エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!孤高忠義臣っ!!山田・理安・有信の戦いっ!!11
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月17日・午前9時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・島津家領・南九州地方・日向国・木城地方・木城南部地方・木城高山・島津軍・日向国支城・山田・理安・有信守将拠点城・新納院・高城周辺地域にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新納院・高城に籠城を決めた、島津家の姫武将である山田・理安・有信の攻略作戦を引き受けた、長宗我部・国枝・国親は、キリヤ公国連合国の宗主国王である桐谷勇治をも巻き込み、とある作戦を開始してから2日目のこと。
九州統一平定南東方面征伐連合国軍が、新納院・高城に立て籠もる山田・理安・有信が籠城を始めてから7日後の事でも在るが、山田・理安は、当然の事ながら、キリヤ公国連合国の宗主国王である勇治から開城勧告とキリヤ公国本国への仕官・・・詰まりは勇治の家臣への仕官の誘いをその日の夕方に成ってから断りを入れて来た。
この誘いを仕掛けたのは、言わずもがな・・・・長宗我部・国枝その人であった。
しかしながら、この誘いと開城勧告も策の内で、断られるのも計算の内でもあったのである。
長宗我部・国枝は、一晩を開けてから透かさず次の手を打つ。
それは再度、山田・理安に三好・慶香・長慶を九州統一平定南東方面征伐連合国軍の開城交渉団代表とする使節団一行と似たような面子を差し向ける使者を送ると言う物であった。
「相も変わらず、見渡す限りの大軍勢か・・・数日ほど見て居るが、これだけの軍勢を揃えられる国力と軍事力に呆れるばかりと言うよりも、もう見飽きて来たな。」
「はぁ~早く合戦に成ってくれれば、決着が付いて、楽が出来る物のって・・・・んん?!」と、とある南東方面を見張る役目に成って居る一人の足軽兵は、見張り櫓から、新納院・高城の南東方面の入口に向かって、新たに近付いて来る200名ばかりの部隊を発見する。
「はぁ~、又もや小勢の部隊か?面倒な。」
「如何した?」
「アレを見てみろ。」
「んん?ああ、なるほどな。見たところ、斥候部隊では無いな。複数の軍旗がはためいて居るし、一際目立って居る白旗も上がって居る。」
「ああ、と言う事は、またまた降伏勧告の使者のようだ。もういい加減に諦めて欲しい物を・・・・・・」
「如何する?追い返すか?」
「馬鹿を言え、此方は討ち死に覚悟の足止め籠城を決め込んで居るとは言え、殿は如何なる相手であっても無礼な振る舞いを嫌うご気性のお方だ。」
「又もや面倒な事だが、以前のご隠居様方や三好殿らが来られた様に、丁重に迎えるのだ。」と話し合って居た足軽兵たち等は、主である山田・理安・有信に、またまた新たなる降伏勧告の使者が、この城へと、やって来た事を伝令兵に伝えさせるのであった。
新納院・高城は、南に三財川、北に一ツ瀬川に挟まれた岩戸原の標高60メートルほどの台地の縁辺に建てられ、北側、東側、南側は絶壁で、唯一平地に繋がっている西側には7つもの空掘を設けてありそのど真ん中にある木城高山に築かた岡山城である。
その様な新納院・高城に、キリヤ公国連合国から、新たなる降伏勧告または無血開城を目的とした応交渉をしにやって来た、使者が現れてから30分ほどが経ち、城内では慌ただしくなる。
山田・理安は、取り敢えずは、以前にもやって来た旧主である島津家先代当主であり、今は隠居人である島津貴久が率いた一回目の使者たちや二回目の使者たちを率いた三好・慶香・長慶をらを受けて居れた時の様に、キリヤ公国連合国側の使者を受け入れる事にし、南東方面の城門を開け、使者たちを受け入れる事にした。
その南東部方向に在る一本の道に、白旗を掲げて、4つの家紋旗を掲げた一団が、ゆっくりとした足取りで、物々しい雰囲気が漂う新納院・高城へと登って来て居た。
今度の開城交渉団代表らは以下の通りと成って居る。
越前国・越前大野朝倉家当主・大野地方・大野町・大野城主・朝倉・育美・景鏡
織田家・近江国・佐和山領・佐和山城主・浅井・真心・長政
キリヤ公国連合国・アマテラス九州平定征伐連合国軍第九連合国軍・奥州独立自治王国・伊達本隊軍・奥州独立自治王国軍及び外務省・外交武官兼務・大内・定子・定綱大佐。
キリヤ公国連合国・アマテラス九州平定征伐連合国軍第九連合国軍・奥州独立自治王国・伊達本隊軍・奥州独立自治王国軍及び外務省・外交武官兼務・片平・渚・親綱大佐。
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月17日・午前9時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・島津家領・南九州地方・木城地方・木城南部地方・木城高山・島津軍・日向国支城・山田・理安・有信守将拠点城・新納院・高城・本丸館御殿にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本丸館に本陣所を置いて居る山田家軍の重臣達と将兵達は、いよいよ今度こそ本当に遂に戦に成るのでは無いか?・・・・と、騒ぎ出すが、籠城軍の守将大将である山田・理安は、冷静な対応を取って、山田軍の総員に対して、落ち着くようにと呼び掛けて居た。
「・・・・皆の者っ!!騒ぐ事無く、以前と同じく、先ずは落ち着くのだっ!!」
「しかしですが、殿。今度の使者の代表には、越前国・越前大野朝倉家当主・大野地方・大野町・大野城主である朝倉・育美・景鏡殿。」
「織田家・近江国・佐和山領・佐和山城主である浅井・真心・長政殿」
「キリヤ公国連合国・アマテラス九州平定征伐連合国軍第九連合国軍・奥州独立自治王国・伊達本隊軍・奥州独立自治王国軍及び外務省・外交武官兼務を務める。大内・定子・定綱殿。」
「キリヤ公国連合国・アマテラス九州平定征伐連合国軍第九連合国軍・奥州独立自治王国・伊達本隊軍・奥州独立自治王国軍及び外務省・外交武官兼務を務める。」
「片平・渚・親綱殿と言った。何れの人物も、当てに成らない主家や親族、それに盟主らを見限った者達ばかり・・・・・言い方が悪いですが、世間の巷では、裏切り者と揶揄される者達ばかりなのですぞっ!!」
「まぁ、先ほど名を連ねて者達は、一身上の都合により、主家を見限った朝倉・育美・景鏡殿。」
「身勝手な父親を見限った浅井・真心・長政殿。」
「南奥州地方盟主的な立場で在った蘆名家と親戚関係に在った佐竹家が当てには成らないと見限った。」
「大内・定子・定綱殿と片平・渚・親綱殿姉妹と言った、寝返りをした事の有る姫武将たちなのです。」
「この様な者達を差し向けて来るのは、恐らくは、主家を見限っても、寝返っても、そして当てに成らない判断をしたとしても、我らの恥では無いと説得交渉をする為だと思われます。」
「ふふっ!!面白い。少年王の差し金では無いにしろ、羽柴軍の2枚参謀看板である竹中・半那・治重が考え・・・・はて?竹中・治重は、この様な策を考えるだろうか?」
「と・・・言いますと?」
「聞く所によれば、竹中・治重が調略を進める相手を良く選ぶと聞く。」
「特に説得交渉に無駄だと言う事に成れば、最初から声を掛ける事すらしないだろう。」
「しかしですぞ、殿っ!!現に2度も説得交渉を仕掛けて来たではありませんかっ!?」
「最初はな。最初の説得交渉は、攻城戦を行う前に、誰でも言って来る挨拶代わりみたいな物だろう?」
「だがな、今思うと二度目からは妙に引っ掛かりの有る様な・・・・変なもの感じる。」
「殿?それは何ですかな?」
「分からないか?私の家臣だろう?」
「・・・・あっ!?そうかっ!」
「そうだ、何で私の様な頑固者に説得を二度も言って来るんだ?あれだけの兵力と武具に、兵器が揃って居て、誰がどう見て、何と言おうとも、絶対的に有利な戦況だと言うに、何でさっさと攻め掛かって来ないのだ?」
「最初から勝てるの為らば、そのままさっさと攻め掛かれば良いだろうに・・・・・」
「確かに・・・・実に不自然ですな?」
「これは竹中・治重が仕掛けて来た物では無い。こう言った手数の多さを生かした戦法を得意として来るのは、黒田・雫・隆孝の当たりの筈だ。」
「竹中・治重は、的確に急所を突て居来る。巷の噂話では、彼の者は鋭い謀略と騙し討ちに近いやり口の兵法を得意として居ると聞くからな。」
「こんなに回りくどくて、泥臭いやり口は、彼女ならば、やらない筈だ。」
「なるほど、確かに、竹中殿は、現在は岐阜城と改名された稲葉山城を少数精鋭で・・・・しかも、城主を騙し討ちをする形で、一夜にして乗っ取りを成功させた立役者でしたな。」
「その通りだ。だから・・・この様な一々回りくどい、やり方は彼女らしくはないのだ。」
「なるほど、殿の言われる通り・・・・これは変ですな。」
「これは裏に何か有ると、見るべきだろう。」
山田・理安と山田家の家臣達は、流石に3度の説得交渉を仕掛けて来る事を怪しみ、裏に何か有るのでないか?と勘繰り始めてしまう。
警戒をしながらも、山田・理安と山田家の家臣達は、新たな九州統一平定南東方面征伐連合国軍の開城交渉団代表使節団一行を受け入れる事にしたのだった。
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月17日・午前9時45分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・島津家領・南九州地方・日向国・木城地方・木城南部地方・木城高山・島津軍・日向国支城・山田・理安・有信守将拠点城・新納院・高城・本丸館御殿にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新納院・高城の開城を促すべく、交渉団代表らは新納院・高城・本丸館御殿に在る謁見の間へと通された。
新納院・高城の守将である山田・理安・有信は、交渉代表団らの姫武将たちが居並ぶ中で、上座に座り会談へと臨む。
「開城交渉団の方々、表を上げられよ。」
「初めまして、この度、開城交渉団代表を務める事に成りました。越前国の旧大名王家国である朝倉家。」
「その朝倉家の分家一家の一つ、越前大野朝倉家当主であり、今は織田家家臣の大野地方・大野城主にして、大野町領主である朝倉・育美・景鏡です。」
「この度はお忙しい中、我らを受け入れて下さり、誠に有り難う御座います。」
「そして、此方は補佐の織田家一族衆にして、織田・和紗・信長の義妹。元北近江国大名王家にして、今は近江国・佐和山城主・佐和山領主の浅井・真心・長政です。」と朝倉・育美は、浅井・真心の紹介をし、紹介をされた真心は軽く一礼をした。
それが終わると、申し合わせをしていた通りに、控えていた別の二人が挨拶を始めた。
「私はキリヤ公国連合国・アマテラス九州平定征伐連合国軍第九連合国軍・奥州独立自治王国・伊達本隊軍。奥州独立自治王国軍及び外務省・外交武官兼務を務める大内・定子・定綱大佐だ。」
「元岩代国・安達郡・東安達郡地方・小浜地域・小浜城主だった事も有るが、佐竹家と蘆名家と伊達家と諍いを利用して、あわよくば仙道筋で成り上がろと目論んでは見たが・・・・抗った相手である政実殿は、このわたしが敵わないほど人物だっらしく。」
「其処で私は仕方なく、鬼佐竹殿や蘆名家の家老どもの説得に応じて、城から逃げだしたが、その後は上手く行かず。これは賭博の賭け札の張り方を間違えたかと考え、政実殿に頭を下げる毬栗の様な女さ。」
「姉さん。自分自身の事を皮肉るのは勝手だけれども、その失敗談だと、これから説得する山田殿が損をする風に聞こえてしまうわよ。」
「山田殿、すみませんでした。姉さんは本当に礼儀作法が必要な相手であると認めない限りは、屈託の無い、気ままな方なのです。」
「いいえ、構わない。その方が私も話し易い。それで貴女が噂に聞く、小浜の怪物または、女怪人と呼ばれて居る大内・定子・定綱の妹である片平・渚・親綱か?」
「はい、申し遅れました。わたしは、キリヤ公国連合国・アマテラス九州平定征伐連合国軍第九連合国軍・奥州独立自治王国・伊達本隊軍。奥州独立自治王国軍及び外務省・外交武官兼務を務めて居ます。片平・渚・親綱大佐です。」
「此処に居る大内・定子・定綱の妹で、大内家の一族衆であり、片平家へと養子に入り、かつては元岩代国・片平地方郡の片平城主でしたが、その後は伊達家へと仕える事に成り、今は奥州独立自治王国・外交武官も兼ねた姫武将と成りました。」
「宜しくお願い致します。」と片平・渚は、これまでの経歴を踏まえた自己紹介を済ませ、挨拶を締め括った。
「これはご丁寧な挨拶を有難う御座います。」
「さて、またまたの事とは思いますが、お互いに戦が何時、始まるのかも判らない中の忙しい中で、敵城へと参られた御用向きを伺いましょうか?」
「真心・・・勇治陛下からのお言葉を・・・・・」
「はい。我らがキリヤ公国連合国・宗主国王、桐谷勇治陛下よりの書状を読み上げますっ!!」と高らかに言う真心。
それを聞くと先にやって来た使者たちの時と同じく姿勢を正す、山田・理安と山田家の家臣団たち。
それは例え敵であっても、一国の国王からの書状を無下に聞くのは失礼であると言う家風の姿勢を取って居るらしく、規律正しい当主と家臣団らしい振る舞いの者達であった。
「アマテラス神皇国地方・日向国・新納院・高城の守備任務城主・山田・理安・有信殿。」
「先に貴女への使者として派遣をした三好・慶香・長慶さんからお聞きした提案を丁寧にお断りを頂いたと聞きました。」
「貴女を男爵位に陞爵する一件は、一族衆の何れの推薦者にさせて欲しいとも聞き及んで居ります。」
「僕としては、地位と名声を担保に貴女の事を好きにしたい訳では有りませんが、この事がお気に障ったの成らば、心から謝罪をさせて頂きます。」
「ですが・・・・これも僕の身勝手な我が儘なのですが、どの様な理由であれ、貴女の様な人物には、絶対に死んで欲しくは有りません。」
「お詫びと言うのも我が儘では有りますが、僕に出来る事が有れば、望みをお聞きしましょう。」
「それと引き換えと言うのも聞こえは悪いと思いますが・・・・・日向国・新納院・高城の無血開城をお願い致します。」
「それが・・・如何してもお嫌だと言うのならば、武装解除の上で、キリヤ公国連合国と島津大名王家との戦争が終わるまでの間だけで構いません。非戦籠城をお願いします。」
「どうか賢明なるご判断をお願い致します。キリヤ公国連合国・宗主国王・桐谷勇治。」と読み終える真心。
「以上が桐谷の小僧から言伝だ。」
「もう良いだろう。私らへの意地と武威は十分に伝わって居る。下手な張り合いは、碌な結果には為らない。」
「それに・・・・この戦は、のっけからキリヤ公国連合国の勝戦は決まって居る。」
「それを強引な徴兵で30万人を動員させ、優れた兵器・武器・兵員を要する50万人に、ぶつけて善戦をしたんだ。これは島津家に取っても、対外的に誇っても良いだろう。」
「山田殿。これからの時代、玉砕する戦い方は、決して美徳な事では無く成るでしょう。」
「それは勇治陛下が、生きれるのならば生きよと仰せだからです。」
「どんな事が有っても懸命に生きて居れば道は開ける。」
「それが・・・勇治陛下が、我々に託し貴女に伝えた、この書状なのです。」と片平・渚は、締め括る
「ふふっ!!勇治陛下が、この私の様な凡庸な姫武将の身体生き死にをご心配をして下さるとは、誠に以って、勿体ないお言葉です。」
「ですが、この山田・理安・有信。生来からの無骨な頑固者である私は、主家に忠義を誓って居る身です。二君主に仕える気は御座いません。」
「勇治陛下からの温情に付いては、買収されたと思って居ません。ですので・・・勇治陛下からお詫びを頂く理由も御座いません。」
「ですが、それでは如何しても勇治陛下のお気が済まないと言うので有れば、現当主である島津・久実・義久をご隠居をさせて頂き。」
「その上で、ご存命のご姉妹。又は島津家一族衆の中から新当主を立てて頂き、領国はどの様な小さくても構いません。武家一家の島津家を存続する事を御認めを頂けますでしょうか?」
「それが叶うのならば、この山田・理安の首または、切腹する事も厭いません。」
「何卒、この事を翌々勇治陛下にお伝え頂きますようお願い申し上げます。」
「・・・・それに付いて、我らは勝手な回答を出来る立場には御座いません。」
「ですが・・・・貴女の気持ちは勇治陛下に必ずやお伝えを致します。ですから軽挙妄動な行動は、決して為さらぬ様にお願い致します。」と朝倉・育美は、三度目の使節団代表者として締め括る。