第112話 少年王と夏休みと南方大国からの使者っ!! 32
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午前9時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・第一連合地方・キリヤ地方・キリヤ山脈地帯・キリヤ公国北西部地域・メイルシュルフラッド独立自治公国・メイルシュル山脈連峰地方・メイルシュル盆地・キリヤ公国本国との国境の町・イーファル町付近・お召列車キリヤ号・一号列車内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
41号車両には、41号車両・毛利家御一行様と成って居る通り、アマテラス神皇国地方の有力な自治藩王国として、宗主国王である桐谷勇治と宗主国であるキリヤ公国本国政府に臣従を近い、従って居る毛利家が建国をした国家、毛利独立自治安芸藩王国で、 勇治と親しい間柄の毛利家三姉妹とその従姉妹達らが、勇治の招待を受けて、勇治主催の夏休み旅行へとやって来ていた。
それは以下の通りとなって居る。
41号車両・毛利家御一行様
1号室・毛利・輝実・隆宗
2号室・吉川・春美・隆春
3号室・小早川・隆美・影長
4号室・宍戸・竜実・宗成
そんな毛利家三姉妹と、その従姉妹である宍戸・竜実の4人らは、公王専用お召列車キリヤ号・一号列車が出発する直前に、朝食が終わったので、43号車両・食堂・バー専用車両で、軽く食後のお茶を楽しんで居た。
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
公王専用お召列車キリヤ号・一号列車は、鉄道独特の揺れと車輪音を響かせて、メイルシュルフラッド独立自治公国に入ろうとして居た。
メイルシュルフラッド独立自治公国に入ると、メイルシュル山脈連峰地方と言う山脈地帯を通過して、メイルシュル盆地へと入る。
其処にはKR公社の立ち上げに当たって、公帝戦争でも補給路の中継地としても使われていたメイルシュルフラッド独立自治公国の南東部地方の町、イーファル町に列車は差し掛かる事に成る。
メイルシュル山脈連峰地方とは?
メイルシュルフラッド独立自治公国の全体の国土を指して居るユーラシアン大陸南部地方の山脈地帯で、南東部にキリヤ山脈地帯との間には、メイルシュル盆地が在り、イーファル町と言うキリヤ公国との国境の町が在って、キリヤ公国と連合を組んだ後に、二つの鉄道ルートが敷かれて居る。
一つ目はキリヤ公国の首都、公王都キリヤ市から北西ルートへと向かい、メイルシュルフラッド独立自治公国~フェリス侯爵独立自治領国内を西回りに繋ぐキリヤ公国連合国・北西部鉄道ルートとキリヤ公国~メイルシュルフラッド独立自治公国~ガリアナ王国~オルトランタ商業連合国南西中央国際鉄道ルートの中継貿易の鉄道の町としても知られる場所と成った。
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!と音を立てながら進む公王専用お召列車キリヤ号・一号列車内に、お報せのアナウンスが流れた。
「ピンポンッ!!パンポンッ!!毎度KR公社のご乗車、ご利用を有り難う御座いますっ!」
「ご利用のお客様方にお報せを致します。間も無く、公王専用お召列車キリヤ号・一号列車は、メイルシュルフラッド独立自治公国の南東部地方の町、イーファル町に列車は差し掛かります。」
「お客様方に措かれましては、キリヤ公国本国とメイルシュルフラッド独立自治公国との境に在るメイルシュル山脈連峰地方とキリヤ山脈地帯の雄大な景色をご堪能下さいませっ!!」
「ピンポンッ!!パンポンッ!!」
「姉じゃっ!!見てみいっ!!中津国山脈よりも険しい雄大な景色じゃのうっ!!」と毛利家三姉妹の次女である吉川・春美は、初めて見るキリヤ公国本国以外大自然に囲まれた景色を目を輝かせて見ていた。
春美は、毛利家の主力軍である吉川陸軍を引きている大将としての任務で、各地方を転戦して居るが、都市部が多かった事から、メイルシュル山脈連峰地方とキリヤ山脈地帯と言った大陸独特の地形を見るのは、これが初めてであった為、感動をして居るのであった。
その春美が言う中津国山脈地帯とは?
アマテラス神皇国地方・中津国地方の山陽道と山陰道を南北線に分断している山脈地帯の事である。
冬に成ると北部一帯地域である山陰道では雪が降り、山陽道には瀬戸ノ内海の温暖に気候風土の影響で、雪が中々降らないのが通例と成って居る事でも知られて居る
毛利家が毛利独立自治安芸藩王国として、キリヤ公国連合国に加盟して以降は、中津国山脈地帯内に在る盆地は、宅地や農地として活用する所だが、写真やビデオ映像で、中津国山脈地帯の様子を見た勇治は、故郷である地球世界や祖国である日本でやって居たような観光業に使える景勝地として活用するべく、景観を損ねない様にとのアドバイスを毛利家・三姉妹にして居る。
更には街並みに付いても過度な開発や近代化の様な街並みを避けた方が、その国の昔からの風景が残って、それを見ようとたくさんの観光客がやって来る観光産業を各国に推奨し、それを残す地域や市町村を選定する事を推奨して居る。
例えばナデシコ地方自治州区の主都・横須賀市を含めた市町村では、昭和時代風の風景や街並みの保存に力を入れて居り、かと言って近代化の先に在る未来化を進めては成らないと言う禁則事項は無く。
見た目を偽装させた街並みや技術改築工事事業も盛んに行われても居る。
逆に横須賀市の北西部一帯の大都市である七浜市は、近代化技術の推移を集めた大都市として造られた、商業貿易港都市と成って居る。
東南アジアン地方とアセアニア地方もそれぞれの特色ある文化形態を残した都市開発を進めて居る。
また、アマテラス神皇国地方で言えば、奥州独立自治王国の在る仙台市は江戸時代風の街並みを都市造りの基本として居るし、上杉独立自治北陸藩王国の首都・春日山市や居城である春日山城も、江戸時代や戦国時代末期に在った様な都市造り形式を採用した街並みを基本として居る
また、アマテラス織田自治神皇国の将軍王と成った織田・和紗・信長も、近江国の南側に在る琵琶湖畔近くに在る安土地方に、大都市を造って居る真っ最中で、其処を新たな首都とする事を宣言して居る。
それがの後々世に言う安土市と安土城である。
この都市計画には、ナデシコ地方自治州区や新トウキョウ湾岸海洋都市と言った日系自治地域・国家。
又は日本国が在った世界の国々の技術力や歴史学者たちが、面白半分に参加を希望して居る事から、建築ラッシュが続いて居るらしく。
文献に残って居る安土市・安土城以上の物が造り上げられると、施工主である和紗は、楽しそうに街作りに励んで居るらしい。
それと反対に、公帝戦争で戦火に巻き込まれてしまった、メイルシュルフラッド独立自治公国の各都市では、焼けてしまったり、砲弾で穴だらけの歴史ある城塞や城塞都市の修復を伝統的な方法を用いて復旧工事を進めて居ると言う。
其処で三姉妹達は、勇治からのアドバイスを聞き入れたり、各地の文化財や景観保護の前例や立案を参考にして、自国領内の道路や鉄道を景観に溶け込ませ、街並みも景色に見合う様に心掛けた国造りをする事を心掛けて居ると言う。
後に同地は、日系国家の観光客が良く訪れる景勝地と成った事を付け加え置く。
そんな景色を43号車両・食堂・バー専用車両の車窓から眺め見る四人。
「本当ね。初めて行く大陸旅行が、ユーラシアン大陸南部地方一周鉄道旅行とキリヤ公国南方地方領の一周客船旅行に成るなんて、何て贅沢なんでしょうね。」
「はい、輝美姉様。勇治さんには感謝しか有りませんね。」
「輝美義姉さん、地図によれば・・・・・間も無くイーファル川渓谷だそうです。」
「噂に聞く大渓谷とそれに掛かるイーファル川渓谷鉄橋ね。勇治くんの例の力で一瞬にして造られたとは言え、今でも点検作業をするナデシコ人やビクトリナ人、それに技術指導を受けて居るメイルシュルフラッド人たちも、足が竦むほどの高さを誇るらしいわ。」と輝美は言う。
イーファル川渓谷とは
メイルシュル山脈連峰地方とキリヤ山脈地帯に在る谷間に在る川渓谷の事で、その北側には、イーファル盆地を利用して造られたイーファル町があり、その渓谷を挟んだ南側には、キリヤ公国本国領であるキリヤ山脈地帯が広がって居る。
イーファル川渓谷鉄橋は、キリヤ公国本国領とメイルシュルフラッド独立自治公国との国境線に架けられた鉄道橋なのである。
高さ40メートル、長さは6キロメートルで、時折り間にある岡山を繋ぎとして造られた渓谷鉄橋である。
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
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ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!と音を立てながら進む公王専用お召列車キリヤ号・一号列車の先頭車両は、イーファル川渓谷鉄橋を超え始めた。
その数分後には、毛利家三姉妹と、その従姉妹である宍戸・竜実の4人らの41号車両・毛利家御一行様車両も通過し、高さ40メートル、長さは6キロメートルも在る雄大なイーファル川渓谷の初夏の景色を眺め見ていた。
「これ全てが渓谷なのね。」
「それを勇治さんが全て片手間で造ってしまったのですから、幾ら戦争へと突入する準備の為とは言え、何時もはあのゴットタブレットの力を使い過ぎるのは、この世界と民達の為にならないと、そのお力をおいそれと使うのに躊躇って居るのに、ここぞとばかりに決断を決めるその決断力に、私は尊敬と関心をせずには居られませんでした。」と隆美は言う彼女は、惚れた男である勇治の事に成ると、相も変わらず目を輝かせて言って居た。
「大袈裟な物言いじゃのう、隆美は、単に小僧が、授けられた女神さまのズルイ力を使って居るお陰じゃろうに・・・・・」と春美は、勇治の事と成ると邪険にしたがるツンデレさんなので、凄いのは判るけどね・・・と言った感じに、イーファル川渓谷鉄橋を見ていた。
(じゃがのう、この鉄橋を中津国山脈の各地に流れて居る渓谷川に架ければ南北のあらゆる分野の物流が・・・・・・)と利用する事も考えられるのだから侮れない娘である。
「輝美姉様。この大きな橋を我が国に導入するのは、今後の国造りの為にも、良いかも知れませんね?」
「そうね。休み明けにでも早速、中央政府に同様の架橋技術導入と架橋工事に関する相談を掛け合う、上申書を送りましょうか?」
「姉じゃ、その話・・・・わしに任せてはくれんか?」
「あら?何時も軍部に関する政務だけを請け負って居る。我が藩王国の総司令官殿たる春美が、内政に口を挟むなんて、珍しいわね。」
「いや・・・中津国山脈の向こう側はである旧尼子領内は、家の吉川家が仕切って来たけんね。」
「わしも顔が利くじゃし、藩王国内も落ち着いて、暫らくは国内での大戦も無さそうじゃけんね。」
「それに何もして居ないのは、手持ち無沙汰じゃし、手すきの時くらいは、姉じゃの手伝いはしたいけんね。じゃからのう、吉川家が面倒を見ていたゆかりの有る。山陰道の伯耆国・因幡国・美作国・出雲国・石見国の土地開発・開拓事業を手伝いたいんじゃ。」
「輝美姉様、春美姉様の申し出は、山陰道の開発開拓事業を推し進めて行くのに必要な力と成るでしょう。」
「一連の戦での手柄を挙げた毛利家に、勇治さんとキリヤ公国中央政府から、たくさんの報奨金が入って来て居ます。これは溜め込むばかりでは、死金と成ってしまうので、非常に勿体無いです。」
「隆美の言う通りです。毛利家は国土面積がソコソコ広いですが、これからキリヤ公国連合国の加盟藩王国として近代化を推し進めて行くのには、国土開発が必要不可欠です。」
「ですが、我が毛利家領内は、キリヤ公国連合国の先進4地域と呼んで居るナデシコ・ビクトリナ・新トウキョウ・キリヤ公国本国から成る地域に比べて、手付かずの平地や街道や鉄道を通せる様な用地が多過ぎます。」
「山陽道・瀬戸ノ内海沿岸部も併せて並行して開発を進めて行きませんと、南北間で、深刻な経済的な格差を生んでしまいます。」
「確かにね。中央地域と北部一帯は、鉱山採掘や鉱物加工業もそれに農林業と一部漁業が盛んなだけで、海路と水路以外では、それらを外へと運び出す術が殆んど無いわ。」
「それを如何にかするのが、今後の毛利独立自治安芸藩王国としの課題よね。」
「輝美姉様。私と竜実の二人は、山陽道を担当し、春美姉様と吉川家文官の者たちは、山陰道の開発を担当すると言うのは、適材適所です。如何でしょうか?」
「輝美姉様は、それらの調整をしなが、中央の藩王国王官邸で政務活動をするのが宜しいかと思われます。」
「隆美の意見を採用しましょう。」
「後は中央政府に対して、国土開拓事業計画と必要な物質や機材の発注と、夏休み旅行から帰ってたら、また忙しく成りそうね。」と観光先で見た近代化の一端を垣間見えた毛利家の姉妹たちらは、自国領内に付いての今後の事に、想いを馳せて行く。
そんな事を話し合って居たら、彼女たちの乗って居た車両は、イーファル町を通過して居た。
其処では『歓迎っ!!お召列車キリヤ号と盟主王・勇治陛下っ!!キリヤ公国連合国第二王妃候補兼キリヤ公国連合国・宰相総理大臣 リィーゼ・メイルシュルフラッド・メイルシュルフラッド独立自治公国女公王陛下っ!!キリヤ公国連合国・夏休み旅行御一行様っ!!』と書かれた横断幕が掲げられ、勇治とリィーゼの婚約者たちの来訪と帰国を祝いつつも、夏休み旅行でやって来た来賓たちも歓迎をするイーファル町であった。