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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第7章 少年王と魔王織田・和紗・信長との対峙とアイヌル民族解放血盟団の反乱の終焉編
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エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 大公立志伝っ!立身出世への旅立ちっ! 14

マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・尾張国・岡ヶ狭間地方・岡ヶ狭間村・尾張・三河街道付近地域にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


マギアンティア世界統一暦・1545年・5月16日。


 準備が整った今川軍の先鋒隊は、織田家が唯一三河側に飛び地として確保してある品野城へと攻め入る。


 知多半島地方の刈谷町と阿久比町を治める水野信元と水野忠重らは、今川家の対尾張国侵攻作戦の為に確保して居た拠点たる大高城を牽制しつつ、自領地を守ろう出陣して来て居た。


丸根砦の佐久間盛重隊500人。


鷲津砦の飯尾定宗500人。


中島砦の梶川高秀500人。




 手始めに先手を取ったのは、岡部元信が率いる6000人にて、織田家の尾張と三河の国境の重要な拠点である鳴海城と品野城とアマテラス皇国の首都、皇都・平庵京の在る西へと続いて居る道へと繋がる尾張・三河街道を確保するべく。


 旗下の軍勢に品野城へと攻め掛からせて行く。



「ブオオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーっ!!」と言う、日本の戦国時代でもお馴染みの法螺貝が鳴り響くと、両軍の鉄砲隊が互いに一斉に火を噴いた。


ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


 怒号が飛び交う戦場に、足軽歩兵達から長槍を構え突き合い、弓と鉄砲を打ち合い、顔を突き合わせた所では刀の鍔迫り合いによる金属音がぶつかり合う。


「押せ押せえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!一気に落とせえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」


「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


 岡部元信は、小城に過ぎない品野城を落とすと中島砦をも僅か半日たらずで攻め落とす。


「くそっ!!やはり小勢では無理かっ!!」


「退けっ!!退けっ!!退けええいっ!!信長さま無理をするなと仰せられたっ!!」


中島砦を守備して居た梶川高秀は、善照寺砦まで軍勢を後退させて行く。


 和紗は国境付近の将兵達に死ぬ場所を間違えるなとキツく厳命して居たからであった。



マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・尾張国・岡ヶ狭間地方・岡ヶ狭間村・尾張・三河街道付近地域にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


マギアンティア世界統一暦・1545年・5月16日。


 今川義本が率いるアマテラス神皇国平定軍の先鋒隊の一隊を率いて居る 岡部元信が鳴海城と品野城へと攻め掛かる、


 その様子を見て居た者が居た。


「頃代お嬢様。」


「鳴海城と品野城の方は?」


「はい。鳴海城と品野城は、たった1日で陥落。織田方の将兵達らは、善照寺砦へと撤退して行きました。」


「そう、それは良かった。無事なら反撃する時の兵力温存にも成るから、良かった。」

 

 頃代は、実家の父親が率いて居る蜂須賀家旗下の蜂須賀党を貸して貰って居た。


 蜂須賀党とは、尾張国・美濃国等を股に掛けて積み荷の運搬業や傭兵仕事を請け負って居る。


 言わば野武士衆、国人衆、傭兵と言った者達の様な集団であり、中でも蜂須賀党は尾張国・美濃国に掛けてのフリーランス武士を含めた人材ネットワークが優れて居た。


 そんな関係から馬借衆と川浪衆を生業として居る前野家とも縁が深く。


 その商売柄で、尾張国・中村に良く立ち寄って居た事から陽菜との関係も生まれと言う訳である。


 陽菜の父親である木下弥右衛門は、仕事が少ないと言う時は、前野家や蜂須賀家の世話に成って居た事も在ったのも、陽菜達と木下隊を結成させる要因にも一役買って居た事に成る。


 そんな蜂須賀家の跡取り娘である頃代の実家の方は、日和見している国衆達や土豪衆達とは違って、織田・和紗・信長が何か企んで居る事を娘から聞いて承知して居るので、和紗に家の身代を預ける決意を固めて居る。


 何より古い顔馴染みである陽菜の言う事には一々最もな事が多く在り、今川軍に勝つための算段を和紗らと共に立てて居る事にも感心して居たからでもあったのである。



「お嬢っ!!」


「あっ!中島砦に言って居た・・・・・」


「へいっ!!中島砦は半刻ほど前に陥落。織田方の将兵達らは、善照寺砦へと撤退して行きやしたっ!!」


「分かった。引き続き今川軍の動向を監視をしながら逐一、報告をお願い。」


「ういっすっ!!」と言うと馬で立ち去る蜂須賀家の家臣たち。


 頃代は居残った者達を見回すと、意を決して和紗と陽菜とで取り決めていた作戦を決行する事を決意する。


「みんなっ!!やるよっ!!蜂須賀党の一世一代の大勝負っ!!」


「お嬢様。」


「お嬢っ!!」


「お嬢さんっ!!」


 頃代の周りに居る蜂須賀党員の者達は、次代の当主の決意に伸るか反るかの大勝負の覚悟を決めていた。


 だが・・・・・その蜂須賀党の者達の風体は、どう見てもヤクザの様な姿にしか見えないのは、何んと言ったら良いのだろうか?




「ちょっと予定とは違うけど、このままだと鷲津砦・丸根砦が落とされるのも、直ぐだと思うな。」


「みんなには悪いけど、前野家の馬借衆と川浪衆と結託して、岡ヶ狭間地方の村々に呼び掛けて、こっちの味方に付いてくれたらそれなりの報酬を信長様が確約している事を伝えて欲しい。」


「後は私達・・・・木下隊が如何にかするから、今川軍が来ても騒がないでとも伝えて欲しい。」


「ういっすっ!!」


「承知っ!!」


「おうっ!!」


 蜂須賀党の武士達は、間道や獣道を使って方々へと散り散りに成って、今川軍への裏工作をするべく奔走するのであった。



 マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・三河国・岡崎地方・岡崎市・岡崎城にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


マギアンティア世界統一暦・1545年・5月22日。




 和紗が清州城から出陣する14日前の事である。


 今川義本が率いる今川軍は、5万6千人の内、3万人余りの軍勢を先行させ、織田家が治める尾張国を攻め落とさんと各地の拠点と言う出城や砦を軍勢を差し向けて居た。



  その一方な措いて今川義本は、本隊軍である3万6千人の軍勢を三河国を治める松平家の居城、岡崎城へと入城させて居た。



 その様子を伺う者達が居た。


 前野・恵那・康長が父親から借り受けて率いていた前野家の馬借衆と川浪衆達である。



 彼らはアマテラス神皇国内でも良く見られて居る馬借衆と運搬船の船乗りとして、堂々と岡崎市へと潜入をして居たのであった。


 大名王同士が命懸けで争って居たとしても、庶民達の流通は簡単には止められない。


 大名王家の当主達は、非戦闘員と見なして居る民間人には、武力攻撃を仕掛けないのがアマテラス神皇国内でのマナーとされて居たからであった。



 恵那は、取り引き先倉庫を隠れ家にして、今川軍本隊と義本の動向を探って居たのであった。


「義本が岡崎城に入った。問題なのは、何時頃に尾張国へと進軍を開始するのかだ。」


「恵那お嬢様、間も無く雨期に成ります。それを利用しては如何でしょうか?」


「良い案だけど・・・・・・・問題がある。」


「はい、雨が降り始めるのにあと八日・もしくは10日以上も在るかも知れないと言う事ですね?」


「そう、それには一計を案じる必要性が二つある。」


「一つは信長様にお願いをして、国境付近の砦や城を守って居る将兵達に踏ん張って貰う事。」


「もう一つは、私達を含めた木下隊で、義本の本隊を徹底的に足止めをする事にする。」


「下調べでは、尾張国・岡ヶ狭間地方・岡ヶ狭間村の近くには、岡ヶ狭間山と言う山に挟まれた岡ヶ狭間盆地と言う場所が在る。」


「此処は夏の雨期に入ると、とても涼しく過ごしやすい土地なのに。水捌けが悪く、水溜りが多くなり、更には泥濘に成る事から田畑にも向かないし、此処に住もうなんて人は誰一人居ない土地。」


「此処に奴らを引き込むのが我ら前野家のお仕事。」


「信長様から金に糸目を付けぬと仰って居られるから、やれることは何でもやる。」


「それに岡ヶ狭間村を始めとする周辺付近の村々には、既に買収済みだし、来年の租税は半額にするって言うおまけ付き。」


「勝つためには何でもやる。流石は信長様ですね。恵那お嬢様。」


「うん、それに家の縄張りにちょっかいを出して来た、目障りな駿府の商会衆達と馬借衆を一掃する良い機会。」


「お父さん達から、前野家の縄張り(しま)に手を出したら如何なるのかを徹底的に教えてやれって言われて居るから・・・・・・・・」との凛々しい顔立ちをしながらも不敵な笑みを浮かべる恵那。


 前野家の者達もまた、蜂須賀党と同じく、どう見てもヤクザにしか見えない者達であった。


 強大な今川軍に対抗するべく、あらゆる手段を尽くす木下隊の暗躍は続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






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