第二話 新世界
案外この道長いんだなぁ。家からみると近くに見えたけど…やっぱ家もどろうかな?
「うわぁ!っと・・・」
嘘だろ?きた道消えてるじゃないか!
え?これって絶対来ないと無理ですよ的な?
ipotとか持ってくりゃよかったな・・・
まぁしょうがない。進もう進もう
お?どんどん近くなってきたぞ…!
こんな光の穴ちっちゃかったんだ…
まぁ家から穴見えなかったもんな…
ここに入ればきっと新世界につくんだ。
よし、行くぞ!さらば地球!さらばこの世!さらば親戚!さらば…さらば!!!
「ブゥゥゥゥゥゥゥ・・・!」
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
なんだろうこの感じ。「わぁぁぁぁぁぁぁ!!!」とか言ってるけどすごく気持ちいい。
体が宙に浮いていて、軽くなった感じ。わぁ〜ずっとここに
「痛た!」ホントは「居たい」って言いたかったのに…
いてててて…あんな気持ちよかったのにいきなり落とすなんて…
す…すげぇ…!なんだこりゃぁ!
目の前には俺が想像する未来の地球なんかよりもっともっと科学が進んでいるかのような世界が広がっていた…。家は超高層ビルばかり…だと思っていたがそうではない。一軒家ばかりだ。しかし家と家の庭の壁が全部くっついている。壁ひとつ越えてしまえば隣の家に着いてしまう・・・わけでもないらしい。上の方には金網のような網がある。この網には何らかの仕掛けがあるかのようだ。後ろを振り返ってみると「帝王の館」というとてつもなくデカイ家ともいえぬそれこそ館というか城というか…。
ってか何でか分かんないけどおれの服装変わってない?
なんかめっちゃかっこいいんですけど!
ん?ポッケになんか入ってるぞ?
手紙…
「ようこそ新世界へ、私はあなたに招待状を送った張本人。「エリバ・オルス」だ。私は「帝王の館」の33階。33号室にいる。33階は私の秘密フロアだ。よそ者が入るのは君がはじめて。さっさと気づかれないうちに入ってきてくれ。まってるよ」
エリバ・オルス…。帝王から俺は招待状貰ったんだぁ…なんかすげぇなぁ〜
じゃあさっそく行ってみるか。
どんな人かなぁ〜
楽しみだなぁ〜
いろんなこと話そうっと
扉もでっかいなぁ。
ギィィィ…
お、開いた開いた!