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結婚式の夜─お前を愛する事はないと言われました。でも、それは優しさからの言葉でした。

作者: naturalsoft
掲載日:2026/10/05

☆☆☆☆☆を押して評価を付けて頂けると嬉しいです。

前回、『悲愛系』の小説を投稿して人気が出ましたが、キツイコメントが多く、豆腐メンタルな作者はヘコみました(泣)

なので今回はハピエンを書きました!これならみなさん面白く読んで貰えると思います。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


シオン・アクエリアス公爵令嬢は王命により、国境を守るアーク・レグルス辺境伯の元へ嫁ぐよう言われた。

辺境伯は10歳も歳上であり、危険の絶えない辺境へ行く事になったシオンは覚悟を決めていたが、普通は公爵令嬢が10歳も年上の者に嫁ぐことはない。もっと良い条件の貴族の相手が見つかるからだ。


今回、シオン公爵令嬢はこの国の王太子に婚約破棄を言い渡されたのだ。

そして、王太子の愛する女性に嫌がらせや、危害を加えたと言うことで、婚約破棄の後に危険の伴う辺境伯の元へ嫁ぐように言われたのだった。


終始、シオンは何も反論せずにただ、言われたことを受け入れた。

もう疲れていたのだ。長年、公務を肩代わりさせられて、王妃教育も行い、心身ともに疲れて休みたかった。

そして、言われた通りに辺境伯の元に向かったと言うわけである。


レグルス辺境伯が守る国境は、北に位置しており、国境は北の国であるローザン王国に面しており、度々我が国のクロス王国に戦を仕掛けてくる敵国である。理由としては、北の国は作物が育ち難く、豊かな土地を求めて仕掛けてくるので、抜本的な解決を見ないまま200年もの間、敵対している状態である。


故に、国境には高い城壁が築かれており、常に千人もの兵士が詰めている。

そのため、国防費がかさみ、レグルス辺境伯はいつも金欠に悩んでいた

王家も近年、小競り合いが無いために支援金を削ったことも大きかった。しかし、兵士が居なくなるわけではないのだ。維持費は変わらずかかるのである。


すでに、手の空いている兵士には見回り中に魔物を狩って、素材を売ることで軍資金にしたりしていた。

そんな時に、国内でも有数の資産を持つアクエリアス公爵家の令嬢を娶れと王命が降った。


辺境伯としては寝耳に水であったが、大変助かる申し出でもあった。婚姻の祝いとして王命ということもあり、向こう5年間の税の免除と公爵家から支援を受けられるからだ。そして、成り行きに任せて嫁いでくる花嫁を迎えるのだった。


結婚式はシオンが辺境について一週間後に行われた。

幸いな事に領民に歓迎されて迎え入れられたことでシオンは一安心した。


シオンは現在20歳

アーク辺境伯は30歳である。


この一週間でアーク辺境伯と会話してシオンはアークの人となりを見て、この人であれば大丈夫と胸を撫で下ろした。辺境では珍しく盛大に結婚式が行われ、人々にも酒と料理が振る舞われた。


そして初夜──


初夜の時に部屋で待っているシオンは緊張していた。

アーク辺境伯がやって来ると真っ赤になりながら部屋に迎え入れた。


そして───


「君に伝えておかねばならない事がある」


神妙な顔でやってきたアークにシオンの気持ちが変わった。とても初夜をしにきた雰囲気ではなかったからだ。


「なんでしょうか?」


シオンが尋ねると………


「私が君を愛する事はない」


「えっ?」


何を言われたのかわからず、自然と声がでた。

この1週間、友好的な関係を築けていたと思っていたからだ。


「君はまだ若い。三年だ。三年間白い夫婦でいれば離婚できる。それまでは我慢して欲しい」


「な、何を言っているのですか?」


困惑した顔でシオンは言った。


「君は若くて美しい女性だ。正直、男として理性を保つのがやっとだ。でも、ここは、この地は危険なんだ。魔物もいる。いつ隣国が攻め込んでくるかもわからない。だから、君には、シオンには安全な王都へ帰ってもらいたいんだ」


…………!?


シオンはアーク辺境伯、いやアーク様が私の身の安全を考慮して言っているのだとハッキリと感じた。


「公爵家の支援は感謝している。シオンはこの屋敷で好きに過ごしていい」


「わかりました………でも、仕事はさせて下さい。これでも王妃教育の課程で、領地経営や屋敷の管理の仕方など教わっております。ここで遊んで暮らすつもりはありません」


「そうか。シオンにはできる限り便宜を図る。何かあれば何でも言って欲しい。ただ、屋敷から出る時は護衛を必ず付けるように」


???


「わかりました」


そんなに危険はないと思うのだけど?

シオンは少し首を傾げながら頷いた。


「はぁ、それでは私は出ていくよ。ゆっくり休んで欲しい」


アーク様は少し前屈みで出て行った。

何故かしら?


シオンは初夜の為にスケスケのネグリジェを着ていたので………まぁ、そんな感じだ。


アーク様は私の事を想って言ってくれたのね。

でも、私も覚悟を決めてきたし、公爵令嬢としての矜持があります。


アーク様、覚悟して下さいね?


それからシオンはレグルス辺境の領地について徹底的に調べた。アーク様は善政を敷いているが、やはり兵士の国防費が経営を圧迫していた。


そこでシオンは平時は兵士のまず半分を田畑を耕せる小作人にして、緊急時は農業を止めて兵士として働かせる政策をアークに提出してみた。


「うん、前から少し試してはいたんだよ。しかし大胆に一気に半分も減らすのか………」


「現在、千人も城壁の警備に必要ありません。アーク様も毎日、定期的に国境の巡回もなさってますし、北の国にスパイも送っているのでしょう?なら、大軍が動けばすぐに察知できます」


「シオン、それは向こうも同じだ。国境の警備が薄くなるとすぐにバレる」


あ、敵もスパイを送っているのですね。


「だから、屋敷からでる時は護衛を付けるよう言われたのですね?」


「そうだ。私の嫁になったと言うだけで、嫌がらせで命を狙われる。美しい君が怪我をすると思うだけで、胸がはち切れる想いだよ」


!?


アーク様は天然のタラシですわ!

胸がキュン♪と、ときめいてしまいましたよ。

ブンブンッと頭を振って目の前の問題に取り掛かりましょう。


防衛体制を見直し、その年は500人もの兵士を大規模な農地開拓を行なった。その年はそこまで多くの作物は収穫出来なかったが、それでも領民の腹を満たすだけの量は収穫できた。


防衛の兵士を交代で農業に携わらせる事で、効率良く開拓できた。国境を守る兵士が減った事で問題が起こるかと思われたが、何も起こらなかった。元々平時では人数が余っており、遊ぶ兵士がいたくらいだ。

2年目も順調と思われたが、北の国から兵が出兵したと情報が入った。


「慌てるな!事前に予兆は掴んでいた、敵兵は100人規模の中隊だ。これでは国境は落とせん!これは威力偵察に過ぎない」


「敵の思惑はなんでしょうか?」


「国境の兵を減らしたことへの対応の確認だと思う。もし、対応が遅れるのなら次は大規模で来る可能性がある」


シオンは素早く考えた。


「では、今回の対応が早く敵に損害を加えることができれば、敵も迂闊に攻めてこれませんね」


シオンの言葉にアークは真剣な顔で尋ねた。


「何を考えている?」

「実は──」


北の国と我が国の国境の城壁の間には、ちょっとした森が広がっている。城壁の前は切り開かれているが、100メートル向こうは木々が生い茂っているため、敵が隠れているか、近くまで行かなければわからない。故に、毎日森に巡回兵を送って見回りをしているのだ。


北の国から出立した敵兵は話しながら進んでいた。


「なぁ、今回は戦闘はないんだよな?」

「そう聞いている。まぁ、運悪く巡回兵と鉢合わせすれば戦闘になるかもだが。今回は国境警備の兵が少なくなったと情報が入ったから威力偵察って話だ。近くまで行って圧力をかけるだけだとよ」

「南も経済的に厳しいのか。今がチャンスかどうか見極めるための作戦なんだろう」


一般兵士は、なるほどと思い行軍した。

そして──


!?


突然弓矢が飛んで来た。

何人もの兵が犠牲になったが、よく訓練されているため軍が取り乱すことはなかった。


「盾を構えよ!どこから飛んできたか確認せよ!」


すぐに指揮官が命令を下した。

弓矢が飛んできた方に盾を向けるが、今度は反対側から矢が飛んで来た。


グワッと悲鳴が上がる。


「なぜだ?移動が早すぎる!?」


流石の司令官も動揺した。

一定の間隔で弓矢が左右『順番』に飛んでくるために段々と被害が増えていった。


「やむをえん!撤退だ!怪我人を優先しろ!」


北の兵士達は暗い森の中を撤退していった。

アークはそれを見て、兵を引き上げる事にした。


「まさかシオンの作戦がここまでハマるとはな」


今回、敵が襲われた場所は、森の中でも少し開けた場所であり、木々の隙間からでも狙いやすい場所であった。

アークは10人ほどの弓隊を左右に配置して、時間差で放ったのだ。

同時に弓を射ると部隊が複数いるとわかるが、時間を置いてから放つことで移動して放っていると錯覚させたのだ。無論、敵が突撃してきたら危なかったが、森の中で相手の姿がはっきりとわからない場合は、防備に徹すると予想したのがハマった結果である。


街に戻るとアークはシオンにお礼を言った。


「シオン、ありがとう。100人規模の戦いで被害が無いなんて快挙だよ」

「いいえ。アーク様の兵士の腕が良かったからですわ」


それからシオンはアークの手伝いとして軍の作戦にも関わるようになった。兵士たちは勝利の女神だと褒め称えたが、アークは微妙な顔をしていた。


「シオンには感謝している。ただあまり無理をしないで欲しい」

「無理などしておりませんわ。アーク様のお役に立てるのが嬉しいのです」


アークは下を向いて拳を握った。


「君は何もわかっていない・・・」

「えっ?」


シオンが尋ねる間もなくアークは去っていった。

アーク様はいったい何を恐れているのかしら?


それからしばらく経って、それは起こった。


「死ねっ!」


!?


「危ないっ!!!!」


二人で領地の視察中に、普通の農民と思っていた人物がナイフを取り出し襲ってきたのだ。

アークはシオンを庇い刺された。


「あっ、ああ………アーク様!!!!!」


アークは刺されながらも、暗殺者を切り伏せた。


「グフッ……シ…オン、無事か?」

「はい!私は無事です!」


「………そう…か。今度…は、守れ……た。よかった…」


アークの意識がなくなるとシオンはすがったが、すぐに思い直し、止血と医者の手配をしてアークを屋敷に運んだ。アークが医者の治療を受けているとき、部屋の前で神に祈った。自分にできることはこのくらいだと自分に言い聞かせて。


「奥様、少しお休みになられてください。奥様の方が倒れてしまいます」


執事の言葉にシオンは首を振った。


「私のせいでアーク様が大変な事になっているのです。私には祈ることしかできません」

「旦那様は良い奥様を娶られましたな。奥様、少し隣の部屋でお話ししたいことがありますので、ついてきてください」


シオンはここで祈りたかったが、長年仕えている執事の真剣な目に頷いた。

隣は客室で丸いテーブルに椅子があった。


「まずお座りください。今、お茶を淹れますので」


シオンは頷くとお茶が出されるまで下を向いて自分の手を握った。


「ハーブティです。少しは気持ちが落ち着きます」

「ありがとうございます」


温かいお茶をゆっくりと喉に流し込んだ。


「美味しいです」

「それはようございました」


執事は微笑むと、シオンに語った。


「実は旦那様には昔、婚約者がいらっしゃったのです」

「えっ?」


執事の話ではもう10年以上も前の話だ。

同じ領地で過ごした家臣の娘で、この領地のことをしっかりと理解している女性だった。

しかし、アークが新しい領主になるとき、北の国の暗殺者が襲ってきて当時の婚約者を殺したのだ。

アークは嘆き悲しみ、報復として北の国に攻めたが、敵はそれを予想しており、準備万端で向かえ討ったために味方に多くの犠牲を出した。


自分は婚約者の敵も取れず、仲間を守ることも出来なかったと自分を責めて、それ以降は防衛に努めて領地の発展に身を尽くしたという。守れなかった婚約者のために10年間、結婚もせずに。


「そんなことが………」


シオンが絶句していると、執事は小さな箱を出した。


「旦那様は奥様が、シオン様が領地のために献策して結果を出してくれる事に、大変感謝しておりました。しかし、その反面、北の国に目を付けられて襲われることを懸念しておりました。だから最近は二人で視察に同行するようにしたのです」


「私、全然そんなことを考えていませんでした………」


アーク様が度々見せる複雑なお顔はそういうことだったのね。

ここ最近のアークのことを考えながらシオンは自分の迂闊さを恥じた。


「それとこれは旦那様からです」

「開けても?」


執事は黙って頷くとシオンは箱を開けた。

箱の中には手首につけるブレスレットが入っていた。小さな装飾が入った綺麗なものだった。


「我が領では、恋人や夫婦の間で、同じブレスレットを着ける風習がありましてな。この二つあるものは両手首に付けるのではなく、片方を相手に送り、もう片方を自分が着けることで、戦争に行ったものが迷わず、無事に戻ってくるように願いが込められて贈られるのです」


シオンはいつの間にか涙を流していた。

止まらない涙に両手で顔を隠しながら、しばらく声を出さずに小さく泣き続けた。


「執事さん、私はアーク様のことを愛しております」

「はい、存じております」

「でもアーク様は私を──」

「いいえ、旦那様もシオン様のことを愛しておられますよ。ただ過去のことがあったので、臆病になっておられるだけです」



シオンはブレスレットを握り締め、アークの回復を願うのだった。

一晩明けて、アークは目を覚ました。まだ熱もあり重症ではあるが、峠は越えたとのことで屋敷の使用人達も喜びの声を上げた。


「こらこら、まだ絶対に安静にしなければならない状態です。部屋の前で大きな声や音は立てないように!」


まとめ役の執事に言われて、屋敷の者達は声を殺して喜び合った。

使用人からも好かれているのはアークのこれまでの人徳のおかげだろう。


「本当によかった………」


シオンも身体中の力が抜ける。


「奥様もお休み下さい。旦那様が目覚めた時、奥様が倒れられては困りますので」


「ええ、少し休ませて頂きます」


今度は素直に従った。

それから数日経って、ようやく熱も下がり面会できる様になった。


「心配をかけた」

「いいえ、助けて頂きありがとうございました」


沈黙が部屋を支配した。

お互いに言いたい事はたくさんあるのに、何から話せばいいのかわからない状態だった。

先に口を開いたのはシオンからだった。


「すみません、執事さんからアーク様の婚約者のお話をお聞きしました」

「そうか……」


また沈黙が部屋に降りた。


「シオンには怖い目に会わせてしまった。すまない」

「アーク様は悪くありません。この危険を考えなかった私が一番悪いのです。本当にごめんなさい」


二人とも謝ったことで、同時に笑い出した。


「ふふふっ」

「はははっ、いつつっ」


笑い終わった後、シオンは改めてアークに言った。


「アーク様、私はあなたが好きです。愛しています!」


!?


「でも、私は………いや、正直に言おう。私も君が、シオンが好きだ。初めて会った時から好きになった」

「えっ?」


シオンは驚いて手で口を覆った。


「一目惚れと言うやつだ。亡くなった婚約者の家からも10年間も娘を想ってくれて感謝しているが、当主様もそれそろ新しい奥方を迎えて幸せになって欲しいと言われていたんだ」


シオンは何も言えずに黙って聞いていた。


「でも、また私のせいで襲われたら?万が一のことがあったら、自分はもう立ち直れないと思った。だから何とか愛する人を危険のない場所に送りたかったんだ。あの夜、君を傷つける言葉を吐いてでも……」


シオンはアークの手を握って優しく言った。


「アーク様のお気持ちは嬉しいです。でも、私は傷付いていませんよ?」

「えっ?」


「だって、その後、この地は危険だ。魔物もいるし隣国が攻めてくるかも知れない。私には安全な王都に帰ってもらいたいって………ねぇ?アーク様。私のことを心配して言ってくれているのに、傷付くわけないじゃないですか?」


「あれ?」


自分的にかなりキツイことを言ったつもりだったんだけど???

あの夜は、顔はビシッと決めていたがシオンのスケスケのネグリジェのせいで、頭が真っ白になっており何を言っていたのか覚えていなかった。



「もう、アーク様ったら………チュッ」


シオンはアークの唇を奪った。


「責任、取ってくれますか?」

「ああ、シオンのためならいくらでも取るよ」


二人は再度、口づけを交わすのだった。



・

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・



それからアーク辺境伯の傷が癒えて、シオン達は本当の『夫婦』となった。

幸せな日々が続いていたが、幸せとは伝播するのだろうか、王都にいる父親の公爵から連絡が来た。

王太子とその王子妃が、とんでもない失態を繰り返した為に、北の離宮塔にて生涯幽閉するということだった。王子妃は何年経っても教育が終わらず、やる気もない。王太子は今までシオンにやってもらっていた公務を捌くことができず、さらに他国との交流や接待も失敗続きで、他国との関係も悪化しかけたとか。


それと同時に、北のローザン王国も政変があり、野心家だった国王を退位に追いやり、友好的な関係を進める王太子が実権を握ったそうだ。ちょうど、国境の兵士を使い、大規模な農地開墾を行なったので、多くの小麦の生産が可能になったので、北の国は鉱物資源と引き換えに食糧を輸入したいと使者を送ってきたのだ。


シオン達は警戒はしつつも、向こうの取引を承諾して少しづつ関係の改善に取り組んでいく予定だ。


「アーク様、少し困ったことになりましたわ」

「どうしたんだい?」

「実は──」



現在、国王様には子供が一人しかおりません。

しかし、王子は失態を繰り返し幽閉されたので、次の王はどうすると言う事になりました。

そこで、シオンのお父さんである。国王も責任を取って退位を表明し、王位後継者の順位の高いアクエリアス公爵が国王の座に着いたと言う事である。


「それのどこが困った事なんだい?」

「私達の子供を次の王にすると言ってきたんです」


!?


「はぁっ!?マジで?」

「ええ、正直自分の子供が国を背負う国王になるなんて可哀想で、離れて暮らすこともしたくありませんしね」


う~ん、そうだよな。

自分も奥さんと離れて単身赴任など考えてくもない。


「ちょっと待て!子供って言った?」

「はい。ちょうど授かりましたの♪」


自分の子供………


「やったぞ!私達の子供だ!!!」

「まだ気が早いですよ?」


「皆に伝えなければ!!!!」

「えっ、ちょっとアーク様!?」


アークは屋敷の中を走っていった。


「まだ先のことはわかりませんが、アーク様。私は幸せですわ」


シオンはそう呟くとアークの後を追うのだった。



【HAPPY END】



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

【あとがき】


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