第111話 少年王と夏休みと南方大国からの使者っ!! 31
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午前8時15分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・第一連合地方・キリヤ地方・キリヤ公国・公王都キリヤ市・公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホーム内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
45号車両の大浴場では、五十鈴を始めとして、烏柿肇・角田晴海・山口多美・渡辺祥子・板垣妙子・渡理昌と言った肉体自慢の凹凸の在る・・・・特に豊満なバストを有するお姉様方が、大きな果実を湯船にプカプカと浮かせると言う・・・・正にスイカ・・いいや、メロン風呂とでも言うべき光景を目の当たりして居ると言えるだろう中を湯船に浸かりながら雑談を楽しんで居た一方で、43号車両・食堂・バー専用車両では、それ以外のメンバーが集まって、朝食を取って居た。
朝食を取りながら45号車両の大浴場が空くのを待って居るのは、以下の通りと成って居る。
黒島亀代・草鹿美佐枝・南雲夕霧・小沢美月・近藤信代・栗林武美。
これらの面々が、45号車両の大浴場に行かなかったのは、単に人数制限があった事や・・・・ある意味では巨乳の巣窟とも言うべき空間世界に成る事を嫌がって居るのかは判らないが、ともかくボデイスタイルを気にしての事と疑われるメンバーたちが居残って居たのである。
それでも見た目的にはマシな草鹿美佐枝と近藤信代、スポーツウーマンタイプだが、しっかりと凹凸の在る身体つきを持って居る栗林武美を覗いたらの話である。
因みに公王専用お召列車キリヤ号の朝食はバイキングスタイルを取って居る。
その他に昼食はメニュースタイルで、町食堂でも手軽に食べられるメニューを取り揃え、夕食の場合はコース料理か、セットメニュー式ディナーセットコースのどちらかを選べる形式を取って居る。
因みにお酒は夕食と昼食にしか付かず、朝食でどうしても飲みたいと言う人だけ注文を取る事にして居る。
でなければ、酒好きが多いキリヤ公国連合国に所属する勇治に近しい者達は、隙あらば酒浸りの生活を送り兼ねないので、この様な妙ちくりんな配慮が取られて居た。
「ふぅーっ、朝はコーヒーとトーストに限る・・・・・ぐぅぐぅ・・・」
「「「「「寝るなっ!!」」」」」
「はっ?!ごっ、ごめんなさい。私の所の第二戦隊の第一艦隊は、その殆んどが夜勤警戒監視が任務だから、ツイツイ眠く成ってしまうの。」
「それは交代勤務をして居るわたしが、一番に分かって居ます。だから、夏休み旅行に向けて、数日前から早めに時差ボケを直させる様にして居たのに、夕霧と来たら・・・・・」と呆れる同僚の小沢美月。
その相棒たる夕霧は、背丈とボデイスタイルは平均な物で、童顔とボブショートヘアースタイルの眠たそうな目付きをした人物で、夜は友達・・・いいや、親友だからと称する位に、夜戦と夜戦雷撃戦術を得意として居るが、昼間は常に眠いと豪語する位に低血圧な事で知られて居る。
「まぁ、この世界でキリヤ公国本国と近代化して居る国家に対抗が出来る国家は未だに無いからね。
「魔導兵器を有するマギウス・ギアース王国と竜人族とか言う巨大化変身能力を持った種族の国家、ドラリュウス帝国の二カ国が、辛うじて我がナデシコ地方に勝てそうに成るくらいだろう。」
「そんな世界での近代化軍隊の夜間待機は、殆んどが無駄に成るからね。」
「夜勤組の将校・士官たちらは、ホンと苦労をさせて居るから、ご苦労様と言いたいね。」と美佐枝は、キリヤ公国連合国内で、常に有事の際に、何時でも臨戦態勢を取れる様にして居るキリヤ公国連合国・国防総省と旗下に在る近代化軍部陸海空から成る連合国軍の夜間待機組の苦労を忍ぶ。
「それは魔導騎兵などの重量物が運搬出来る長距離航海が可能なのだから、仕方が無い。それに伴い、各ナデシコ地方とキリヤ公国連合国の各地方も仮想敵国の動きを警戒監視をせざるを得ないんだよ。」
「でも、当面の間は、ゲルニアン帝国・マギウス・ギアース王国・ドラリュウス帝国の三カ国は、大規模な軍人行動が取れない筈。」と亀代は締め括る。
「それに付いての話は、キリヤ公国タイムス・横須賀新聞・ナデシコ地方ニュースタイムス・トリントンシティ・ニュースペーパー・伊達奥州王国新聞・アマテラス瓦版・毛利藩三ツ星新聞・越後新聞・新トウキョウ読切新聞・メイル市・アルクス新聞・フェリス侯爵国タイムス・那覇南国新聞などの新聞社や雑誌社で特集記事が書かれて居たな。」
「他にも各地方と自国のテレビ・ラジオ、ネットニュースで特集番組を組んだ番組が放送されて居たのを食事時に良く見て居たから、私は世界情勢を図る参考にして居る。」と近藤信代は、この世界にやって来てから、何かと目に付く様に成った、マスコミ各社の名を挙げた。
彼女が言うマスコミ各社は、キリヤ公国内で開業したり、転移前から在った既存の会社でもあるが、特に昨今の目立って来て居るのは、ナデシコ・ビクトリナ・新トウキョウの三地方自治地方と自治国の元々在ったマスコミ各社では無く。
キリヤ公国本国・アマテラス神皇国地方・フェリス侯爵地方・メイルシュル山脈連峰地方・竜珠諸島地方。
それに加えてキリヤ公国連合国の同盟諸国であるガリアナ王国 オルトランタ商業連合国等と言った諸国内に措いて、新興のマスコミ各社の開業により、新聞社・テレビ局・ラジオ局・インターネット報道局・雑誌社なとが、情報報道と言う新たな商売の売り上げを上げようとしのぎを削って居た。
そのせいで、キリヤ公国本国政府と地方政府または、連合加盟諸国政府の休憩所に在る本棚に新聞・雑誌・テレビなどが採用される為にフェイクニュースを流すような会社は一軒も無いのであった。
「信代さん。それって全部をチェックして居るのか?」と聞くのは、ナデシコ自治統合陸女性軍人幹部の一人で、ナデシコ自治統合陸軍のナデシコ第二地方面隊司令官にして、旗下に在る第二師団を纏めて居るナデシコ陸軍人の佐官級幹部の栗林武美であった。
「流し見する程度くらいには、チェックして居ると言う話だ。」
「それにキリヤ公国連合国内の各庁舎には、地元新聞社と雑誌社、それにテレビやラジオニュースなんかが、誰でも読めたり、見たり出来るだろう?」
「世間一般を煽る様な報道が無い真面目なマスコミ各社だからな。世界情勢の情報を知るには、政府情報機関と軍部情報機関が見聞きする事だけで無く、民間企業からの情報も参考にして居るだけだよ。」
「私の居るマラック市は、ナデシコ地方の南東部だ。入って来るニュースは、どうしてもビクトリナ寄りの物だ。」
「だからこそ、仕入れに時間が掛かる西側地域の新聞・雑誌社には、良く多角的に色々と見比べて、見聞きする様にして居るんだよ。」
「なるほど、流石は信代さんだ。彼の無茶苦茶な戦い方をする第五戦隊司令官・渡辺祥子大佐の尻拭いを冷静沈着に対処して居る人物と呼び声高いだけは有りますね?」
「それって、褒められた気がしないな。祥子が絡むと碌な事にはならないからな。」と、皮肉った物言いで締め括る。
「それよりも、旅行先での予定は如何しますか?」
武美も、祥子や信代、それに昌らに誘われて、マリンレジャーを始めた一人でもある。
そんな理由から、夏休み旅行の予定に措いて、何をして遊ぶのかは水遊びに関連する物を考えて居るナデシコ地方の海軍と陸軍の軍人たちなのであった。
「そうだなぁ~、ナデシコ地方の海軍と陸軍の間では、川と湖での水遊びや釣りに・・・・モータースポーツと考えて居るが、中には夕霧みたいに温泉地で昼寝をしたいと言う輩も居るから、良い感じにばらけられた組み分けに成ると思うぞ。」
「だったら・・・・」と栗林武美は、食堂車で居る面子で、夏休み旅行先でのスケジュールを話し合う事を持ち掛け、その事で皆は大いに盛り上がって行くのであった。
そんな話をしながらも、公王専用お召列車キリヤ号・一号列車は、公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホームより、ゆっくりと走り出し、五十鈴たちの見て居る景色は、駅ホーム内から公王都キリヤ市内へと移り変わり、次第に公王都キリヤ市内から走り去って行く。
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!
彼女達も、みんな揃って、初めての土地へと出掛ける夏休み旅行の始まりであった。