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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第10章 アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!
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エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!孤高忠義臣っ!!山田・理安・有信の戦いっ!!10 

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月15日・午後15時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・南九州島地方・アマテラス神皇国・薩摩国・鹿児嶋市・鶴山城にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 キリヤ公国本国とアマテラス織田自治神皇国から成るキリヤ公国連合国と島津大名王家国から成る両軍勢同士とが激突した、アマテラス神皇国・九州地方平定征伐戦に措ける最大の激戦地・・・・後の世に言う、雫ヶ岳・田原坂の戦いに決着が付きそう成る頃のこと。


 他の戦線では、ちらほらと小規模な激突籠城戦に、一度は島津家に味方を決めるが、敗戦に次ぐ敗戦を目の当たりにした事により、中立的な引き篭もりを決め込んだ島津家直轄領地家臣達や国人衆たち。


 他にも阿蘇山に出現したサイボーグ・ザウルスのアパトボーグサウルスのはぐれ個体を打ち倒し、新納院・高城包囲作戦などと言った島津大名王家討伐戦も、いよいよ大詰めを迎えて居る。



 マギアンティア世界統一暦・1555年・11月17日・午前10時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・ローレライ大海洋・アマテラス列島地方・竜珠諸島・沖名和本島・竜珠王国・王都・那覇市・朱里城内では、この戦争に措ける止めの一撃と成る出来事が起ころうとして居た。


 アマテラス神皇国・九州地方平定征伐戦に措ける九州島地方北部戦線が終わり、中部・南部地方戦線へと入った頃と時を同じくして、アマテラス列島地方の最南端にして、アマテラス神皇国内で元々からの唯一の独立国あり、この島津大名王家討伐戦の南方戦線と成って居る竜珠諸島に在る竜珠王国では、島津家の支配から脱却しようとして居た。



それと時を同じくして、竜珠諸島の本島である沖名和島の周囲を取り囲むかのようにして、キリヤ公国海軍の揚陸艦隊含む戦闘護衛艦隊とナデシコ自治統合海軍・第一戦隊等の連合艦隊の姿が現れた。


 空母艦隊からは キリヤ公国軍の最新鋭兵器であるジェットファイターとモビィーアーマー量産型機体・ガム。

  

 ビクトリナ独立自治共和国軍の人型ロボット兵器であるモビル・アイゼンとBF-18型ホーネット戦闘機。


 第三連合自治方面軍・新トウキョウ地方自治州区国防自衛軍が誇る量産型特機である量産型マイカ・カイザーとKRY式・F-35K戦闘機。



 ナデシコ自治統合空軍を中心とした主要国に配備が始まっているKRY式・F-1型戦闘機とKRY式・F-4戦闘機ファントム等の航空兵器が、大空を埋め尽くすかのように舞って居た。



これに驚いた竜珠王国の宗主国を自負して居るゲルニアン帝国の大使と竜珠王国を支配下に置いて従属国、或いは家臣と見なして居る島津家の大使である浅倉章介の二人は、大慌てで朱里城へ登城して来た。


 その道すがらで見た物は、キリヤ公国連合国が遂にゲルニアン帝国と島津家の二重従属統治外交政策を取って居る竜珠王国へと攻め込んで来たのだと、大慌てで、戦場と成るであろう王都・那覇市から逃れようと、那覇市民やマギアンティア世界各国の交易商人達が、慌ただしく逃げ出して居く光景を目の当たりにしてしまう。


「ショウ・レイ国王陛下っ!!」と一国王に対して、少々無礼な口調で呼び掛ける竜珠王国の監視命令を任務とする大使の二人。


「おおっ!!友好大使の方々・・・・如何なされた?」


「何を仰って居られる。」


「その通りですっ!!ゲルニアン帝国大使殿と話し合った結果、両国の駐留軍と貴国の竜珠王国軍共に、キリヤ公国連合国軍を撃退しようと言う事とに成ったっ!!」


「直ぐに戦支度の準備をっ!!」


 

 島津家の浅倉章介とゲルニアン帝国大使の二人は、兎に角キリヤ公国連合国と戦い、自分達の国々の利権を確保しようと動くとで合意して居た。


 まぁ、この時点で無駄だと分かって居ても、本国からの命令は絶対なので、彼等二人を含めた外交官達は、仕方なくそうするしか無いのであった。



「ほう、あの艦隊と兵器群を見ても、我が王国軍と貴国らの軍勢合わせたとしても、総軍勢が高々4千人しか居ない軍勢で、あのキリヤ公国連合国軍と戦うと仰っるのか?」


「何っ!?」


「国王陛下っ!!お忘れか?我が島津家の手元には、陛下のご子息が人質として留め置かれて居ると言う事をっ!!」


「無論、存じて居るがな。ジュリ・ネイウォンっ!!」


「ははっ!!」と颯爽と現れる竜珠王国の外交官であるジュリ・ネイウォンは、煌びやか大華天帝国・クーロン式の中華風の宮廷衣装に加え、腰には立派な日本刀の太刀一本を下げて、近衛兵と共に現れた。


「これは・・・・・」と武装した竜珠王国軍・近衛部隊の近衛兵が現れた事に、ゲルニアン帝国大使は焦る。


「血迷いましたかショウ・レイ国王陛下っ!!」と浅倉章介は叫ぶ。


「血迷った?違うな。貴殿の方らこそ血迷って居る。この沖名和島の海上周辺を囲む軍勢の力の差が明らかなのは明白。」


「何処に何と言われ様とも、これからの時代はキリヤ公国連合国こそがっ!!第一文明圏の代表する列強国に値するのだっ!!」


「何っ?無礼なっ!!第一文明圏での第一列強国とは、我がゲルニアン帝国っ!!その絶対なる皇帝陛下で在らせられるヒットラン・アドルフラー皇帝陛下に対して、辺境地方の島国の国王如きがっ!!何と無礼な物言いっ!!」


「無礼も何もないわっ!!」


「散々我が国を食い物にして来た癖にっ!!今や落ち目のゲルニアン帝国の皇帝、ヒットラン・アドルフラーなんぞっ!!タダのちょび髭オヤジだとマギアンティア世界では、専らの評判だぞっ!!」


 流石の浅倉も、その事に付いては反論や庇い立てする事が出来なかったし、苦笑しそうな顔つきを必死に我慢して、引き攣った顔付きをして居た。


 だって、本当の事だもの・・・・・・・・・・・・・


「者共っ!!出合え!!出合え!!出合え!!この者共をっ!!ひっ捕らええええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」



 ショウ・レイ国王は、普段は大人しめの弱気な性格だが、この時ばかりは強気に出て居た。


 何せ自分と自国の後ろ盾に、勇治達とキリヤ公国連合国が付いてくれて居るからである。


「ぐぬぬぬぬっ!!」


「ちぃっ!!これは・・・・・既に竜珠王国の背後には、キリヤ公国連合国の手が回って居る?」


 浅倉は悟った。


既に竜珠王国の国内は、キリヤ公国連合国の手中に在ると言う事に・・・・・・・・・・・・・・・・



「こちら五十鈴、キリヤ公国連合国・統合司令官兼海軍提督の名の下に、この海域に集まるキリヤ公国連合国海軍・連合国艦隊に命ずっ!!」


「空砲っ!!うちーかーたっ!!始めっ!!」


「了解っ!!五十鈴総司令官兼海軍提督の名の下に、キリヤ公国連合国海軍・連合国艦隊っ!!空砲っ!!うちーかーたっ!!始めっ!!」と五十鈴の副官である烏柿肇大佐は復唱して叫ぶっ!!


ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!


ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!


ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!


ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!


ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!


ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!


ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!


ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!




 ナデシコ自治統合海軍・第一戦隊の司令官であり、キリヤ公国連合国軍の総司令官でもある山本五十鈴は、撫子型戦艦・1番艦・撫子。長門型戦艦・長門。伊勢型戦艦・伊勢の3艦艇。


 それらに加えてキリヤ公国連合国の巡洋艦と駆逐艦から成る護衛艦隊等から、空砲を一斉総射させた。


 その意味は、竜珠王国の国内に巣食うゲルニアン帝国軍と島津軍に対し、即時無条件降伏せよと言う意味である。


 噂の巨大鋼鉄船を見た両軍の将兵達は、指揮官である大使の二人の命令を待たずに、それぞれの大使館の旗を国旗を下げさせ、その代わりに白旗を上げさせて降伏を示す。


 

 それには理由が在った。


 それは城内で、指揮官である二人の大使達が捕縛されたとの報せが来たからである。


 五十鈴達は、2ヶ国の大使館の旗が、国旗から白旗に変わり、竜珠王国旗の旗の真横にキリヤ公国連合国の本国旗であるキリヤ公国旗たる白地に桐花と朝陽の旗が掲げられる。


 この旗が掲げられると同時に竜珠王国は、この時を以ってして、キリヤ公国連合国の10番目の加盟国、竜珠独立自治王国と成った瞬間であった。



「くっ!!あのような海を埋め尽くすかの様に浮かび並ぶ鋼鉄戦艦の大艦隊を前に、我らは何も出来んっ!!」


「それに加えて・・・最早こう成ってしまっては、島津家本国から支援も望めない以上・・・・降伏するしかない。」


「しかしっ!!」


「くどいっ!!大使の浅倉殿や義久さまらは何を考えて居られるかは分からないが、国元を出て国外に身を置くと、列強国や新興国の台頭が良く分かるものだ。」


「特にキリヤ公国、延いてはキリヤ公国を宗主国とする連合国は、日増しに勢力圏を拡大して行く一方で、今やアマテラス神皇国地方の一大名王家国では如何にもならんっ!!」


「その筆頭大名王家国とも言うべき勢力を誇る織田家が、キリヤ公国連合国に加盟国と成った以上は、我が島津家は対抗を出来るだけの力を持ち合わせて居ないのだっ!!」


「それを分かって居ながら、義久さまや本国重臣の者達は、島津家として、今の世界情勢に対処するよりも、竜珠王国の利権と九州島地方統一と言う自国権益の確保する事を優先してしまった。」


「キリヤ公国連合国と織田家との協調路線や不可侵条約による中立国家の道も有ったであろうに、それを模索せずに亡国の危機を・・・いや滅亡へと直走ってしまった。」


「最早、その様な当主と重臣たちと供に、我らが心中する謂れわない。」


「・・・・分かりました。噂に聞けば、本国の在る九州島地方では、我が島津軍は、九州島地方国人衆連合軍と供に、キリヤ公国連合国軍と戦いましたが、一方的にキリヤ公国連合国軍に蹂躙されて居るとのこと。」


「この竜珠王国で戦っても、この国の民に迷惑を掛けるだけで無く、兵達を悪戯に犬死をされる事にも成りますからな。」


「分かってくれたなら、早く白旗を上げよっ!!」


「ははっ!!」と竜珠王国に駐在駐留を指定る島津軍を指揮する副将の侍大将は、近く居た近習に命じて、在竜珠王国・島津大名王家国大使館のフラッグポールに島津十字家紋旗から白旗へと交換され、高く掲げられた。


 その横に在った、在竜珠王国・ゲルニアン帝国大使館でも、島津大名王家国の島津軍が降伏したのならば、自分たちでも敵う敵ではないと言うか、公帝戦争の時よりも強く成って居るキリヤ公国連合国軍に敵う訳が無いとして、駐留軍は全面降伏をした。


 そして、在竜珠王国・ゲルニアン帝国駐留軍の戦後処理の事を元ゲルニアン帝国侯爵家だったフェリス侯爵独立自治領国にお願いしたいとして、現フェリス侯爵王家当主であるレイチェル・フェリスは、致し方無く引き受ける事に成ったのだった。 


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