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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第9章 少年王と彼女達との夏休みと南方からの使者っ!!
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第110話 少年王と夏休みと南方大国からの使者っ!! 30

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午前8時15分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・第一連合地方・キリヤ地方・キリヤ公国・公王都キリヤ市・公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホーム内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 45号車両の大浴場では、五十鈴を始めとして、烏柿肇うがきはじめ・角田晴海・山口多美・渡辺祥子・板垣妙子・渡理昌と言った肉体自慢の凹凸の在る・・・・特に豊満なバストを有するお姉様方が、大きな果実を湯船にプカプカと浮かせると言う・・・・正にスイカ・・いいや、メロン風呂とでも言うべき光景を目の当たりして居ると言えるだろう中を湯船に浸かりながら雑談を楽しんで居た。


そんな時である。


「ピンポンッ!!パンポンッ!!毎度KR公社のご乗車、ご利用を有り難う御座いますっ!」


「ご利用のお客様方にお報せを致します。間も無く、公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホームより、公王専用お召列車キリヤ号・一号列車が間も無く出発予定と成って居ります。」


「ご乗車予定のお客様は、出発予定時刻の5分前までに、ご乗車を下さいませ。」


「ピンポンッ!!パンポンッ!!」


「おおっ!!そろそろ出発か?」と祥子が、湯船からマジックミラー式の窓から外を見ると、見えていた時計が午前8時15分を指して居た。


 公王専用お召列車キリヤ号・一号列車の出発予定時刻は、8時25分から30分まで列車が発車する事に成って居た。


 定刻ギリギリの時刻に成って乗り込むのは、職務上の都合から乗り込む事の成るであろう、KR公社の乗務員くらいだろう。


 彼らは車両の点検やホーム内の安全確認と言った具合に、出発前の最終確認をせねば成らないからだ。


「まぁ、慌てて乗り込む人は居ないでしょうけど・・・・・」と五十鈴は、まったりした顔付で湯船に浸り呟く。



「それにしても、本当に見えないんですね。この窓・・・・」と言いながら、人一人を平気で見られるくらいに大きな窓枠が在り、このマジックミラーの窓枠は、外から絶対に見られ無いが、浴室車両の中から外の景色を楽しむ事が出来るのである。


 そんな造りに成って居るマジックミラーを物珍しく覗き込む肇。


「肇、そんなに気に成るなら、こうしたら如何だ?」と言うと、祥子は湯舟から立ち上がり、大きな窓枠の前に立つと、最近に成ってナデシコ領内でも流通が始まったビクトリナ独立自治共和国や新トウキョウ湾岸海洋都市に社屋を構えて居る雑誌出版社が発行しているモデル雑誌やスポーツレディース雑誌に掲載されて居る様な水着姿のモデル女性がして居る様なセクシーポーズを取って見せた。



「祥子っ!!はしたないわよっ!!」と、祥子の悪ふざけを見かねた五十鈴は、軽く怒る。


「いいじゃねぇか、別に見られる訳でもねぇんだろう?」


「面白いそうだな」と多美も祥子と似たような性格をして居るので、ドヤ顔で頭の後ろに手を組んだポーズを取って見せた。


 外にはKR公社の男性職員が、何も知らずに浴室車両の前を通り過ぎて行く。


 因みに、このマジックミラーの窓枠ガラスに付いてだが、科学技術と魔法技術が合わさったハイブリッド形式技術を採用して居る。


 外の景色を内側に見せ、内側の室内の様子を決して見れない様に成って居るので、内側でどんな事をしようとも外側の人は見る事は出来ないし、その逆も然りである。



「もうっ!!何も知らない人達を相手に悪ふざけをするなんて・・・・・・」と呆れる五十鈴。


「あははははっ!!五十鈴。祥子と多美の二人が取って居るポーズと言うのは、アレは最近流行の写真雑誌に載って居るモデルたちがやって居るものですよ。」


「角田さんの仰って居る通りです。東南アジアン地方やアセアニア地方では大ブームを呼んで居るです。」と渡理昌は知って居る事をと言うより、愛読者であるので、ビクトリナ独立自治共和国や新トウキョウ湾岸海洋都市の雑誌出版社が発行しているモデル雑誌やスポーツレディース雑誌の事は、良く知って居た。


「如何言う事なの?」


「渡辺の奴が最近、ハマって居るって言う、娯楽に付いての話を聞いて居るだろう?」と妙子は五十鈴に聞き返す。



「あー、そう言えば言ってたわね?転移以前の私たちには、決して馴染みの無かった、新しい遊びだって言う板板に乗って波乗りをするアレ?」


「サーフィンと言う新しい遊び・・・と言うよりマリンスポーツ又はマリンレジャーとか言う奴だな。」と妙子は、何だか五十鈴の知らない事を知って居る様子だった。


「妙子、まさか・・・・・」


「ふふっ!!今の私はな。職務の合間を縫って、部下たちとな、訓練を兼ねたマリンスポーツに洒落込んで居るんだ。」


「このところ、内勤業務が多くて、外征派遣は陸軍の部下たちと海軍、自治国軍に任せきりだったからな。」


「たったの数か月経っただけで、身体が弛んで、鈍って来たのを如何しようかと思って居た所を横須賀鎮守府にやって来た東南アジアン地方やアセアニア地方に駐屯地して居る陸軍の連中や渡辺たちのグループが昼休みなんかに集まって、良く何か見ながら話して居るのを見掛けてな。」


「其処でやって見るかと聞かれたから、トレーニングジム以外で何か楽しみながら身体を鍛えられないかと考えて居たからな。この際丁度いいと思って始めたら、これが思いのほか楽しくて、筋力低下を防げるから、気が付いたら、陸軍の7割の連中に布教して居たと言う訳さ。」


「と言う事は・・・・」とチラリと他子達を見る五十鈴。



「俺は祥子に勧められる前に、晴海と始めて居たぞっ!!」


「ええ、パプリカ・ニューギリア島やミクロメシア諸島の島々の波乗りやサンゴ礁を泳ぐのは楽しいぞ。」


「第三戦隊では、第三師団と供に、遠泳訓練を兼ねた、サーフィン大会や潜水大会を・・・・・・・・」


「はぁ~、いつの間に、そんな事に成って居たのかしら?ジェシカは、私に何も言わなかったわよ。」



「そのジェシカの奴も、時折りバヌアーツ諸島本島に来て、泳いで、酒飲んで帰って行くからな。」


「それと流行らせて居る序でに売り込んで居るのは、ミレーヌの奴だからな。」と晴海は締め括った。


「あー、あの子ならやり兼ねない。」


 ミレーヌとは?


 ミレディ・アルファードの事で、ビクトリナ共和独立自治国統合軍の海軍に所属する民間系の商社ご令嬢出身の軍人で、地元大財閥であるアルファード総合商社の長女である。



 彼女の実家は、アルファード総合商社と言う会社を経営して居り、 ビクトリナ独立自治共和国内でも数少ない地元企業の一つで、モビル・アイゼンの生産・修理からご家庭の品々まて手広く造って売って居る総合企業でも在るのだ。



 当然の事ながら、マリンスポーツ・ショッピング店も幾つも経営して居り、関連雑誌を出版している雑誌社の親会社でもあったりする。



 今、五十鈴の脳内では、ミレーヌが『おーーーほっほっほっ!!おーーーほっほっほっ!!おーーーほっほっほっ!!』と高笑いして居る姿が思い浮かんでしまった。


「まぁ、横須賀市と公王都キリヤ市のトレーニングジムにも通って居たが、殆んどが一人が多くてな。一人で何かを黙々として居るのも味気ないし、偶にジムで一緒に成るのは、伝江さんくらいだ。」


「塚原先生?ナデシコ海軍うちもお世話に成り始めた人だけど、滅多に仕事をしない人だから、顔を会わせるのは儀式儀礼式典くらいだから、妙子からその名を聞くと何だか新鮮ね。」


「まぁ、普段からぐうたらな面も有るが、ジムで柔道を相手して貰ったが、私は伝江さんから一本も取れなかった。」


「えっ!?噓でしょ?妙子って、確か陸軍内でも、接近格闘技は、柔道を含めても、それなりに強かったわよね?」


「だからさ、習い事程度には、彼女に師事して貰って居るのさ、その関係で・・・・・」


「うん、分かったわ。何と無くそのオチは読めたから。」と五十鈴は呆れる。


 何所までナデシコ人は新しい文化に染まって行くのだろうかと考えるが、新しい趣味を見付け楽しむのは悪い事では無い。


 それにマリンレジャーと言うのは、ナデシコ陸海軍の軍人に取っても悪い事では無い。


 身体を鍛えられる上に、序でに娯楽にも成るからだ・・・・・・と思いつつ、五十鈴は、最近の腹回りを気にし出したのを思い出す。


(そう言えば、食事習慣がやや代わりに始めたせいか、お腹周りが・・・・・・」と思った五十鈴は、これを機に自分もスポーツレジャーと言うのをやって見るのも良いのかも知れないと思い行った。


 庁舎勤務や艦隊勤務に措いて、室内業務が多く成って来た五十鈴は、三月ほどで身体に多少の変化を気にするのは、やっぱり彼女も女性なのだろうと言うべきかも知れない。



「ピンポンっ!!毎度KR公社のご乗車、ご利用を有り難う御座いますっ!」


「ご利用のお客様方にお報せを致します。間も無く、公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホームより、公王専用お召列車キリヤ号・一号列車が間も無く出発を致します。」


「ご乗車中のお客様に措かれましては、発車時の揺れにご注意くださいませっ!!」



「出発か?」


「そう見たいね。」


「楽しい休暇に成ると言いな?」


「そうね。楽しみましょう。」


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!ガタンガタンッ!!ゴトンッ!!ゴトンッ!!


 公王専用お召列車キリヤ号・一号列車は、公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホームより、ゆっくりと走り出し、五十鈴たちの見て居る景色は、駅ホーム内から公王都キリヤ市内へと移り変わり、次第に公王都キリヤ市内から走り去って行く。

 

 勇治たちはみんな揃って、初めての土地へと出掛ける夏休み旅行の始まりであった。


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