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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第9章 少年王と彼女達との夏休みと南方からの使者っ!!
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第107話 少年王と夏休みと南方大国からの使者っ!! 27

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午前8時10分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・第一連合地方・キリヤ地方・キリヤ公国・公王都キリヤ市・公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホーム内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 29号車両・徳川家御一行様と成って居る通り、織田・和紗・信長が5代目の将軍王朝、織田安土幕府政権を確立した、織田家のアマテラス織田自治神皇国と連合政権を組んで居る徳川家から都合が付いて居る者達が、勇治主催の夏休み旅行へとやって来ていた。


それは以下の通りと成って居る。


1号室・徳川・千代・家康 

2号室・酒井・継美・忠次 

3号室・榊原・康江・康政 

4号室・本多・八重・忠勝 

5号室・井伊・直虎・直政 

6号室・松平・千香・康秀




 残念ながら重臣達の大半が、アマテラス九州平定征伐戦の事後処理を済ませると、直ぐに武田と北条家への防衛と外交対策の為に、三河国・遠江国の自領地へと帰国してしまって居た。


 そんな中で今、キリヤ公国本国へとやって来て居るのは、アマテラス神皇国地方内に措いて、徳川四天王と呼ばれて居る4大姫武将と徳川・千代の妹で、分家名字を名乗って居る松平・千香・康秀が、見聞を広げて行く目的で、この旅行に参加をしにやって来ていた。 


 因みに松平家と言うのは、日本の徳川家と同じように分家が名乗って居る苗字の事であり、元々の家の名前でもあった。


 松平性を名乗って居た徳川・千代が徳川性に改める際に、分家の苗字として残す処置を取った事で名が残る事に成った。


「うーんんっっと、やっと落ち着けるね。」


「ですねぇ~、これまで戦、戦と血生臭く、目まぐるしい忙しさから、まともな休息を取る事なんて有りませんでしたからね~」と酒井・継美は、にこやかな笑顔で和んで居た。


 徳川家の筆頭家老にして、徳川四天王と呼ばれる精鋭武将の一人にして筆頭武将でも在るので、その忙しさは他の者達と比べるまでも無く忙しい日々を送って居た。


 そんな彼女や主に同僚たちに取って、この夏休み旅行は、溜まって居た疲れを癒すのには、最適であるとして、主である千代から何が何でも参加をするように勧められて居た為の参加であった。



「全くです。それもアマテラス神皇国地方を飛び出して、我らは初めて、ユーラシアン大陸へとやって来ようとは・・・・・・」と感慨深げに言う榊原・康江・康政。


 そんな榊原・康江は、この夏休み旅行を大陸間横断の視察旅行としても捕えて居り、大名王家である徳川家の治世にも役立てる積りで、様々な事柄や物事を見て回る積りで居るのであった。

  


「これを契機に、ユーラシアン大陸を含めたマギアンティア世界中の見識を広められたら、キリヤ公国連合国に属する事に成った、我が徳川家に取っても、有益な事にも成るでしょう。」と言う、井伊・直虎・直政。 


 徳川家の中でも新参者の家柄に当たり、遠江国・井伊谷領を治める井伊家の当主であり、千代が妹の松平・千香・康秀と同じく、徳川家次代の武将として目を掛けて居る姫武将の一人として、この夏休み旅行へと参加を命じられて居る一人であった。


「千香、貴女もこの旅行で何かを得られたら良いですね?」


「はい。姉上。私も後学の為に、この旅行を上手く活用したいと存じます。」


 千代は、九州地方平定戦に際して、一族の中でも初陣を終えた妹の千香に、外の世界を見せ、何れは何らかのお役目を徳川家で与えるか、キリヤ公国連合国内で職を得られる様にするべく、様々な事を学ばせようと夏休み旅行を活用して居た。


 徳川家内で職が得られなくても、今のキリヤ公国本国の官僚または武官として勇治の下に派遣が出来れば、千代としても宗主国王である勇治との繋がりが持てるので、妹である千香の将来を心配がしなくて助かる事にも成るのだ。



「それよりも千代様ぁ~、朝食は何を食べるで御座るかぁ~?」と本多・八重・忠勝が言う。


 如何やら徳川家の面々は、朝からお召し列車で食事が取れると言うので、公王都キリヤ市内に在るキリヤ公国連合王侯貴族町の徳川・千代・家康屋敷邸宅(後の徳川独立自治東照大公藩国・公王都キリヤ市公邸)での食事を取らずにやって来ていたのであった。

   

 その為、アマテラス神皇国の東国地方でも勇名を届かせて居る東の古今無双の勇士、又は東国無双と謳われる姫武士。


 その戦場での立ち振る舞いは、正に戦国無双と言うべく姫武将では有るが、逆に姫武将として暴れる回り、その強さを維持するには大量の食事が必要らしく、大食漢としても徳川家内では知られて居る人物の本多・八重。


 それ故に、朝食のお預けを食らってしまって居るので、腹ペコ状態に成ってしまって居たので、早く食べに行きたいと千代達に言って居るのであった。



「そうですね~、食堂で何かアマテラス神皇国地方では食べる事の出来ない料理を頂きましょうか?」と千代達は、自分たち専用に割り当てられて居る。


 彼女たちの客車近くと繋がって居る31号車両・食堂・バー専用車両へと向かい、少々遅めの朝食を食べに行くのであった。





マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午前8時10分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・第一連合地方・キリヤ地方・キリヤ公国・公王都キリヤ市・公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホーム内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



33号車両・メイルシュルフラッド独立自治公国・大友・長宗我部各諸侯・御一行 様と成って居る通り、メイルシュルフラッド独立自治公国・大友・長宗我部から成る諸侯と関係者に割り当てられた宿泊室車両と成って居る。


 その関係者の中で、都合が付いて居る者達が、勇治主催の夏休み旅行へとやって来ていた。



それは以下の通りと成って居る。



33号車両・メイルシュルフラッド独立自治公国・大友・長宗我部各諸侯・御一行様

1号室・アルペジオ・ハインライン 

2号室・フィーゼ・メイルシュルフラッド (メイルシュルフラッド本国にて現地合流。)

3号室・シュタイン・メイルシュルフラッド (メイルシュルフラッド本国にて現地合流。)

4号室・長宗我部・智華・元親 吉良・京・親実 

5号室・大友・須江・奏麟 香宗我部・香美・親奏  



 その33号車両内には、メイルシュルフラッド独立自治公国の女公王であり、キリヤ公国中央政府とキリヤ公国宰相内閣府の代表大臣である初代キリヤ公国宰相内閣府大臣と成ったリィーゼ・メイルシュルフラッドは、今この時は、婚約者である勇治の所に居る。


 一体、何をして居るのかは、後ほどのお話に成るが、今のメイルシュルフラッド独立自治公国の関係者は、アルペジオ・ハインラインただ一人と成って居た。



 リィーゼの両親達であるシュタイン・メイルシュルフラッドとフィーゼ・メイルシュルフラッドの二人は、メイルシュルフラッド独立自治公国での滞在した後に一緒に夏休み旅行へと出発する事にも成って居るので、そんな理由から現地で合流する予定なので、この出発駅である公王都キリヤ市・公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホーム内には来て居ない。 



 代わりにと言うのも変な話では有るが、長宗我部と大友家の面々が乗り合わせて居た。



 長宗我部家はアマテラス織田自治神皇国の将軍王家たる織田家とは、同じく連立政権を組んで居る徳川家と同じ大名王家の一家の一つである。


 大友家も、アマテラス神皇国・九州地方平定征伐戦こと、略称名・九州島地方戦役での戦功が著しければ、織田家と連合政権を組んだ北九州地方の古い武家大名王家の一家として、隆盛を極められただろうが、勇み足で島津家に緒戦から敗戦を繰り返しての生き残り大名王家なので、それほど大きな顔が出来ない。


それどころか、改易減封処分されそうに成って居る寸前と言っても良かった。


 その理由として、九州島地方戦役に措いて、島津・衣恵与・家久は、総勢7万5千人程度の軍勢を以てして、戸次川の戦いや大分城と大分市に攻め入る事に端を発して居た。



 そして、その九州島地方戦役では、キリヤ公国連合国と織田家の早期参戦が決まり、その軍勢の電光石火の攻めと駆け引きで、戦局逆転が決定的と成るのは既にご存知の通り。


 九州地方の戦いが自国に優位と見た大友大名王家の家臣団。


 其処で島津軍に一撃を加えようとした大友・須江・奏麟と大友大名王家の家臣団は、大分市の東南に在る戸次川にて激突するも、島津・衣恵与の露骨な策略と武勇に翻弄されて撤退。


 戸次川の戦いで手痛いしっぺ返しを喰らった、この大友・島津軍との戦いは、キリヤ公国連合国中央政府から見たらのならば、大友家が段取りを無視し、自国軍を差し向けて、敗戦を喫してしまったとの裁定が下された。


 大友・須江・奏麟が統治・運営する大友大名王家は、お取り潰しの危機に瀕してしまって居たのであった。


 大友家当主である大友・須江と大友家重臣の立花・雪花の二人は、御家お取り潰しの覚悟を決める。


 それに同行するのは、立花・薫・宗茂と高橋・紹子・運紹の二人。


 他の重臣達は公王都キリヤ市内の宿舎で待機して居た。


 それはキリヤ公国連合国中央政府から、九州島地方戦役に措ける処分を決める為の出頭要請命令である。


 その処分として、豊後国と筑後国等を含めた北九州地方の大友家の領地を召し上げ、改易転封処分が決定される。


 要するに、北九州地方から出て行くだけの処分と成った訳である。


 それに伴い、大友家を管轄する織田家とアマテラス織田自治神皇国政府は、大友家の九州地方から改易転封処分と成った為、キリヤ公国本国政府にその身柄と所属を移管し、キリヤ公国本国所属の大名王家と成る事が決められる。


 併せて大友家は、キリヤ公国連合国・爵位13階位貴族爵位制度に措いて、大友・須江・奏麟に対して、爵位階位・第9位・男爵位へと陞爵させる物と成った。


大友家はキリヤ公国連合国中央政府と勇治から、法の抜け穴の様なやり方以てして、キリヤ公国連合国・爵位13階位貴族爵位制度の下で、その領土と国力に見合った爵位と地位を保つ事が出来た。


 この事により、アマテラス神皇国地方の代々の将軍王に仕えて来た九州島地方の名家たる大友家は、キリヤ公国本国の大名王家として、御家を生き残らせる事に成ったのであった。


 これは勇治とキリヤ公国連合国中央政府から恩情と賞罰を交えた相殺処分であった。


 そして、勇治とキリヤ公国連合国中央政府は、立花家を伯爵位として迎える用意が在る事を雪花らに告げた。


 その一件で、立花・雪花は、異議を申し立て、揉めに揉めだが、最終的には、雪花が立花家を隠居し、妹の立花・薫・宗茂を伯爵と成る事で決着が付けられ、立花家は立花伯爵家と成った。


これが九州島地方戦役に措ける大友家の顛末に関する経緯である。


 そんな経緯の在った、大友・須江・奏麟は、大友家の家臣たちに、『今は兎に角、須江様は、ゆっくりと休んで下さい』と言われ、渋々夏休み旅行への参加をして居たのであった。 



 しかしながら、莫大な大名王家国債と言う借金を抱えてしまって居る大友家が統治して居るアマテラス神皇国・九州地方・豊後国・豊前国・筑後国・肥後国北部・日向国北部での戦後復興政務に忙殺されて居る中で、自分自身を含めた、極一部の家臣達だけを休暇を取るなんて出来ないと言って居た。


 しかしながら、大友家の重臣や家臣達からは、『今まで須江様は、大変に忙しく過ごされて来たのですから、この辺りで一度、大きな休暇をお取りに成られ、今後の身の振り方に付いて、ゆっくりと考えられては如何でしょうか?』と言われてしまって居た。


 因みに、九州島地方の戦後復興予算は、6割5部がキリヤ公国本国政府からで、織田家も3割5分程度の予算を出して居る。



 大友・須江は、これを機会にキリヤ公国本国とユーラシアン大陸南部地方を見て回り、今後に付いて、何をすべきかの参考にしようと、夏休み旅行に出掛けて見る事にしたのであった。


「はぁ~、急な休みを貰っても、何だか落ち着かないわ。」


「そうなのですか?私は、やっと落ち着けるとホッとして居るのですが、大大名王家で在らせらる大友家を取り仕切って居た。須江様にして見れば、今更ながら暇を与えられてしまっては、手持ち無沙汰なのでしょうね。」



「そうなのよ。多額の負債は、勇治陛下と和紗殿らにが、何とかして下さってくれたお陰で、如何にかなったのだけれども、戦後復興の立ち上げに付いては、我が大友家が北九州地方で行う・・・・いいえ、アマテラス神皇国地方で最後の国務なの。」


「引き継ぎをする後任の御家や後任執政官どのに、苦労を掛けさせない為にも、しっかりとお勤めに励まないと、思って居た矢先に、重臣達から一斉に休んで下さいですもの。」


「わたしってば、そんなに疲れて居る顔をして居たかしら?」と首を傾げる大友・須江の目付きは、此処に至るまでの激務のせいか、既に死んだ魚の目付きの様な顔立ちと成り果てており、ゾンビが徘徊するかような精気が無い雰囲気を醸し出して居たりして居た。



「あのー、須江様。そのお顔は既に不味いと言うか・・・・・その・・・・」


「既に手遅れに成り掛けて居ます。」


「須江殿。流石にリィーゼ様も、其処まで追い詰めるような仕事ぶりを勇治陛下や部下たちらにお見せなられるようなことは有りません。」


「この辺りで、少し手を抜く・・・・休む事を覚えられたら、如何でしょうか?」


「そうかしら?」


「はい。アマテラス神皇国地方は、もう戦国乱世の時代が終わりつつ在ります。」


「聞く所に由れば、大友家はアマテラス神皇国地方から転封領地替えの予定と成って居るとの事です。」


「その新領地を治められる須江殿が、後継ぎを決めずして、居なくなられたら、それこそ大友家の断絶と言う事態に成ってしまいます。」


「だからこそ、ご家来衆らは、須江殿にお休みを取られるようにお勧めに成られたのでしょう。」とメイルシュルフラッド公国独立自治国軍の総騎士団長を務めるアルペジオ・ハインラインは、リィーゼと言う主を持って居る立場から、主と似たような立場に居る須江の事を気遣い、簡単な助言を述べたのであった。


・・・・と言うよりも、体験談と言った方が正しいのかも知れない。


 リィーゼも、下手をすると、キリヤ公国宰相内閣府大臣に成ってからの日々は、激務を平然とやるのが当たり前と成って居るせいか、休むと言う事を忘れそうに成ってしまいそうな一面が、多々見られる事も有った。


 そんな事から、アルペジオも、ツイツイ須江の事を気遣い、簡単な助言を述べたのであった。


 そんな助言を聞いて居た長宗我部家の三姉妹達らも、うんうんと頷いてしまって居た。



 それから須江は、部屋割りで相乗りをする事に成った4人たちらと供に、楽しく談笑をしながら、疲れて居た原因でもあった、九州島地方戦役での疲れを癒す切っ掛けと成ったのであった。

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