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白梅の鬼ここめ  作者: 音琴 鈴鳴
改変前
14/29

2-5話 不明な心


折った花にも


水をあげ続けて


育てていこう



‐レンカ‐




白梅さんは左手を

恋人のように自分の手と絡ませながら私を押し倒したまま


余った右手でなぜか私の髪をなで続けている。


回りから見ればイチャついてるように見えるが


そんな甘いものではないと私は思う。



そんな状態のまま何分間かたった頃、

ようやく白梅さんが手の動きを止めた。



ほっと安心したように私は息をはいてから


近くにある白梅さんの顔を極力見ないように違う方に顔をそらす。


さっきまで髪をなでられていたから動くにも動けなかったのだ。


だが、白梅さんはそれが気に入らなかったらしく

顎に手をかけぐいっと

強制的に自分の方に向けると


ほんの数センチほどの距離まで近づき言った。



「僕以外に興味をしめすのは嫌です。僕だけを見ててください」



それはだだっ子のような言葉だった。


大好きなものをとられるのを嫌がるようなそんな言葉。


だけど、私は

やっぱりその言葉にドキッとはできず


背筋に何かが触ったような奇妙な気持ちになるのだった。



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