アマテラスとアマテル
なんとなく解けたかもしれない。天照大神は最初から居ないのかもしれない。じゃニギハヤヒとは何なのか?おそらく根本天思想。ここから太陽神信仰だけに絞ったもので、アマテルと言う共通の太陽神から発展して、アマテルたるニギハヤヒ=物部祖先神と言う物部氏だけの太陽神が生まれたかと見ている。
じゃニギハヤヒ以外のアマテルはいるのか?と言うと、これが縄文からの神様ってのが胡散臭いと見てるんだ。ちょこちょこアマテル信仰は縄文からあったと言う説があるが、全国のアマテルはニギハヤヒか女神しか居ない。これは九州発だと見て良いだろう。
後は問題はホアカリだろう。これはニギハヤヒと同一の可能性がある。天皇家の恣意的なぶち込みで天孫でもなんでもないと思う。そもそも北九州市辺りに居た集団は皆親族みたいな発想が天孫にはある。天神であるか?天孫であるか?の差はかなり恣意的な部分がある。近親だとはっきり感じるのは隼人ぐらいじゃないかと。
隼人は当時言語が違った。これを近親だとするのはアホかと見られる。逆に言えばだから近親だというのに説得力がある。ありないとおもうからこそありえるという理屈になる。
天皇家と物部氏は多分似たような信仰だったと見ている。その中で物部氏だけが特別に祖先神と太陽神を合体させた神を誕生させたのかと思う。
さてやっかいなのは、ホアカリとニギハヤヒに隠れるスサノオの陰になる。
考えてみると分かるが、筑紫、と博多には無い部分が北九州にはある。出雲との距離の近さだ。ヤマトから出雲が入ったと思っていたが、実際は北九州で出雲入ってる可能性がとても高い。やっと切り離した出雲がここで入ってくる。そういえばこっちも出雲近いなと言う事に気がついた。出雲の東がヤマトなら、西は北九州になる。
じゃ天皇家も?ここに高木神が絡んでくる。以前から高木神を祖先神にする集団は父系が滅茶苦茶だろうと予想すると書いてきた。それは母系ではない。高木神は血族信仰じゃないからになる。ある集団の信仰になる。それを新羅秦民系と見てる。これは後の時代の始皇帝の子孫を名乗る秦氏ではない。
縄文の高い木への信仰が、高いだけで天信仰と結びついてたと見ている。ここに太陽神も関わってくる。おそらくこの秦民系、遼河の民族の可能性がある。万里の長城の場所を見れば、あのあたりの人間を狩って労役民にしただろうと見てるからだ。労役民が異民族だったのは分かってる。秦人、漢民族なんて居ない。そして日本の遺伝子に西方の最も中国人にとって重要な黄帝の子孫たる遺伝子が入ってない点からもあれは人間狩りにあった遼河人だと見ている。
ちょっと考えてみて欲しい。チベット人などが人間かりされて朝鮮に逃げれるだろうか?ある程度地理に詳しい人になる。そうなると労役民で朝鮮にやってきた人は遼河人に偏っていたのじゃないか?と。または東夷族。
ただ東夷族で山東省の集団は、すでに斉の時代に離散してるので、この時代に異民族扱いされる人は残ってないとは見てる。山東省の日本朝鮮への移住はおそらく殷滅亡と斉勃興がセットになってると見てて、稲作北上もこの前なので都合が良い。じゃ何故弥生は遅いのか?で、かなりの間遼河と朝鮮に居てゆっくりと南下するからになる。もし山東省からの北上から直接日本に来たらかなり前になる。そういう人もいるとは見てるけど。
良くは分からないが、この高木神の集団縄文系と混じってる。何故か?はわからない。案外初期集団が天皇家のルーツで人口増加でやむをえず移動することになった可能性がある。基本最初に居た人は動かない。後から来た人が奥地に異動するようになってる。前から居た人はある程度そういった追い出させないように戦う備えがあるからだと見ている。
それでもその集団自体が増えた場合は別だ。天皇家が分かりやすいが、家をつがない4男が神武天皇になる。そのあたりも神武天皇はマイナスの意味で移動したのじゃないか?と見ている。ただ基本は後から入ってきた集団が奥地に移動する事になる。その辺りどっちか?分からないのは確か。
そして中国語が話されていたとの話がある。それは中国人の役人が確認しにいってるからになる。漢の支配地域が置かれたので、ある程度そのあたり把握している。すべてが異民族じゃない。本当に中国語を話す集団も居たんだろう。秦で統一されたから秦人で、秦地域から来た人間じゃない。
支配者層になるのは、中国文化を直接持ってる集団になりやすいだろうと私は見ていて、そこからの連想になる。
日本の天や太陽信仰は山岳信仰がベースになってる。その証拠が天之忍穂耳命が祭られている英彦山になる。母親の天照はどこ?これがアマテラスは最初からいないのでは?となる。ニギハヤヒではない何かしらの天皇系の祖先神があったそこから天之忍穂耳命になっていく。候補はやはり高木神になる高木神からいきなり天之忍穂耳命になる。
天之忍穂耳命の奥さんが高木神の娘になるのはこの辺りぐちゃぐちゃになった可能性がある。
居ないってのを決め付けたのは何故か?と言うと、前から分かっていたが、伊勢神宮は天武天皇が壬申の乱で必勝祈願をした場所で天武天皇これにものすごく感謝してて、それが絡んでいると見てる。んでその神についての研究があって、それが月の女神だった可能性について触れられていた。
月の女神と太陽神をくっつけて太陽の女神を作ったのじゃないか?とホアカリと言い、ニギハヤヒと言い、藤原不比等と天武天皇は個人的事情が神話に入りすぎる。
高木神なのではないか?は予想になる。ただ古事記を見れば誰もが気がつくが、高木神が院政のごとく影の支配者になってるのがすぐに分かる。これを異説でバランス取るのが日本書紀と言う形になってる。
元々合った北九州の太陽神信仰が物部と天皇家で血族的に祖先神が絡んだ形で分岐したと見てる。次の段階で時代が思い切り飛んで、記紀を創るときにアマテラス女神像が出来上がったと見てる。私はズットニギハヤヒと分岐したアマテラスを探していたが、多分これ居ない。本来は高木神と天之忍穂耳命が繋がるのかもしれない。
コテコテの山岳信仰の神様だから。
遠賀川を遡るように移住した高木神を信仰する集団はニギハヤヒの系統が高木神の集団から分岐して、さらに天皇家の集団が天之忍穂耳命で分岐したと見てる。そしてこの間のアマテラスなんて多分九州時代には居ない。下手したらスサノオになる可能性がある。出雲と高天原は敵味方として単純に割り切れる関係じゃない可能性がある。
辰韓の国違いで、新羅としては同一である可能性がある。