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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第8章 少年王とアマテラス織田自治神皇国・九州地方平定戦と島津4姉妹没落と終焉っ!!
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第71話 少年王と織田・和紗の野望・大公立志伝とアマテラス神皇国九州平定戦役への出陣っ!! 7

マギアンティア世界統一暦・1555年・11月8日・午前10時17分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・龍造寺家領・北九州地方・肥前国内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 第二連合国軍の指揮官と成って居た明智・十華・光秀は、龍造寺家への救援隊として筒井順慶・松永久秀・稲葉良道・斉藤利光・明智秀満・波多野秀治・京極高次・高知兄弟等を併せた2万5千人が肥後国へと向かって居た。


 彼女の一軍が目指すのは、龍造寺家の本拠地である佐賀城であった。


「光秀様っ!!」と叫んだのは、キリヤ公国連合国から織田家に供与された無線機を扱う通信士が馬上越しに声を掛けて来た。


「何か?」


「はっ!!福岡城を発した第十一連合国軍の真田・幸恵・幸昌殿と村上・清美・隆清殿。」


「第十三連合国軍の正木・時奈・茂時殿と津軽・乃為・信胤殿等を併せた5万人余りの軍勢が、間も無く唐津城へと到着しつつあるとの事です。」


 唐津城は、島津・弘美・義広と島津・利美・歳久の二人によって陥落させられたが、それから暫くして、キリヤ公国連合国の参戦を聞きつけた龍造寺家の江里口・絵里・常信と円城寺・種美・信胤の二人の軍勢に由って奪還されて居る。 



「それらに加え、吉野ヶ里地方へと向かうのは、第二十連合国軍として組織された柴田・朱里・勝家様とその旗下である前田・利美・利家殿。佐々・海未・成政殿。滝川・咲枝・一益殿ら合わせて5万人も予定通りに通過予定地点を通りつつ有り。」


「同地にて、龍造寺家四天王筆頭武将たる成松信勝殿と手勢の4千人と合流する予定です。」  


「各方面軍は順調に進軍して居るようですね。」


「この様子だと敵方の方は、有馬氏の本拠地である島原城を本陣として、徹底抗戦の構えか・・・・・・」


 連合国軍は、毛利領の小倉城を通じて、博多港や福岡城と中津城を補給路として使い、続々と後方から軍隊を送り込んで来ていた。


 龍造寺家・肥前国解放攻略軍は、龍造寺家の残党軍と肥前国各地方にて合流し、肥前国を占領統治を任されて居る島津家の名参謀にして、軍師である島津・利美・歳久が、どれくらいの抵抗して来るのかが、この方面の戦いでの鍵と成って居ると言えた。


「私の見立てでは、敵の最前線基地は嬉野と見て居る。」


「隈本城や本国へと逃げるにしても、多良岳を西と東側から別れて天草諸島地方へと落ち延びる必要が在るからだ。」


「彼の島津・歳久が、どの様な手を仕掛けて来るのかで、この方面での戦いがどうなるのかを決定すると言えるだろう。」

 


 一方の島原半島の南端に在る有馬豊氏の居城である島原城では、その才智は天下に轟くと期待されて居る冷血なる毒舌家軍師、島津・利美・歳久が肥前国へと攻め入って来るキリヤ公国連合国軍と如何戦うのかを模索して居た。



「脱出路の確保は出来て居るな?」


「ははっ!!何時でも隈本城へと向かえる様に手筈が、整って御座います。」


 既に島津・利美は、この戦での負けを見越して居た。


 何事にも聡い彼女は、キリヤ公国連合国とマトモに戦って如何にか出来る相手では無い事を最初から理解して居る娘であった。


 だが、世の中には体裁と言う物が在り、理屈では理解して居ても、感情的には如何にも為らないと言う事が多々在るものである。


「無駄と分かって居ても、やらないといけないか・・・・・」


 既に肥前国の西側、九州地方の西の海上では、キリヤ公国海軍所属・里見・七香・由堯旗下の里見艦隊と小早川・隆美・影長旗下の毛利海軍・小早川艦隊。


 更には龍造寺家の与力大名として従って居る小大名王家にして、国衆たる松浦家の当主でもある松浦・知恵・隆信は、松浦党水軍を率いて、アマテラス九州地方・肥前国の北部海域での海賊戦行為で、島津水軍を翻弄させていた。


 同じく龍造寺家の与力大名として従って居る小大名王家にして、国衆たる大村家の当主である大村・菫・純忠も、大村党水軍を率いて、アマテラス九州地方・肥前国の西南部海域にて、海賊戦行為を行って島津水軍を翻弄させていた。


 これら松浦党水軍と大村党水軍は、ユーラシアン大陸で多く見られて居た大陸式ガレオン帆船艦隊とカルバリン砲を保有して居たアマテラス国内でも珍しい御家であったが、大陸貿易で稼いで居た関係で、独自に大陸式帆船と鉄砲と大砲を保有して居た。 


 そんな水軍衆を持った両家の水軍艦隊は、キリヤ公国連合国の里見艦隊と小早川艦隊と合流し、島原半島周辺地域を連携して、海上封鎖作戦が取られて居り、島津家の帆船艦隊は尽く拿捕されて居た。


 だが、そんな最新兵器の塊であるキリヤ公国連合国の統合海軍艦隊でも、島原湾の入り組んだ浅い海には入る事が躊躇われて居た。


 その事に目を付けた島津・利美は、島原から脱出路として島原湾を渡河する事を決めて準備を進めて居た。


 有馬豊氏には、島津家の精鋭達2万を預けて、ギリギリまで戦ったら降伏する様に薦めて居る。


「本当に申し訳ない事をした豊氏殿。」


「いえいえ此方こそ、龍造寺・隆信のやり方にも付いて行けないと感じて居た所に、貴殿からのお誘いは誠に有難いお話でした。」


 豊氏は龍造寺・信美・隆信のガサツで、乱暴なやり方を疎ましく思って居た事からこそ、島津家の誘いに乗って見ようと考え、島津家に味方をしたらしいのだ。


 その結果は、キリヤ公国連合国の介入を招くという散々足る物では在ったが、それは事が終ってからの結果論でしかないと言えた。


「ですが、キリヤ公国連合国の介入を招くという不手際は、我が島津家の責任です。」


「本当に申し訳ない。」と一言謝ると、島原城を後にして、一軍を率いて北上して嬉野方面へと出陣。



 キリヤ公国連合国軍を迎え討つべく陣を敷いた。


 

 嬉野の町に着いた島津・利美は、5万人の島津軍で守りを固めて居た。


「弘美姉さんと衣恵ちゃんの二人は上手くやって居るのだろうか?」


 姉と妹の二人を心配する利美は、島津家が生き残る策として、最上の策はキリヤ公国連合国が介入する前に、毛利領・大友領・龍造寺領等の領土を奪い取って島津家が油断ならない相手だと見せ付け、講和交渉で九州地方の2ヶ国半の領土を持つ事をキリヤ公国連合国に認めさせる事にあった。


 その為には、島津・衣恵与が大友家へ陽動作戦を仕掛け、四国勢と大友家への援軍を出来るだけ引き付けて置くこと。


 次に龍造寺領を抑えて居る自分が、援軍にやって来たキリヤ公国連合国軍を鬼謀謀略を駆使して、戦を長引かせる事に在る。


 最後に最も突破力に優れた鬼島津と言われる島津家随一の猛者である島津・弘美・義広が、筑後国の猛者たちを打ち破り、毛利領へと雪崩れ込んで、敵軍を窮地に追いやると言う計画であった。


 だが、その作戦は、キリヤ公国連合国の前には、絵空事でしか無いと言えた。


「歳久様。」


「どうしたの?」


「今しがた入りました情報に由りますと、大友領へと攻め入った家久様、ご敗退っ!!」


「豊後方面の敵には、美濃国州の天才と謳われし竹中・半那・治重が居たらしく、恐ろしい用兵軍略を駆使して、散々な目に遭われたとか?」


「続く日向方面では、長宗我部軍を主力として、キリヤ公国連合国の海軍や巨大な鋼の巨人軍団が現れ、迎撃戦へと向かう家久様は、これにも敗退したらしく。」


「現在は南へと撤退を終えて、島津家本領である大隅国の防衛に専念して居るとの事。」


「また、追撃して来たキリヤ公国連合国軍は、家久さまの軍勢を抑える様にして、相対しながら対峙して居るとの事です。」


「報告ーーーっ!!」


「義弘様っ!!筑後国戦線にて敗戦っ!!」


「立花家の各城を攻め入るも、あと一歩の所でキリヤ公国連合国の援軍が到着し、有り得ない程に強いアマテラス各地の高名有力な姫武将らと戦い敗退っ!!」


「今は隈本城を拠点に、第一防衛線である肥後国の北部の雫ヶ岳方面の田原坂丘陵地帯にて、羽柴軍を中心としたキリヤ公国連合国軍の軍勢との交戦がまじかとの事に御座いまするっ!!」



「やはり・・・・・・・無理だったか・・・・・・・」と島津・利美はと呟く。


 この結果は最初から分かって居たと言った感じに呟いて居た。


「局地戦に勝ても、島津家とキリヤ公国連合国との国力差は、見るからに歴然として明らかであり、国家同士での戦争に措ける対局を覆す事は、最早敵わないか・・・・・・・・・」


 島津・利美は覚悟を決めて戦う事を決意する。


「それでも、この戦は勝っても負けても島津家の興廃は、この一戦、この一戦に掛かって居るんだ。」


 利美は負けたとしても、処刑される事は無いだろうと見て居た。


 勇治の事を調べて行く内に、滅多な事では、捕らえた敵将兵達への刑罰の処罰に措いて、生死に関わる処刑と言う手段に訴える事をしない優しい少年王であると聞いて居た。


 万が一の場合は、国土没収覚悟で家来に成るから島津家を減刑にして欲しいと島津家を売り込むか、アマテラスから国外追放処分で済ませられる様にする事を腹に決めて居たのである。



 嬉野平原での戦いは、島津・利美が考えた迎撃作戦だったが、この戦は九州地方の有力な大名王との戦からキリヤ公国連合国との物量戦と成って居る為、兵力と兵器の質で負けている島津家には、圧倒的に不利過ぎて居るのだった。



 島津・利美は、相良家・甲斐家等から苦労して奪い取った肥前国をタダで明け渡すのは、島津家の家名に傷を付けてしまうとして、一合戦をしてからの撤退を考えて居た。


 色々と考えを巡らして居ると、キリヤ公国連合国軍が嬉野の町を取り囲む様にして半包囲で、北側を中心にして島津・利美軍の5万人を取り囲む。


 既に嬉野町の住人達はキリヤ公国連合国が指定して居る安全地帯へと避難して居る。


 この町は温泉街として有名な所で在るが、島原半島の在る南へと続く街道の要所でも在るのだ。


 負けが確定している島津軍が、キリヤ公国連合国軍を迎え撃つには絶好の場所と言える。


 肥前国の北側を回って唐津城方面から嬉野へと現れたのは、第十一連合国軍に真田・幸恵・幸昌と村上・清美・隆清。


 それに続くのは、第十三連合国軍に正木・時奈・茂時と津軽・乃為・信胤。


 肥前国の中心部である吉野ヶ里地方へと向かった中入り軍である第二十連合国軍の柴田・朱里・勝家とその旗下である前田・利美・利家。佐々・海未・成政。滝川・咲枝・一益。


 最後に肥前国の南部地方であり、龍造寺家の本拠地である佐賀城へと龍造寺家の救援軍として向かった第二連合国軍の明智・十華・光秀とその旗下軍である筒井順慶・松永久秀・稲葉良道・斉藤利光・明智秀満・波多野秀治・京極高次・高知兄弟。


 明智軍の救援で防戦一方だった龍造寺軍の事実上の総大将である鍋島・尚美・茂直とその旗下軍である龍造寺四天王である成松・江里口・百武・円城寺・木下らと共に、明智軍と合流して現れて居た。


 そして最後に肥前国の西側からやって来たのは、肥前国の各地に小さな領土を持って居る国衆達の少弐家・秋月家・菊池家等の龍造寺家与力大名王家の面々。


 この時点でキリヤ公国連合国軍の肥前国救援軍は、全軍合わせて15万を超えて居た。


 キリヤ公国連合国軍の九州平定軍の参加軍の凡そ7割近くがアマテラス神皇国地方の者達で固められて居る。


 予定派兵数の50万人を超えて居るのと報告があり、キリヤ公国連合国中央政府と勇治の本気とやる気が滲み出て居ると言えた。


 両軍が出そろうと、30分ほど睨み合いが続く。


「包囲して居る軍勢は、凡そ15万人以上は居る様だ。」


「流石だな。此処まで来ると卑怯を通り越して、敵に対しての感情と感覚が、呆れ果てる所か、連合国として如何に加盟諸国を纏め上げ、此処までの軍勢を揃えて居ると言う事実を逆に感心してしまうよ。」


「敵っ!!全軍が動き出しましたっ!!」


「来るか?!開戦だっ!!法螺貝を鳴らせえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」


「ブオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーっ!!」と法螺貝が鳴り響くと、包囲して居るキリヤ公国連合国軍の全軍が嬉野町へと徐々に進軍して行く。



 島津・利美は、今日と言う日に備えて、嬉野町を城塞化させて居た。


 堀を巡らし、塹壕陣地を築き上げ、土壁や策を作り上げて居る。


 そんな物は気休め程度に過ぎないが、チート過ぎるキリヤ公国連合国軍に一当てしてから撤退するだけならば、強引な良い方でもあるが、丁度いいとも言えるだろう。




「構えっ!!」島津・利美は、各隊の火縄銃を構えさせ、出来るだけ敵を引き付けてから討ち取ろうとする島津家の得意戦法、釣り野伏戦法を用いて居た。


敵が嬉野町の外郭に取り付いたのを確認すると、一斉に火縄銃を撃ち放った。


「今だっ!!放てえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」


 ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!


 ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!


 ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!


 ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!


 ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!


 ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!


 ズダダダダダダダーーーーーーンッ!!



「怯むなっ!!前へっ!!前へっ!!前へええええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」と鼓舞するのは、第二連合国軍の明智・十華・光秀である。


「「「「「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」」」」



 肥前国方面の総軍司令官を任せられた彼女には、連合国司令部から通達で、島津・利美を打ち破り、捕縛せよとの命令を受けて居た。


 キリヤ公国連合国中央政府は、島津家一族との最終的な和議の落とし所として、降伏するか当主である島津・久実・義久が、宗主国王である勇治に、非礼を詫びを入れる事であるとして居た。


 要は悪いことをしました、ごめんなさいと言えば済む話であるのだが、其処はお互いの面子が在るので、簡単には行かないだろう。


 それに大友家・龍造寺家、更にはこの戦に巻き込まれた九州地方各地の国衆達の面子も在るから、力の強い勢力の代表が「めっ!!」とでも言わないと戦いが終わらないのである。



 嬉野町の攻防戦は、お昼を回る頃、キリヤ公国連合国内でナデシコ自治統合軍を中心に採用され始めて居るKRY式・F-1型戦闘機と新トウキョウ地方自治州区国防自衛空軍で運用されて居るKRY式・F-2戦闘機。



 ビクトリナ独立自治共和国内で運用されて居るBF-18型ホーネット戦闘機。そして最後にキリヤ公国本国で運用されて居るKRYN式・F-15戦闘機K。


 合計4種類の戦闘機が各国5機編隊の合計20機が爆装状態で飛来、嬉野町の周辺へと爆撃を仕掛けた。


 第二連合国軍の明智・十華は、戦闘機の到来を無線機で聞き付けると、頃合いを見計らって味方を自軍陣地へと引き上げさせた。



 ヒユユユユュュュュュュュュュュュュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・


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「「「「「うわあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「ひいいいぃぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「けほけほけほっ!!噂には聞いて居たけど、空からも攻撃して来ると言うのは、これ程までに厄介とはっ!!」


 ヒユユユユュュュュュュュュュュュュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・


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「「「「「うわあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「ひいいいぃぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



 キリヤ公国連合国空軍による空爆が更に続けられると、お次は大砲大隊による砲撃も始められる。



ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!


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「今度は砲撃かっ!?我が家でもゲルニアン帝国製の大砲を使用して居るが、その威力とは段違いだぞっ!!これはっ!!」


 島津・利美は、キリヤ公国連合国軍の恐ろしさ凄まじさを肌で感じ、その事に恐怖する。


「それえええええぇぇーーーーーーっ!!一気に攻め落とせえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」


 現代兵器や近未来兵器による一斉攻撃を受けて怯んだ島津軍を見て、攻め時と見た、第二十連合国軍として組織された柴田・朱里・勝家は、その旗下である前田・利美・利家。佐々・海未・成政。


滝川・咲枝・一益ら合わせて5万人の軍勢を押し出せた。



「「「「「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」




「くうぅぅっ!!最早これまでだっ!!撤退だっ!!撤退っ!!全軍っ島原城へと退けっ!!退けえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」



 島津・利美旗下の島津軍は、総指揮官の利美が、撤退命令を下す事で瓦解して行く。


「逃がすなっ!!我らが総大将たる勇治陛下のご下命だぜっ!!島津・歳久を捕えろっ!!」



「決して殺しては成りませんよっ!!」



「成松っ!! 百武っ!!木下っ!!手勢を率いて島津・歳久を追撃しなさいっ!!」


「「「ははっ!!必ずやっ!!」」」


「秋月・菊池・少弐等の与力衆も島原半島を東周りで追撃、有馬豊氏 が立て籠もる島原城を包囲し、降伏勧告をなさいっ!!」


「「「「承知っ!!」」」


 龍造寺家の宰相兼軍師を務める鍋島・尚美・茂直は、旗下の軍勢諸将らに命じて、逃走する島津・利美旗下の島津軍を追撃させて行くのであった。


 島津軍は、島原半島を東西に、別れて敗走して行く。



 その西側の街道で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「島津・利美・歳久だな?」と、キリヤ公国連合国軍のキリヤ公国連合国の先進4地域と呼んで居るナデシコ・ビクトリナ・新トウキョウ・キリヤ公国本国から成る特殊部隊に、包囲されて居た。


「その装備と姿は、キリヤ公国連合国の中心軍か?」


「如何にも、任務遂行の都合上、それぞれ個人がどの連合国軍の者達らの素性が明かせないが、間違いなくキリヤ公国連合国の先進4地域から成るナデシコ・ビクトリナ・新トウキョウ・キリヤ公国本国から成るキリヤ公国連合国特殊部隊だっ!!」


「戦後交渉の為に、島津家の指揮官を捕らえる様にとの通達が、為されて居る。」


「ご同行を願おう。」


「分かりました。但し・・・・」


「但し?」


「太刀と小太刀は家宝に当たる年代物なので、この戦が終わったら返却を願います。」


「了解した。此方もそれくらいの価値観は、持ち合わせて居る。」


「古物美術品としての刀の価値は高いからな。そちらから申し出が出て居る刀剣に関しては、後日に返却する事くらいの許可は、上からは出るだろう。」


「では全員の武装を預からせて貰うぞ。」


 その場で島津軍の者らの武装が解除されると、指揮官である島津・利美に手錠が掛けられる。


 そんな流れの中、突如として空からはヘリコプター部隊が現れ、300名の部下達が拘束されて行く。


 その後、島津・利美は捕虜として、福岡城へと連行されて行くのであった。

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