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白梅の鬼ここめ  作者: 音琴 鈴鳴
改変前
4/29

1-3話 知らない手



捕まえた


捕まえた


鬼の子 一人


上機嫌



‐オニゴッコ‐



ようやく落ち着いてきた私は安心しっぱなしだったらしい。


回りに気を配る余裕はなく


簡単に


ぐいっと後ろから


自分を抱き締めるように伸ばされた手に


捕まってしまった。


逃げれないようにと力を込められて


抱き締められているせいか


少し息苦しい。


知っている人なら

まだしも


私を抱き締めている手に見覚えはなく、

焦りながら必死になって


私はもがいた。


健太に見られたら


怒られるし


痴漢だったら怖いからだ。


だけど、女の力ではなかなか外れない力で抱き締められているらしい。


私が押し退けようと力を込めても

びくともしなかった。


「い、嫌。はなしてよ」




泣きそうになっている私の声に気がついたのか


後ろの人は腕をゆっくりはなし


捕らえていた体を解放する。


ほっとして


その人から急いで距離をとり


誰がしたのかと


振り返ってみると

そこにいたのは


穏やかな笑みを浮かべる

「彼」だった。

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