金色のレアモンスター?
掲示板を見た後、俺たちはミール草原の奥の狩場で狩りをしていた。
青い棘の生えたキノコ型のモンスターであるトーンキノコは人気の狩場に比べて人気は落ちるが、ドロップするトゲがマナポーションの素材になる。
ロゼは魔法系のスキルを取得する都合、マナポーションが大量に欲しい!と言い出したので、手伝うことにした。
「蒼龍の炎!」
キノコの軸の部分が青白く燃える。トーンキノコは無音で出現し、断末魔を上げること無く消滅していく。
範囲で攻撃できる高威力の魔法のお陰で簡単に倒すことが出来る。
「あんたのスキルが強すぎて、私の出る幕があんまり無いわね」
そう言ってロゼは新しく湧いたトーンキノコに剣で攻撃する。
トゲを飛ばして攻撃してくるトーンキノコの攻撃をロゼが受けそうになると、殆どの確率で強制的に自動ガードが発動するので、俺が代わりにシールドでダメージを受け流し、蒼龍の炎で燃やすというのが狩りの流れになっていた。
「あー私も早く攻撃魔法のスキルが欲しいなあー」
ロゼは、タゲを取るだけのプレイングがお気に召さないようだ。
「レベル上げするしか無いね。地道に頑張ろう」
そう言って、トーンキノコをちまちまと狩り続けた。
◇◇
50体位トーンキノコを倒したら、キラーンという効果音が流れた。
「やっとレベル上がった! これで基本魔法スキルが一つ選べるわ」
嬉しなったのか、すぐにスキルカードをトーンキノコに向かって投げた。
「シャイン!」
トーンキノコに白い光が降り注ぐ。通常は1回で終わるはずの攻撃が、ロゼのスキルで継続的に光が降り注ぐ。何度かの光の攻撃の後、トゲを残して消滅した。
「これで私も攻撃できるようになったわ! やっとまともに遊べるわ」
気分上々になったロゼは、複数体のトーンキノコにシャインを連発した。
「シャイン!シャイン!シャイン!」
一斉にターゲットを取ったせいで、四方八方からトゲが飛んできた。
「シールド!」
俺はトゲの一部を防いだが、一方向の攻撃しか防げなかった。
「このトゲ痛いんですけど!」
逃げながら、ヒールのスキルカードを使って回復をする。走り回って、ある程度時間が経過したら、複数体のトーンキノコが消滅していた。
「何か、こういう戦い方爽快感が無くて嫌だわ。MP効率は良いけど……あんたみたいに派手にバーン!ってやりたいわ」
俺のスキルはモンスターが使っていたスキルなので、バグ見たいな物だと思うんだけどなぁ。
「そういえば、あんたがドラゴン相手に使ったスキル。あれって結局どういう効果なわけ?」
「俺も良くわかってないんだよね、スキル効果の表記を見ても詳しく書いて無くて……」
試しに使ってみたら?とロゼが提案してきたので、試しにトーンキノコ相手に使用してみた。
左手をトーンキノコの傘の部分に当てて、スキルカードを投げる。
「リバースラーニング!」
一瞬で満タンだったMPが急激に無くなる。しかし、何も起こらなかった。
「こんな感じで、よくわからないんだよね」
「うーん……謎なスキルね」
トーンキノコは、こちらが攻撃をするまで、襲ってこない大人しいモンスターなのだが、リバースラーニングを使っても交戦状態にならない。タゲ取りで使える訳でも無いらしい。
リバースラーニングが効く敵と効かない敵がいるのかも知れない。
「とりあえず、もう少しトゲを集めたら一旦帰りましょうか」
◇◇
あれから数十体のトーンキノコを狩っていると、突然に金色の棘を持ったトーンキノコが出現した。
「何かレアっぽいモンスターっぽくない?」
ロゼはスキルカードを投げて、シャインを唱えた。しかし、全くHPが減る様子はない。
金色のトーンキノコの上部に赤いマークが灯り、交戦状態になる。
大きくキノコの傘の部分をこちらに向けて、大量の棘を一斉に発射してくる。
自動ガードが発動するのと同時にシールドのスキルカードを投げる。
「シールド!」
ザコ敵の攻撃は無傷で受け流せるが、見た目に反した強攻撃な様で、一瞬にして俺のHPが溶ける。受け流しきれ無かったせいで、棘がロゼにクリーンヒットした。
「嘘でしょ!?」
驚いた時には既にロゼのHPは0になって、ロゼは死んでしまった。
「……蘇生魔法は無いし、リスポーンするわ」
悲しい声でロゼのキャラクターは消えた。
ロゼが消えたせいか、金色のトーンキノコは非交戦状態に戻った。
俺は、ふと試してみたくなったので、金色のトーンキノコに近づいてスキルカードを投げた。
「リバースラーニング!」
すると、キノコのモデリングがグチャグチャになり、音も立てずに消滅した。
このスキルは、どうやら序盤で出てきたら即死するようなモンスター相手にだけ、効果があるようだ。
「棘もいい感じに集まっったし、アルツベリオル城まで戻るか」
アルツベリオル城に戻る際に、謎の文字化け文字の通知文にプレゼントボックスがついていた。
──
送信者名: 繧ォ繧ェ繧ケ
繧エ繝シ繝ォ繝?Φ繝医?繝ウ繧ュ繝弱さ繧帝幕謾セ縺励◆蝣ア驟ャ縺ァ縺吶?
──
プレゼントボックスを開けると、さっきのトーンキノコの傘をモチーフにした金色の棘付きの盾【ゴールドトーンシールド】と、パッシブスキル【取引額上昇】が入っていた。
「この盾めっちゃ防御が上昇する!」
どう考えてもゲームの終盤に手に入るような防具を手に入れた。
【取引額上昇】
NPCへの売却価格が全て30%上昇する
ドラゴンの時と比べてパッとしないスキルだったが、無いよりはマシだろう。
生産型のスキルツリーは興味が無かったので、あまり見ていなかったが、せっかくレベルが上がったので、余っているポイントを使って取引関連のスキルを取ってみた。
──
【マーシュ】
種族 ヒューマノイド
LV 5
HP 260
MP 80
ATK 14
MATK 22
DEF 24+250
MDEF 23
AGI 7
LUK 8
装備品
──
旅立ちの剣+0
ゴールドトーンシールド+50
所有スキル
───
パッシブ【マナ自動回復++】【自動ガード性能++】【知力増加】【スロウ耐性】【取引額上昇】
アクティブ【リバースラーニング】【蒼龍の炎】【シールド】【トレード】【露店設置】




