エピソードブラス・アマテラス神皇国・戦国無双・萌将伝 大公立志伝っ!立身出世への旅立ちっ! 6
それから暫くして・・・・・・・・陽菜が仕事を終えて、帰宅途中の中を一人で居る所を複数の侍達が暴行に及んだのである。
「木下陽菜っ!!」
「悪いが此処で貴様を黙らせ貰うぞっ!!」
「くっ!!こんな事をして、タダで済むと思って居るの?」
「そんな事は心配をしなくて良い。口を封じてしまえばなっ!!」
「野郎どもっ!!やっちまえっ!!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」」」」」と暴漢と化した襲撃者達は、一斉に襲い掛かる。
丁度その頃、浅野長政の一人娘である浅野・寧々は、何時もより陽菜の帰りが遅いと思い。
陽菜を迎えに来て居た。
行き先は那古野城内の倉庫街。
「もうっ!!陽菜お姉ちゃんったら、晩御飯までには帰って、言ったのにっ!!」
「取り締まって居る側役人頭の方が、薪や炭の無駄遣いをして居たら、みんなへの示しなんて付かないじゃないっ!!」と怒りながら寧々は、暗い夜道を提灯を片手に陽菜を迎えに来ていた。
既に何度か足を運んで居る寧々は、倉庫への道のりは慣れた物で、万が一にも何かの騒動に巻き込まれてしまう事は無い筈だった。
だがしかし・・・・・寧々が倉庫区画へと至る通路近くの交差点付近で、大きな声で怒鳴り散らしながら話す声を聞き付けてしまう。
「木下陽菜っ!!」
「悪いが此処で貴様を黙らせ貰うぞっ!!」
「くっ!!こんな事をして、タダで済むと思って居るの?」
「そんな事は心配をしなくて良い。口を封じてしまえばなっ!!」
「野郎どもっ!!やっちまえっ!!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」」」」」と暴漢と化した襲撃者達は、一斉に襲い掛かる。
「ああっ!!陽菜お姉ちゃんっ!!」
寧々は偶々暴漢者たちの襲撃に居合わせてしまう。
「おおっ!!お父さん達に報せないとっ!!」
寧々は大急ぎで父親である長吉や近くの長屋住まいである犬千代、それに頃代や恵那達に報せに戻って行く。
それから15分を掛けて第12組足軽組頭長屋近くに在る浅野家屋敷に駆け込む寧々。
「ハァハァハァハァハァハァハァハァっ!!んはっ!!ハァハァハァハァ・・・おおおっ!!お父さーーんっ!!」と息を切らせながら、土足で屋敷に駆け込んで来た寧々は、長吉の部屋へと入り込む。
「如何した寧々?そんなに慌てて?」
「大変なのっ!!陽菜お姉ちゃんがっ!!お仕事の帰りに、どうも取締りに不満を持った奴らに武器で襲われて居るのっ!!」
「ななっ!!何だとっ!!」
「ハァハァハァハァハァハァハァハァ、お父さんっ!!お姉ちゃんをっ!!」
「分かったっ!!お前は直ぐに犬千代と蜂須賀や前野達の所に駆け込んで報せろっ!!そしたら直ぐに丹羽殿の所に駆け込んで、信長様の元にも御報せをするんだっ!!」
「分かったっ!!」
「おおいっ!!水を一口くらい飲んでから行きなさいっ!!」と長吉は直ぐに犬千代達の元へと駆けて行く娘に言う。
寧々は直ぐに犬千代の下に駆け、序で頃代・恵那達の元へと駆けて行った。
犬千代達は直ぐに軽武装を整えると、陽菜が襲われて居ると言う倉庫区画近くへと駆けて行く。
「ひぃひぃっ!!」と息も絶え絶えと成るまで抵抗を続けた陽菜は、周囲を完全に取り囲まれてしまい。
最早これまでかに見えた。
「お前達っ!!其処で何をして居るっ!!」と長吉は片手に刀を持ちながら、いの一番で駆け込む。
「むむっ!!お前は足軽侍大将・浅野・将右衛門・長吉っ!?」
「どうして此処にっ!?」
「貴様らっ!この様な事をしてタダで済むと思って居るのかっ!!!」と叫んだ長吉。
「相手は一人だっ!」
「見られたからにはっ!!二人とも口を封じてしまえっ!!!」と言うが・・・・・・・・・・・・・・
「ああっ!!居たぞっ!!!」と犬千代が叫んだっ!
犬千代は赤母衣衆に声を掛けてから陽菜の救援に駆け付けて来ていた。
「陽菜ちゃんっ!!!」
「卑怯なっ!!!みんなっ!!陽菜を助けろっ!!!」と頃代・恵那達は、陽菜と共に旗揚げをした幼馴染みを中心とした足軽仲間達と共に駆け付け、暴漢達を取り囲む。
ピイイイイィィィィーーーーーッ!!!ピイイイイィィィィーーーーーッ!!!
ピイイイイィィィィーーーーーッ!!!ピイイイイィィィィーーーーーッ!!!
ピイイイイィィィィーーーーーッ!!!ピイイイイィィィィーーーーーッ!!!
ピイイイイィィィィーーーーーッ!!!ピイイイイィィィィーーーーーッ!!!
ピイイイイィィィィーーーーーッ!!!ピイイイイィィィィーーーーーッ!!!
呼子笛の笛の音が倉庫区画内に鳴り響く。
陽菜が襲撃されて居ると報せを聞いた和紗は、自身の直営軍に命じて襲撃者たちを捕縛する様に命じていた
その中には丹羽・米実・永秀や佐々・海未・成政と言った馬廻り衆に所属する姫武士達や黒母衣衆を任されて居る金森・近恵・長近らが部隊を率いて現れる。
「観念なさいっ!!既にこの一件は信長様の知る所と成りましたっ!!」
「大人しく縛に付きなっ!!」
「観念しろっ!!」と言われた襲撃者達は、持って居た槍や刀と言った武装を捨て去り、御用と成ったのである。
こうして、陽菜に暴行に及んで居た者達、30名を捕縛。
処罰は翌日と成った。
そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「きえええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!」と和紗は叫びながら、陽菜を暴行すると言う計画を思い付き、打ち立て、一味をかき集めたと言う頭目の首を、バッサリと打ち首にしてのけた。
此処は和紗の館で、私室が置かれた庭先で在る。
其処に前田・利美・利家。丹羽・米実・永秀。浅野・将右衛門・長吉。
更に更に林秀貞。佐久間信盛。森可成と言った重臣達が居並んで居た。
事件発生でお台所奉行が軽んじられて居る事を知った和紗は、重臣達を呼び出し、事件を起こした者達を見せしめする事にしたのである。
事件を巻き起こした他の者達も、ちょっとした出来心で暴行に加担しただけなのだが、和紗は容赦が無かった。
和紗は冬の予算削減を何としてでもやって見たいと前から思って居たので、陽菜の申し出は渡りに船であり、そんな和紗は自分と全く同じ考えを持って居た陽菜の事に対して、大いに喜んで居たのであった。
そんな陽菜をボコボコにしようとすれば・・・・・・どうなるのかなんて事は明白であった。
結果は御覧の通りである。
「俺達はっ!!ぐはっ」と言い掛けた男は、その場でバッサリと斬られる。
「ひひいいぃぃーーーっ!!」と怯えて居た男も、その場でバッサリと斬られる。
「俺は、先輩方に脅され、ぐぎゃーーーっ!!」と事情が在りそうな男すらも、その場でバッサリと斬られる。
事件に関わった武士達は、あれよあれよと言う間に、和紗の部屋先で血祭りに挙げられてしまう。
「犬千代っ!」
「はっ!!」
「この者達の首を那古野城の東西南北の城門先に晒せっ!」
「但しっ!今回の事件に関わりし者達は処罰するが、遺族に類を及ぼすには及ばずっ!」
「その遺族の面倒は俺が見る事を確約するが、それを拒否する様ならば、尾張国からも織田家から、何所ぞに立ち去るのも好きにせよと伝えろっ!!!」
「ははっ!!畏まりました」と犬千代は、遺体の後始末に取り掛かる。
「将右衛門っ!」
「ははっ!!」
「サルめが推し進める台所奉行職の倹約令の一件は、我が意である。」
「サルの言葉は俺の命令だっ!!織田家が統治支配する全領土内統治を任された家臣達に終始徹底させよっ!!!」
「それに楯突いて逆らえば、如何なるかもなっ!!!」
「ははっ!!」と平伏する長吉。
「はぁ~少々やり過ぎと思いますが、そんなに倹約して何を為さるお積りなのですか?和紗様。」と呆れ顔に成る丹羽・米実は、恐る恐る和紗へと疑問を投げ掛けにがら聞いて見た。
「ふっ!!決まって居るだろうっ!!金や物質を節約すれば、その分を軍備や他の事へと予算が回せるっ!!」
「サルめっ!!思いの外やり居るっ!!7割5分も削減をしおったっ!!流石は今川の国人衆でもまぁまぁな領主と聞く松下家で才を振るって居た事は有るなっ!!」と陽菜の事を褒め称える和紗。
「俺はなっ!!もっともっと金を節約したり、商いを良くして、領内の租税を増やして、更に金を増やすっ!!」
「そうすれば織田家が統治する土地には、莫大な富が集まる場所と成る。」
「俺は何れ織田家当主と成った暁には、市や場所税、市組合を廃止して、均一な制度に纏めて、誰もが自由な商売が出来る商人が集まる街にしたいのだっ!!」と和紗は言い放った。
それを聞いた長吉は、ビックリした顔付に成る。
(あの木下陽菜と同じ事を信長様が考えて居られただと・・・・・・・・」
将右衛門は、数日程まえに陽菜と話して居た時に、台所奉行の役目を商人に例えて、必要な事だと言って居た事を思い起こして居た。
「丁度良い。米実っ!!あれを見ろっ!!」と叫んだ和紗は、御付きの小姓達に命じて、一風変わった旗指物を庭先に並べた。
「あれはっ!!銭の紋所の旗指物ですか?」と米実は言う。
「そうだっ!!これが俺の決意だっ!!」
その旗指物は、黄色の布地に永楽通銭と書かれて居た旗であった。
「これからは広く商売を奨励して、国を富ませた物が世界を牛耳る事に成る。
「俺はなっ!!アマテラス神皇国を商人の国にするべく、その決意を広く世に示さんが為に、この旗を我が織田家の軍旗としたいっ!!」
これが世に言う織田家軍旗、永楽通銭旗の始まりと言われて居る。
(此奴はたまげたっ!!木下陽菜と信長様は、既に先の世を見通してて居られる。)
(あの木下だけが、信長様の御心を誰よりも理解しているのだっ!!)
(だから、あの者は臆面もせずに、堂々と正しい事をして居るのだな)
長吉は理解する。
この織田家内で、誰よりも和紗の事を理解が出来るのは、木下陽菜だけなのだろうと。
この一連の一件が、木下陽菜を更なる出世街道へと進める事と成るエピソードの一つと言われて居た。
この事件と台所奉行での節約改革の功績で、陽菜は和紗の馬廻りの一人成り、御側使え人お役を命じられる事に成る。
後世の歴史書には、草履取り役と書かれる事に成る。
陽菜が大公豊臣・陽菜・秀良と呼ばれる日まで、あと数十年。
彼女の出世街道の苦難は、まだまだこれからであった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・