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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第9章 少年王と彼女達との夏休みと南方からの使者っ!!
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第87話 少年王と夏休みと南方大国からの使者っ!! 7

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月25日・午後13時00分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸南部地方・キリヤ公国連合国本国・第一連合地方・キリヤ地方・キリヤ公国・公王都キリヤ市・キリヤ城・キリヤ公国宰相内閣府及びキリヤ公国・公王執務官邸にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 勇治は夏休みを前にして様々な公務と言うか、最終的なチェックを近衛近習衆らである公王専属官僚と共にこなしつつも、キリヤ公国連合国領内に措ける外交諸問題と睨めっこして居た。


 書類仕事の大体は、関係省庁内で処理し終えて居るので、問題なのは勇治への謁見を求める声である。


 特別自治州区とビクトリナ共和独立自治国などは民主制をして居るので、手間が掛からない。


 それ以外の加盟国は独立王または独立貴族王なので、一応は勇治のご機嫌伺いや、中央政府方針を聞に来て居たたり、意見書や要望書を出したりして、互いの意思疎通を図る必要性が在った。



 勇治か夏休み前に纏めて置くのは、アマテラス列島地方の案件である。


 先ずは織田家である。


 領土問題の仮設定の申請書が織田家を始めとする諸侯らから意見書と要望書が来て居た。


 一つは織田家の領土であるが、東海地方・近畿地方・四国地方・九州地方で確定して居るが、傘下に入った大中小の与力大名家の処理問題である。


 先ず和紗からは、徳川家・長宗我部家・大友家をアマテラス列島地方の外に出して、独立王にさせてやりたいとして居た。


 特に徳川家と長宗我部家の二家は、かなり実力が高いので、長く同盟者として協力してくれて居る一大勢力の大名王家を和紗の家来とするのは、自分としても具合と体裁が悪いとの言葉を和紗本人が言って来ていた。


 立花家・高橋家の両家は、勇治が引き抜きたいとの要望を既に外務大臣である梅晴を通じて大友家に伝えて在る。


 しかしながら、当主である大友・須江・奏麟は、わたくしは家臣の出世の邪魔はしたくは無いので、キリヤ公国本国の裁量で決めて頂いて構いませんとの事である。


 序でに言うと、大友家は先のアマテラス神皇国九州平定戦役に措ける島津軍との戦いに措いて、先走って敗戦し、段取りを無視してしまった事で、キリヤ公国連合国軍の軍律を破った事で、キリヤ公国連合国の連合法律法の処罰対象と成って居た。


 キリヤ公国連合国中央政府は、大友家が取った今回の出来事は、織田家傘下の与力大名と成る予定の加盟前の準加盟国としての失態と言う事にしても在るので、処分も軽く済ませる様にして居る。


 処分内容は大友家の改易転封処分、詰まり、加盟前である現時点での大友家は、伯爵王とする予定の所を男爵位にまで爵位家格を下げる事で、処遇バランスの調整が進められて居る。


 それに付け加えて、改易転封はされるが領地保有率は、元の国土に準ずるとされて居た。


 大友家家臣達の間では、「これでは処分とは言えないのでは?」と言って居るが、国替えされるので勝手が違う土地で苦労する事が、罰則に当たって居ると言う実に穏当な処分と成って居た。


 序でに言うと立花家と高橋家が引き抜きされるのだから、手痛い処分と言えるのであった。


 次に元々織田家とは敵対な行動を取って居なかった中立地域であった龍造寺家は、本人達の要望書通りにさせてれば、良いと書かれて居る。


 勇治と外務大臣の結城・梅晴も龍造寺家を移転させられば、キリヤ公国連合国の小大名王らは、進んで移転転封を受け入れてくれるのではと考えて居た。


「何々・・・・・・筒井さんちの筒井独立自治大和支藩王国。」


「山名さんちの山名独立自治但馬支藩王国。」


「へえー、あの三好さんが支藩王国ね。それも二カ国を任せた三好独立自治讃岐・阿波支藩王国か、こりゃあ思い切った事をするなぁ~和紗ねぇは。」


「伊東さんちも織田家が主家で良いから日向国に残留したいか、それで中央政府である家にも申請書が来て、暫定して居る話なのが日向国の伊東独立自治日向支藩王国って訳ね。」


 織田家、詰まりはアマテラス織田自治神皇国内での外様大名王家の扱いの大体が、勇治の手元に来ている報告書と意見書に纏まって居ると言えた。


 キリヤ公国連合国中央政府のアマテラス列島地方・加盟国外交諸問題の主な問題は、領土の主権と国境問題なのである。


 ピラミッド式に言うと、中央政府がキリヤ公国で、キリヤ公国宰相内閣府とキリヤ公国連合国中央議会が、連合国のキリヤ公国本国中央政府を担って居る。


 その次に地方の連合国加盟国が地方中央政府を担い、各地域を統治して居る。


 しかしながら、支藩王国と言うのは、キリヤ公国本国政府とアマテラス列島地方系の出身国者が王様をやって、統治下に置いて居る独立地方王の国家の事で、粗略に扱えない家柄の一族を無理やりに中央国家へと組み込む事を避ける為の処置である。


 本人達は不満が在る者や無い者も含めた特別指定地域に指定する事で、無駄な争いをしない、させないと言うのが、この政策方針の狙いである。


 だが、地方王が統治に失敗したり、キリヤ公国本国中央政府と地方自治国家政府にからの命令方針に対して、必要以上に従わないとか、戦争でヘマをすると御家と国がお取り潰しに成る事も在る。


 これは江戸時代の幕藩体制下の大名制度と変わらないと言える。


 織田家内では、筒井家は大和国のアマテラスの古い寺院関連を纏めて居る総領主なので、支藩大名王に取り立てた。


 次に三好家は、旧足柄幕府を支えた機内屈指の大名王家だったが、上司的な主家である管領職家の細川元晴と対立して、内戦状態に突入。


 その後は尾張国から天下に号令を発しようと機内中央地域へと上洛を果たさんと攻め上って来た織田・和紗・信長の12万人の軍勢と山崎での戦い敗れ、三好・慶香は大人しく和紗に降伏し、細川元晴を倒す事に協力する事に成った。


 ってな訳で三好家は、機内統治の重鎮として扱う観点から、支藩大名王と成る事が決まる。


 山名家の山名豊国も筒井家と同じ理由から、但馬国の有力者として織田家内で、支藩大名王と成る事が決まる。


 そして、アマテラス神皇国九州平定戦役に措いて、大友家の旗下で戦った日向国の国主であった伊東義祐は、九州地方の領地転封政策の噂話を何処かで聞き付けて来たらしく。


 織田家と結城・梅晴の下に如何にかして、地元に残れないかとお伺いをして来て居た。


 これも梅晴と和紗の二人で、伊東が揉めると他も揉めるので、和紗が折れる形で、伊東家を日向国の国主にする事で調整が続いて居る。



「えっ?河野家は長宗我部家に統合するの?」


 長宗我部家は、四国地方からの移転転封の話が来て居るので、同時に四国地方の与力大名王家や独立地方大名王家国人衆達の移転転封の説得と相談が進められて居た。


 中でも伊予国の河野家は、長宗我部家に入るらしい。


 それとは別に同じく三好家の遠戚であり、讃岐国に地盤を持って居る十河家も、アマテラス神皇国九州平定戦役で、縁者と成った仙石家に移籍するらしい。


「十河家は親戚の三好家には合流しないで、仙石家にか・・・・・・九州で戦った時に余程お互いに気が在ったのかな?」


 両家が仲良く成ったのは、何でも馬が合うとの事である。


「阿蘇家は、宮司に成るから国土を織田家に差し出すか、引き換えに阿蘇神宮に寄付金や神宮の修繕費や最低限の個人所有の田畑の土地が欲しいね。」


 阿蘇家は大名王家を止めて、阿蘇神宮の家業に専念するそうだ。


 元々阿蘇神宮とその土地を守る為に始めた自衛国家であったので、アマテラスが泰平の世に成るのならば、大名王家を辞めるには丁度良い時期との事である。


「少弐家・秋月家・菊池家・大村家・松浦家の家々らは、それぞれ応相談っと・・・・」


「相談って言って居るけど、少弐家・秋月家・菊池家の3家は、この際だから龍造寺家の直参に成るって言って居るらしいね。」


 少弐家・秋月家・菊池家の三家は、龍造寺家に恩義が在るからこの際だから直参に成るっと言って来て居るらしい。


「大村さんと松浦さんとこは、元々貿易と外交で儲けて居る家柄だからなぁ~、龍造寺家にも織田家にも従うとは上辺では言っても、本音は独立して居たいと思って居ると、梅さんの所に内々で相談に来て居るらしい。」


 大村家・松浦家の二家は龍造寺家と同盟関係を結んだ従属国の海洋国家なので、独立心が強く在るせいか、キリヤ公国本国の直参を狙っての相談話を梅晴に持ち掛けて居た。

 


「えっ?相良家さんちは、家(キリヤ公国連合国)に加盟して、家来に成りたいのね。」


 次に肥後国の古い家柄の人物で、相良家当主である相良・晴陽・義陽は、援軍と復興支援金を出してくれたキリヤ公国と勇治に、とても感謝して居るらしく。


 是非ともキリヤ公国の直参に成りたいと和紗に相談して居た。 


「おいおい、これは面倒な人が与力大名王を止めて、家への仕官を要望してるな。」


「アマテラス地方の治世の能臣、乱世の奸雄、松永・真澄・久秀か?どんな人なんだろう?」


「茶釜で自爆する様な変わり種なのかな?」とテレビ時代劇ドラマでも、知って居る様な展開でもする様な人物なのかと、冗談を言う勇治。


 大河ドラマでもお馴染みの自爆シーンを何度か見て居た勇治は、松永って聞くと、そんなイメージが在った。

 

 その名前が書類最後の名簿に乗って居り、一番に厄介な人物である松永・真澄・久秀だった


 松永・真澄は、細川家・三好家・織田家と使える家々を事在る毎に渡り歩く節操の無い灰色女狐と言われる人物。



 趣味は茶道を含めた数寄物の収集で、自力で商売をもする変わり者の姫武将。


 元は商家の娘だったが、16歳の頃から妖艶な雰囲気を醸し出すほどに褐色肌を持ったナイスバディな身体つきに成る。


 その魅惑の身体を求めて、近づく男達を手玉に取って、それを利用して高い地位を得て来たと言う。



 明智・十華とは、彼女が浪人時代の時に堺市で、出会った事が切っ掛けで、事在る毎に手伝い仕事をして居る。


 今は明智家の仲介で織田家に従って居るが、アマテラス織田自治神皇国が立ち上がって暫くすると、今度はキリヤ公国の公王である勇治に、頭を下げて直臣に成りたい申し出る。


和紗は灰色女狐だから、油断するなとの注意を促して居る。


特に女としては危ない性格なので、警戒しろと警鐘を鳴らして居た。

 

「まぁ、あの松永久秀と並ぶ様な平行世界の松永なら、何かの役には立つと思うけど、クーデターとかは勘弁して欲しいな。」


「でもこれを断ると、アマテラスの松永すら扱えない人物と思われるのは、キリヤ公国と僕の体裁にも良くないって、キリヤ公国宰相内閣府のみんなが言うんだけどね。」


「はぁ~、万が一もし実力者だったら、血縁者候補にするって言うのが、今のキリヤ公国の国家方針。」


「其処に毒にも成り兼ねない人が入って来たいと言うのも問題だけど、来るものは拒まず、ただ才在る物を求むって言うのが、この僕の決めた事だしね。」


「此処は彼女を面接して見てからでも良いかな。」


 勇治は松永・真澄と面談してから近習衆入れる事にした。


 後に松永・真澄は、キリヤ公国の勇治直属の近習衆の一人として採用され、誓詞を交わし、万が一の場合は処刑を望むとキリヤ公国宰相内閣府重鎮に向けて良い放つ。


 そんな彼女は権謀術数を駆使するキリヤ公国の謀将の一人で在りながら、勇治の愛妾妃の一人と成った人物として、諸国に知られる事と成って行った。


 勇治が書類仕事に一段落が付くと、次なる仕事である面会予定の人物との会合が待って居た。


 彼はそのまま面談仕事へと移って行く。


「えっと、次は書類仕事の合間に面談か・・・・・相良家との謁見ね。」


 相良家とは、アマテラス神皇国・九州地方・肥後国・人吉地方・人吉城を拠点として治める小大名王家の事である。


 現当主は相良・晴陽・義陽と言う姫武将で、背丈が高く女性らしいボデイスタイルを持ちつつ、ショートカットヘアースタイルの男装令嬢と言った感じのお姉さんタイプの風貌をもつ女性で在る。


 先祖代々肥後国の北東部の甲斐地方の甲斐家と助け合って居たが、その甲斐家が島津家に敗れると今度は相良家領へと攻め入る。


 この戦いで相良・晴陽は人吉城と領国を失い、大友家へと落ち延びた。



 そして、織田家がキリヤ公国連合国に加盟して、アマテラス織田自治神皇国を建国し、キリヤ公国連合国の登録ナンバーでは7番目の加盟国と成る事が決定されると、状況が一変する。



 キリヤ公国連合国と織田による島津家討伐が行われた九州地方戦役が開始されると、相良・晴陽は人吉地方から逃げ延びて来ていた家臣団と共に、キリヤ公国連合国軍として参戦し、肥後国の奪還作戦に尽力して、故郷の領主に復帰して居た。


 だがしかし、キリヤ公国連合国中央政府は、アマテラス九州地方の区画整理を兼ねた転封政策を考えて居た。


 その話を何処から聞き付けたらしい相良・晴陽は、外務大臣の梅晴に相談し、勇治の家来に成りたいと申し出て居た。



勇治もその話を聞かされ、同時に相良・晴陽の優秀な人柄と手腕を買って居た。


 そんな訳で勇治は、今日の予定で相良・晴陽と面会して、相良家をどう扱うかを決める様にと、キリヤ公国宰相内閣府一同から言われて居る。


 面談に隣席するのは、 アマテラス皇国足柄幕府将軍王朝一三代目で、キリヤ公国近衛軍を統括し、近衛近習衆軍の筆頭大将と国防大臣をの3職を兼務する形で務めているキリヤ公国とキリヤ公国連合国の国防を担う政府幹部の一人。


足柄・一輝・宗輝。


 キリヤ公国で、元大名王として経験を活かしながら近衛近習として勇治に使え、外務大臣としても辣腕振るって居り、結城城の腹黒女狐とも称された結城・梅晴・春宗。 


 最後にメイルシュルフラッド公国独立自治国の女公王にして、キリヤ公国中央政府とキリヤ公国宰相内閣府の代表大臣である。


 若き初代宰相宰相総理大臣リィーゼ・メイルシュルフラッド。


 この三人組が参加するのも、国防・外交・内閣政府代表と言った役割を担って居るからである。


 外交諸問題を担う外務大臣の梅春は、転封政策を進めるに当たって、返答が早い者は、簡単な条件相談と意思確認をする簡易形式を取り、最後にキリヤ公国宰相内閣府の承認を取ってから、勇治に公王認印判子とサインを入れて決定して居る。 



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