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惑星への着陸

 一、惑星への着陸

 

 ムサ人の誘導に同行して、惑星の上空を飛んでいると、地上の景色も色とりどりに変化し、緑色の林が何処までも続いて見えたと思うと、今度はオレンジ色の畑なのだろうか、なだらかな平原のような所が続いて見えた。

 

 数十分もとんだ頃、先方の眼下に見えてきたのは、茅葺き屋根の家に見える建物が、数十件も建ち並ぶ集落が見えてきたのである。

  

 だんだんと近づいてくると、個々の家が円形に立ち並び、真ん中がちょうど広い中庭の様な形に出来ていて、今から数十年ほどまえの、中国福建省にみた集団住宅の様に見えた。

 

 その真下の中庭には、数十人のムサ人が、丸く輪になって、我々を見上げて手を振っているのが見えた。

 

 そこに着陸するのでしょうか、ムサ人のリーダーが、手の平を庭の方向に向けて伸ばし「ガーガー」と言うと、他のムサ人もそれに合わせて「ガーガー」と言う。

 

 僕たちも追うように「ガーガー」と真似をして、了解した事を伝えた。

  

 いよいよ皆んなが、ムサ人のリーダーに続いて着陸したのである。

 

 するとムサ人の全員が、僕たちを囲むようにガーガー言いながら集まって来たのです。

 

 待ちかねたように、ムサ人のリーダーが、僕たちに、手の平をむけ紹介するような手振りで、ガーガーと言うと、部落全員の家族なのでしょうか、子供達や、お父さんお母さん、祖父ちゃん婆ちゃん、と思われる30人程が、笑顔で拍手で歓迎してくれたのである。

 

 皆の輪の中央には、丸く大きなテーブルに食事が用意され、これから僕たちの歓迎の宴が始まるのを感じ取れた。

 

 



 二、惑星での生活 

 

 ムサ人のリーダーが立って、ガーガーと話始めた。


 僕たち5人を手のひらで指しながら「今日から我々の家族となりまーす」と、 

 集まった皆さんに説明しているのが受け取れた。

 

 僕たち5人は、緊張していたが、心を込めて深々と、お辞儀をしたのである。

  

 英二は思った、ムサ人も、言葉の違いはあるが、表情笑顔、感情、手振り身振りは同じであり、コミュニケーションが出来て「意思の疎通がこんなにも簡単に出来る」のはどうしてなんだろうと不思議でならなかった。

 

 ここで僕たち5人は、今日からこの新しい惑星で、新しい人生が始まる事を自覚したのである。




 三、未来想像

 

 英二は、床に入ったが、なかなか眠れなかった。

 

 そのことから今後の想像が始まったのである。


 この惑星の大きさ、どれだけの国があるのだろう。

 

 どれだけの人類、又、生物が生存しているのだろう。

 

 地球のように人間同士の争いはないのか、人類の知能は、哲学は、全く未知の世界である。

 

 しかし、これから先の行方は、全く想像もつかないのだが、ムサ人との出会いによって、何処か地球人と違うところを感じていたのである。

 

 それは相手を疑わない眼差し、家族の様に気遣うムサ人の振る舞いを見て、これからの人生の未来が、地球人類に無い大転換になることを予感したのである。


 利郎はじめ5人が決意したのである。今日まさに「地球最後の様相」であり。

 何時になっても、人間どもの争いが絶えない地球、親が子を子が親を、子供が子供を、国が国を、仲間が仲間を、憎み殺め、これを古来から繰り返して無限に止まない。

こんな情けない人間の争いを断ち切り、地球の再生、即ち人類の革命を断行するしか方法は、ないのである。

 この物語の(下巻)で、新しい人類が住む惑星を創造したいと思います。                  

                  終



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