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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第10章 アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!
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エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝・新納院・高城の戦いっ!!孤高忠義臣っ!!山田・理安・有信の戦いっ!!7 

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月15日・午後14時37分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・南九州島地方・アマテラス神皇国・薩摩国・鹿児嶋市・鹿児島湾及び大隅諸島近海域・キリヤ公国連合国海軍・キリヤ公国連合国艦隊総旗艦宗主国王桐谷勇治専用お召空母・特戦空母・出雲・桐谷勇治執務室兼謁見の間にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 アマテラス神皇国地方・島津家大名王家領を討伐するべく、その国土と占領統治して居る全ての地方国州に対して、完全包囲作戦を展開して居るキリヤ公国連合国は、島津家本領国地である薩摩国と大隅国の領海の海域を封鎖するべく。


 キリヤ公国連合国に加盟して居る加盟諸国海軍による海上封鎖作戦を展開して居た。


鹿児嶋湾を封鎖して居る九鬼隆嘉が率いるアマテラス織田自治神皇国海軍と織田・和紗・信長は、戦艦安土以下岐阜・清州・那古野・道三等の五隻。


 それと重巡・巡洋艦・駆逐艦等から成る30隻の海軍艦隊。


 更にキリヤ公国連合国軍の総司令官である山本五十鈴が率いるナデシコ自治統合海軍・第一戦隊共に全砲門を鹿児嶋や薩摩国内の島津家の拠点へと向けて睨み付けて居た。


 勇治も自分自身の所有軍艦の一つである。


 お召し旗艦空母・特戦空母・出雲に乗船し、直営旗下の護衛艦隊と共に島津家が、自分やキリヤ公国連合国。


 又はキリヤ公国連合国軍の各軍団や連合艦隊へと降伏をしにやって来るのを待って居た。


 本来ならば、圧倒的に有利下の戦況の中の場合に措いて、相手方に降伏を勧めるのが、この戦争を逸早く終わらせる手っ取り早いやり方なのだが、今回に限っては、キリヤ公国連合国の方は政治的、国家的な体裁として悪い事をしては居ない。


 島津家が国策として他国領へと攻め入り、その結果、桐谷勇治とキリヤ公国本国とキリヤ公国連合国加盟諸国と敵対し、全面衝突をしてしまったのに過ぎないのである。


 詰まりは・・・・全て島津家の自業自得な行いが悪い事なのだ。


 故にキリヤ公国連合国としては、事前交渉の提示勧告が有ったのにも関わらず、戦争へと訴える決断をした島津家に、降伏を進める義理は無いと言えた。


 このアマテラス神皇国地方の内戦平定を国是として居り、その当事者である和紗は、「生温いっ!!艦砲射撃で一気に脅せば済むだろうっ!!」と主張する。


 それをまぁまぁと周辺のキリヤ公国連合国軍幹部の者達が、宥めて抑えてくれたお陰で、島津家・本拠地である鹿児嶋市への総攻撃が行われる事は、無かったのだった。


 和紗の性格は、ああ言った強気系ヤンデレさんなので、ある程度の強気な発言をする事で、キリヤ公国連合国内の別の意見を持って居る者たちへの鎮静剤も兼ねた役回りを買って出て居た。


 和紗が言いたかった事とは、要は国内統治者には、バランスが大事だと言いたいのである。


 まぁ、勇治が優し過ぎるから、強気な発言をする事で、勇治にも危機意識を持って貰いたいと思っての・・・姉心から来る婚約者としての和紗の発言なのである。


 始めから採用されないのは、和紗自身も分かって居るので、ブラフ的に言うだけで在るのだが・・・・・・・・・・・・・・・・


 それは兎も角として、採用された方針は、相手が降伏を言うまで、圧力を掛け続ける。


 これがキリヤ公国連合国中央政府と各連合加盟国政府としての総意と成って居た。  


 島津大名王家とアマテラス織田自治神皇国とが開戦した事により始まった九州島地方統一平定戦は、仲介和睦を図ろうとして居たキリヤ公国連合国をも巻き込み、キリヤ公国本国と連合加盟諸国とも開戦してしまった事により、島津家は完全に追い詰められて居た。



 その総仕上げに、掛かろうして居た時の事である。



 新納院・高城の長宗我部軍の支援部隊として・・・手勢300人を引き連れて、娘達が参陣して居る攻城戦へと、道楽戦へと参加をにやって来た、長宗我部家先代当主・長宗我部・国枝・国親。


 彼女は、味方を逃すべく、新納院・高城に籠城を決めた、島津家の姫武将である山田・理安・有信の最初の説得に失敗したと判断すると、取り敢えずは、この一件を自分に預けて欲しいと言い切る。


 それから彼女は、九州統一平定南東方面征伐連合国軍・司令官・竹中・半那・治重に、ヘリコプターを呼び出すように頼み込む。



 その呼び出されたヘリコプターと言うのは、ビクトリナ独立自治共和国統合軍・第二艦隊ミレディ・アルファード大将を通じて派遣されて来て居る。


 国枝は、それに乗り込むと、キリヤ公国連合国海軍・連合艦隊の総旗艦、お召し旗艦空母・特戦空母・出雲へと向かう。


 その途上で、国枝は、キリヤ公国連合国に加盟する全ての加盟諸国の宗主国であり、その国々の王の中の王たる宗主国王、桐谷勇治に面会を求めるのであった。


 ビクトリナ軍のヘリコプターは、新納院・高城周辺地域から総旗艦・お召し旗艦空母・特戦空母・出雲が展開するアマテラス神皇国地方・大隅諸島近海域まで、僅か40分の飛行で到着し、その機体を総旗艦・お召し旗艦空母・特戦空母・出雲の飛行甲板へと降り立つ。


 そんな飛行甲板に降り立った国枝は、着慣れた武者鎧甲冑の姿格好で、甲板へと降り立って居た。


「初めて空を飛び、この航空母艦とか言う鋼鉄船に乗り込んで見たけれど・・・・本当に大きいわね。」と、物珍しさから、降り立った空母の辺り一帯をぐるりと見回す国枝。



「国枝様。如何なさいましたか?勇治陛下が謁見の間で、お待ちです。」



「御免なさい。物珍しさから、この船を見回して居たの。」


「ああ、近代文明を見慣れて居ないお国や各地方の地域の方々には、この様な鋼鉄製の大型船舶と言うのは、まだまだ珍しいですからね。」と案内役の大尉階級のキリヤ公国本国軍の仕官は、案内を続けながら、国枝がボーっとして居た理由に付いて得心をして居た。


 まぁ、逆を言えば、国枝の戦国武将姿と航空母艦の組み合わせもミスマッチ過ぎると言えるだろう。


 そんな中で国枝は、勇治が待って居ると言う特戦空母・出雲にも設置されて居る謁見の間へと向かう。


 その艦内は非常に簡素で機能的に作られ、徹底的に戦地での有事に備えた廊下や船室が多数備えて付けられて居る。


お召し旗艦空母・特戦空母・出雲の執務室を兼ねた謁見の間の入り口は、少しだけ金箔を使った形での華美に着飾れた造りと成った戸が在り、其処を通り抜けると、勇治が室内に設置されて居る。


 来客用の応接セットたる椅子とテーブルを使って、キリヤ公国本国政府と各省庁から上がって来た決裁書類に、判子とサインをすると言った執務をして居た。



「勇治陛下。長宗我部家先代当主・長宗我部・国枝・国親さんが起こしに御座います。」と案内役の大尉階級の仕官は勇治に来客が来た事を知らせる。


「はい。分かりました。」と言って勇治は軽く返事をすると立ち上がり、近くに居た文官に出来上がった書類を手渡すと、最後に決済をして居た書類にハンコとサインを済ませると、国枝の出迎えの態勢に入る。


「ささ、お入りください。」と案内役の大尉は、国枝に入室を促す。


「ご苦労様でした。」と勇治は、お役目は此処まで構わないと、案内役の大尉に退出を促す。


「はっ!!失礼します。」と返事をすると、彼は役目を終え、静かに戸を閉めて立ち去って行く。


「失礼致します。」と静かに入室する国枝。


「初めまして、国親殿。私は近衛近習衆の上泉・伊澄・信綱。」


「並びに柳生・冬香・十兵衛です。」


「我ら二人と傍で控えて居る者達は、キリヤ公国公王にして、キリヤ公国連合国の宗主国王で在らせられる。桐谷勇治陛下にお仕えする護衛武官です。」


「早速、失礼とは思いますが、規則ですのでお越しの物をお預かり致します。」と柳生・冬香は、国枝の太刀と小太刀を差し出す様に求める。


 国枝は、最高権力者との面会で、武器類の携帯はご法度なのは承知をして居るので、黙って頷くと太刀と小太刀を預ける。


 キリヤ公国本国とキリヤ公国連合国内に措いて、勇治を含めた幹部級の人物との謁見や会議の場では、護衛武官や警備隊員以外の武器類の携帯は固く禁じられて居り、全ての武具は護衛武官や警備隊員へと預けると言う法律が制定され居る。


 その法律に従い、国枝からそれらの武具を預かると、二人の国人衆時代からの配下である上泉衆と柳生衆の護衛武官達らが、国枝のボディチェックをして行く。


 これが国内の先進国の軍仕官だった為らば、携帯ナイフや拳銃の類を預かり、ボディチェックをするのが通例と成って居る。


「ご協力、有り難う御座いました。」


「陛下、長宗我部家先代当主・長宗我部・国枝・国親様をお通し致します。」


「ご苦労様。二人以外は下がって良いよ。」


「「「「「はっ!!」」」」」


「「「「「はっ!!」」」」」


 役目を終えた、上泉衆と柳生衆から成るの護衛武官達らは、部隊長の二人を残して、その場から立ち去って行く。


「改めまして、そして初めまして、長宗我部・国枝・国親さん。」


「僕がキリヤ公国公王であり、キリヤ公国連合国の宗主国王でも在る桐谷勇治です。宜しくお願いします。」



「此方こそ宜しくお願い致します。」


「勇治陛下に初めて御意を得る名誉を賜り、御前に居ますのは、陛下が新たなご統治下に為さいました、アマテラス神皇国地方を治めし、アマテラス織田自治神皇国・将軍王である織田・和紗・信長殿と連合政権を担う四国地方・土佐国の大名王家たる長宗我部家。」


「その長宗我部家先代当主、長宗我部・国枝・国親と申します。」


「陛下に措かれましては、新たなる臣民と成った私の事は、どうぞ、気兼ねなく、真名である国枝とお呼び下さいませ。」と臣下の礼を取る国枝は、深々と首を垂れる。


 今の国枝の立場を仰々しく説明すると、キリヤ公国連合国の宗主国王たる勇治を宗主国王(国家元首)として頂点とし、次にアマテラス神皇国地方を治めて居るアマテラス織田自治神皇国・将軍王である織田・和紗・信長をアマテラス神皇国地方の連合政権を組んでは居るが、事実上の自治州独立権を有して居るが、織田家を主家として居る大名王家の先代当主。


 詰まりは 国家元首を王様とし、次に地方王を次席の主君として居るので、勇治からすれば家臣の家臣であり、国枝から見れば、主君の主君に当たる関係と成って居る。


 とは言え、それは形式上の事なので、勇治も来る者は拒まなず、キリヤ公国と連合政権を組んで居る国家の人々は皆家族であり友人であると言う風な考えを持って居るから、自然と親しみやすい会話が成り立ってしまうのであった。


「それでは国枝さん、早速ですが、ご用向きをお伺い致しましょう。」と言いながら、来客用の椅子へと座る様に促す勇治。


 二人は椅子に向かい合いながら座り、早速本題へと入った。


「それで、国枝さん。この僕に何か相談事が有ると、九州統一平定南東方面征伐連合国軍・司令官である竹中・半那さんから伺って居ます。」



「はい。今現在、私も参戦して居る。九州統一平定南東方面征伐連合国軍は、日向三高城と謳われし名城の一つである新納院・高城攻めを致して居ります。」


「これを真正面から攻め入るのは容易では無く、新納院・高城に籠城を決めた、島津家の姫武将である山田・理安・有信殿を相手取る攻城戦は、数週間から一月ほど掛かり、両軍に多大なる犠牲者を出すと思われます。」



「それは勇治陛下のお望みに成られるご結果では無い事は、私も含め、参戦して居る何れの臣下や参戦自治国の将兵達も十分に存じ上げて居ります。」


「其処で九州統一平定南東方面征伐連合国軍は、先ずは説得交渉による無血開城を山田・理安・有信殿に促す事に致しました。」


「そして・・・昨日、私を含めた4名の使者。」


「島津家第15代当主・現島津大名王家、先代当主隠居人・島津貴久殿と島津家・筆頭家老の伊集院・幸枝・忠棟いじゅういん・さちえ・ただむね殿」


「稲葉・一徹・良通殿らと供に、その新納院・高城に籠城を決めた、島津家の姫武将である山田・理安・有信殿の最初の説得を試みました。」


「しかしながら、その結果は、残念ながら失敗をしてしまいました。」


「その件については、半那さんからのご報告で聞いて居ます。何でも気骨ある姫武将であるとも伺って居ます。」


「その様な人物の説得は、少々骨が折れる事であるでしょうね。」



「はい。其処でなのですが、この隠居に、一計が御座います。」


「一計ですか?」


「はい。その為には陛下には、少々お骨折りとお手を煩わせてしまいますが・・・・・」


「構いません。僕、一人が骨を折る事で、無駄な戦死者を少しでも多く減らせるので有れば、とても良い事だと思います。遠慮せずに、何でも言って下さい。」


「助かります。その策とは・・・・・・・お耳を拝借します・・・・・・・」と国枝は、コソコソと耳打ちをしながら話す。



「ふむふむ。なるほど、ですが・・・・これは・・・中々に意地の悪い策略ですね?」


「ですが、面白そうな企みでも在ります。分かりました、早速、僕も必要な物や人を手配します。根回しや書状を書く時間も有りますので、そうですね・・・・凡そ3時間ほど、お時間を下さい。」


「事が済むまでの間は、お茶かお食事などでお時間を潰して貰って構いませんか?」


「はい。それで構いません。それでは美味しい、お茶菓子とお茶をお願い致します。」


「その間、ゆっくりとお待ちして居りますますわ。陛下・・・・・・・」


 新納院・高城に籠城を決めた、島津家の姫武将である山田・理安・有信の最初の説得に失敗した、長宗我部・国枝・国親は、宗主国王である勇治をも巻き込み、何やら企んで居る様子。



果たして、その一計の作戦とは、一体、何なのだろうか?


その答えは間もなく分かる事に成る。


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