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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第9章 少年王と彼女達との夏休みと南方からの使者っ!!
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第105話 少年王と夏休みと南方大国からの使者っ!!25

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午前8時10分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・第一連合地方・キリヤ地方・キリヤ公国・公王都キリヤ市・公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホーム内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 24号車両・アマテラス織田自治神皇国・織田家御一行様と成って居る通りに、織田家の直臣とアマテラス織田自治神皇国と連合政権を組んだ従属大名王家や統治下入ることで生き残った支藩王国の大名王などが乗り込んで居る。


 未だに旗幟を鮮明にして居ない武田家・北条家らへの抑える対応もある事から、完全に国元を空にする訳には行かないので、今回来られなかった国元の居残り組は、アマテラス神皇国地方で、様々な雑事と後始末、それに武田家・北条家らへの抑えを担う事に成った。


 しかしながら、それで居残り組の面々が可哀想なので、その者達の夏休み旅行に付いては、それぞれ近い地域の行楽地へと交代で出掛ける様にと、和紗は言って居るので、織田家と同じくアマテラス神皇国地方に国家を築いた伊達家・毛利家・上杉家らと連携をしながら、不測の事態には対応が出来る体制を取って居るので、安心して休暇が取れる態勢を整える事に成って居た。


 今回、織田家の家臣と従属大名王家衆から代表して、勇治の招待を受けた者達は、初めての鉄道旅行を前にして、何やら話して居る様子。


「・・・・はぁ~、まさか、このわたしがユーラシアン大陸へと渡る日が来ようとはね。」


「死を覚悟して居た、あの日々に拾った命が長らえた結果が、こんな面白い日々を招こうとは、思いも寄らない事ね。」


「三好様は、足柄将軍王御所殿の乱の首謀者である細川元晴との戦で、覇を争い。信長様に、後ろから攻められる形で、降伏したんでしたよね?」と聞くのは佐々・海未・成政であった。


 足柄将軍王御所殿の乱の当時は、山崎で戦いで刃を交えた一人だが、三好・慶香の直営軍とは、直接的に戦った訳では無かったので、慶香と和紗との間に、何があったのかは、直接見て居なかった。


「あはは、織田家直臣の貴女たちに、改めて言われる変な気持ちよね。」


「まぁ、和紗殿は、降伏したわたしに、『此処で死ぬんだったら、死ぬ気で俺の下で働けっ!!出来ないのならば、三好・慶香・長慶は無責任な凡人姫武将だったに過ぎないと、未来永劫言われ続ける事に成るぞっ!!』と罵られて居るのよね。」


「ああ、あの和紗様ならば、言い兼ねないですよね。」と締め括る滝川・咲枝・一益は、足柄将軍王御所殿の乱の当時は、山崎で戦いに措いては、別働隊を率いて裏方に回って居たので、山崎地方の間道沿いの戦いにて、遊撃戦を展開。


 一軍を率いて戦って居た三好・慶香は、複数の軍勢の織田連合軍を相手に奮戦して居たが、間道沿いを密かに突き進む織田軍の支隊が複数迫って来た為に、一人で大軍を指揮して、迎撃と進軍をこなさなければ為らなかったが故に、敵軍を捌き切れなかった為、あっという間に織田連合軍に包囲されて降伏したとのだった。



 そんな訳なので、滝川・咲枝は、一番に激しい攻防戦であった山崎の戦い本戦には参加をして居なかった。


 その戦いの様相は、後の歴史学者たちらの検証に措いて、地球世界の戦国時代の日本の羽柴秀吉軍対明智光秀軍との激闘である山崎の戦いと酷似して居ると言われて居る。


 この戦いで羽柴対明智との戦いと違う点を挙げるとすれば、三好・慶香は、天王山を取れて居たのに対して、織田和紗は、恵解山古墳いげのやまこふんと勝龍雲寺城に陣取って居た。


 当時の勝龍雲寺城は、足柄室町幕府将軍王朝と足柄家が管理して居た別荘を兼ねた出城の一つで、アマテラス神皇国の首都である皇都・平庵京の南方からの敵に備えた防衛拠点でもあった。


 緒戦で優位に立って居た三好・慶香だったが、彼女に意を分かる直臣の少なさと、彼女に味方をする諸侯らとの連携不足から、次第に織田軍に数の有利と士気旺盛な軍勢に押し込まれてしまい。


 最期は淀川からの奇襲攻撃作戦と天王山のある山々へと続く間道への奇襲攻撃作戦を敢行されてしまい、三好軍は遭えなく降伏したのであった。


 そんな思い出話をしながら、「私は殿と共に見て居ましたが、肝がつぶれるかと思いましたね。」と明智・紗枝も、三好・慶香の降伏した光景を目の当たりにして居た。


 何せ、あの和紗が威圧感たっぷりに罵って居るのだから、尋常じゃないプレッシャーを感じてしまって居た時の感想を述べて居る。


「・・・・・」


「・・・・・あら、義智殿?」と聞く三好・慶香は、同じ車両に相乗りをする事に成った宗・義美・義智は、すっかり黙り込んで居た事に気が付く。


「あの~、信長公と言うのは、それ程までに苛烈なお方なのですか?」と聞き返す宗・義美。 


 明智・十華・光秀の従姉妹にして、明智家の重臣である明智・紗枝・秀満の一言に、これから所属してやって行く事に成るアマテラス織田自治神皇国。


その従属大名王家として、これからやって行く事に不安を感じてしまう。


「ああ、慣れれば、大丈夫ですよ。少々キツイ性格ですが、面倒見の良いお方ですし、失礼な物言いに成ってしまいますが、其処に居る三好様は、かつては信長様とは、それぞれの立場の違いから、互いに軍を率いて戦い。」


「斬り合った間柄なのです。」


「そうよ、そんな相手は、織田家には数多居るわ。和紗殿は、そう言った者達を活かして使う事を良しとして居られるわ。あの松永も傍に置いたくらいなのよ。」


「おおっ!!確かにっ!!松永殿は・・・・・」と宗・義美は、彼の事在る毎に、大名王家や武家の家々を渡り歩く節操の無い灰色女狐、又は男喰らいの女郎蜘蛛と言われる人物。


 松永・真澄・久秀を例に挙げられると、同席した者達の言う事に、得心が行くのであった。 


「ええ、そうよ。このわたしや細川に、先の将軍王で在らせられた、足柄・一輝・宗輝様にも背いた大悪党。」


「少々の無礼と失態くらいで、怒鳴る事はしても、バッサリと斬られる様な心配は無いわよ。」と三好・慶香は締め括るが、その顔付きは引き攣って居た。


 何故ならば、松永と言う曲者を相手取って居た事は、非常に嫌な思い出が多かったらであった。


 そんな話をして居るとは知らず、松永・真澄・久秀本人はと言うと・・・・・・・・・・・・・・・・・「くしゃんっ!!」とくしゃみをしてしまい。


「何じゃ、松永っ!!風邪か?お主のような輩でも風邪でもひく引くものなのかえ?」


「いいえ、何だか急に鼻がむず痒く成ってしまいましたわ。」


「それってもしかしたら誰かに噂話をされて居るのでは?特に真澄殿は、噂話をされ捲る程に敵が多いですし・・・・・」


「それに加えてたくさんの悪態を言われる御仁も多いのでは?」


「皆様に言われなくても、それくらいの事は自覚をして居ますし、分かっては居ますが、こうもハッキリと酷評されるのも釈然としませんわね。この近くで噂話を言われる御仁が居るとすれば、和紗様か慶香様くらいのお二人でしょうね。」


「「「確かに・・・・」」」と口をそろえて言う、近衛近習衆の面々は、苦笑交じりに言ったのであった。 


 場面は再び三好・慶香達の下へと戻り、その合間に滝川・咲枝と佐々・海未の二人も、和紗の馬周り衆であったので、「うん、うん」と頷いて居た。


「義智殿。この夏季休暇は、キリヤ公国連合国加盟諸国の有力者と交流を深める良い機会かと思います。これから貴女は、キリヤ公国連合国とアマテラス織田自治神皇国の勢力圏内の一諸侯王の一人として、宗・対馬・壱岐支藩王国を立藩建国なされるのです。」


「何れは信長様や勇治陛下に、お目通りする機会もある筈。」


「この機にあのお二方とお近づき成られば、貴女様に取って良い好機が得られるやも知れませんね。」


「・・・確かに、明智殿らの申される通り、お二方と話せる機会を活かせる様に、故郷の為にも、昵懇に成れる様に努めてたいと思います。」


 宗・対馬・壱岐支藩王国の初代支藩王、宗・義美・義智よしとしは、先代の当主であり父親の義調よししげ祖父の貞國の二人から、勇治の夏季休暇旅行の招待を好機であるからと、送りだされ事に緊張をして居たが、似た様な境遇を持つ者達から、和紗の事に付いては悩むだけ無駄だと諭され、一先ずは安心をしたのであった。



 此処で宗・義美を紹介して置く。


 宗・対馬・壱岐支藩王国の初代支藩王、宗・義美・義智よしとしは、対馬国と壱岐国と言った離島諸島地方を統治して居る宗家と言う小大名王家で、キリヤ公国の勇治と織田家当主である和紗に二重従属臣従する事を決められる。


 その理由として、宗・義美が宗家を継いだ時代は、キリヤ公国連合国が台頭し、織田家がキリヤ公国連合国と共にアマテラス神皇国九州地方平定戦に措ける島津家打倒しようとして居た時であった。


 島津家から味方する様に要請されて居たが、宗家一族も其処まで馬鹿では無く、キリヤ公国連合国の勇治に臣従する事を決めて、元関東地方・結城地方の小大名王家にして、キリヤ公国連合国の外務大臣である結城・梅晴・春宗に使者を送って居る。


 だが、これは織田家の案件だとした結城・梅晴は、織田家に宗家の管理を任せる事にしたが、和紗は宗家の治める対馬国が、アマテラス神皇国の本土たる九州島地方から余りにも遠い離島諸島地方である為、キリヤ公国公王家と織田家に二重従属臣従する形を取る事を勇治と結城・梅晴に提案し、織田・和紗も了承する事で、宗家を含めた関係各国は、それに合意したのだった。



 アマテラス神皇国九州地方平定戦に措ける島津家打倒後は、織田家より、対馬国と壱岐国の二か国の離島諸島地方を任される事に成った。


 宗家は代々アマテラス神皇国他方を経由して来るゲルニアン帝国・竜珠王国・大華天帝国・クーロン・ガリアナ王国と言った国々との中継貿易を行って栄えて来たが、キリヤ公国連合国の台頭により、その存在価値が失われ掛けてしまう。


 だが、新トウキョウ湾岸海洋都市・特別地方自治州区の出現により、イズ地方及び南海洋諸島地区(伊豆地方・伊豆諸島・小笠原諸島の統合地区)の小笠原諸島地方が、アマテラス神皇国地方の対馬国から僅か50キロの沖合に転移して来た事で、状況が一変する。


 後に新トウキョウの人々は、小笠原諸島を経由して対馬国を通り、アマテラス神皇国の九州地方へと向かう行楽観光がとても気に入り、江戸時代または戦国時代の雰囲気が味わえると、同地にたくさんの観光客で、対馬国の経済は潤う事に成ったのだった。


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