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地球の変貌

 人間には寿命がある。宇宙の万物にも寿命がある。

 従って、我々の住むこの地球にも終わりが来る。

 この事実は、誰もが否定出来ない現象であり、この真実を全ての人間が認識することが大切である。

 従って、この物語りは、地球上に住む人間の、革命的哲学が広宣流布された、争いの無い、全く新しい人類社会の存在を、創造したものである。

 

 一、夢

 

 英二は6歳の頃、地球から滑り落ちて、宇宙に放り出されそうになったのである。

 

 小さな木の枝に、やっとの思いで掴まり、「お母さーん」と大声で叫びながら、ガバっと飛び起きた。  

 

 「英二どうしたの」と、びっくりした様子の母に聞かれても、答えようが、なかったのである。

 

 じつは、数日前に英二が、小学校の職員室に飾ってあった、地球儀を珍しそうに、ぼうっと眺めていたのです。  

 

 そこえ教頭先生が入ってこられ、英二どうしたと、声をかけると、地球儀を指でゆっくり回しながら「地球は回っているんだよ」と、ふざけた様に、話されていたが、とても納得できる状態ではなかった。

 

 しかし英二は、途轍もない疑問を抱いていたのである。

 

 回る地球儀を見ながら、英二は思った。

 

 地球の下側方向に来た時、この地球上の人間や物体が、なんで地球から滑り落ちないのだろうと、不思議に思っていたのである。




 二、地殻変動

  

 あれから6年経った春も終わりの頃だった。

 

 それはそれは、今まで見た事も聞いた事もない、想像すら、した事もない、すさまじい轟音と共に、地面が盛り上がって、上下左右に大きく揺さぶられ、周りの物が四方八方に跳ねて、天空に飛び散り、地球に惑星でも衝突したかの様な、地殻変動が襲って来たのである。

 

 英二の体も、何故か軽くなって、地球から弾かれ滑り落ちて、宇宙に放り出されそうになったのである。

 

 この地殻変動によって、地球の引力が弱くなったのだろうか、身体がどうしても宙に浮いて、ゴムまりの様に跳ねて、自由がきかない状態になってしまったのである。

 

 そのことから、身体がどんどん流されて、留まることも出来なく、悲鳴もあげる余裕もなかったのである。

 


 

 三、洞窟

 

 どのくらい時間が経った頃か、周りに掴まる木を探していると、遥か前方に大きな岩山が見えて、だんだんと近づいて来る。

 

 その岩山の真ん中に洞窟のような穴が、ぽっかりと、空いているのが見えた。 

 しめたと思いながら洞窟をめがけて進もうとしても、思う様に自分の体の、

カジ取りが出来ないのです。

 

 10メートル程に近づいた時、体をねじ曲げて、鯉が泳ぐ様にして、やっと入り込めたのだが、奥の壁にぶつかって跳ねて、また反対側の壁にぶつかって、ようやく止まったのだ。

 

 いま何がおきているのか、夢を見ているのだろうか、いや夢であれば良いな、と思った。

 

 しかし、不安が止まず、洞窟の入口まで這いずり、外を見ると、竜巻に飛ばされているかの様に、いろんな物体が宙に舞い上がり、転がって想像を超えた、異様な情景が見えた。

 

 何が起きているのか、英二は考える余裕もなく、中腰になつて構えていると、洞窟に向かって、いろんな物が転がり込んできた。

 

 しばらくして、遥か前方に、人らしき生き物がこちらに、転がるように少しずつ近づいてきたのである。

 

 目を細めて、よく見ると、やはり人間らしい、とにかくこの洞窟に転がり込んでくれるよう願っていると、ようやく洞窟に近づいてきたのだ。

 

 しかし、コースを外れ、右側に反れそうに見えたので、手を振りながら大声で、「こっちだよー」と叫んで合図した。

 

 その声が聞こえたらしく、平泳ぎのような格好をしながら左方向に身体を曲げながら、流れるプールで押し流されるように、うまく洞窟に入り込んで来たのです。

 

 その子は、なんと小学6年の同級生で、英二の家の前に住む、淳二だったのである。

 

 そうこうしているうちに、またまた、前方に人らしい動きをした物体が、見えてきたのだ。

 

 今度は一度に3人の子供が、手をつないでいる様にみえた。

 

 近づいて来ると、それぞれ鬼の形相で、今にも泣き出しそうな顔をして、こちらに向かって来た。

 

 あっと言う間もなく、スキップのように、弾みながらも、うまくカジ取りをして、洞窟に入り込んで来たのです。

 

 よく見るまでもなく、同じ村に住む、小学校5年生の日出男に光男、それに中学1年生の利郎だった。

 

 なぜか同じ村の仲間達であった。

 

 どこから、どうなっているのかも解らないのだが、何んとか、この洞窟に留まる事が出来て、よかったと叫びながら皆んなで抱き合って泣いた。

 

 とにかく、ここに入れて皆んなと会えたことで嬉しくて、ボロボロ涙がこぼれて止まらなかった。 

 

 この先どうなるかも解らないが嬉しかったのです。


 

 

 四、一本橋

 

 英二は洞窟の中で5人の、同じ村の仲間が揃った為か、落ち着いた表情で、これまでの異常事態が、どこで、どうして、どんな事が起きていたのかを、振り返って経過を話し始めたのである。

 

 あそうだ、あのとき家の裏から、田んぼ道へ出て、大面川に架かる一本橋へ向かった。


 その道の両側には、菜の花が一面に咲きほこり、真っ青に澄んだ空の下は、黄色い、花の海の如く、そよ風に、なびいていた。

 

 ところどころに、白い紋白蝶が、ひらひら舞い、花の香りを振りまいていた。

 

 しばらく歩いて行くと、木で出来た、長さ20メートル程の一本橋に、たどり着いた。

 

 ここは村の仲間達が、よく集まる遊び場である。

 

 春には土手で、ノビル取りやオオバコの花蔓で、引っ掛けゲームをした。

 

 夏には川で魚捕り、そして水泳。


 狭い川なのだが楽しい遊び場である。

 

 その橋の上で、仰向けに寝そべって、周囲の菜の花に囲まれて、澄み切った真っ青な空を、口を半開きにして空を眺めていた。

 

 まるで宇宙旅行でもしているかのような、幻想的な気持ちになっていたのだと言う。


 

 

 五、異変

 

 そんな極楽のような情景が一変したのは、それから数分後のことでした。

 

 すざまじい轟音と共に自分の体がだんだん軽く感じ、地面から浮くようになつたのである。  

 

 また周り一面に広がる菜の花畑の波が、自分の方向になびき押しおせて、黄色い花びらが、上空に舞い上がるものや、こちらに飛んできて、顔に食っつくものもあった。

 

 遠方では、子供のおもちゃなど、いろんな物体が空中に舞い上がり、壮絶な情景となったのです。

 

 そうこうしているうちに、英二の身体が少し浮いて、菜の花畑の花が、台風に薙ぎ倒された如く、前方向に倒れて、ちょうど花の滑り台を、跳ねて滑るように、東の方向に流されていったのである。

 

 菜の花畑が、しばらく続いて、今度は、田んぼが見えてきた、まだ田植え前で、乾いた稲の切り株が残っているところを、うさぎが跳ねて滑るように通り過ぎていった。

 

 小川などはジャンプしながら飛び越え、やっと、この洞窟に入る事が出来たと言う。 

 

 淳二も家を出て、いつものように、村の仲間が集まる大面川の、一本橋に向かっていたところだったと言う。

 

 利郎に光男、それに日出男の3人は、その近くで縄跳びをして遊んでいたところ、この異変が起きて、恐怖のあまり手を繋いで、そのまま流され、ここにたどり着いたと言う。

 

 5人が洞窟に揃ったところで、いよいよ不安がそれぞれに、噴出してきたのである。

 

 「これから、どうなるんだよー」と、利郎と英二が泣きながら叫んだ。

 

 日出男や光男は「お父さんお母さんは、どうなっているんだろうか」と喚くと、皆んな一斉に犬の遠吠えのように、大声で泣き喚いた。

 

 淳二は、落ち着いて地球が、おかしくなったんだねと、ぼそっと、言う。 


 


 六、散策

 

 あれから、どのくらい経ったのでしょうか、周りの変動も少し収まり、皆んなの心も落ち着いたところで、洞窟の中を見渡すと、入口より少し入ったところは平面で、八畳位もある部屋のようになっており、その奥は細い通路になって奥まで続いていた。

 

 また上の窓状の隙間から、昼の柔らかい日差しが、放射状に差込み、先ほどまでの混乱していた、空気を沈めてくれそうである。

 

 英二は、この異変を夢で見た事が、現実になったのだと思いながら、今後のことを想像し始めた。

 

 この状況、周りの風景、ありさま、まさに地球の最後を、予感させる出来事ばかりである。

 

 いま泣いたり、喚いたりしていても、なんの解決にもならない。 

 

 この現象から考えられることは、なんだろう、と思いながら、残りの3人は、まだ動揺が治まらない為、利郎と2人で、洞窟の散策を始めた。  

 

 洞窟内を奥に進んで行くと、今まで誰かが住んでいたかのように、鍋や釜それに炊事道具などが、奥の部屋に散乱していたのである。 

 

 しめたと心の中で思った。

 

 なぜなら今後、何かの時に利用出来そうだからだ。

 

 さて、これからどうしょうか、地上の変動状態が、少し収まったように見えたので、洞窟から外に出ようと試みたが、まだまだ身体が、軽く浮くような感覚なのだ。

 

 まさに宇宙飛行士が、月面を歩くような感覚なのでしょうか、前に進むのがやっとで、転びそうで不安定な感じなのです。

 

 利郎が、洞窟の中に閉じこもっていても、何も進まない、この先どうなるのかも解らない、とにかく外の状況を、知らなければと言うので、5人で勇気を出して、手を繋ぎながら、外に出てみた。

 

 そこは、意外にも空は青く、流れる雲は白く、ゆったりと東の方向に流れて、地上での出来事を眺めているかのような、表情に見えた。


 


 七、リーダー

 

 洞窟の外に出ると地上は、台風の後のように、いろんな物体が転がり、農作業に使う籠や鍬やカマ、それに野菜などが、あちらこちらに散らばり、飛散していた。

 

 「これからどうすれば良いの、どこへ行けば良いの」と、日出男と光男が、頭が混乱状態になって、がっくり肩を落とし、地面んを叩きながら「いったいどうなってんの」と、大声で叫びながら、跳ねたり、転げまわったりしているのである。

 

 2人の様子を見て、利郎が「いつまで騒いでいても、しようがないよ、もうやめろ」と怒鳴った。

 

 利郎は小学校の頃は、ガキ大将で、村の子供たちを、まとめていたので、威厳があった。

 

 こんな混乱した事態には必要な人材だと英二は思った。

 



 八、ダルマの地球

 

 それから間もなく、2人の狂乱は収まった。 洞窟の中で、これからのことを、英二は話し始めた。

  

 これまでの状況から想像してみると、6年前に、夢に見た時の、状態とそっくりの為、そのことが現実になったのでであれば、地球の裏側(南極部分)に、地球の1.5倍程もある惑星に衝突し、ダルマ状の地球となったに違いない。

 

 そのことから地球の自転が遅くなり、それに引力も弱まり、あらゆる物体が宙に浮くようになったと言う。

 

 特に2度目の大きな振動は、皆が洞窟内に入った頃、超大きく振動した時に、身体が上下左右に揺れ動き、天井や横の壁にぶつかって混乱している頃ことである。

 

 洞窟の外にある、あらゆる物体、地面に設置されていない物、又、屋外に運悪く飛び出たものは、全て地球から、こぼれ落ちたのではないかと思われると、言う。

 

 英二の話しを聞くと皆んなは、そういう事かと、今までの、とんでもない地球の異変状態を考えたとき、それしか考えられないので、大将の利郎も「ああそうか」と、うなずき、納得したようである。

 

 そこで、再び、家族はどうなっいるんだろうと、心配がこみ上げてきたのである。


 


 九、犬かきボード

 

 いよいよ、洞窟の外に出てみようと言う気持ちが湧き、その気になったが、思うように体が進むことが出来ないのです。

 

 そこで英二は、何んとか考えなければと、洞窟の内に散らばっている薄い板キレを拾い、両腕に縛り付けて、プールで泳ぐ様に、犬カキの格好をしてみた。

 

 すると、なんと前に簡単に進む事が出来たのだ。

 そうだ皆も、犬かきボードを作ろうと光男が言うと、5人で工作が始まったのです。


 英二は工作が得意だったので、数十分後に「もう出来たよー」と、誇らしげに、みんなに見せた。

 

 どれどれと、寄ってきて見ると、大きな、しゃもじ、のようで、丸い羽子板のようにも見えるた、早速英二が、手の甲側の、腕の部分に紐で縛った。

 

 手の平は、いざという時に、物を掴める様に空かしておいた。

ほかの4人もそれぞれ個性的な、犬かきボードが出来た。

 

 大将の利郎が「さあ探検だー、外に出るぞー」と利郎の掛け声で、皆もドキドキ、わくわく、しながら外に出た。


 


 十、空中遊泳

 

 空はスッキリと晴れ渡り、洞窟の裏側には、若葉が出始めた、淡い緑色の雑木林があり、その後方には、緑の濃い針葉樹の杉の木や、檜の山々が連なって見えた。

 

 そうだ、あの山まで、皆んなで行ってみよう、と光男が叫んだ。

 

 犬かきボードで泳ぐように、皆んなで動き始めた。

 

 身体が軽いせいか、意外と楽に前に進むことができた。

 

 日出男が先に、はしゃいだ格好で、パタパタと、うちわで仰ぐ様な格好で羽ばたくと、なんと容易に宙に舞い上がった、それを見ていた光男が「飛べたー」と、歓声をあげた。

 

 他の4人も真似をして、犬かきボードを、空中に向けて、上下に羽ばたくと、田んぼから、白鷺が飛び立つように、そんなに気張らなくとも、楽に飛ぶ事が出来た。

 

 皆が要領を覚えた頃、利郎が「出発だーと」号令をかけて、上空へ舞い上がった、続いて4人が後を負った。

 しばらく飛ぶと前方に大きな、川が見えてきたので、上流へ向きを変えて、飛んでいった。

 

 晴れた河川敷の上空は、何とも言えない、爽やかな気分である。

 

 裏山の上空まで数十分もかからなかった。


 眼下を見渡しても、人らしき姿は見当たらない、もう少し飛んでいくと、部落らしい、数軒の家の屋根が見えてきた。

 



 十一、故郷

 

 英二はスピードを弱めて部落の一番大きく見えた、瓦屋根の家に、やっとの思いで降りた。

 

 だが大きな地震の後の様に、ところどころ、瓦が剥がれたり、割れていて、屋根から転落しそうなので、一旦道路に降りて、皆んなと合流した。

 

 その家に、恐る恐る入ると、中も荒れ放題で、足の踏み場もない、やはりここにも、人の姿はなかった。

 

 皆んな、がっかりした顔だったが、 もう一度上空へ飛んで、200メートル程、舞い上がると、眼下に若葉の雑木林や広葉樹の、なだらかな山々が幾重にも連なり、どこかで見た様な風景が目に映った。 

 

 英二が驚いた顔で、懐かしそうに話した。

 「確か、数年前にお父さんと、芝刈りに来たことがある、吉野山みたいだ」と。

 

 他の皆も気ずき、「俺も山菜取りに、来た事があるよ」と日出男が興奮した顔で言う。

 

 上空から見たことで、ようやく現在地が解ったのある。

 

 ここは、自分たちが住む村から3Km程の距離にある、吉野村であった。

 

 春には山菜採り、秋には栗拾いに、利郎が小学生の頃、この仲間達を連れて、よく来たところである。


 「わかったー」と、光男が大声で「ここが吉野村なら東光寺は近いぞ」と、嬉しそう言う。 

 

 東光寺とは、皆が生まれ育った部落のことである。


 「さあ皆んなで、我が東光寺に飛ぶぞ」と、利郎が皆を励まし、自分から宙に飛んだ。

 

 つづいて、英二も飛び、他の皆も、我先にと空中に舞い上がった。


 いつの間にか、空を自由に飛ぶ鷹の様に、上手になっていたのである。

 

 スピードも速く、数十分で東光寺の上空に到着したが、眼下を見渡すと、屋根が落ちた家や、傾いた家が並び、道路には、崩れた家の材木が散らばり、悲惨な情景が目に映った。

 

 5人がの地上の悲惨な状態を見て、「何ということだろう」と、口々に小言のように嘆きながら、皆んなで一緒に、それぞれの家を見て回ったが、人は、おろか犬の子一匹も転がっていないのである。

 

 「どう云う事なんだ、誰もいない、何もない、何処に行ってしまったんだよー」と、日出男に光男が大声で、泣きながら叫んだ。

 

 それに続くように利郎、淳二、それに英二も「お父さんお母さん、何処にいるんだよー」と、再び叫び悲しんだ

 

 しかし英二は、この変動が起きた当初は、地面の振動や風の強さで、体が宙に浮く状態を振り返ると、想像が着いたのだ。

 

 利郎が、「さて、ここまできたら、泣いても喚いても始まらない、これからどう生きようか覚悟を決めよう」と言う。

 

 また英二も、「利郎が言うように覚悟を決めよう、新しいい惑星にたどり着いたと思えば、楽し冒険人生が始まるよ」と言う。

 

 日出男と光男は「これから毎日、探検遊びが出来るんだね」と、覚悟が出来たようである。

 

 淳二は、まず「食べ物を探さなきゃ」と言い。

 

 それぞれが数十年前の生活に戻ったことを自覚したようである。




 十二、洞窟の生活

 

 この騒ぎの後に洞窟に戻ったが、5人のそれぞれが、お腹が空いてきたことで、食べるものを探すことになった。

 

 近くにある農家を探し、中に入ると台所らしきところに、鍋釜が散乱していて、その床下に白い米粒らしき物が散らばっていた。

 

 その奥の方に、米びつらしき樽が傾いていて、端の方から米がこぼれていたのを発見、「やったー」と皆んなで叫んだ。

 

 またその近くに横に傾いている棚を、起こしてみると、なんと梅干や、たくあん、を発見、「今日は、これで食べられるぞ」と、淳二が大声で、皆んなに知らせた。

 

 それに、ふとんや毛布に、寝る道具も、一緒に抱えて洞窟に持ち帰った。

 

 洞窟の奥には、かまどや、生活用具が散乱していたものを、集めて使い、燃料は周辺に散らばっている、板切れ等を、かまどで燃やし、ご飯炊きが出来たのだ。

 

 夕食は梅干と、たくあんを、おかずに、皆んなで黙々と食べた。

 

 何故か今までにない複雑な気持ちであったが、いっ時の幸せを、感じる事が出来たのである。     

今日まさに「地球最後の様相」であり。

 何時になっても、人間どもの争いが絶えない地球、親が子を子が親を、子供が子供を、国が国を、仲間が仲間を、憎み殺め、これを古来から繰り返して無限に止まない。

こんな情けない人間の争いを断ち切り、地球の再生、即ち人類の革命を断行するしか方法は、ないのである。

 この物語の(下巻)新しい人類が住む惑星を創造したいと思います。

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