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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第9章 少年王と彼女達との夏休みと南方からの使者っ!!
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第113話 少年王と夏休みと南方大国からの使者っ!! 33

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午前9時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・第一連合地方・キリヤ地方・キリヤ山脈地帯・キリヤ公国北西部地域・メイルシュルフラッド独立自治公国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュル盆地・キリヤ公国本国との国境の町・イーファル町付近・お召列車キリヤ号・一号列車内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



46号車両と47車両には、それぞれ車両番号と供に、キリヤ公国ご直臣御一行様と成って居る通り、キリヤ公国本国で、勇治やキリヤ公国連合国・国防総省直属の軍隊でもあるキリヤ公国直轄軍とキリヤ公国武士軍団に属して居る武官たちが乗り合わせ居た。


そり成り立ちは、公帝戦争へと突入する際に、勇治とキリヤ公国本国政府は、戦力不足と国力と軍事力の増強を図るべく、ゲルニアン帝国・ヒットラン・アドルフラーの依頼で、勇治を視察に来ていた横須賀市内で暗殺しようと服部楓が、この騒動で逆に勇治に仕える事に成った際に提案された事が切っ掛けと成って居る。


 それはアマテラス神皇国地方の内戦で溢れてしまった家無し、宿無し、職無しなど言った人々をキリヤ公国連合国の領域内へと移民させると言う物であった。


 これは功を奏し、同時にアマテラス神皇国地方内の有力者や実力者たちの中から、勧誘や希望者らをキリヤ公国連合国の公務従事者として雇い入れる事にも繋がった。


 その中でも武士と呼ばれ、大陸の騎士と並ぶ身分の出自と同等の者達で、構成された異色の直轄軍団の創設が挙げられるだろう。


 勇治は武士軍団を自身の直営旗下の遠征専用の軍団として増設したのには訳が有ったからだ。


 それはキリヤ公国連合国軍の主な主力が、第一連合自治方面軍軍・ナデシコ自治統合軍だけだと外征戦力が不足する可能性も有るかも知れない。


 其処でアマテラス神皇国から仕官してきた武士や歩兵を勤めて居た足軽兵の経験者や元傭兵達をキリヤ公国連合国式に再訓練させて創設したのが、この武士軍団と言う訳だ。


 栄えある第一武士軍団の軍団長とキリヤ公国武士軍団を統括する総指揮官たる総軍団長を勤めるのは、アマテラス神皇国地方の越後国からやって来た前上杉家当主の上杉・剣信・輝清である。


 軍神毘沙門天のお告げを聞いて、その啓示に従い上杉家の当主を退き、甥の上杉影勝に家督を譲った上で、キリヤ公国に仕官した越後の軍神とも越後の龍とも称される姫武将だ。


 勇治が第一武士軍団の軍団長に任じたのも、関東甲信越から北陸地方を跨いでの豊富な遠征経験と前線での統率力に加え、大名王の経験者だった事も付け加えて置く。


 その旗下には元の上杉家の重臣姫武将達も、剣信を慕ってキリヤ公国へと渡海して来ており、上杉家での職を辞し、故国の実家を後進に譲ってから、キリヤ公国に仕官して居る。


 そんな上杉家のベテラン揃いの第一武士軍団を中心とした武士軍団は、キリヤ公国連合国の主要な国内の外征派遣戦争へと派遣され、目覚ましい戦果を挙げて居る事でも知られて居る。


 また、その後も様々な理由から、勇治の元に参じ、お仕えしたいと言う者達も多く、それらの者達は勇治の直臣として取り立てられて居るのである。


 そんな者達もまた、主君である勇治の招待を受けて、勇治主催の夏休み旅行へとやって来て居た。





それは以下の通りとなって居る。



46号車両・キリヤ公国ご直臣御一行様


1号室・里見・七香・由堯 

2号室・小田・春奈・冶氏 

3号室・雑賀さやか 

4号室・松浦・知恵・隆信 

6号室・大村・菫・純忠 



47車両・キリヤ公国ご直臣御一行様



1号室・龍造寺・信美・信隆 

2号室・鍋島・尚美・茂直 

3号室・江里口・絵里・常信 

4号室・円城寺・種美・信胤 




ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!



 公王専用お召列車キリヤ号・一号列車は、鉄道独特の揺れと車輪音を響かせて、メイルシュルフラッド独立自治公国に入ろうとして居た。



 メイルシュルフラッド独立自治公国に入ると、メイルシュル山脈連峰地方と言う山脈地帯を通過して、メイルシュル盆地へと入る。



 其処にはKR公社の立ち上げに当たって、公帝戦争でも補給路の中継地としても使われていたメイルシュルフラッド独立自治公国の南東部地方の町、イーファル町に列車は差し掛かる事に成る。



 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!と音を立てながら進む公王専用お召列車キリヤ号・一号列車内に、お報せのアナウンスが流れた。



 


「ピンポンッ!!パンポンッ!!毎度KR公社のご乗車、ご利用を有り難う御座いますっ!」


「ご利用のお客様方にお報せを致します。間も無く、公王専用お召列車キリヤ号・一号列車は、メイルシュルフラッド独立自治公国の南東部地方の町、イーファル町に列車は差し掛かります。」


「お客様方に措かれましては、キリヤ公国本国とメイルシュルフラッド独立自治公国との境に在るメイルシュル山脈連峰地方とキリヤ山脈地帯の雄大な景色をご堪能下さいませっ!!」


「ピンポンッ!!パンポンッ!!」



 公王専用お召列車キリヤ号・一号列車が出発する直前に、朝食が終わったので、毛利家の姉妹も利用して居る43号車両・食堂・バー専用車両で、軽く食後のお茶を楽しんで居た。



 そんな毛利家の姉妹の後ろの方の座席では、勇治に招待を受けてやって来た直臣達が鉄道の旅を楽しんで居た。



「菫っ!!見てみろっ!!沿岸育ちのアタシらの見知らぬ景色だぞっ!!」


「本当ね。大陸旅行と聞いて、見知らぬ土地へと行くのに少々臆してしまって居ましたが、来てみたら以外と面白いものですわね。」


「だろう?これからは我らが主君である勇治陛下が、御国をドンドン大きくし、世界中の海を渡られる世の中にして下さるのだっ!!」


「その航路の安全を預かるアタシらが、他所へ行くのを臆し居たら陛下が舐められる事に成るからな。」


 かつて龍造寺・信美・信隆旗下の独立自治権限を持った小大名王家2家、松浦家と大村家の当主である松浦・知恵・隆信と大村・菫・純忠の二人は、アマテラス神皇国地方、しかも九州島地方から出て行き、キリヤ公国連合国の領域外へと旅に出掛けるのは、これが初めてであった。


 その為、船旅以外の慣れない長旅に疲れて、過労で寝込んでしまったりして、他人に迷惑を掛けてしまったらと不安がって居た薫は、少々夏休み旅行に出掛ける事に億劫に成って居たが、親友でも有る松浦・知恵に諭されて、出掛ける事にしたのであった。


 そして、九州島地方以外の険しい九州島地方山脈地帯すら見た事も無く、肥前国西海岸の沿岸育ちだった事も有ってか、メイルシュル山脈連峰地方とキリヤ山脈地帯と言った大陸独特の地形を見るのは、これが初めてであった為、感動をして居るのであった。

 


「お二人とも険しい山々を見るのは初めてですか?」と聞くのは、同じ車両と成った雑賀孫一の娘である雑賀さやかであった。 


 さやかは、元は紀州国の傭兵土豪集団雑賀衆の頭領であった孫一の元で、畿内各地を転戦して居たが、キリヤ公国連合国が公帝戦争に伴い、中央政府が、キリヤ公国民の移民募集政策呼び掛けて居るとの噂を聞き付け、キリヤ公国陸軍へとさやかは父親である孫一と供に仕官を決めたのだった。


 そんなさやかの容姿は、クールでドライな性格にやや無口で、体型はスレンダーだが、鍛え上げられた兵士としての整った筋肉体型を持ったボデイスタイルを有して居る。



 そんなさやか育った故郷である紀伊国は、紀伊半島の内陸部は広大な紀伊山地が広がって居る上に、行軍訓練や狩猟する目的で紀伊山地へと入るのが当たり前であった彼女は、松浦・知恵・隆信と大村・菫・純忠の二人が物珍しいそうに、メイルシュル山脈連峰地方とキリヤ山脈地帯と言った大陸独特の地形を見るので、思わず声を掛けてしまったのだ。



「ああ、そうさね。」


「ええ、さやかさんは、わたくし達と違って、紀伊山地でのお生まれでしたね?」


「はい。山深い所でしたが、紀伊山地は、此処の山脈地帯と違って、殆んどが森林地帯に覆われて居ましたからね。」


「険しい所は熊野大熊神社の神域でしたから、獲物を追いかけてやむを得ずに入ってしまった等と言った理由以外ではお目に掛かれない所でした。」


「ですが、幾度かし見た事が無い、彼のアマテラス神皇国地方の景勝地としても知られる天野那智の滝も、此処に負けない景勝地だと思います。」


「噂に聞く熊野大熊神社の神域か?」


「和紗様のアマテラス統一平定が落ち着いたら、一度帰郷して紀伊半島にでも行って見たいですわね。」と薫は締め括った。



その後ろでは、元上総国・安房国を治める大名王国主で、キリヤ公国連合国が公帝戦争に伴い、中央政府が、キリヤ公国民の移民募集政策呼び掛けて居るとの噂を聞き付け、領国を北条家に売り払い。


 キリヤ公国へと仕官の為に渡海を決意し、勇治の直属の海軍であるキリヤ公国海軍へと入隊した里見・七香・由堯が座り、相席をして居る人物がそれともう一人居た。


 それは元常陸国で最弱として有名な大名で、キリヤ公国連合国が公帝戦争に伴い、中央政府が、キリヤ公国民の移民募集政策呼び掛けて居るとの噂を聞き付け、領国を土地を佐竹家に売り渡して、在郷家臣たち共に新天地を目指しての渡海を決意した小田・春奈・冶氏であった。



 その二人が、朝食後のお茶を楽しみながら、キリヤ公国本国とメイルシュルフラッド独立自治公国との境に在るメイルシュル山脈連峰地方とキリヤ山脈地帯の雄大な景色を堪能して居た。



「「ずずっ・・ふぅーっ!!」」


「やっと休めるな。」


「そうですねぇー・・・・」


 二人は、ここ最近は戦っ!!戦っ!!戦っ!!と転戦続きであり、公帝戦争が勃発して以来、様々な戦争・紛争・内戦や治安維持活動に従事をしていた為、たまの休暇以外の休みが殆んど無いと来ていた。


 里見・七香は、旗下のキリヤ公国海軍・里見艦隊と言う地方艦隊の司令官で、ヤマト島地方・ヤマト島地方自治州区のチュウゴク地方の軍港都市であるクレ市・キリヤ公国海軍クレ基地を本拠地として活動し、セトウチ海と言う内海で航海演習や外洋で戦闘訓練に明け暮れている。


 春奈は佐竹家と5度も戦って逃げ出して、5度も城と土地を奪い返してた事で知られて居る。



 戦の駆け引きは、危機回避能力が本能的に高く、それ故に何故か上手いらしい。


 佐竹家を始めとする強国に囲まれた小田家の将来を危惧した彼女は、キリヤ公国へと仕官する(逃げ出す)事を決意し、先祖代々領地を佐竹家に質入れするかの様に売却。


 武蔵国の江戸市港からキリヤ公国へと渡海し、陸軍へと仕官。完全防備に等しい強力な陸軍兵器たる戦車隊を中心とした機甲機械科部隊の強さに感銘を受けて、車両部隊の訓練を受ける。


 これなら戦場で逃げ回る心配もないと大いに職務を励むとの決意するが、何故か彼女は、屈強な装甲を持った機械科車両部隊でも逃げ回りながら戦う更新射撃を得意とする機動部隊を特技としてしまう羽目に成るのは先のお話。



 そんな性格の違う陸海のデコボコ武官の二人は、久しぶりの休暇にまったりとして居る。


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