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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第7章 少年王と魔王織田・和紗・信長との対峙とアイヌル民族解放血盟団の反乱の終焉編
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エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 大公立志伝っ!立身出世への旅立ちっ! 19

マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・尾張国・岡ヶ狭間地方・岡ヶ狭間村・尾張・三河街道付近地域・岡ヶ狭間山・岡ヶ狭間盆地・遠江国東部中部地域・頭陀寺地方領主・松下家軍・松下・佳代・之綱陣所にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



マギアンティア世界統一暦・1545年・6月7日・午前7時30分頃の事である。


遂に和紗と織田奇襲攻撃軍は、岡ヶ狭間山の西部の小高い丘の上から岡ヶ狭間盆地を眺めて居られる場所へと到着する。



和紗が率いる奇襲攻撃軍は、義本の本陣に目掛けて、一斉に一直線に駆けて攻め掛かる。



 丘を駆け降りる軍勢は、南東方向へと駆けて行き、居合わせていた雑兵達に斬りか掛かって迫り来ていた。



「狙うは総大将っ!!!今川義本の首っ!!ただひとおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!!!」


「者共っ!!!いざっ進めえええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーっ!!」


「「「「「「「「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」


「「「「「「「「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」



 織田軍の少数精鋭から成る3千人の将兵達は、一気に今川義本の本隊軍の本陣所へと目掛けて駆けて行く。


 それから遅れること10分が経過した頃の事で在る。



 今川義本の本隊軍の本陣所の後方に陣所を構えていた遠江国人衆領主連合軍の各陣所では、前線である今川本隊軍から、大慌てで駆け込んで来た伝令兵からの言葉に絶句をして待って居た。



「織田・信長が引き居る軍勢が、今川義本様の居られる本陣所に奇襲っ!!」


「今や本隊軍は大混乱にっ!!」


「何ですってっ!!そんな馬鹿なっ!!」


「佳代様・・・・・・・」


「完全にやられたわ。やってくれたわねっ!!あの虚け姫はっ!!」


「そう、そう言う事なのね。義本さまや雪斎さま等を出し抜くのに、あらゆる手段を駆使して、今日と言う日を狙って居たのね。」


「ですが、佳代様。その様な事が可能なのでしょうか?天候や我らの動きに、彼我の戦力差と言った不確定要素が多すぎますっ!!」


「そんな事は今さら言っても仕方がないわっ!!在るのは結果だけよっ!!」


「だから言ったでしょ?やってくれたわねってね。」


「そう言う意味でしたか?」


「今ならまだ間に合うわ。直ぐに加勢に向かえば、信長の首は無理でも、義本様くらいは退却させられるかも知れない。」


「でもっ!!今からですと、混乱をして居る只中へと飛び込む事にっ!!」


「佳代様に万が一のこと有らばっ!!」と近習である松上勝代は主の命を心配する為故に、少しは思い止まって欲しい言い掛けたが、佳代の決意は変わらない。


「それでもよ。例え国人衆の宮仕えであっても忠義を尽くす。それが侍と言う物。」


「勝代っ!!井伊直盛殿の陣所へと駆け込んで、少しでも兵を引きされて義本様の本陣へと駆け込み。これを救出したいと伝えてっ!!」


「分かりましたっ!!」と主命に従い勝代は伝令兵に井伊軍の陣所へと向かわせた。


 同時に遠江国人衆領主連合軍の各陣所へと伝令兵を向かわせ、岡崎城まで撤退する段取りを整えさせた。


 それ等の段取りを済ませた佳代は、300人の部隊を率いて義本の本陣所へと駆けて行く。



マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・尾張国・岡ヶ狭間地方・岡ヶ狭間村・尾張・三河街道付近地域・岡ヶ狭間山・岡ヶ狭間盆地・今川家アマテラス神皇国平定軍・今川義本本隊軍。今川義本本陣所にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


 怒号が飛び交う戦場に、足軽歩兵達から長槍を構え突き合い顔を突き合わせた所では、槍と刀の鍔迫り合いによる金属音がぶつかり合う。


 義本の近衛軍である旗本軍は、大混乱に見舞われてしまう。



 今川義本は、3万6千人もの軍勢で防備を固めつつ、前進をして居たが、休息の為に岡ヶ狭間山・岡ヶ狭間盆地へと全軍でその周辺地域に陣所を築いたのがそもそもの間違いの始まり。 



 彼の周辺地域には3万人も居たが、その本隊軍である6000人しか居なかった。


 そして、織田・和紗・信長は、尾張国のあらゆる地域を知り尽くし、抜け道たる間道の位置も把握は完璧であった。



 今や岡ヶ狭間山の盆地と言う狭き岡ヶ狭間盆地は、言わば狭き土俵とも言うべき場所で、今川義本と今川軍は意のままに踊らさせて居ると言えた。



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


 両軍の怒号が飛び交い。




 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!


 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!


 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!


 刃先がぶつかり鍔迫り合いの金属が奏でられて居た。



 其処へ遠江国人衆領主連合軍から井伊軍と松下軍が救援に駆け付けて来た。


キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!


 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!


 キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!キンキンっ!!カンキンっ!!



「義本さまっ!!義本さまっ!!何処にいいいいぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーっ!!」と佳代は叫ぶ。


 近くでは井伊直盛が、向かって来る織田方の雑兵達を相手に槍を振って居た。


 そんな何で佳代は運命の悪戯に遇ってしまう。



「あと一押しっ!!あと一押しだよっ!!信長さまの馬回りが義本の陣所に取り付けばっ!!」と大声で一隊を命令を発して居る足軽組頭らしき姫武士が声を張り上げながら戦って居た。


「ひっ陽菜っ!!何で此処にっ!!」と言う声を聞いた陽菜は、その方向に目をけると、馬上に跨り、その旗指物の家紋には、右三階松紋が描かれて居た。



「かっ、佳代さまっ!」


本当に運命の悪戯とも言うべき戦場での再会であった。



「戦嫌いな上に、武芸ごとが苦手だった貴女がっ!!何でこの戦場に居るのよっ!!」と怒鳴る佳代。



「そっ、それは・・・・・・・・・・・・・・・・」



 そんなやり取りをして居る時である。


「今川家・当主っ!!今川義本公が首はっ!!この毛利・鈴・信介が討ち取ったああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」



 大音声だいおんじょうで叫んだ毛利・鈴は、敵の総大将を討ち取った事を敵味方問わずに示すべく、岡ヶ狭間盆地の戦場全体へと高らかに叫んだっ!!



「えっ!?」


「信長様が義本を討ち取ったの?」


 今川軍旗下の者達に取って敗戦が確定して瞬間である。


「皆の者っ!!」


「服部・小鞠・小平太っ!」


「毛利・鈴・信介っ!」


「両名の働きにより、今川義本と太原雪斎らを討ち取ったっ!!残るは敗残将兵に過ぎない今川の将兵どもだっ!!」


「残らず討ち取れええええええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」と和紗は追撃と掃討戦を命じた。


「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」と雄叫びを上げる織田軍の将兵達。


「はっ!?(不味い。このままだと佳代様は・・・・・・」


「うそっ!でしょ・・・・・・」と動揺する佳代


「佳代様っ!義本様は討ち取られましたっ!早くっ!早くっ!お退き下さいっ!!」と言いながら槍を構える近習の勝代は、陽菜に向って槍を構えていた。


「佳代殿っ!!その者の申す通り、此処は撤退するしか無いっ!!」と直盛も同意する。


「・・・・かっ、佳代様っ!!此処は逃げて下さいっ!!」


「勝代さんっ!!此処は私が何とかするからっ早くっ!!」


「陽菜っ!!」と勝代は困惑した顔付きで、斬られるかも知れないのに陽菜が腕を引っ張り、半ば強引に逃げろと言ってくれていた。


「さぁっ!!佳代様っ!!」と痺れを切らした陽菜は、佳代が乗る馬を方向を変えさせると、その尻を叩いて走らせた。


「陽菜・・・・恩に着るわ。」と勝代は立ち去る。


「勝代さん。お達者で・・・・・・・」


「・・・・お前さん、良いのか?こんな事をして?見た所、信長殿に仕えて居る様だが・・・・・・・・・・」


「はい。今が在るのは佳代様のお陰ですから・・・・・・・」


「そうか、この恩は何れ返させ貰う事も在ろう。」と言うと直盛も、佳代達の殿として撤退をして行くのであった。




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