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キリヤ公国英雄戦記物語  作者: 伊達教宗
第7章 少年王と魔王織田・和紗・信長との対峙とアイヌル民族解放血盟団の反乱の終焉編
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エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 尾張の大虚けと岡ヶ狭間の戦いっ!!13

マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・美濃国・稲葉山城北西部付近・長良川周辺地域にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 美濃国の大名王である斉藤道三は、後継者として育てて来た筈の嫡子である斎藤義竜に反乱を起こされ、稲葉山城で攻防戦を繰り広げつつ、約10日間ほど粘ったが、義竜軍に押されてしまい。



 やむ負えず稲葉山城の北西部に位置する直轄領地内に在る大桑城おおがじょうへと撤退する。


「このバカ息子めがっ!!長きにわたり目と手塩に掛けて育ててやった恩を忘れたっ!?」


「何時もっ!!!何時もっ!!!無茶苦茶なやりたい放題なやり方と傲慢と偏見な態度にほとほと呆れ果て居た。」


「剰えっ!虚け物と評判の織田・和紗・信長を一代傑物と褒め称えるとは、耄碌して居る処かっ!!血迷って居るとしか言いようが無いっ!!!」


「これから貴方の様な年寄りの世で無くっ!」


「この俺の様な若者が世を引っ張って行くのだっ!!」


「その為に表舞台から退場して頂くっ!!」


「ぬかせっ!!青二才がっ!!お主様な盆暗なんぞ束になって掛かって所で織田・和紗・信長殿の敵では無いわっ!!!」と道三は、義達との舌戦での応酬が終る。

 

 因みに舌戦とは?戦前に行わる大将又は弁舌に優れた軍師や総大将に任された武将等が、敵将との成激しい口論を繰り広げる事を指して居る。


これ一つで全軍の士気の乱高下が決まる場合が在るのだ。


 三国志の諸葛亮・孔明や舌戦で肝を潰した話や張飛・翼徳が長坂の戦いで、目をいからせ鉾を横に構えながら「燕人(えんひと)張飛とはこの俺だ!死にたい奴からかかって来い!」と呼ばわると、曹操軍の武将達はあえて張飛に近付く者はいなかったと言う話は有名なエピソードとして語り継がれて居る。



 そんな舌戦を終えた道三、その背後には彼を慕う3千人の将兵達に号令を命じた。


 対する斎藤義竜の指揮下には、彼を美濃国の新たな国主とするべく集まった7千人もの家臣達と美濃国の旧主だった土岐頼純に仕え、道三に由って追放されたり、逃げ延びたりして居た者達が4千人。


 加えて近隣地域から野武士等を含めた者達から成る傭兵軍が9千人が加わり、都合二万人もの軍勢が道三軍とぶつかり合う。



 因みに土岐頼純とは?


 10年前に美濃国の守護大名王家の当主だった人物で、先代の頃から仕えていた斉藤道三の力を背景に美濃国を纏めようとするが、実権は常に道三の手に在った為、それを何とかしようと道三に反旗を翻す。


 だがしかし、織田家・朝倉家からの援軍を使っての稲葉山城への総攻撃に失敗し、逃げる途中で捕縛され、美濃国から追放処分とされ、その後の行方は分からないらしい。


「全軍突撃せよっ!!狙うは義竜めの首じゃっ!!掛かれえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」



「悪道当主っ!道三を討ち取りっ!真の美濃国の大名王が誰であるのかを天下に知らしめるのだっ!!総員掛かれえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」


「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」」」

 




「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



 稲葉山城から僅か3キロの北西部を信濃国地方から流れて来る長良川では、道三軍と義竜軍の武力衝突による銃声と怒号が飛び交う戦場と化して居た。




 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



 刀と槍がかち合い、金属音が鳴り響く。


 銃声と怒号がぶつかり合い、川面の激しい水飛沫は血が混じり合い飛び散る。


 それは・・・・すれ違う親子の悲しい親子喧嘩による殺し合いであった。




 マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・美濃国・稲葉山城から南東に15キロ地点にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 一方の織田・和紗・信長は、直ぐに尾張国内で動員可能な家臣達に陣ぶれを命じて搔き集められるだけの兵を動員。


その数1万人であった。



(マムシっ!!死ぬな!!死んでくれるなっ!!)



(マムシに死なれたらっ!!俺はまた親父を失う事に成るのだぞっ!!)



 和紗は戦場と成って居るであろう稲葉山城下町の井ノ口市周辺地域へと急いだ。


義父を助ける為に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・美濃国・稲葉山城北西部付近・長良川周辺地域にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


 ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



 長良川の戦いは開始から2時間が経過していた。



 美濃三人衆、竹中家・明智家・妻木家等を含めた道三派閥勢力は、その行く先々の街道を義竜派閥勢力軍に阻まれ、各地で激しい戦闘を繰り広げて居た。



 道三軍は、義竜軍2万人の軍勢にじわじわと押され続け、徐々に長良川り北西部へと追いやられて行く。


その数は800人と成って居た。



「道空っ!生き残った兵達を退かせいっ!」


「ははっ!!お任せっ!ですが・・・・・・・・・・・」


「好きにせよっ!!但し、生き残りし者達は義娘の元へと参じろと命じるのだっ!」


 道三は生き残り将兵達に和紗の元へと向かえと命じると。大槍を片手に彼を慕う老臣たちと共に、敵方の総大将たる義竜へと突撃隊を組んで突撃を仕掛けた。



「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」


「「「「「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」



 一方の義竜は、足軽兵達に槍衾を組ませて道三達を迎え撃つ。


「義竜ううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」



「オヤジ殿おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」



 周りの将兵達は空気を呼んだのか、何方がが勝っても負けて構わないと言った感じに二人の死闘の場を開けてやって居た。


その周りでは両軍の激しい死闘が繰り広げられて居る。


道三と義竜は、槍をかち合わせ、激しい応酬を繰り広げて居た。


「はぁはぁはぁはぁ・・・・・・」


「如何したのじゃ?義竜っ!その程度か?もう息切れを起こすのか?」


「ぬかせっ!!悪漢オヤジがああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」



義竜は槍を手に道三へと突撃を仕掛けた・・・・・・・・・・・・


「ぐふっ!」


「・・・・オヤジ殿?何故?」


「ふふっ!!少しくらい息子に華を持たせてやらんとな。」


「愚息がここまで愚か者に成ったのはこのワシ唯一の不徳じゃっ!」


「じゃがな・・・・・ぐほっ!!ぐほっ!!はぁはぁはぁはぁ・・・んはっ!!はぁはぁはぁはぁ・・・・・それと引き換えに天下を取れる逸材たる義娘に、今川義本を討たせ、美濃国を譲り渡せる算段を・・・・・・・・・・」と言い掛け道三は事切れてた。



 義竜は愕然とする。



 最後の最後まで、父である道三の手のひらの上で踊らされて居た事に・・・・・・・・・・・・・・・・・



マギアンティア世界統一暦・1545年・4月26日・午後未明、斉藤道三は長良川の戦いで討ち死にをした。




 マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・美濃国・稲葉山城から南東に10キロ地点にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 道三が壮絶な戦いの末に討ち死にをした頃、一方の和紗はと言うと・・・・・・・・・・・・・・・


 妻木家の当主であり明智家の親戚関係にも在る妻木広忠は、美濃国南部に領地を持つ国人衆の一人。


 その彼は自領に向かって来た義竜軍を撃退すると、近くに援兵としてやって来た和紗の軍勢に合流しようとするが、長良川の戦いから落ち延びて来た道三軍の武将足軽兵達から悲報が齎された。



「信長様っ!妻木広忠に御座いまする。」


「・・・・何か在ったのか妻木?」


「はっ!本日、今から半時前の事です。」


「道三様がお討ち死に・・・・・・・・・・・」


「そうか・・・・・・・妻木、貴様は如何する?」


「道三様のご遺言通り、信長様を次の美濃国の主にとの命が在りますば、このままお仕えしたく存じます。」


「好きにせいっ!」


「信長様。それと・・・・・」


「ふんっ!!来るな又は敵討ちをするなと言うのであろう?あのマムシめは?」


「流石は信長様、お分かりでしたか?」


「それくらい分からずして、マムシの義娘を名乗れる物かっ!」


「妻木っ!お前は他のマムシの派閥共と結託して自領防衛に専念せよ。」


「俺は駿府の穴熊を討ち取ってから、マムシの敵討ちをしてやるっ!!!」


「ははっ!!仰せの通りに・・・・・」と言った妻木広忠は、旗下の1300名の軍勢と共に妻木領へと帰って行くのであった。



 妻木広忠が旗下の軍勢を率いて立ち去ると、次なる一報が和紗の元へと齎された。



「信長様っ!」


「頃代か?」


「はいっ!!駿府の今川義本っ!三河国の従属大名王である松平・千代・元康を先鋒軍大将とした今川軍が駿府を出陣したとのこと。」



「総軍勢は5万6千人との事ですっ!!!」



「遂に来たかっ!!」


「頃代っ!貴様は直ぐに清州城に立ち返ってサルめの奴と共に今川を迎え撃つ算段を立てろっ!!!」


「俺も直ぐに清洲城へと引き上げるっ!!!」


「はいっ!!」と言う頃代は、蜂須賀家の者達と供に清州城へと取って返して行く。



 和紗の歴史舞台は、彼女の人生最大の岐路の一つと成る岡ヶ狭間の戦いへと向かって行く事の成る。




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