第37話 少年王と激突っ!ビクトリナ南洋大戦っ!3
マギアンティア世界統一暦・1555年・10月3日・午前9時11分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・マーリーナ海洋海域地方・ビクトリナ共和国・フォーチュン諸島地方・タスマーラン島近海・ドラリュウス帝国軍艦隊・ビクトリナ共和国艦隊との激突海域周辺にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ドラリュウス帝国軍艦隊とビクトリナ共和国艦隊の両軍艦隊は、タスマーラン島から20キロの海上海域周辺で激突した。
ビクトリナ共和国艦隊と本島全域に設置と配置配備完了済みの対艦ミサイルと迎撃ミサイルは、国土防衛用に備えて備蓄して有った半分を撃ち尽くしていた。
それでも龍人族の戦士達は、怯む事無く勇猛果敢にビクトリナ共和国艦隊とビクトリナ共和国の国土へと攻め立てていた。
ダダダダダッ!ダダダダダッ!ダダダダダッ!ダダダダダッ!
ダダダダダッ!ダダダダダッ!ダダダダダッ!ダダダダダッ!
ブオオオオォォォォーーーーッ!ブオオオオォォォォーーーーッ!ブオオオオォォォォーーーーッ!ブオオオオォォォォーーーーッ!
ブオオオオォォォォーーーーッ!ブオオオオォォォォーーーーッ!ブオオオオォォォォーーーーッ!ブオオオオォォォォーーーーッ!
ダダ-ンッ!!ダダ-ンッ!!ダダ-ンッ!!ダダ-ンッ!!ダダ-ンッ!!
ダダ-ンッ!!ダダ-ンッ!!ダダ-ンッ!!ダダ-ンッ!!ダダ-ンッ!!
3千機ものモビル・アイゼン隊が陸海空に展開しつつ、各隊共に連携をしながら奮戦しており、戦いでの戦況は一進一退の攻防を繰り返していた。
「各部隊、各艦隊は、絶対に無理攻めをするなっ!!」
「交代で補給と整備を繰り返しつつ、守り通せばっ!地の利の在る我々の優位と作戦勝ちは、最初から決まって居るっ!!」
そう、敵は大軍なれども遠征軍である。
その遠征軍が必要に無理やり強引に攻め続ければ、根を上げるのは守備側では無く、攻めての敵側での方ある事は明らかである。
一方の守り手側であるキリヤ・ビクトリナ連合軍側は、援軍としてキリヤ公国連合軍が来て居るし、補給路も勇治のチート方法であるゴッドタブレッドのお陰で、弾から部品に燃料、医薬品と至り付くせりで使い放題と来ている。
敵からすれば、そんなのはずるいっ!セコイっ!と罵られる事は間違い無しであった。
そんな事も知らずに、ドラリュウス帝国の勇猛勇敢な龍人族の戦士達は、無意味に戦いを挑み、戦場でその命を散らしていた。
赤色の閃光や小型の空飛ぶ矢じりが身体に刺さると同時に発する爆発の閃光や銃砲弾の放たれる光が度々光る毎に、龍人族の戦士達は死して行く。
そう、死に際に放つ命の輝きの光とも言える悲惨な最後の閃光は、この戦場の中で、無残に無意味に落ちて消えゆく死の光だった。
皇帝バランは物量に任せた突撃戦術を繰り返しながら、敵の喉仏の切っ先に剣を突き立て居ると思って、意気揚々と自らも剣を振るって居るが・・・・・・・・・・・・・・
「おのれっ!臆病者共がっ!」
ダダダダダッ!ダダダダダッ!ダダダダダッ!ダダダダダッ!
ダダダダダッ!ダダダダダッ!ダダダダダッ!ダダダダダッ!
陸海空に展開する敵たるビクトリナ共和国軍の鉄人形部隊は、接近戦に持ち込もうとすると、相手の間合いの距離を取りつつ、見た事もない飛び道具の武器で応戦して来ている。
「ギァオオーーースッ!」
「くそっ!」
一部の一隊が、空戦モビル・アイゼンに接近戦を仕掛けるが、真っ赤に光輝く光剣を腰から抜き出すと、意図も簡単に竜人族の自慢の大剣を斬り捨て、その場から素早く逃げ去ってしまう。
追いかけ様とすると、背後から機関銃形式の武器やバックパック形式のウイングに吊り下げられている小型ミサイルポットから撃ち放たれたミサイルを撃ちつけ、竜人族の戦士を討ち取って行く。
「おのれっ!おのれっ!おのれっ!おのれっ!あの様な玩具如きに、高等種たる我ら竜人族が手も足も出ずに、討ち取られ後れを取るだとっ!?」
皇帝バランを始め、最新鋭の未来型SF兵器に対して、手傷すら負わせらずに、その命を散らして行く同胞達の姿を見せつけられた戦士たちは激怒した。
しかしながら、彼らの身体能力と攻撃力を上回るロボット兵器に対して大苦戦を強いられる。
「ジェシカ総司令、この戦争・・・・数こそは不利ですが、その・・・・・・・・・・」
副司令官たるネイは撃ち尽くした弾薬庫が、空間跳躍方式で、自動的に装填されて行く光景を眺め、敵が可哀想に思えて来ていた。
「お前の言いたい事は分からんでもない。」
「勇治の力は異質で、余りにも卑怯過ぎるからな。」
「それにネイ、余り気にする事は無い。奴らが自分達の都合と面子で仕掛けて来た自業自得の戦争の結果だ。」
「此方も卑怯な手口を多少なりとも使ったとしても、我らが天罰を受ける様な真似をして居る訳では無い。」
「天罰は寧ろ彼らに落ちて居ると?」
「ふっ、そうかも知れないな・・・・・・・・・・・・」
ジェシカを含めたビクトリナ共和国の幹部達は、勇治の女神から貰ったと言う力の存在を知らされていた。
ジェシカ達は、その卑怯な力振りに、恐ろしいと言うよりは、チート過ぎて居たので半ば呆れており、その事に関して何も知らずに攻めかかって来て居る敵に対して、同情すらしていた。
国力の増強が自由自在に行え、戦争に成れば、旧式と成っている兵器を2.5倍くらいのバージョンアップデートが出きると言う事実は、丸でネトゲー感覚である。
更には修理・整備・生産・補給が無限に出きる力は、ネトゲーで例えて言うのならば、無料で各種機能を課金して居るのと変わりないとの説明を聞かされると、怖いと思うよりは「何それ?ずるい」と言うしか無かったのだった。
「ナデシコ自治統合海軍艦隊っ!更に攻勢を強めて攻撃をマギウス・ギアース王国軍艦隊へと仕掛けて居ます。」
「会って間も無く、付き合いが浅いが、五十鈴は思い切りが良い司令官だな。」
「この戦いに向けて、旧式戦艦が近代化改装されて居ると聞きます。」
「使い慣れて居ない装備での戦闘で、あれ程の戦いぶりを行えるとは・・・・・・・・・・」
ジェシカは同じ年頃の五十鈴が、最近に成って未来換装化改造を施された軍隊の指揮を執って戦う姿に、関心と賞賛の言葉を送って居た。
ナデシコ自治統合海軍艦隊は五十鈴の指揮で、次々とマギウス・ギアース王国魔導戦艦隊を一方的に屠っていた。
それに艦船の射程距離が違い過ぎた事も有る。
マギウス・ギアース王国艦隊の射程距離は、凡そ8キロ程度、この世界では8キロから10キロ程度とバラつきが目立つ大砲が、この戦場では使用されて居る。
それに比べてキリヤ公国連合軍のナデシコ型戦艦の射程距離は25キロから45キロ程度。
新たに導入された各種ミサイルの有効射程距離は、凡そ150キロ。力の差は圧倒的であり、どう見ても歴然たる差が有るのだった。
「全艦隊っ!敵戦艦隊に対して、容赦するなあああぁぁぁーーーーーーっ!!」
「先ずは空母を重点的に沈めるわよおおおぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」
「第一艦隊に遅れるなああぁぁーーーーーっ!!敵空母艦隊を最優先で撃ち捲くれえええぇぇぇぇぇーーーーーーーっ!!」
「おらおらっ!てめらーーーーっ!!他の艦隊の連中に負けんなよっ!!」
「敵空母から艦載機を一機たりとも発艦させるなっ!撃ち捲くれえええぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!」
総司令官の五十鈴を始め、第三戦隊司令官・角田晴海中将と第五戦隊司令官・渡辺祥子大佐も通信機で声を張り上げ、部下達を鼓舞して居た。
ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!ドドッン!!
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空しく悲しいかなと言うべきであるマギウス・ギアース王国艦隊は、圧倒的な攻撃力と火力の有する鋼鉄の大砲を有する鋼鉄艦隊に対して、何の抵抗も出きずに次々と戦艦達が沈められて行く。
マギウス・ギアース王国艦隊は、木造に鉄張りの板を付けて、魔法装置で浮力と推進力を得て居る船体に過ぎない。
強力無比の近代戦闘艦から繰り出される鋼鉄の砲弾を喰らえば、鉄板一枚程度の装甲しか持って居ない戦艦達の装甲は、紙切れ以下の強度でしかなかった。
「竜空母が500隻全滅 ワイバーン航空隊は残り50騎程度でありますっ!」
「くそっ!」
マダデースネ島まであと少しと言う距離で、マギウス・ギアース王国軍艦隊は、その大半の戦力を失っていた。
国王であるシェニッアーが乗船している旗艦たる戦艦マギウスは、揚陸輸送艦2300隻に乗り込んで居る140万人の揚陸部隊と魔導騎兵マギゥスナイト軍団60万機と共に、マダデースネ島への突入上陸を決行しようとして居た。
シェニッアーは、キリヤ公国連合国とビクトリナ共和国との外交でのやり取りの一件で、国家と彼自身の面子を完全に潰されて居るので、その為に彼は簡単には引き下がれない所まで追い詰められていた。
此処で簡単に負けを認めて逃げ帰れば、様々な辱めの嘲笑の言葉を国内外から罵倒され続けられる事に成るのは、間違いないだろう。
そんな事は彼の高いプライドが許す訳が無く、彼とその国家の威信にも関わる事なので引き下がれないのである。
「陛下っ!!我が軍はやっと敵地島内の揚陸地点に到達っ!これより総攻撃に取り掛かります。」
「急げっ!急がねば、敵鋼鉄艦隊を押えて居る我が軍の魔導戦艦隊は、恐らく一時間も持たないぞっ!」
数に任せて射的の的と化しているマギウス・ギアース王国魔導戦艦隊は、ナデシコ自治統合海軍艦隊にチート過ぎる砲撃に晒され手痛い目に有って居る。
それを相手に勇ましい奮戦振りを思わせる突撃を敢行して居るが、空しくも全てが討ち取られ、今も尚その数を減らし続けていた。
マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・キリヤ公国連合国加盟国家・奥州独立自治王国・北アマテラス北方三方列島地方内・北海島国州・シャッコロ平原・アイヌル民族集落・コシャマンベ集落村にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一方のその頃・・・・・・・・・・キリヤ公国連合国・ビクトリナ共和国連合軍がビクトリナ南洋大戦で戦い始めた前後の事である。
コシャマンベ集落の出身者で、アマント人(天人)、詰まりアマテラス神皇国人と物々交換交易で財を成して居たオガル・カレット。
彼は長きに渡るアマント人達の支配体制からは、北アマテラス北方三方列島地方に住まう先住民族であるアイヌル民族の同胞達を解放せんと、レジスタンスのアイヌル民族解放血盟団を結成する。
少なからずアマント人の国家体制に組み入れられて居る事に、不満が在ると思って居る16歳から60歳前後の幅広い年齢層の仲間達を集める事に成功して居たオガル。
だが、オガルが結成したアイヌル民族解放血盟団は、アイヌル民族の総人口40万人の内、組織に与してくれたのは、たったの9千人程度に過ぎなかった。
オガルは北アマテラス北方三方列島地方に住まう同胞達の集落全てに独立運動に参加して欲しい。
一緒にアマント人に対して、解放戦争を仕掛けようと呼び掛けた。
だが、肝心のアイヌル民族の各集落の最高指導者たる長老たちが、頑なに彼のやり方に反対の言葉を突き付けて居た。
そんな中で彼の下に更なる情報が南から齎されて来て居た。
「何だって?!!アマント人達が外国の国王に臣従し、我らの土地たる北海島・唐太島・万年島列島を差し出して、その国の国土に組み入れただって?」
「そうなのだオガル。最近に成って南から入った情報では、アマントのセムライ(侍)達は、キリーヤーズ公国連合国とか言う、最近に成って建国された新興国の王であるユウジーンとか言う生意気なガキに臣従したらしいのだ。」
「その時にアマントのセムライ達は、俺達の土地を臣従する際の手土産として差し出し、受け取ったキリーヤーズなる国は、自分達の国土として組み入れたんだとよっ!!」
「くそっ!!だから言ったんだ。手を打つのなら早くしないといけないってっ!!」
「だがどうする?アマント島国の連中は新体制へと移行して、本格的な土地開発の統治をするべく、もう直ぐ此処にも人を派遣して来るって話もあるぞっ!」
北海島は寒冷地帯であり、24月から5月までがやや涼しいくらいの気候だが、18月から23月までの間では、猛吹雪で荒れる極寒の土地。
今まで土地開発をされて来なかったのは、そんな寒い土地での開発は困難を極める事が分かって居たからだった。
だからこの地方に進出をしていたアマテラス人は、北海島の南方地方である海西地方の館箱市を中心に活動するだけであった。
奥地に在る珍しい品物は、アイヌル民族を通じて手に入れたり、対価を支払って働かせたりして、手に入れて来て居た交易の歴史があった。
「絶対にさせないっ!此処は俺達の土地だっ!」
「余所者やアマント人達の好きにはさせるもんかっ!!」
オガルとアイヌル民族解放血盟団の団員たちは、遂に武装蜂起を決意する。
しかし先ほど話して居た内容は、やはり間違いが多い。
政実も勇治もアイヌル民族に関する基本的な情報を持って居るが、直ぐに如何こうする積りも、予定も全く無かった。
北海島・唐太島・万年島列島の3つの島々は、自然保護とアイヌル民族の生活文化保護をしつつ、国土開発する計画を打ち立てて居る。
だが、その肝心の勇治は、ビクトリナ南洋大戦へと向かって遠征中である。
同地を統治運営している奥州独立自治王国の伊達・政実は、旧松前氏領の北海島の海南地方から、東北地方と関東北部の本領に掛けての国土の立て直しに忙殺されて居た。
その様な情勢下に在るので、アイヌル民族の事は、彼らの為にも当面の間はそっとして置く事にしたのである。
「大変だっ!!みんなっ!!」
「どうした?」
「さっき仲間達から報せが有って、海南地方で見た事も無い鉄の延べ棒を敷いて北へと向かって来るアマント人達を見たって話だっ!」
「この情報は、南で情報収集をして居る団員からの報せでたった今入って来た情報だそうだっ!!」
「そいつはきっとトロッコとか言う積載車の仕掛けを走らせる線路って奴だっ!」
「アマント人達は、とうとう俺達の土地を奪う為にトロッコの工事を始めやがった。」
「トロッコを使えば、武装も物資も、そして俺達から奪い取った物を自由に運べるからな。」
更なる報せを聞いたオガルは、南の・・・・アマテラス神皇国や大陸から渡って来た品々や技術に多少なりとも知識を知って居るので、南で何が行われて居るのかを理解したらしい。
これはアマテラス北方三方列島地方の開発長官にして、北海島国州知事に任じられて居る元海南地方の大名王だった松前忠邦が、同地の鉄道施設建設の為に、ナデシコ地方自治州区から仕入れた鉄道用の線路を北へと線路を延ばして行く工事を始めただけである。
忠邦は海南地方に居残るアイヌル民族の長や地元民達と相談をしながら、北海島国州開発の将来に向けての下準備を始めていた。
彼は決して無理やりな国土開発を推し進めては居なかった。
そして、海南地方に住まうアイヌル民族は、僻地に暮らす同胞達と違って、とても都会的な暮らしをして居るので、情報の精査と教育の大事さを痛感し、その事をとても良く理解して居るので、アマント人達と争う事は絶対に無いと言えた。
「やるぞっ!!みんなっ!!今こそ決起し、アマント人達を俺達の土地から追い出すんだっ!!」
「そうだっ!!やられる前にやってやるっ!!」
「仲間を集めろっ!!戦だっ!!」
「「「「「うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」」」」」
この差がアイヌル民族の分断に繋がる更なる悲劇を生む事に成る・・・・・・・・・・・・・・・・
これが世に言うアイヌル・シャッコロ・北地の反乱と呼ばれ、血気に流行るオガル・カレットと彼が結成したアイヌル民族解放血盟団に参加するアイヌル民族独立解放急進派に由る解放戦争へと発展する。
やがてそれは、キリヤ公国連合国に対して大きな誤解と疑念を生み、大きなうねりと成ってアイヌル民族全体を巻き込んで行く事に成るのであった。




