第72話 少年王と織田・和紗の野望・大公立志伝とアマテラス神皇国九州平定戦役への出陣っ!! 8
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月10日・午前9時03分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・肥前国・肥前国南部地域・天草諸島地方・島原・天草沖海戦にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キリヤ公国連合国軍の手により、龍造寺家領の肥前国は、島津家から奪還された。
時を同じくして、肥後国の各地では島津・弘美・義広を中心とした島津軍の残存兵力の7万人が、九州地方各地の戦線から逃げ延び、隈本城へと集結して来て居た。
その動きと前後して、第二連合国軍の指揮官である明智・十華・光秀は、キリヤ公国連合国軍を中心とした10万人近い軍勢を率いて島原城を包囲する。
有馬豊氏は、律儀にも島津軍2万人を脱出させてから、自家の2500人の城兵と共に2日間籠城し、包囲軍に降伏。
島原城を開城をし、敵司令官である明智・十華に投降した。
島津・利美には、2万人を含めた降伏を薦められて居たが、豊氏は島津家への最後の義理立てをする意味を込めて、島津将兵達を有馬家領の国外へと脱出させてたのであった。
その後、キリヤ公国海軍所属・里見・七香・由堯旗下の里見艦隊と小早川・隆美・影長旗下の毛利海軍・小早川艦隊と共に天草諸島地方を制圧。
「これより里見艦隊と小早川艦隊は、松浦党水軍と大村党水軍と共に、天草諸島地方及び八代湾海域一帯を封鎖しますっ!!」
「天草諸島地方内の島津方の各出城に向けて一斉砲撃っ!!」
「各艦隊へっ!!うちーかーたっ!!始めっ!!」
「うちーかーたっ!!始めっ!!」
ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!
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九州地方の西側海域の封鎖と島津水軍及び離島防衛軍の制圧を総司令部から命じられた里見艦隊と小早川艦隊は、指揮下に入った龍造寺家の与力国衆大名王家軍である松浦党水軍と大村党水軍と共に、天草諸島地方及び八代湾海域に立て籠もる島津軍を三日掛けて制圧して行く作戦を展開。
後に、この海戦の事を島原・天草沖海戦と呼称される事に成る。
援護砲撃と海上封鎖は、里見艦隊と小早川艦隊が行い。揚陸戦と拠点制圧は松浦党水軍と大村党水軍が担当すること成って居る。
また、島津船舶の拿捕と臨検は、合同で執り行われて居た。
「各諸島への上陸戦は、我が松浦党水軍と大村党水軍とで執り行うっ!!」
「松浦党の皆に次ぐっ!!奮起せよっ!!手柄を上げ方次第では、キリヤ公国の・・・勇治陛下の直臣の地位も夢では無いぞっ!!」
「そうなれば、我が松浦家は安泰と成るっ!!」
「銃口と大砲の火蓋を切りっ!!我が松浦党領内を荒らし回った島津者どもにっ!これ迄の報いと鉄鎚を下してやれええええぇぇぇぇーーーっ!!」
「掛かれっ!!掛かれっ!!掛かれっ!!掛かれえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」
「「「「「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
キリヤ公国連合国艦隊の指揮下に進んで入り込んだ松浦党水軍艦隊を率いる松浦・知恵・隆信。
アマテラ神皇国・九州地方・肥前国・西北部の平戸地方の松浦領を治める独立自治権限を持った小大名王家の家柄の姫武将で、居城は平戸城
20歳の時に家督相続をした際に、大友家・毛利家・島津家等の諸勢力に対抗する為に、龍造寺家の傘下に入り、龍造寺・信美・信隆に従って居た与力大名でも在る。
優れた水軍を率いるアマテラス神皇国・北九州地方の海賊大名王家としても知られ、龍造寺家水軍の指揮を任されて居た。
またゲルニアン帝国・大華天帝国・クーロンと言った外国との海外貿易に力を入れて居り、九州地方で勢力圏の拡大と独自の島津王国を築かんとする島津家が攻め込んで来た時は、領内利権を守る為に。貯め込んで来た財を使って徹底抗戦を行った。
更にはキリヤ公国連合国と織田による島津家討伐が行われた九州地方戦役が開始されるると、主家に当たる龍造寺家を助けんと龍造寺家の宰相軍師である鍋島・尚美とと合流して、第二十連合国軍として組織された柴田・朱里・勝家とその旗下である前田・利美・利家。
佐々・海未・成政。滝川・咲枝・一益殿ら合わせて5万人と合流し、肥前国を占領して居る司令官である島津・利美・歳久を海側から撃破して、勝利に導いて居る。
その見姿は、ウェーブが掛かった黒髪のロングヘアー、175センチの大柄な体型を持ったナイスバディ身体つきの女性で、豪快で気さくな人物として知られて居る。
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
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先んじて揚陸戦を開始する松浦党水軍の水兵達は、木製式の鉄張り盾を前にしつつ、その後ろから火縄銃やキリヤ公国連合国から、貸し出し支給されて居る連射式小銃を使って銃弾を撃ち捲る。
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その後ろからは、大陸式ガレオン帆船艦隊とカルバリン砲を撃ち放ち、敵陣地や城砦を破壊して行く。
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「ふっ!知恵の奴は張り切って居るな。」と少し離れた地点の島津軍の城の在る群島の島々を落とす様に命じられた松浦家と同じく龍造寺家の与力大名として従って居る小大名王家にして、国衆たる大村家の当主である大村・菫・純忠も、大村党水軍を率いて、この戦いに参戦して居る。
彼女は肥前国・彼杵地方・玖島城と長崎港を治めている小大名王家の姫武将。
優れた水軍を率いるアマテラス神皇国・北九州地方の商船水軍を持った大名王家としても知られ、龍造寺家水軍の指揮を任されて居る家柄の人物。
20歳の時に家督相続をした際に、大友家・毛利家・島津家等の諸勢力に対抗する為に、龍造寺家の傘下に入り、龍造寺・信美・信隆に従って居る独立自治の権限を持った与力大名でも在る。
近しいご近所付き合いも在る松浦家と同じくゲルニアン帝国・大華天帝国・クーロンと言った外国との海外貿易に力を入れて居り、長崎に港を開いて精力的に商業交易を行って居る。
また九州地方で勢力圏の拡大と独自の島津王国を築かんとする島津家が攻め込んで来た時は、自らの領内利権を守るべく、貯め込んで来た財を使って徹底抗戦を行った。
その姿はサラサラした感じの黒髪のロングヘアーで、165センチのやや背の高い身体つきを持ったナイスバディ身体つきの女性で、クールで気優しい感じの気さくな人物であった。
「此方も後れを取るなっ!!しかと勇治陛下と信長公、そして龍造寺・信隆さまに我が大村党水軍からも、完勝無敗のご報告をお伝えするのだっ!!」
「彼杵地方と天草諸島海域は我らの庭先なりっ!!作り立ての島津水軍なんぞっ!!我が大村党水軍の敵では無いっ!!」
「者共っ!!我が大村家領内を荒らす島津軍を粉砕せよっ!!」
「掛かれっ!!掛かれっ!!掛かれっ!!掛かれえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」
「「「「「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
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ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
先んじて揚陸戦を開始する大村党水軍の水兵達は、木製式の鉄張り盾を前にしつつ、その後ろから火縄銃やキリヤ公国連合国から、貸し出し支給されて居る連射式小銃を使って銃弾を撃ち捲る。
その後ろからは、大陸式ガレオン帆船艦隊とカルバリン砲を撃ち放ち、敵陣地や城砦を破壊して行く。
ヒユユユユュュュュュュュュュュュュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・
ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドッカーン!!!
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「この戦功で、我が大村家も何某の地位をキリヤ公国連合国から約束して貰える。」
「我らは更に上を目指すのだっ!!」と大村・菫は、海賊大名王らしい事を口にする。
松浦家も大村家も共に船舶貿易で稼いで居る家柄の人物なので、お金で利益を得る事が国土の安泰と考えて居るのである。
龍造寺家の庇護下に居るのも、自領海域の利権を守る為、龍造寺家の陸軍兵力で自領東側を守って貰う事が目当てだからだ。
そんな二人は、この九州統一平定戦を契機にして、キリヤ公国の独立自治大名王家と成る野望を抱く様に成る。
しかも現当主は女である。
それは勇治の歳がかなり離れて居たとしても、側室か妾に成れると踏んでも居るからだ。
この二人はキリヤ公国の公王の跡目争いには興味がない。
自家の地位安泰の為なら何でもやる狡猾で、とてもズル賢い海賊大名なのだ。
こんな感じに色々と女性からすり寄られる勇治は、別名公色王・ハーレム王・女食王・女垂らし王と、益々マギアンティア世界中の男性や女性達から、やっかまれる事に成るのは、皮肉としか言いようがないのであった。
この攻撃を受け、更に東側へと逃げた島津軍の肥前国方面軍の残党軍等は、隈本城の本隊と合流し、立て籠もった残党軍の数は15万人と成り、徹底抗戦の構えだが、島津軍の前線総大将である島津・弘美はそろそろ潮時と考えて居た。
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月12日・午後13時30分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・南九州島地方・アマテラス神皇国・薩摩国・鹿児嶋市・鶴山城にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
肥前国や島原半島、そして天草諸島海域での敗戦の一報は、二日遅れで島津家本国である薩摩国・鹿児嶋市・鶴山城に、早馬等の通信手段で伝えられた。
「そう、それじぁ、利美は行方不明なのね。」
「ははっ!!不確かな目撃情報に由りますれば、キリヤ公国連合国軍の奇襲攻撃を受けて、大村湾へと転落したらしいとの事ですが、詳しい行方に付いては・・・・・・・・・」
「分かったわ。貴方は下がって休んで良いわ。」
「はっ!」と伝令官は、部屋から下がる。
隈本城内の本丸館で、妹の訃報の報せを聞いた弘美は、直ぐに島津4姉妹の長女、当主である島津・久実・義久に訃報の報せを届けさせたが、島津家お抱えの忍び衆の手の者によって、既に知って居たらしいとの報せを受ける。
急ぎ報せ届けさせた伝令官が 島津・久実の下へとやって来た時には、先祖代々の位牌が祭られて居る祭壇の中に、真新しい利美の位牌が安置され、久実のすすり泣く声が響いて居た。
マギアンティア世界統一暦・1555年・11月12日・午前9時03分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州地方・アマテラス神皇国・肥後国・島津軍・対キリヤ公国連合国軍・第一防衛線・肥後国北部・雫ヶ岳方面地方・田原坂丘陵地帯にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
姉の久実は、既に島津軍の当主総大将としての指揮能力を失って居る。
そう判断した弘美は、姉に成り代わりキリヤ公国連合国との間での、この戦の落とし所を探り始めて居た。
かと言って、このまま引き下がるには、三女・利美の犠牲が大き過ぎる。
名参謀として、島津本家の三女として敵に討たれてしまった事が、キリヤ公国連合国への降伏の申し出が、とても言い辛い状況へと、更に追い込まれてしまって居た。
「何所かで少しでも勝てれば、島津家の面目が保てるって言うのに、あのクソ生意気な少年王のガキんちょめっ!!」
「一切の手加減をしないんだからっ!!」
それに今の肥後国は、東から長宗我部・織田・ビクトリナ・四国大名王家連合軍の諸勢からなるキリヤ公国連合国軍勢の侵攻。
北東部からは織田・大友・フェリス侯爵・メイルシュルフラッド公国・伊達・毛利・上杉・キリヤ公国本国軍からなる軍勢と共に、ビクトリナ軍のチャレンジャーズ5型主力戦車隊とキリヤ公国連合国の先進3地域で運用されて居るKRY10式戦車隊と共に爆進的な進軍して来て居る。
最後に北からは、アマテラス織田自治神皇国軍の第一連合国軍司令官である羽柴・陽菜・秀良を中心とした20万人の連合国軍の本隊軍勢が、隈本城を目指して、雫ヶ岳方面の田原坂丘陵地帯にて島津・弘美軍15万人と対峙して居た。
また、遊撃戦部隊として、今川・松下・宇喜多・浦上・赤松・相良・伊東等の武将中隊が東肥後国へと繋がる街道沿いに出没し、島津軍肥後国戦線を脅かして居た。
特に面倒なのが、腹黒い備前狐と言わる宇喜多直家で、参謀である明石・掃部・全登と共に遊撃戦部隊の纏め役を国防大臣・足柄・一輝・宗輝と毛利家当主である毛利・輝実・隆宗の二人から命じられて居た。
そのせいで島津軍、余計な兵力を取られ、本国軍の一部が雫ヶ岳・田原坂の戦いに駆け付けられない事態に陥って居た。
さて、その雫ヶ岳だが、このアマテラス九州地方肥後国北部に在る150メールクラスの山々の峰が、5つある山々の事で、其処から北へと一本の街道が伸びて居る。
それこそが田原坂と言う坂であり、その坂の麓が田原坂丘陵地帯と呼ばれて居る丘と平地が組み合わさって居る場所であった。
その地に南北に別れて、山岳戦陣地を構築して睨み合いをして居る両軍は、準備が整うと、銃砲撃戦による激しい撃ち合いが始まる事に成る。
これが後の世に言う雫ヶ岳・田原坂の戦いである。
両者軍勢らは、小高い丘や山脈の峰々に大砲陣地や塹壕陣地を作り上げ、撃ち合いに由る我慢比べの戦いをしようとして居た。
その光景は、丸で勇治の故郷である日本の明治時代に起きた西南戦争の田原坂の戦いの様相を呈して居た。
両軍は睨み合いと陣容を整えるのに4日ほどを掛けつつも、散発的な威力偵察とゲリラ戦を展開するが、決着は付かなかった。
そして・・・・・・・・・両軍は、決戦の日を迎える。
「良いか、敵を出来るだけ本陣や各陣地に引き付けさせるのだっ!!」
「その隙に敵陣地の何れかを強襲攻撃させる予定だっ!!」
この戦いの総指揮を取るのは、キリヤ公国連合国軍の総司令部からアマテラス九州平定征伐連合国軍・先鋒軍司令官付参謀総長を拝命し、羽柴家の軍師にして、播磨国州の秀才と謳われし黒田・雫・隆孝であった。
彼女は、肥後国の北の入り口である田原坂丘陵に集められた連合国軍本隊の全将兵に対しての軍議にて、詳しい作戦概要を説明して居た。
要は守りを固めている敵陣地に対して、銃砲撃戦で陽動作戦を繰り返し、それに気を取られて居る隙を狙って、敵陣地の何れかを落とし、其処から全敵陣地を一気に壊滅させると言うシンプルなやり方であった。
こんな単純な作戦が展開出来るのも、チート過ぎるキリヤ公国連合国軍の将兵達が居てこその戦法と言えた。
以下の配置がキリヤ公国連合国軍の陣容である。
北から見て右手で最も西に位置して居る第一陣地。
第五連合国軍・徳川・千代・家康軍。
第一陣 井伊・直虎・直政と榊原・康江・康政。
第二陣 渡辺・華絵・守綱と石川・数実・和正。
第三陣 水野・勝代・勝成と奥平・仙千代・信政
第四陣 松平・千香・康秀と酒井・継美・忠次。
本陣 徳川・千代・家康。
遊撃隊 本多・八重・忠勝。
第二陣地 第六連合国軍・佐竹・秋江・重義と奥州独立自治王国・下野国州軍。
第一陣 宇都宮・太田・壬生軍。
第二陣 那須・佐野・皆川軍
第三陣 小山・大関軍と真壁・光久・氏幹軍。
本陣 佐竹・秋江・重義。
第三軍陣地 第三連合国軍・吉川・春美・隆春軍と宍戸・竜実・宗成軍。
第一陣 桂元純。
第二陣 福原禎俊。
第三陣 志道広良。
第四陣 宍戸・竜実・宗成。
本陣 吉川・春美・隆春。
第四陣地 上杉独立自治北陸藩王国軍 キリヤ公国本国軍・武士軍団
第一陣 前田・慶南・益利・第八武士軍団。
第二陣 大国・七恵・実頼。
第三陣 尼子・勝美・久勝・第四武士軍団。
第四陣 山中・鹿乃・盛幸・第六武士軍団。
本陣 直江・愛華・兼継。
第五陣地 羽柴・陽菜・秀良軍本隊軍
第一陣 蜂須賀・頃代・正勝。
第二陣 前野・恵那・康長。
第三陣 浅野・寧々・長政。
第四陣 大谷・紀子・吉継。石田・咲枝・三成。
第五陣 羽柴・竹菜・秀長
キリヤ公国連合国軍・本陣 黒田・雫・隆孝。
遊撃隊 福島・市夏・正則。
加藤・虎実・清正。
加藤・茂美・嘉明。
脇坂・安代・安治。
片桐・勝乃・且元。
平野・泰子・長泰。
加須屋・冴子・武則。
第六陣 立花・鍋島・キリヤ連合国軍
第一陣 高橋・紹子・運紹。
第二陣 成松・江里口・百武・円城寺・木下。少弐家・秋月家・菊池家・大村家・松浦家等の龍造寺家与力大名王家連合国軍。
第三陣 村上・清美・隆清。
第四陣 真田・幸恵・幸昌。
本陣 立花・薫・宗茂。 鍋島・尚美・茂直
第七陣 キリヤ公国武士軍団
第一陣 可児・才華・長吉・第七武士軍団。
第二陣 藤堂・吉与・高虎・第五武士軍団。
第三陣 津軽・乃為・信胤・第二武士軍団。
第四陣 正木・時奈・茂時・第三武士軍団
第五陣 第一武士軍団所属・宇佐美・宇佐・定満。甘粕・竹深・影持
第六陣 第一武士軍団所属・柿崎・咲良・影家。直江・秋乃・景綱。
本陣 上杉・剣信・輝清。小島・弥嶋・貞興・第一武士軍団本隊。
後陣にキリヤ公国連合国軍火砲大隊・一五五mm榴弾砲700門。
「敵は・・・・・30万人か?」
「はっ!キリヤ公国連合国軍は、当初の50万人の派兵数予定を変更し、大幅に増強したとの事です。」
「本気で、我が島津家を叩き潰す積りで居るのか?」
「前方に見えるのは、キリヤ公国本国を宗主国とするアマテラス地方の加盟国から派兵された軍勢です。」
「今や正面の軍勢達を含めた我が島津軍が立て籠もった肥後国は、完全にキリヤ公国連合国軍に包囲されて居ます。」
「特に肥後国東側や日向国へと攻め込んで居る宇喜多直家は、我が軍の中小軍を好き放題に蹴散らし、やりたい放題ですな。」
「腹黒い備前狐。かつては羽柴軍と敵対してたのに、平然とそれらを手を組んで我らにその者らを差し向け来るとのは、流石としか言いようが無いわね。」と、何んとも言えない気分に陥る弘美。
宇喜多直家は、羽柴軍と散々に戦ったのにも関わらず、平然と連合を組んで島津軍と戦って来るのは、驚嘆に値する冷酷さを持って居ると、呆れながらも、思わず褒めてしまう事に彼女たちは、微笑するしか無かったのである。
「弘美さまっ!!高橋・運紹殿から使者が参りました。」
「そうか。それで運紹殿は何と?」
「はっ!使者からの伝言を申し上げます「義弘殿、もう良いのでは無いのか?島津家の武名は敵味方に十分に伝わった筈だ。この辺りで矛を収めるのも立派な武士道と心得る筈だ。」と仰って居られれるそうです。」
高橋・紹子は、先との戦いに措いて、降伏勧告を受けた事から、今度はその事に対する返礼の意味を込めて、弘美に対して降伏を進めて居た。
「今度は、このあたしが運紹殿から降伏を進められるとはね。これも因果応報と言うべき皮肉な話だわ。」
「正に皮肉めいて居ると言えるが、取り敢えずは断らせて貰うわ。理由は、運紹殿と似た様な理由とでも言って置いて。」
「宜しいのですか?折角、向こうからの降伏勧告ですぞっ!!」
「ええ、そうなんだけど、此方としては、妹の利美が討ち取られたと聞く。その事に対する弔い合戦をせずに降伏したら、あの子が浮かばれないもの。」
「さぁ、始めるわよっ!!島津家の最後の戦をねっ!!」
「法螺貝を鳴らせえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」と弘美は、不利な戦況を少しでも有利にするべく、先手必勝と言わんばかりに、法螺貝を鳴らし、島津軍に先制攻撃を仕掛けさせた。
「ブオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーっ!!」と法螺貝が鳴り響くと、布陣して居る両軍は銃声と砲撃音を撃ち鳴らし、九州地方最大最後の大合戦が始まった。
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
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火縄銃と最新版の自動小銃が撃ち合い。
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ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドッカーン!!!
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ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドッカーン!!!
ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドッカーン!!!
旧式のセーカー砲やカルバリン砲と最新版の155mm榴弾砲が撃ち合う。
塹壕陣地を挟んでの銃撃戦は、それはそれは激しい応酬であり、同時に空から降り注ぐ砲弾の雨の中を歩兵軍同士がぶつかり合う。
両軍の意地と誇りと面子がぶつかり合う戦いだ。
「第一陣地、本多隊・井伊隊が遊撃戦を仕掛けるも、今一歩及ばず。」
「同じくっ!!突入した毛利軍・吉川隊っ!!押し返されましたっ!!」
「前田・慶南隊っ!!山中・鹿乃隊っ!!敵の集中攻撃を受けて止む無く撤退っ!!」
「村上隊っ!!真田隊っ!!立花隊っ!!敵の第5派攻勢軍を撃滅っ!!高橋隊が追撃中っ!!」
「直ぐに引き上げさせなさいっ!!深追いをすれば、必ず敵の得意な釣り野伏が来ますっ!!」
「上杉・剣信殿からですっ!!敵の釣り野伏部隊を撃滅っ!!次の指示を請うとの事です。」
「流石は越後の軍神っ!!」
「深追いは厳禁っ!!直ちに高橋隊と第一武士団は後退っ!!」
「了解っ!!」
「そろそろ我が羽柴軍の若き猛者たちが、敵の後背に到着する頃合いの筈・・・・・・」
黒田・雫が考え巡らして繰り出す一手。
それは羽柴軍本隊の若手精鋭部隊による敵陣地の後背への強襲攻撃である。
本多・井伊勢による強襲攻撃や上杉・剣信、立花・佐竹・吉川と言った猛者たちによる攻勢は、流石の島津・弘美も警戒して居た事から、その全てが迎撃され、押し返されて居る。
この事を黒田・雫は警戒して居た事から、世間では、まだまだ無名と見られて居る羽柴軍の若手精鋭部隊を奇襲攻撃隊として、仕掛ける奇策に打って出る事にしたのであった。
その数は2100人程度だが、奇襲攻撃を仕掛けるのには、ギリギリの人数と言った感じであった。
部隊長に抜擢された福島・市夏・正則と副部隊長である加藤・虎実・清正の二人は、長槍を構えて、雫ヶ岳の東側の敵陣地の背後近くまで近づく事に成功して居た。
その傘下には、先の二人の部隊の他にも、5部隊の部隊長と兵士達らが、ズラリと居並ぶ。
それは以下の通り。
加藤・茂美・嘉明。
脇坂・安代・安治。
片桐・勝乃・且元。
平野・泰子・長泰。
加須屋・冴子・武則。
後にこれ等の者達は、雫ヶ岳七本槍と並び称される事に成る若き姫武将達であった。
「市夏っ!!」
「ああ、敵は目の前っ!!」
「やるよっ!!みんなっ!!此処で武功を上げてっ!!天下にあたしらの武名を轟かせぞっ!!」
「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」」」
七本槍達は、敵の最も東端に位置して居る東陣地の後背にギリギリまで近づくと、其処から一気呵成に、ドッと押し出て敵を混乱させて行く。
「東側背後から奇襲攻撃だと?」
「しまったっ!!」
「西側の本多・忠勝や東正面口に居る上杉・剣信に、気を取られて過ぎて居たかっ!!」
「くっ!!恐るべし軍師黒田・雫・隆孝っ!!」と島津・弘美は、雫の軍略と戦術の巧みさに対して、舌を巻く。
ノーマークだった所からの奇襲攻撃に、島津勢は大混乱。
瞬く間に七本槍は、敵陣地東側の一・二・三の陣地を攻略して行く。
其処へ好機と見たキリヤ公国連合国軍の諸将等も一斉に飛び出して行く。
「今ですっ!!東側陣地が崩れた今こそっ!!敵の西側陣地を落とすのですぅっ!!」
「八重、直虎、康江っ!!一気に攻勢に出ますよおおおぉぉぉーーーーーっ!!」徳川軍の陣頭指揮を執って居る酒井・継美・忠次が四天王に先陣を命じて攻めさせた。
「了解で御座るっ!!」
「良ーしっ!!」
「はっ!全徳川軍っ!!攻め掛かれえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」
本・井・榊・酒の文字と徳川四天王の各家々の家紋が入った旗印を先頭にして、全徳川軍が自軍陣地を飛び出して行く。
「徳川軍、本多忠勝を先頭にして、一斉に攻勢に出る積りの様です。」と真壁・光久・氏幹が、元佐竹家当主であった佐竹・秋江・重義に伝える。
「下野衆っ!!前進だっ!!奥州別働軍として果敢に攻めよっ!!」
「「「「「ははっ!!」」」」」下野衆は、佐竹軍の先陣として一斉に目の前に在る島津陣地へと雪崩れ込んだ。
その隣で佐竹軍を中心とした奥州軍の動きを見て居た毛利軍の大将である吉川・春美も動きを合わせた。
「鬼佐竹が動くんか?」
「その様ですっ!!他の軍も動くようですね。」
「竜実っ!!さっきのお返しするじゃけんねっ!!」
「はいっ!!毛利軍っ!!突撃っ!!島津軍を粉砕せよっ!!」
春美の一声で、一文字三ツ星の旗や毛利旗下の諸将の軍旗が、一斉に前進を開始した。
毛利軍は、先ほど戦功一番を狙って、敵陣地に一撃を加えようとするが、流石に主力吉川隊の動きを警戒されて居たらしく、手酷いしっぺ返しを喰らったらしい。
春美は何だかんだで、戦場では目立ちたがり屋であると同時に、勇治に対してデカい面をして居たいと、意地を張って居るツンデレさんであった。
「うわあーっ!!姉さんっ!!味方の猛将達が一斉に動き出したよっ!!」と大国・七恵・実頼。
「先陣のお慶さんに通達っ!!背後を気にせず進めっ!!」
「了解っ!!」
直江・愛華・兼継は、同じ陣地に配置された諸将に一斉攻撃をする様にと要請を出す。
「愛華っちからかい?」
「ははっ!!」
「そいつは安心だね。さぁ、一刺し傾奇こうかっ!!」
愛馬たる松風に乗り、朱塗り槍を片手にした前田・慶南・益利と派手な傾奇武者姿である第八武士軍団は、軍団長と共に勇ましく駆けて行く。
「姫様っ!!」
「行くよっ!!鹿乃っ!!」
尼子・勝美・久勝と山中・鹿乃・盛幸のコンビも旗下の軍団と共に一斉攻撃に参加。
その後ろを上杉軍が後詰めとして駆けて行く。
「ふふーんっ!!これで上杉軍は殆んど被害が少なくて済むねっ!!」
「姉さん、手柄を程々に上げて居ないと、戦後の功労審査に引っ掛かるんだけど・・・・・・・・・」
一様、キリヤ公国連合国軍内には、最低限の軍役に措ける功労審査が在る。
賞罰に関わる事なので、失敗も成功も含めたトータルでの審査と成るので、サボって居ると国防総省から、「コラっ!!しっかり働けっ!!」と御叱りを受けるだけでなく、色々と査定で罰則が課せられる事にも成り兼ねない。
指揮官であれば地位の転落。国王で在れば、国土の厳封か退位が命じられ、民主国家元首ならば、指揮官としての問責裁判と成る場合が在る。
キリヤ公国連合国はみんなで支え合って、しっかりと働きましようねと言うのが国是なので、サボりが酷いと中央政府が他の加盟国と自治州区の国政に口出しする権利を有して居るから、サボって居ると大変な目に遭うのだ。
「大丈夫、大丈夫っ!!この陣地の諸将を上手く纏めて、共闘して攻めて居たって言えば、その理由が通るからっ!!」
「はぁ~、姉さんってば、変な所で無駄に悪知恵が回るからな~」と呆れる妹。
上杉の若き才人さんは、又もや自信満々に悪知恵を働かせて、上杉家が優位に事を進められる様に動くのであった。
「運紹殿っ!!後背は任せられよっ!!」
「了解した。龍造寺諸将の者達は私が引き受けるっ!!」
高橋・紹子と鍋島・尚美の二人は、連合軍を編成して、前線指揮と後方指揮とをそれぞれに担当しながら攻め入る事にしたらしい。
「各諸将っ!!今こそ島津へ止めを刺す好機っ!!掛かれえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」
「おうさっ!!」と馬上槍を振り回す江里口・絵里・常信。
「紹子っ!!先陣部隊は、この俺に任せてくれよっ!!」
「良いだろう。絵里、敵陣で思う存分に暴れ回れっ!!」と命じる紹子。
高橋隊は龍造寺家の龍造寺家四天王随一の槍騎兵軍の使い手で、槍術に優れて居る江里口・絵里・常信隊を先陣部隊として突撃攻撃を仕掛けた。
旗下の成松・百武・円城寺・木下。少弐家・秋月家・菊池家・大村家・松浦家等の龍造寺家与力大名王家連合国軍らも、此れまで散々に打ちのめされた島津軍に対して、「倍返しだあああああぁぁぁぁぁーーーーーっ!!」と言う意気込みで突撃を仕掛けて行く。
その後ろからも、味方の隙間を狙って敵陣地に攻勢を掛ける一団あり。
「私が指揮を執ります。二人はお好きな様に・・・・・・」
「助かります。」
「幸恵さん、後ろ任せますねっ!!」
信州の猛将、村上・清美・隆清と剛勇鎮西一と謳われる立花・薫・宗茂の二人は、先鋒隊の者達が駆けて行く中で、その左右を固めて攻め掛かる様だ。
「ほう、流石は権謀術数の鍋島殿。高橋殿を上手く使いつつ、容赦の無い攻め方を為さって居る。」
「では、私も・・・・・・」と真田・幸恵も得意の少数精鋭の部隊を編成して、寡兵に由る散兵戦術で、島津軍を翻弄して見せた。
最後はキリヤ公国武士軍団である。
「・・・・・・・・・」
藤堂隊・宇佐美隊・直江隊・甘粕隊等の4部隊が、島津軍に向けて自動小銃を構えて居た。
その後ろには可児隊・津軽隊・正木隊・柿崎隊・小島隊がズラリと居並び、総大将である上杉・剣信が白銀の鎧を着こんで突撃命令を下そうとして居た。
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
「銃声が激しくなって来おったな。」
「と成ると、とうとう各隊が敵方に対して、一斉攻撃に転じた様じゃな。」
宇佐美・宇佐は銃声と鬨の声の激しさ等から、味方が一斉に大攻勢に出た事を悟る。
「剣信さまっ!!今が攻め時かと・・・・・」と直江・秋乃が剣信に向けて進言する。
「先鋒隊っ!!撃ち方っ始めっ!!」と剣信が命じる。
「うむ。先鋒の各小銃歩兵隊っ!!撃てえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」と宇佐美・宇佐が叫んだ。
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!
「突撃予定の各武士軍団へっ!!前へえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」と直江・秋乃と命じた。
「「「「「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
黒塗り鉄鎧で笹の葉の飾り細工で飾られた可児隊は、いの一番に島津軍陣地へと入ると、敵陣地の奥深くまで入り込んで暴れ回った。
「良いかっ!!首は討ち捨てだっ!!勇治陛下は、島津を追い散らすだけで良いと仰って居らるっ!!」
「必要以上に敵を討ち取るで無いぞっ!!」
第七武士軍団の団長・才華は、キリヤ公国連合国軍司令部から厳命されて居る事を改めて、部下達に周知徹底させる。
「才華あああああぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」と叫んで現れる、第二武士軍団の団長・津軽・乃為・信胤。
「おおっ!!乃為っ!!」
「奥に入り過ぎたっ!!剣信総団長殿が心配して居られたぞっ!!」
「済まない。ちと張り切り過ぎた様だな。」
そんな二人の近くを紫色の陣羽織や武者鎧、普段着の着物まで紫色に統一した姫武将を先頭にした騎兵軍の一団が現れた。
紫色の騎馬鎧武者の集団を率いる事で有名に成って来た第三武士軍団の総大将である正木・時奈・茂時であった。
「どうどうっ!!才華っ!!乃為っ!!私はこのまま西側へと向かいますっ!!」
「時奈かっ!!分かった。津軽隊は東側回りに向かい、羽柴軍の別働隊と合流しよう。才華、付き合え。」
「承知したっ!!」
第一武士団の柿崎隊も現れ、小島隊と共に、雫ヶ岳の山々に築かれた島津軍の野戦陣地を次々と制圧して行く。
「仕上げです。総攻撃をっ!!」と黒田・雫は叫ぶ。
「ははっ!!」と命を受けた部下達は、すぐさま法螺貝と陣太鼓を鳴らし、全軍に総攻撃を命じた。
「ブオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーっ!!」
「ブオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーっ!!」
「ブオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーっ!!」
「ドンドンッ!!ドンドンッ!!ドンドンッ!!ドンドンッ!!ドンドンッ!!」
「ドンドンッ!!ドンドンッ!!ドンドンッ!!ドンドンッ!!ドンドンッ!!」
「ドンドンッ!!ドンドンッ!!ドンドンッ!!ドンドンッ!!ドンドンッ!!」
「「「「「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「「「「「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
キリヤ公国連合国軍は、島津軍に対して総攻撃を開始。
それを目の当たりにした島津・弘美は撤退を決めた。
「くっ!!島津軍単独で戦っても、キリヤ公国連合国軍に対して、抵抗出来るのはたったの半日がやっとか・・・・・・」
「此処は良く持った方と見て、この辺りで潔く退くわよっ!!」
島津・弘美は、残存兵力を纏めて隈本市を経由して、本国である薩摩国へと逃げ延びて行くのであった。
キリヤ公国連合国軍は、この戦いで総兵力の1パーセントに被害を受けたが、幸いなことに死人や障害が残る様な将兵達を出さなかったと言う。
雫ヶ岳・田原坂の戦いに勝利したキリヤ公国連合国軍は、薩摩国・大隅国を陸海空から完全に包囲し、島津家の降伏を待つ事にしたのであった。