る。 


 しかしながら、相良晴広が余りにも早い急死だった事も有り、人吉領や八代領の引継ぎや若い二人の領主としての勉強期間が必要だった事から、姉妹は甲斐宗運が良いと言うまでは、人吉で領主としての勉強と経験を積む事に励む事に成った。


 その期間の間の八代領の政務は、甲斐宗運と相良家重臣たちで話し合って決めた代官を派遣し、暫らくの間は様子を見る事に成った。



 だがしかし、それから程なくして、島津家内では島津・久実・島津・弘美・島津・利美・島津・衣恵与と言った4姉妹たちが、父親であり島津家当主であった、島津貴久が握って居た島津家の実権を奪い取り、隠居をさせられてしまった。


 島津家の実権を握った四姉妹は、本国領内を纏め上げ、九州島地方統一を目指した動き出した。


 その結果、甲斐家と相良家は、島津家の隣国だった事も有り、突然島津軍に攻められてしまう。


 その後、相良姉妹らは大友家を頼って、北に在る大分市へと逃れ、在領地を離れられない甲斐宗運は、渋々島津家の命令で、居残って居た相良家残党家臣団を追い出すべく、相良家領へと攻め入って相良家を追い散らした。


 そして、相良家当主であった相良・晴陽と、その妹の頼子も、姉と供に大友家へと落ち延びて行ったが、織田家がキリヤ公国連合国にアマテラス織田自治神皇国を建国し、キリヤ公国連合国の登録ナンバーでは7番目の加盟国と成る事が決定されると、状況が一変する。



 キリヤ公国連合国は、和議提案書を中心とした融和条約を勧告を島津家へと申し付けるが、その結果は知っての通りで、出来るだけ戦後の講和条約の条件を有利にしたかった島津家は、キリヤ公国連合国と戦争へと突入する選択を選ぶが、その結果は散々たるものである。


 今や敗戦が決定的に成ったとして、降伏する事を決めた島津家臨時当主代行者と成った島津・弘美・義広は、姉であり、現島津家当主である島津・久実・義久に成り替わり、キリヤ公国連合国と最終的な降伏と講和を進めて居た。  


 現島津家当主である島津・久実は、肥後国南部地方の嬉野平原での戦いで、キリヤ公国連合国軍との戦いを取り仕切って居た三女の島津・利美・歳久。 



 彼女はキリヤ公国連合国と戦って敗戦し、その場で捕虜と成ったが、島津家側には戦死を遂げたとの一報が入って居た為に、既に死んで居る事に成って居た。


 最早、覆す事は叶わなず、その影響は各地へと波及してしまって居た。



 その敗戦処理の進める上で、新納院・高城に立て籠もる山田・理安・有信は、非常に厄介な上に、面倒くさい頑固な行動を取って居た。




 それを如何にかするべく、島津・弘美は、新納院・高城に近い人吉城で、守備を固めて居る甲斐宗運と島津家4姉妹四女の島津・衣恵与・家久の二人に対して、山田・理安宛ての直筆サイン入りの降伏許可証を発布し、封書に入れて届ける様に通達する事に成った。



「ほう、山田家のお嬢様は・・・昨今、稀に見る頑固者振りよのう。」


「さて、息子たちよ。キリヤ公国連合国と島津家の戦も、幕引きまじかのいよいよ大詰め。義弘殿は・・・近日中には、キリヤ公国連合国へと降伏を宣言されるとの事である。」



「父上っ!!でしたら・・・・我らも、今からでもキリヤ公国連合国側に付くべきでは?」


「バカ者がっ!!その様な見っともない事をするものではない。我らは先祖代々の所領地と民達を守る為に、致し方無く、友人一家である相良家を裏切り、今に至って居るのだ。」



「それならば、最後の最後までお味方をすると決めた主家に尽くすのが武士道と言うの物だっ!!」と言う宗運。


「しかしっ!!」


「これから若者たちが新たな時代を切り開く時代・・・・その時代には、わしの様な武士もののふは要らんだろう。今回の大戦で、それらがよーく分かった。」


「今や鉄砲や大砲に、動く鉄人形と鋼鉄の箱車に、大海原を巨大な鉄船が進み、巨砲と空飛ぶ鉄槍が飛び交う。更には大空に天高く羽ばたく、鉄の巨鳥が飛び交う時代に、わしらの様な古き者は、正に無用の長物。」


「成らば、わしらは若者たちの試練と成るべく、最後の壁と成って消え去ろう。」


「父上・・・まさか・・・・」


「息子たちよ。お主らは、この人吉城に居残り、相良姉妹に従って、次なる時代の為に、生き残るのだ。」


「これよりわしは、老兵500人を率いて、新納院・高城に立て籠もる山田・理安・有信殿をお助けに参るっ!!」


「あの頑固者も、新たな時代に必要な若者の一人。腹を斬り、自決をするのには、まだまだ若過ぎるひよっこの青二才。」


「その若者を助けるのが、このわしの最後の戦である。息子たちよ。わしの最後の戦を見届け欲しい。」



「さらばじゃ!!」と言うと、評定所にも成って居る謁見の間から立ち上がり、外へ出て行くと、老将兵500人隊を引き連れて、肥後国南部地方の甲斐地方の老将たる甲斐宗運は、勇壮な面立ちで出陣をして行くのであった。

 




 マギアンティア世界統一暦・1555年・11月19日・午後13時32分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・島津家領・南九州地方・日向国・日向国南部地方・島津・衣恵与・家久本拠地城・島津家飛び地領国・穆佐院地方・穆佐院・高城むかさいん・たかじょうにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 此処は日向国南部地方・穆佐院地方・穆佐院・高城むかさいん・たかじょう


日向国南部地方の一つで、日向三高城の中でも最も南に位置している平山城のことで、元々島津家領でもあった穆佐院地方を治め、日向国から北九州方面に睨みを利かす島津家の拠点城。


 島津・衣恵与・家久の居城でもあり、島津家本領地の一つでもある大隅国を守る最前線の居城でもある。


 そんな末っ子妹が守り固める本拠地城へと、島津軍の総司令官とも言うべき、島津・弘美・義広は、伝令官を伝馬で走らせ、自身の付け家老たる山田・理安・有信の無謀な籠城戦を止めさせ様との手紙と山田・理安に対する降伏許可証を添えて送りと遂げさせた。


「弘ねぇ、降伏するんだ。ううっ!!」と、悲しさと悔しさの余り、プルプルと震えながら、島津家当主代理として命令が書かれた書状を受け取る衣恵与。


「ひっく、ひっく、ううっ!!歳ねぇの仇も討てずに・・・うわあああああぁぁぁぁーーーーんんっ!!」


 衣恵与は、一つ年上の姉たる三女、島津・利美が、肥後国南部地方の嬉野平原での戦いで、キリヤ公国連合国軍との戦いで討ち死にを遂げたと思って居た。


 それの敵討ち、又は一矢を酬いる事すらも出来ないままで、敗戦降伏をする事は、とても受けいらない想いが強く有ったので、悔しさの余り泣き出す。


「家久さま。」


「・・・・」



「ううっ!!ぐううっ!!ひつぐっ!!ひっぐっ!!ぐすっ!!ううっ!!・・・・・・・・・・」


 

 衣恵与の直臣の重臣たちや旗下の中下級武士たちも、無念の余り悔しがり、泣き出してしまって居た。



「・・・・ぐすっ!!ぐすっ!!すずっ、このままでは行けない。」


「弘ねぇ・・・ごめんなさい。歳ねぇの事で、一矢を酬いる事もせずに降伏するなんて、認められないよっ!!」


「それに・・・理安がたった一人で、島津家の面子を立てようと、踏ん張って居るんだよっ!!」


「負けるにしても、このままなのは嫌だっ!!あの少年王にも正しい言い分は有るのだろうけど、島津家うちにには家の言い分が有るんだっ!!!」


「だから、こんな所で絶対に負けるわけには行かないんだっ!!!」


「みんなっ!!これより我ら島津・衣恵与・家久軍は、島津家忠臣っ!!山田・理安を助けるべくっ!!」


「キリヤ公国連合国・九州統一平定南東方面征伐連合国軍と一戦するっ!!」


「おおっ!!流石は家久さまだっっ!!!」


「そうだっ!!歳久さま敵討ちをせずに、このまま負けるなんて有り得ないっ!!!」


「おうっ!!今こそっ!!!薩摩隼人の心意気をっ!!!あの少年王や有象無象のキリヤ公国連合の連中に見せ付けやろうぜっ!!!!」


「出陣っ!!」



「「「「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」


「法螺貝を鳴らせええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」



「ブオオオォォォーーーーーーっ!!ブオオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーっ!!ブオオオォォォーーーーーーっ!!ブオオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーっ!!ブオオオォォォーーーーーーっ!!ブオオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーっ!!」と法螺貝が穆佐院・高城むかさいん・たかじょうにて鳴り響くと、島津・衣恵与軍は、3500人もの手勢と供に、キリヤ公国連合国・九州統一平定南東方面征伐連合国軍の包囲され、新納院・高城に立て籠もる山田・理安・有信を助けだそうと、姉の命令と頼み事を少しだけ無視する命令を下し、居城から出陣をして行くのであった。


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