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バグモンスターのチートスキルで、ログアウト不可のVRMMOを攻略するようです。  作者: さめちゃん。
一章 ~期限付きクエスト~
10/13

異世界の起床

日常回です。次からお話が進みます。

7/14 AM9:00


ぐぅ~と腹の虫を鳴らしながら目を覚ました。

「……最悪な目覚めだな」

絨毯のお陰で、ギリギリ寝られたが、明らかに寝不足だ。

おもむろにステータス画面を開いて、オプションタブを開く。

「やっぱり、ログアウトは出来ないか」

うーんと背伸びをする。窓からは陽の光が差し込んでいた。

俺は洗濯した服を着てから、ベッドの方へ向かう。

「ぐー……ぐー……」

ロゼは涎を垂らしながら、爆睡していた。掛け布団からはみ出して、下着の一部分が既にはだけかけていた。

色白い素肌が、艶やかさを出していた。

まぁ、口の悪さと髪の毛がボサボサで既にマイナス何だがな。


「おい起きろ!朝だぞ!飯食うぞ」

俺はロゼを揺さぶる。

「うーん……ご飯……」

ロゼも俺と同じ様にぐ~と腹の虫を鳴らした。

ハッっとしたロゼは、すぐに掛け布団に包まった。

「あああ、あんまりジロジロ見ないでよ!」

「あーゴメンな。こうでもしないと起き無さそうだったから」


ロゼは絶対にこっちみんな!と怒りながら、風呂場の方へと向かっていった。


◇◇


かれこれ1時間位経っただろうか、風呂場から出てきた彼女は昨日ダンジョンで出会った姿に戻っていた。

「待たせてごめんなさい。さっさとご飯にしましょ!」

少しニコニコした表情の彼女に手を引っ張られて、宿屋から出た。


【アルツベリオル城 商業地区】

あいも変わらず色々な人種が行き交う場所だ。

露天には色々なアイテム、武具、スキルカード、素材、食べ物が販売されていた。

既にNPC以外のプレイヤーが露店を開いていた。

俺達は、近くにあったカフェ『ロン・ムー』に入ってご飯にすることとした。


店内に入ると、可愛らしい小さな女の子がウェイトレスをしていた。

「いらっしゃいませ~2名様ご案内します~」

小さな二人がけのテーブルに案内されてメニューを渡された。

「注文が決まったら声をかけてくださいね」

そう言うと少女は厨房の方へと姿を消した。


メニューを眺めると色々なものがあった。

・ゴブリンドソーズベリー

・ラセットの揚げ物

・ミーゴレン

・パラディーゾ

日本で言うところのハンバーグやポテトの揚げ物、ケーキ等見ているだけでお腹が好きそうなラインナップだ。

「すいませーん」

俺は厨房に向けて呼びかけると、奥から少女がとたとたと歩いてきた。

「ゴブリンドソーズベリー、大盛りで1つ」

「あー私も同じのと、後パラディーゾもお願いします」

「は~い承りました! すぐにお作りしますね」

少女は再び厨房の方へと向かった。


◇◇


料理が出てくる間、俺とロゼは気がかりな事があったので、それを確認していた。

まず、キースとひまわりの事だ。


喋った内容はチャット欄に自動的に文字として送られるのだが、whisperチャットの履歴を見ても、彼らから返事は来ていなかった。

俺はキースに『大丈夫か?どこに居るんだ?届いてたら連絡を返してくれ』と送っておいた。

それから、ダンジョン内で勝手に進行したり完了したクエストの件だ。

αテストの時には無かった、小さなアイコンを開くと、クエストの画面を開くことが出来た。

しかし、クエストを1個も受注していない為、勿論そのウィンドウには何も表示されていなかった。


◇◇


「ふー食った食った」

「ご飯が食べれるってこんなにも幸せなのね……」

たらふくご飯を食べて、満足した俺達は目的もなく商業地区を散策していた。

武具やアイテムを眺めているが、あいにく食事で二人合わせて60ルピーも使ってしまった為、手持ちのお金は殆ど無かった。

スキルカードだけは買い足しましょとロゼは言って、残りの財産で買えるだけの魔法のスキルカードを購入した。

「どうせログアウト出来ないわけですし、お金稼ぎする?」

ロゼの提案を受けて、俺達はアルツベリオル城から離れようとした時だった。

昨日俺たちに話しかけてきた、革の鎧を着たヒューマノイドに声をかけられた。

「おい、大変なことになってるぞ!一旦お前らも大広場地区に行って一度見たほうがいいぞ」

血の気が引いている様な顔をした男を見て、異変を察知した俺たちは、急いで大広場地区へと移動した。


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