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13話 森の最奥へ

 

冒険者の職業は素晴らしいことがわかった。


ドロップ素材が増えれば、当然収入が増える。

今すぐにお金が必要というわけではないが。


ゆくゆくは大きな町に行って装備を整えるだろう。

強くなる為に金策は必須なのだ。


この職業は今の俺にとって、まさに渡りに船である。



うーん。

きっと他にも職業があるはずなんだよな。

ステータス一覧に職業変更があるからね。


冒険者がこれだけ有用だと、他の職業もきっと素晴らしいのだろう。



どうすれば他の職業になれるのか。

どこかに特別な神殿でも――あるんだろうか。



とりあえず今わかっているのは。


旅人と冒険者の2つ。

前者は最初からもっていた。所謂、初期職業というやつだろう。


そして後者はギルドに登録したことだと思われる。



ふむ。


まあ。今はいいか。

考えてもわからない。


村に行ったら、ギルドの職員さんに聞いてみよう。

親切な人だったしな―。




だが、気になることがある。

それとなくステータスやスキルについて聞いてみたのだ。


職員さんは何のことだかわからないと言っていた。


身体強化とか、体に力が漲る――と伝えても、わかりませんとのこと。



むう。

これはどういうことか―。


Lvについて聞くと、それはあるらしい。


うん。ステータスはわかる。

所謂、異世界転移した主人公のお約束だろう。


現地の人間には見えず、異世界人だけに見えるというものだ。

ただし、俺は自分のみに限るが―。



だが、スキルがないなんて聞いたことがない。

しかも俺にはあって、この世界の住人にはないだと。


これも、考えても答えは出ない―か。



俺にはある。それでいいじゃないか―と無理矢理、頭を切り替えて。

今日も今日とて、狩りに勤しんだ。




☆ ☆ ☆



この森に戻ってきてから4日が経った。


地道にノルマをこなし、大兎を200匹、耳馬を80匹狩り終えた。


ステータスを確認するとLvは5に上がっていた。

体感では、もうすぐ6に上がりそうだ。



そして、耳馬は70匹目だっただろうか。

SPが1増えていた。


これで今、SPは2貯まっている。



実は1回増えたタイミングを見逃してしまった―。

狩りに没頭していたせいだ。反省。


おそらくだが。耳馬の分で、20~50匹の間のはず。

確認した限りはそうだった。



大兎は200匹のSP獲得から、とんと音沙汰がない。


今はこれで400匹は狩った計算だ。

もう打ち止めなのだろうか―。





狩りをしていると気になる場所があった。


以前、地図を埋める際に踏み込んでしまった場所でもある。

そのときは嫌な予感がして引き返した。


そろそろ行ってみてもいいだろうか―。


そこは未だ、地図が空白になっている部分だ。


「この先か―。」



その場所へ踏み込んでいくと、場所を示すウィンドウが変化した。


『アーレの村周辺の森 最奥』


おっと。

前は気づかなかったな。


そして、ここが最奥らしい。

うん。

そうだよね。地図の空白地はここだけだし。



最奥ということは、この森で最も強い魔物がいるはずだ―。


俺は気を引き締めると、慎重に進んでいくのだった。


 

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