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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第9章 少年王と彼女達との夏休みと南方からの使者っ!!
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第102話 少年王と夏休みと南方大国からの使者っ!!22

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月28日・午前8時10分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・第一連合地方・キリヤ地方・キリヤ公国・公王都キリヤ市・公王都キリヤ駅・キリヤ公国・公王族専用車両発着ホーム内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 18号車両・キリヤ公国武士軍団御一行様と書かれて居る車両の隣である19号車両・貨物室・20号車両・食堂・バー専用車両・21号車両・大浴場を挟んで、22号車両キリヤ公国武士軍団御一行様と書かれて居る車両と成って居る車両内では第七武士軍団以下の団長達の寝台車と成って居り、それぞれ割り振られた部屋に荷物を置き終わると、列車が出発する時までの時間を潰して居た。





「・・・・・・参りましたわ。」と言うのは、戦技将棋盤と言うボードゲーム形式の戦技演習版を真田・幸恵・幸昌として居た武士軍団の新参者である蒲生・桜花・氏郷の口から漏れ出た降伏の言葉であった。


 

 蒲生・桜花は、第十三武士軍団の団長の席を拝命し、キリヤ公国武士軍団の面々と挨拶と顔合わせは、既に夏休み旅行直前に済ませて居る。


 蒲生・桜花・氏郷とは、近江国出身の国衆の家柄で、元は南近江国の大名王家であった六角家に仕えて居た蒲生一族の一人。


 アマテラス地方内では、織田・和紗・信長が才覚高いと認めた事から蒲生の麒麟児と言われて居る。


 その始まりは、尾張国から天下に号令を発しようと機内中央地域へと上洛を果たさんと攻め上って来た織田・和紗・信長の12万人の軍勢と観音寺山城の戦いで戦い敗れ、彼女を含めた蒲生一族は織田家に仕えたが、蒲生・桜花は一武将から成り上がる事を決めて、各地を転戦する。


 そして、キリヤ公国連合国と織田による島津家討伐が行われた九州地方戦役を経て、キリヤ公国連合国の力をまざまざと見せ付けられた蒲生・桜花は、使える主君は桐生勇治だと思い至り、キリヤ公国へと仕官した元織田家家臣の伝手を辿って、キリヤ公国へと仕官を果たして居た。


 ウェーブが掛かったロングヘアースタイルで、やや高い背丈と整ってボデイスタイル。


 ですわ口調のお嬢様で、槍も鉄砲も振るう猪武者だが、頭も切れる牡丹姫武将(猪姫武将(笑))。





 同じくキリヤ公国武士軍団への加入同期に当たるのは、アマテラス神皇国・大和国の在地国衆の家柄の生まれであった、島・左代・清興も同席をして居た。



 列車内に備え付けて居る茶室内にて、茶菓子とお茶を呑みながらの一勝負は、手数の多い戦略家として、アマテラス地方だけで無く。


 今やマギアンティア世界中へと、その名が知らてれ居る真田・幸恵に、勝利の軍配が上がって居た。


「ふふ、この勝負にて桜花殿は、冴えある麒麟児とも言える才能を見させて頂きました。」


「ですが・・・・・それ故に動きが読み易い。常道の一手に奇襲染みた手口と言うのが、返って良くありませんね。」


「これでは独眼竜・政実殿辺りにボロボロに打ちのめされるでしょうね。」との一言は、丸で伊達政宗と蒲生氏郷の二人の事を指して居る様な事を言う真田・幸恵。


 先に述べた二人は、豊臣秀吉政権下での奥州地方での統治と反乱鎮圧の一件で仲違いして居り、その仕置きを巡っての顛末の事を指して居る。


 結果は政宗が謀反を企んで居ると訴えた氏郷に対して、様々な小細工や小芝居に加えて、秀吉への公文書等と言った書簡にサインされた署名に書かれている鶺鴒の花王に小細工をして居た政宗の言い逃れによる政宗側の勝利に終わる。


 その後、折角政宗を陥れる好機を逃してしまった氏郷は、非常に悔しい想いして居たのだろうが、暫くして病死して居るので、この抗争は領地替えの被害程度で済んだ政宗の勝利と言えるだろう。


 さて、話が逸れてしまったが、真田・幸恵が言う、このままでは伊達・政実に敗れるとの事だが、これに理由が在る。


 キリヤ公国連合国内には、大変に優秀で有能で頭脳的な戦略家が多く在籍をして居る。



 その中でも奥州独立自治王国の国王で在り、独眼竜と謳われる伊達・藤枝・政実は、キリヤ公国連合国内でも最高峰の最底辺の順位に位置して居る戦略家であった。


 こう言うと政実の頭や才能が悪いのではないのか?と言われてしまうが、様々な分野に措いて、化け物揃いのキリヤ公国連合国内では、これは褒められて居る部類に入る。


 要するに、独眼竜と謳われる伊達・藤枝・政実に対して、戦技将棋盤と言うボードゲーム形式の戦技演習版で勝てない様な輩は、上段中級・下級者以下処か、それ以下の烙印を押されてしまう様な物である。


 ルールはシンプルで、一試合三回を戦って勝ち数の多い方が勝者と成る。


 ゲーム開始前に、予めランダムでボックス内からステージ札を引く。


 盤上で動きを決める3個のサイコロを振り、一つはダメージ、二つ目は戦況カートを引き、三つ目は動かす駒の数を決める。


 勝敗を決するのは、参ったを言うか、部隊が全滅。又は旗艦・司令官・本陣・本拠地を完全に叩かれると負けと成るルール。


 運と度胸、先見性を求められるゲーム内容と成って居る。


 政実の恐ろしい所は、計算高い性格とピンチに措いて、土壇場での度胸の強さを持ち、尚且つ追い詰められると勝負強い所が在る戦略家である所が在った。


 政実と戦技将棋盤で勝負すると、彼女と対決をした大体の対戦相手が最後の最後で、盤上での戦場をひっくり返される醜態を晒して居る事が多かった。


 キリヤ公国連合国内の元首・武官・参謀・指揮官クラスは、事が起これば軍事指揮官として、前線・中堅・後方へと言った、それぞれの場所へと赴き指揮を執る。


 そうした理由から、戦技将棋盤を使った模擬演習の交流試合が盛んに行われて居る。


 因みに戦技将棋盤を使った模擬演習の第4回大会交流試合は、キリヤ公国・公王執務官邸でのアマテラス地方大名家の戦後処理での面会時間の合間に開催されて居た。


その第4回大会での最新順位は以下の通りと成って居る。


1位・竹中・半那・治重 

2位・黒田・雫・隆孝  

3位・鍋島・尚美・茂直 

4位・松永・真澄・久秀 

5位・島津・利美・歳久 

6位・山本五十鈴 

7位・宇佐美・宇佐・定満 

8位・山本山権八  

9位・ジェシカ・クローディア 

10位・真田・幸恵・幸昌 

11位・板垣妙子

12位・足柄・一輝・宗輝 

13位・細川・藤夜・悠斎 

14位・織田・和紗・信長  

15位・結城・梅晴・春宗

16位・小沢美月 

17位・伊達・藤枝・政実


・・・・・・と言った具合と成って居た。



 キリヤ公国連合国・戦技将棋盤・模擬演習第4回大会で、堂々たる1位を獲得したのは、羽柴軍の2枚参謀看板の一人で美濃国州の天才とか、アマテラス切っての天才軍師。


 もう一人の看板軍師たる軍師、播磨国州の才人と謳われる黒田・雫・隆孝が2位に付いて居る。


 この二人さえ居れば、アマテラス神皇国の天下が取れると言われて居る天才軍師達であった。


 これは事実上のキリヤ公国連合国・総参謀長の地位に在ると言っても差し支えない才能と言えるが、キリヤ公国連合国の総参謀長は前線に赴く事の多い重責である。


 護身術の才能に乏しい竹中・半那は、羽柴家軍内でも全体指揮権を任された人物である事から、キリヤ公国連合国の総参謀長をやらないかと言う話は辞退して居た。


 戦技将棋盤・模擬演習第4回大会に参加をしたのも実力試しをしたかったからだと述べて居るが、まさか1位に成るとは思いもしなかったと、マスコミ各社にコメントして居た。


 その代わり、羽柴軍の2枚参謀看板たる黒田・雫共々、中央政府から要請が在れば派遣軍の参謀として協力すると申し出ていた。


 2位の黒田・雫・隆孝も、この結果を目の当たりにして、まだまだ半那には一歩及ばずと、悔しがって居たが、その前の鍋島・尚美・茂直と松永・真澄・久秀らとの激闘で、疲れ切って居た事が敗因の原因ではないのか?と各国の軍事評論家らは分析をして居た。 

   

 その黒田雫を窮地に追いやり、苦戦を強いた鍋島・尚美と松永・真澄の二人は、3位決定戦では、互角の戦いを演じ、泥沼試合と化そうとして居た所の隙を突いたのが、九州地方の怪物だの謀略家とも言われる鍋島・尚美。


 流石は島津軍の猛攻を一月以上もの間を泥沼試合化をさせて防いで見せた某将でもあるとの好評価を得て居る。


 だがしかし、鍋島・尚美は、マスメディアでの記者会見に措いて「これが実戦だったら、間違いなく真澄に討たれて居た」とコメントして居る。


 そう、同じ某将の才が有っても、松永・真澄は何でもやる実戦の某将で、鍋島・尚美は陣中の盤上での考え居る戦略家の某将と言う性格の差が、如実に表れて要るコメントである。


 一方の松永・真澄はと言うと「泥沼試合に負けてしまいました。長期戦は苦手なんです。」とコメントし、「実戦であれば寝首を搔く事も出来たのですが」と不敵に笑いながら答えた姿は、マスコミ各社の記者とレポーター達を震え上がらせる事と成った。


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