エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 尾張の大虚けと岡ヶ狭間の戦いっ!!8
マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・尾張国・萬松寺にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アマテラス神皇国地方に冬の訪れを告げる18月。
この年の冬の始めに、守護大名王家であった斯波義統の家老一家たる織田当主であったで織田信秀が破傷風による感染症が原因で亡くなった。
享年45歳の若さであった。
尾張国を一代で支配した尾張国の虎と言われた豪傑にして、織田・和紗・信長の実父。
津島市の膨大な税収入を使って大垣城を攻め取り、美濃国西側にまで版図を広げ、守護大名王家であった斯波義統の家老一家・織田家として最大の異業成し遂げた中興の祖と成った人物が、たった一度の敗戦。
稲葉山城の戦いで負った手傷が原因と成って患った破傷風が下で、ポックリとこの世から去ってしまったのであった。
後に信秀の功績として上げられて居るのが、10年後に建国された新政権国。
アマテラス織田自治神皇国を立ち上げて行く事に成った和紗の基盤を固めたとされて居る。
その葬儀が尾張国ブッタ教・ブッタ教寺院の一つで、織田家菩提寺と定められて居る萬松寺にて、信秀の葬儀が執り行われて居た。
「ナンマイダアっ!!ナンマイダアっ!!ナンマイダアっ!!ナンマイダアっ!!」とお経を唱える13名ものブッタ教僧侶が、お堂の中で織田信秀の冥福を祈って誠心誠意をお経を唱えて居た。
そんな中で平手政秀は、萬松寺の門前でウロウロと落ち着かない様子で焦って居た。
「平手殿。」
「おおっ!!帰蝶様。」と頭を下げる平手。
「和紗お姉様の行方は、まだ分からないのですか?」
「方々に人をやって探させては居るのですが、その・・・・・一向に行方が・・・・・」
「はぁ~、お姉様とは出会って間も無く、そして付き合いも浅いですが、きっとお義父上様の死に顔を見たくはないのでしょうね。」
「やはり、そう思われますか?」
「ええ、和紗お姉様は、何だかんだで、お義父上様の事が大好きなお方ですかね。」と締め括る帰蝶。
「ですが、それでもお葬式にお出に成らない。特に次期当主と成られるお方が、お父上の葬儀を取り仕切る喪主を務めないと言うのは、外聞が宜しくありません。」
「でずが、今のままでは、如何したら・・・・・・・・・」と言い掛けた時である。
和紗は道三との会談で着ていた時の服装・・・・・古惚けた薄着の着物を右側に袖を通し、反対側の袖には腕を通さず、叩けさせた状態で着て居る。
しかも・・・・そのせいで当時Dカップだったおっぱいが、半分食み出てすら居た。
突如として現れた和紗は帰蝶や平手が呼び掛ける間も無く、境内とへ入って行く。
「信長様っ!!」
「お姉様っ!!」と呼び掛けるも聞こえて居ない様子。
(くそっ!!糞親父めっ!!勝手に早死にをし居ってっ!!」と怒り心頭で萬松寺へと入って行く。
その萬松寺内では、和紗の母親であり、信秀の二人目継室として嫁いだ織田伊奈が、織田家親族・家臣達らを和紗に代わって取り仕切って纏めて居た。
「永秀っ!!犬千代っ!!」
「「ははっ!!」」
「もうっ!あの虚け娘など待てませんっ!!信勝を喪主として焼香を始めますっ!!」
「旦那様が遺言で何んと言おうと、もうっ!あの虚けさ加減は愛想が尽き果てる所か、我慢が為りませんっ!!」
「しかし・・・・」と和紗に近習として仕える丹羽・米実が言い掛け時である。
「ああっ!!和紗さま?!」と犬千代が言うと、葬儀に参列した一同が、一斉に和紗に目をやる。
(この糞親父いいいいぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーっ!!)と怒りと悲しみの声を張り上げそうな言葉を飲み込み、棺桶と位牌が置かれた台座に近づくと焼香を投げ付けた。
そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・和紗の足跡を綴った数多く在る後の歴史書にも、大きく取り上げられるワンシーンが見られた。
「かああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」と叫んだ。
余りにも突飛な行動に、参列者達は呆気に取られてしまい、思わずシーンと静まり返る。
只それだけを終えた和紗は、慌ただしく・・・・その場を去って行く。
「ああっ!!何んと言う子なのっ!!父親の葬式すら、まともに出来ないとは・・・・・」と母は嘆き悲しむが、天才児たる娘の心境など、凡人の母親には理解し難いとしか言いようがない、すれ違いと確執を更に大きくさせてしまう。
(和紗。其処までお悲しみに・・・・・・・)
(あの方を理解してくれる様な人物は、この世に居ないのかも知れない。)
米実と犬千代は二人は、和紗と近しい間からで在るが故に、この突拍子なる奇行なる行動の真の意味を理解して居た。
そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・この事が織田家の内紛に繋がる事に成ろうとは、死した信秀も予想すらして居なかった事だろう。
「もうこうなったら、この信勝を織田家の次期当主としますっ!!」
「反論は許しませんっ!!」と言い切る織田伊奈は、葬儀が終わり次第、和紗を廃嫡する事に賛同を求めるとの宣言を出したのであった。
それに乗じて、那古野城へと兵を進める織田信勝方軍は、2500名もの軍勢を揃えて兵を進めた。
これが世に言う稲生の戦いの始まりであった。
マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・アマテラス神皇国・尾張国・稲生村・稲村街道付近にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
尾張国・稲生村・稲村街道は清州城から東に7キロ地点に在る農村地域の事である。
そんな農村地域にも雑木林や小さな丘山が在る地点が幾つか在り、和樹側に就くと決めた家臣団らが警戒に当たって居た。
その中に木下陽菜が率いる足軽歩兵師団とも言うべき軍勢が、予め予想されて居た織田信勝軍の侵攻ルートに伏兵を潜ませていた。
陽菜旗下の軍勢の者達らは、元々身分の低い者達で固められて居る為に、農民・町人・商人と言った格好に変装をして居ても、何の違和感を相手側に感じさせずに、諜報活動が出来て居た。
そんな事情から、意図も簡単に織田信勝軍の動きを察知する事が出来て居たのである。
「陽菜ちゃん。各部隊の配置完了だよっ!!」と部下に命じて旗振りの合図を送る頃代。
「こっちの方も配置完了だっ!!」と頃代と同じく合図を送る恵那。
実は和紗は、前もって陽菜達に命じて、尾張国・美濃国南側・三河国西側・伊勢国北東部側で独自に動く在郷の土豪武士・国人衆らに、和紗側に着けば家臣に取り立てると確約をして居たのである。
その軍勢総数は6000人を超え、手持ちの家臣団1500人を合わせると7500人もの大軍と成る。
母親たる伊那は、娘の才覚とそれに付き従う子飼い家臣達を舐めて居た。
眠れる猛き虎は、すれ違つてしまった母親からの一括で、目を覚まそうとして居た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
織田信勝軍の総大将を任されたのは、信勝の守役として仕えていた柴田・朱里・勝家。
後の織田家の筆頭家老で、とても強い武人として知られて居る人物知られる事に成るが、この時は信勝への義理立てから仕方なく、この内戦に参加して居た。
その隣りには、和紗では織田家の将来が危ういと考えた林秀貞と言う若手武将の一人で、内政に明るいと共に参謀としても優秀が人物が、彼女の補佐に付いて居た。
「林殿。本当に、これで良いのかな?」
「柴田殿、今さら何を言って居られるのですか?」
「だが、これはお互いに臨まれた姉弟喧嘩では無いのだっ!!」
「伊那さまが勝手に始められた戦だっ!!」
「確かに信長様は、破天荒で常人には理解が出来ないお方だっ!!」
「だからと言って、信秀さまが亡くなって直ぐに兵を強引に上げさせ、この様な身内同士の戦などとっ!!」と言い掛けた時である。
「今だっ!!」
「「「「「放てええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」」」」と犬千代・米実・陽菜。
更には佐々・海未・金森・近恵・滝川・咲枝と言った子飼い家臣団らが弓隊と鉄砲隊を揃えた状態で、草むらすら這い出ると、一斉に撃ち掛けて来た。
ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!
ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!
ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!
ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!
ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!
「ぐはっ!!」
「ぐえっ!!」
「ぎやあああああぁぁぁぁぁーーーっ!!」
ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!
ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!
ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!
ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!
ズダダダダダーーーーンッ!!ズダダダダダーーーンッ!!ズダダダダダーーーーンッ!!
「ぐはっ!!」
「ぐえっ!!」
「ぎやあああああぁぁぁぁぁーーーっ!!」
「くっ!!やはりっ!あの方は、只者では無かったっ!!」
「そんなバカなっ!!」と狼狽える林。
相手はどう見ても大軍である。
尾張国内で和紗側の味方に付こうと言う勢力が、今更ながら居るとは思われない。
一体全体、如何やって揃えたのだろうか?
「今だよっ!!」
「掛かれええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」」」」と言う雄叫び声を上げながら、突撃する足軽兵達。
それらは周辺地域で燻って居た身分を問わない若者達や出世欲を持って居た在郷武士達であった。