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誰に知られることもない物語  作者: 一条 夜月
4/6

第1章 1話-3

台風ですね。

皆さんお気をつけてください。

名前のショックを何とか受け止める。どう足掻いたところで失ったものはかえってこない。ならば先に進むべきである。先程スルーしたルール検索を開くと、箇条書きでこの世界のルールが事細かに単語ごとに記されていた。これは至極便利である。項目の最初に『このルール検索機能は転移ボーナスです』と記されているところから見てユニークスキルと似たような類だと思われる。とりあえず、ステータスに空欄が多い原因となっていた役職について調べるべく入力。するとステータス時のようにパネル上に文字が浮かんだ。


『役職について

メイン役職が6種、サブ役職が3種の合計9種が存在。メイン役職を設定後、サブ役職が選択可能になる。サブ役職はメイン役職に設定した種、以外の8種から好きなものを2種選択する。どちらも変更可能だが、1度変えるとレベルは再度1からスタートとなる。どれか一つのみを変えた場合、残りの役職レベルは継続される。


・メイン役職一覧表

司祭(Lv1〜150)→司教(Lv151〜500)→大司教(Lv501〜900)→枢機卿(Lv901〜998)→教皇(Lv999)


ごろつき→走りだしの傭兵→傭兵→戦士→狂戦士


従騎士→騎士→小隊隊長→総指揮官→総団長


魔法使いの弟子→魔法使い→魔術師→魔導師→伝説の魔導師


忍者入門→下忍→上忍→暗殺者→夜を駆ける者


見習い弓兵→弓兵→狙撃手→ベテラン狙撃手→白い死神



・サブ役職一覧表

スリ(Lv1〜250)→盗賊(Lv251〜500)


錬金術師→賢者


鍛冶職人→匠


なお、

メイン役職最大レベル→Lv999

メイン役職スキル最大値Lv→Ⅴ

サブ役職最大レベル→Lv500

サブ役職スキル最大値Lv→Ⅲ

となっている。

また、役職レベルが上がると役職の名が変わるのをランクアップという。

最大ランクは5である。


各役職毎の特色まとめ

メイン役職

・司祭……魔力と回復力が高い。魔法防御力は高めだが物理には弱い。アンデットに強い。


・ごろつき……攻撃力が高い。近接物理攻撃を主とする。魔法防御・物理防御共に騎士には劣るものの高め。


・従騎士……体力・両防御力が高い。ヘイトを集めてパーティの盾役となる。


・魔法使いの弟子……魔力と攻撃力が高い。魔法による遠距離攻撃が主。アンデットにも強い。魔法防御・物理防御共に低いが、唯一アイテムを使用しなくても召喚獣(モンスター)を使役できる。


・忍者入門……敏捷性が高い。高い攻撃力を有するスキルを持つが反動により一時的に動けなくなる。


・見習い弓兵……1番バランスが取れた役職。しいていうならば運が少し高め。遠距離物理攻撃を主とする。



サブ役職

・スリ……運が高くなる。運は回避率・アイテムドロップ率・クリティカル率を左右する。運の上昇値はレベルと同じ。ステータスに上乗せされる。


・錬金術師……ポーションを生成できる。ポーションは体力回復以外にも毒状態回復等存在。


・鍛冶職人……アイテムを強化できる。武器や防具などを鍛え、レベルによっては特殊能力をつけることも可能。』


かなり長いが詳しく書かれているので重宝しそうな情報である。……ふむ、勇者っぽいのは騎士だろうか?とりあえず聞いてから選択した方が良さそうなので一度メニュー画面を閉じて心配そうに見守ってくれていたアリシアに視線を戻した。


「勇者様、その、お名前は……」


視線が自身に向いたことを認識したのだろう、恐る恐るといった口調で彼女が切り出した。無言で首を振ると彼女は驚きに目を見開きその場に突然跪く。


「申し訳ありませんっ!」


切羽詰まった声で頭を垂れる彼女の姿はまるで土下座のようでますます違和感に拍車がかかるが、いつまでも彼女をそのままにしてはおけない。なんとか彼女が悪いのではないと言い聞かせて頭を上げさせ、本題に移った。


「__役職、ですか?」

「うん」


きょとんとした顔を浮かべる彼女に私は頷く。彼女にとっては生活していて当たり前に遭遇する選択だとしても私にとってはそうではないのだ。どれを選べばいいのかわからなすぎる。


「そうですね……私はなりたいものが決まっていたのですんなりと決まりましたが。そうだ、勇者様は前の世界では何か武術はされていたのですか?」


武術。実はやっていた。しかも5歳の頃からやっているので12年はやっている。だが、そう。


薙刀ってどの役職だ………?


「あの、薙刀って知っていますか?」

「薙刀!それならば傭兵がよろしいかと。騎士・傭兵は1番扱える武器が多く、且つ傭兵は攻撃主体ですので」


………ダメ元で聞いたというのに理解されてしまった。この世界に薙刀がある?似た武器ではなくて?そもそも先ほどから彼女の言葉と口の動きはどう考えても一致している。つまり、だ。


彼女は日本語を話している。


おかしい。この世界は異世界なのだろう?それともゲーム内なのか?システム的にはそうかもしれない。ならばこの世界には題名があるんだろうか。私がゲーム世界に飛ばされる理由は?ゲームの中の世界に入る、というのもよくあるラノベ設定ではあるが………ああもう、わからない。


わからないからこれもまた、棚にあげることにした。


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