妖夢さん、ここ現代ですよ 1
こっちで会うのは久しぶりだね。
どもども、ゆくひめです。現代入りさせたら...とかの二次創作見てるとニヤニヤしちゃうので、あなたもこれを見てニヤニヤさせたい。そんな気分で作りました。もうひとつの作品は現在失速しております。ごめんね。
(パズドラでデウスエクスマキナ出て、ネタ増えたな~でやりだしたのはナイショです。)
僕はそこら辺の普通の大学生。今年の春から独り暮らしを始めて、半年くらい経つかなって頃です。
いつも通りにバイトを終えて、スーパーで安かった豚ばら肉と野菜を買って帰ってるところだ。家は普通のアパートを借りてる。ただ、最近少し変化があった。
僕の家に...
「もう、帰るの遅いです!冷蔵庫の中には何も入ってないし、もうお腹ペコペコですよ!」
女の子が同棲するようになったことだ。
「ごめんごめん、今そこで豚肉と野菜買ってきたから。なに作ろうか?」
「私、あれがいいです!丸いお肉!えっと...」
「ハンバーグ?」
「そう!それたべたいです!」
「豚ばら肉からハンバーグって...無茶言わないでくれよ...。」
とまあ、若干ボケが入るところがあるが、それにはいろいろな訳がある(らしい)。
いや、未だに信じたくても信じられないようなことな訳なんだけど...
彼女と出会ったのはつい最近のこと。3~4日前くらいかな...
出会いもなんか劇的だった。
「今日はいい天気だ。日が当たって気持ちいい...」
夏の暑さも少し感じられるが、朝の冷え込みもあってか心地よい日射しに感じられる。
「せっかくの休みだけど、友達...いないしな。」
高校の時に部活に所属してないせいで、やりたいことというのがなかなか見つからなかったし、特別にこれといった趣味がなかったので、話す機会も失い、ボッチ学生となりました。
「高校の頃も勉強のせいで全然友達いないし、なんなんだろう...つら。」
まあ、そのお陰でそこそこの大学に入学できた訳なんだけどな...うん。
「そうだ、お布団でも干そう。ここのところあんまりよく寝れてないし、気持ちよく寝たいし。うん、そうしよう。」
窓をガラッとあけてオフトゥンをかけ...て...
「ん?」
隅のほうから微かにカサッ...と音が聞こえた。猫か?いや、ここ二階だ。しかも、野良猫とかここら辺で見ないし。
まさか...強盗とか?
そろ~っと隅の方に目をやった...瞬間。
「動かないでください。」
突きつけられたそれは刃物...しかも、日本刀。
まさか、これ本物とか言わないよね?いや、模擬刀でもアウトだ。
「...何者なんですか?何が目的ですか?」
率直に質問をぶちかます。もしかしたら、許してくれるかもしれないし、勘違いかもしれないし!!
「ここは...どこですか?」
...はっ?
「えっと...〇〇県ですけど...」
「〇〇県?幻想郷にそんなところってありましたっけ?」
...幻想郷?
「あ、あの...幻想郷ってどこの国ですか?それとも、何かのグループか何かですか?」
「えっ?」
「えっ?」
......よし、一旦落ち着こう。
まず、強盗なんかではない。これは間違いない。ただ、なんで刀を持ってる?おかしい。おそるおそる顔を覗く。
わりと小柄な女の子、髪は銀髪(?)、服は緑っぽいワンピースみたいなの着てる。しかも、幻想郷というところの出身っぽい。
結論、普通ではない。
「あの...すみません。ちょっといいですか...」
「はぁ...」
ぐぅ~.......
...
「お腹...減りました。」
「あの...さっきはすいません。つい、苛立って...」
「いや、それはいいよ。でも、なぜうちのベランダにいた?しかも、刀なんかもって。」
「私もそれがさっぱり分からなくて...幻想郷ってところから何かしてここにきたんですけど...」
う~ん...と彼女が考え込んでいる。そこで自分が今作り終えた焼き飯を差し出す。
「材料テキトーだから申し訳ないけど、許してくれ。あ、これスプーンな。」
「あ、ありがとうございます。」
普通に可愛い子なんだよなぁ...
ご飯に夢中になって食らいついている。よほどお腹減ってたのか...
さて、問題はまだまだ山積みな訳でして。
この子の家は幻想郷というところ。調べてはみたが出る気配もない。それと、この子の親はどこにいる?もしかして、その幻想郷というところなのか?
それに、この子を一人で歩かせると夜なんかは補導されかねないし、刀を所持なんかいったら確実にやられる。
なんだろう...放っておけない。
そういえば、まだ名前を聞いてない。
「ねえ、名前はなんて言うの?それと、もし電話番号で知ってる人とかいたらおしえてくれるか?」
なんか犯罪してるみたいだけど、気にしたら負け。
彼女はスプーンを止めて、答えてくれた。
「私は魂魄妖夢って言います。妖夢って呼んでくれていいですよ。あと、番号なんですけど...」
おお、妖夢ちゃんから聞き出せる!
「電話...普及してないんですよね...」
...オワタ。
とまあ、そんなこんなありまして、なんか泊まらせるという感じになりました。ただ、やっぱり少し不自由なところもあるわけで...
「う~、やっぱりこのピーマンだけはどうしても苦手です...」
「好き嫌いせずに食べてくれ。残されると片付けも面倒になるから。ほら、肉と食べれば大丈夫だって。」
「いやです!お肉様に申し訳ないです!」
「お肉様ってなんだよ...いいから食え。明日からずっとピーマンにしてやるぞ?」
「うぅ~...無念...。」
自分がお父さん的立場でなんか心が痛い。
俺、これでもまだ20なりたてなんですよ?
まだまだ慣れない生活だが、前みたいに退屈な生活ではなくなった。家に帰れば妖夢ちゃんが待っててくれる...
「そうだ!あなたのお皿にお肉いっぱいありますし、このピーマンあげます。」
「おいこら、ふざけんな!」
まだまだ新しい生活は始まったばかりだ。
主人公君は名前はつけません。てか、こいつはあなたです。無理矢理組み込まれたフラグを1のみの選択肢で突き進む気分を味わってくれ。ケッケッケ...
あ、これ、深夜のテンションで書いたあとがきだから。多分、明日くらいには後悔します。反省はしません。