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2話 状況整理

 

 

そう。俺は現実逃避していた。


だって、なあ――。



そりゃ行ってみたいと思ってたよ異世界。

憧れていたさ。数多くの異世界転移した主人公達に!


だが実際に自分がそうなるとは――。



落ち着け。



彼らはまずどうしていた。


状況整理だ。

視界左上には『アーレの村周辺』とある。

その下には13:10。

他にウィンドウはない。




ふむ。近くに村があるのか。

これは位置を示すウィンドウだろうか―。

そして、その下にあるのは時間と。


まさかこれだけってことはないよな。



呼び出すシステムか?


オープン。メニュー。ステータス――、ん。



  サトウ キヨシ  ――

  男 18歳 健康

  旅人Lv1


  ≫スキル

  ≫ストレージ

  >装備

  >パーティ

  >職業変更

 


おお。それらしいものが出ちゃったよ。

ステータスでいいのか。

更に開けるのは≫のついた項目だけみたいだ。



まずは、上からいってみるか。

スキルだな。

開いてみると、そこには所持スキルと取得可能スキルの2項目。

 


 ≪所持スキル≫

  特殊空間魔法 特殊ストレージ



ふむ。

特殊空間魔法に、特殊ストレージか――。

なにがどう特殊なのだろうか。


空間魔法もわからないのに。

さらに特殊とは。

ストレージはさっきの一覧にあったが、それとは違うのかね。



取得可能スキルは――、開けないか。



☆ ☆ ☆



ステータス一覧に戻って、今度は上から2番目のストレージを開く。

開いてみると―。


  ≪ストレージ≫

  ・鉄製の剣(稀少)

  ・皮製の鎧(稀少)


   0ゴル



ストレージは――、持ち物だろうか。

異世界お約束のアイテムボックスというやつだな。

早速、

剣と鎧を出したいと念じてみる。


すると、俺の手にそれらが現れて――。



――重。


ゆっくりと地面に置いた。




おいおい。まさか、これを装備して戦うのか・・・。

うん。

まさに剣と鎧だ。


どちらも無骨な作りで。

その名にあるように鉄、それに皮で作られているようだ。


―ふむ。


「一度出せたのだから、戻せるよな―。」

手を触れながらストレージに入れたいと念じると、それらは消えた。


なるほどね。

色々、言いたいことはあるが保留にして。

他の項目を見てしまおう。




あとは、ストレージ項目の一番下。

・・・ゴルってなんだ。分からない。

これも保留。


さらにステータス一覧へと、再び戻って。

装備、パーティ、職業変更はどれも開けなかった。



ふむ。

開ける項目と、そうでないもの。

これらの違いは――、どれもないからではないか。


何も装備してない。パーティはいない。変更できる職業もない。


もう一度ストレージを開いて、剣と鎧を装備したいと念じてみる。



―よし。


思った通りだ。

今度は装備を開くことができた。


  ≪装備≫

  ・鉄製の剣(稀少)

  ・皮製の鎧(稀少)



表示だけ見れば、ストレージからそのまま装備に変わっただけだ。

しかしストレージから取り出す際。

剣は両手に、鎧は着けた状態で出てきた。


設定するのに一手間かかるが、これは便利だな!



しかし、重い・・・。


「―ふう。」


やっぱり魔物とかいるのだろうか―。

いきなり戦いたくねー。

異世界というと定番だがな。


まずはこの剣を振って、走って、基礎体力をつけてからだな。







【2話終了時ステータス一覧の全て】


  サトウ キヨシ ――

  男 18歳 健康

  旅人Lv1


  ≫スキル

   ≫所持スキル

    ・特殊空間魔法

    ・特殊ストレージ

   >取得可能スキル


  ≫ストレージ

   ・鉄製の剣(稀少)<装備中>

   ・皮製の鎧(稀少)<装備中>


    0ゴル


  ≫装備

   ・鉄製の剣(稀少)

   ・皮製の鎧(稀少)

  >パーティ

  >職業変更


※一部分かりやすいように表現を変更してます。

 

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