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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第9章 少年王と彼女達との夏休みと南方からの使者っ!!
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第114話 少年王と夏休みと南方大国からの使者っ!! 34

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午前9時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・第一連合地方・キリヤ地方・キリヤ山脈地帯・キリヤ公国北西部地域・メイルシュルフラッド独立自治公国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュル盆地・キリヤ公国本国との国境の町・イーファル町付近・お召列車キリヤ号・一号列車内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



さて47車両・キリヤ公国ご直臣御一行様と成って居る車両内には、アマテラス神皇国・九州地方平定征伐戦こと、略称名・九州島地方戦役で何んとか家名を保つこと叶い、その恩義を返すべく、キリヤ公国本国と宗主国王・桐谷勇治に臣従を誓った龍造寺家の当主と都合が付いた者たちが夏休み旅行へとやって来て居た。




 龍造寺家は、アマテラス神皇国地方・九州島地方に覇を唱えようと意気込んで居た島津家4姉妹は、相良家を追い散らし、伊東家すらも討ち破り、その二家を助けんとして大軍を派遣して来た大友家すらも罠に掛けて蹴散らしてしまう。

 勢いに乗った島津家4姉妹らは、このままの勢いなら九州島地方を島津家の大名王家国に出来ると欲を掻いた。


 4姉妹らは肥前国を統治領とする龍造寺家を攻め滅ぼそうと天草諸島から奇襲攻撃作戦を開始する。


 その目論見は大成功に終わったが、唐津城の戦いで討ち取ったと思われて居た龍造寺・信美・信隆が運よく勇治のお召し客船に拾われ、桐谷勇治と織田・和紗の両名らに援軍要請を頼み込む事に成った。


 その結果は島津家の敗戦に終わり、島津家は解体され、次女・島津・弘美・義広と三女・島津・利美・歳久は、恩赦と仕官の誘いを受けてキリヤ公国本国と勇治に忠誠を誓い臣従し、龍造寺家も勇治への報恩と感謝の意を示すべく、島津姉妹の二人と同じく臣従を誓う事に成った。


そんな龍造寺家の一行は以下の通りと成って居る。


47車両・キリヤ公国ご直臣御一行様



1号室・龍造寺・信美・信隆 

2号室・鍋島・尚美・茂直 

3号室・江里口・絵里・常信 

4号室・円城寺・種美・信胤 



 龍造寺家の当主である龍造寺・信美と配下の姫武将達らは、朝食を終えて、自分たちの専用車両である47車両の茶室に戻り、のんびりと車窓から見える景色を眺めながら談笑をしていた。



ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!



 公王専用お召列車キリヤ号・一号列車は、鉄道独特の揺れと車輪音を響かせて、メイルシュルフラッド独立自治公国に入ろうとして居た。



 メイルシュルフラッド独立自治公国に入ると、メイルシュル山脈連峰地方と言う山脈地帯を通過して、メイルシュル盆地へと入る。



 其処にはKR公社の立ち上げに当たって、公帝戦争でも補給路の中継地としても使われていたメイルシュルフラッド独立自治公国の南東部地方の町、イーファル町に列車は差し掛かる事に成る。



 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!と音を立てながら進む公王専用お召列車キリヤ号・一号列車内に、お報せのアナウンスが流れた。



 


「ピンポンッ!!パンポンッ!!毎度KR公社のご乗車、ご利用を有り難う御座いますっ!」


「ご利用のお客様方にお報せを致します。間も無く、公王専用お召列車キリヤ号・一号列車は、メイルシュルフラッド独立自治公国の南東部地方の町、イーファル町に列車は差し掛かります。」


「お客様方に措かれましては、キリヤ公国本国とメイルシュルフラッド独立自治公国との境に在るメイルシュル山脈連峰地方とキリヤ山脈地帯の雄大な景色をご堪能下さいませっ!!」


「ピンポンッ!!パンポンッ!!」



「キリヤ公国連合国政府主催・夏休み旅行ガイドブックに由ると、イーファル川渓谷とは?」


「メイルシュル山脈連峰地方とキリヤ山脈地帯に在る谷間に在る川渓谷の事で、その北側には、イーファル盆地を利用して造られたイーファル町があり、その渓谷を挟んだ南側には、キリヤ公国本国領であるキリヤ山脈地帯が広がって居ると在るな。」とガイドブックを読みながら、車窓から見える風景に付いての解説を軽くするのは、龍造寺・信道の従姉妹である鍋島・尚美である。


「リィーゼの故郷に在る雄大な渓谷か・・・・九州島地方では見られない景色だな。」と信美は感慨深げに言う。


 因みに信美がリィーゼを呼び捨てするのは、最初の頃は奥方様または宰相大臣閣下と呼んで居たが、リィーゼの方も、自分よりも年上女性から敬称呼ばれされるのも居心地が悪いので、妹の様に可愛がってくれる方が良いと言う事に成り、愛称で呼ぶ事に成ると、龍造寺家と言うのは遠慮する事無いお家柄。


 当主に続いて、家臣達も愛称で呼んで来るようになり、リィーゼも脳筋な人たちの遠慮せず来るノリに苦笑して居たりするが、円城寺・種美だけは、その・・・のほほんとした感じの性格通りに、リィーゼさんと呼ぶので、とてもほっこりして居た。


「大将っ!!見えて来たぜっ!!」


 龍造寺家四天王随一の槍騎兵軍の使い手で、槍術に優れて居り、姉御肌な威勢の良い気の強い姫武将で、敵陣に切り込む事を得意として居る江里口・絵里・常信は、窓枠を開いて軽く外を覗きながら叫んだ。 




「うわああぁぁ、凄いですわね。」



 龍造寺家四天王の紅一点として知られ、頭脳戦を得意分野として居り弓兵部隊と銃歩兵隊等を主に指揮して居り、その戦い方は舌を巻くほどに優れて居ると、アマテラス九州地方では言われて居た姫武将である円城寺・種美・信胤は、江里口・絵里が開いた窓から入り込んだ風のせいで、ウェーブが掛かったロングヘアースタイル靡かせながら車窓を覗き込んで居た。



「総大将に感謝をしないとなっ!!信美の姉御っ!!」


「こらっ!!公式の場以外では、勇治からは、お名前でお呼びしろと言われて居るだろう?」


「ああっ!?そうだった。勇治さまと呼ぶんだったな。」


「勇さまは、自身の事をお好きに呼んで欲しいと言われて居るわ。」


「勇治様は、異界の市井の御生まれだ。公私の区別さえしっかりとして居れば、うるさくは言われない。」


「アタイは不敬かも知れないが、お名前を呼び捨てをさせて頂いて居る。」


「他人行儀だったり、敬称呼びをするのは、如何も性に合わないからな。」


「姉御らしいな。」


 龍造寺家の家臣達は、雑談をして居ると、ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!と、音を立てながら進む公王専用お召列車キリヤ号・一号列車の先頭車両は、イーファル川渓谷鉄橋を超え始めた。





 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!



 その数分後には、47車両・キリヤ公国ご直臣御一行様と成って居る車両の方も通過し、高さ40メートル、長さは6キロメートルも在る雄大なイーファル川渓谷の初夏の景色を眺め見ていた。


「これは高い橋ですね。」


「勇治の奴が、噂に聞く御業で、はぱっと建てたらしいがな。」


「って言うと、例のアレか?」


「ゴットタブレット。神の御業とも言うべき力で建てられたのだから、凄いですわね。」


「ああ、こんな力を持った居るのが、アタイらのご主君さまだ。」


「ですが、誠に稀有な少年ですね?」


「全くだ。勇治さまは、その力に溺れず、戦を勝利に導く為に権謀術数を用いる事は有るが、その戦いは正々堂々としたやり方を取られて居るからな。信美の姉御の目は確かな物だったんたぜっ!!」


「俺もお仕えする身として、ホンと惚れたさ、あの勇治さまならば、己の命を懸けても惜しくはないってね。」


「あらあら、殿方との浮いた話すら全然無い事でも有名な龍造寺家四天王随一の槍騎兵姫武将である絵里が、その様な事を口にするとは、本当に気に入った見たいですわね?」と苦笑交じり、微笑ましく思った円城寺・種美は、最後には、にこやかな笑顔で言う。


「種美、俺を揶揄うなってっ!だけどよっ!!俺は・・・・まだ勇治さまに抱かれたいと考えて居ないぜっ!!」


「今は信美の姉御に倣って、見合いを幾つか親戚関係の伝手を頼って、斡旋して貰って居るんだ。」


「ほほう、それは殊勝な事だな。龍造寺家うちとしても、龍造寺家一族衆や宿老重臣の中から勇治様に見初められるのは望ましい事だが、最初のから・・・あからさまに後宮に入り込むのは、体裁が宜しくないしな。」


「では、信美様と絵里の二人が見合いを成功させるのか、如何かが龍造寺家の今後に関わる命運と成るのは必定と言うわけですわね。尚美様?」


「ああ、これは見ものだな。下手をすれば、我らは龍造寺家の主君と宿老重臣の代表女性らは、挙って勇治様に輿入れをする事に成る訳だが・・・ふふ、実に面白いな。」と、鍋島・尚美は、龍造寺家の将来に付いて、面白半分に言うのであった。


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