最初の相談者!!
人は悩む生き物である。老若男女問わずみんなが様々な悩みを抱えている。勉強が出来ずに悩んでいる人もいれば、友達との関係で悩んでいる人もいる。恋愛で悩んでいる人もいれば、運動が苦手で悩んでいる人もいる。そして人は皆それぞれの悩みと日々格闘しながら過ごしている。悩みを解決するために頑張っている人もいれば、悩みに対して、知らないふりをして他のことに取り組んでいる人もいる。人は常に悩みをなくしたいと思っているが、それは不可能である。なぜなら、一つの悩みを解決したとしても、すぐにまた新たな悩みを作り出してしまうからである。人はこの葛藤の中で毎日生きているのである。
休みが明けてからの二日間、俺たち相談部の部室には誰も来なかった。そして三日目の放課後。
「はぁ~、今日は誰か来てくれないかな」霜月がため息をつきながら言った。
「どうだろな」俺はパソコンを操作しながら適当に答えた。
俺はすぐに相談者が来ないと思っていたので、暇な時間にパソコンで相談部のホームページを作ることにした。
「全員に知ってもらっても来ないもんなんだな!」現実の厳しさを悟ったようなことを言う霜月だった。
「まぁ、みんな自分のことで忙しいんだろ。学生はやることいっぱいあるからな。勉強とか宿題とか部活とか」
「翔は忙しくねーの?」
「俺は自分のペースでしているからな。勉強はもともと好きだったし、宿題は意味ないと思ったらしないし、部活も今までしてなかったから、結構時間はあった方だと思う」
「へぇー」
「霜月はどうなんだ?」
「俺もそんなに忙しいと思ったことはないな。なんとなく毎日を過ごしている感じ…」
「だから刺激が欲しくて部活を創ったのか?」
その質問を聞いて、霜月は一瞬黙り込み少し考えてから、答え始めた。
「いや、そういうつもりで創ったわけじゃない。ただ、俺にも何かできることがないか考えていたら思いついただけで…」
「まっ、そうだよな、霜月は…。ごめん、嫌な聞き方して」
霜月が困った様子だったので俺はすぐに謝った。
「いや、いいよ。気にしてないから」
少し気まずい雰囲気だったので、俺は話題を戻した。
「まぁ、とりあえず二週間はこのまま待ってみよう。もしこのまま誰も来なかったらGW明けに行動すればいい。いくつか案は考えているからな!」
「そうだな。って、え!? もう対策考えてんのか?」
「まぁ一応な。どうなるかわからない以上、失敗した時の対策は考えておかないと」
「え! ちなみにどんな対策なんだ?」
「そうだな……」
そんな話をしている時、部室のドアを三回ノックする音が聞こえた。俺と霜月は一瞬驚いてドアに視線を送った。不透明なガラスには人影が映っていたので、すぐに霜月が緊張した様子で声を掛けた。
「どっ、どうぞ」
「あっ! はい」という返事が聴こえ、ドアが開くと、そこには可愛い女の子が立っていた。
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次回もお楽しみに。




