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転生したけどTSでオークで辛し  作者: 四季名 一
第一章 オークは辛いよ
3/6

第2話 メスのオークを怒らせる

 オークのメスっていうのは数が少ない。


 オークのメスがどれくらい少ないかというと、一つの群れに一匹程度しかいないのが普通なくらいである。

 それを踏まえて今この洞窟にいる群れにはオークのメスが俺を含めて三匹いるといえばいかにこの群れが大きな群れであるかわかるだろう。これだけ大きな群れはそんなにないはずだ。


 それからオークのメスは一対一でならオスに余裕で勝てるほどには強い。…まあ、自然界においての当然の帰結として基本的にどの生物もオスよりメスのほうが強いのが常だが。

 オークのメスは基本的に単純にオスを強化したようなものだと考えてくれればいい。

 ゲームとかでいうならオークジェネラルとかオークキングだとかそんな感じなのがオークのメスだ。


 オークのメスは一般的な生物と比べて子を産む周期が圧倒的に短い。しかもオークがほかの種族を孕ませた時と違って一度に大量の子を産む。

 それゆえに群れにオークのメスが一匹いるだけでオークどもの脅威度はかなり大きくなるのだ。


 そして以上のことから当然の帰結(?)として言えるのが、オークのメスはオークの群れの中では常に逆ハー状態であるということだ。オークのオスどもの人気の的である。ウハウハはしないがモテモテだ。

 ついでに言えば冒険者からは要討伐対象に指定されていると同時にいてほしくない魔物ランキング上位の魔物らしい。そのランキングでは弱めのドラゴンよりも上位になるらしいので、冒険者たちにどれほど嫌われているかはわかるだろう。



 オークのメスだと逆ハー状態だと言ったが、それゆえに大体のことは言えばオークのオスどもが何でもしてくれるようである。

 俺はごめんだが、他のオークのメスはお気に入りのオーク―何が基準かは知らないがおそらくイケメンのオーク―を数人、常に侍らせていたりする。マッサージ的なのをしてもらったり、食事を持ってこさせたり、やらせていることはいろいろだ。

 俺は交尾の相手になるのを避けるように他のオークのメスに譲ったりいろいろしてきて何とか処女(?)を保ってきているが、全く相手をしていない俺の言うことでも聞く。

 現に現在捕まっている三人の装備を俺に献上させた。

 まあ、どうせオークどもは人間の武器なんて使わないのでいらないものだからあっさり持ってきたのかもしれないが。



 持ってこさせた装備は適当な袋に入れて三人を観察している俺のそばまで持ってきている。

 もし三人を説得して街に入れる約束を取り付けれたらそのまますぐにここから逃走するつもりなので他にも使えそうなものを入れてきている。

 使えそうなものといっても宝石っぽいもの―一部は魔石的な感じのだと思われる―と自作した毛皮の服もどきぐらいしか入っていない。

 オークはオスメス関係なく基本的に常に裸で、誰も服なんか持ってないので服を用意するのは大変だった。だからほぼ毛皮をくっつけて穴をあけたような代物だとしても俺には大変貴重な服である。



 オークのオスどもの相手を避けている俺だがそろそろ限界も近い。

 少し前までなら需要と供給的に俺が相手しなくても余裕だったが、ここのところオークどもの数が増えすぎていてそろそろ避けるのも難しくなってきている。

 このままではオークのオスどもから薄い本のようなことをされるのを待つばかりになる。絵面的にも誰得な話である。そんなの絶対ごめんだ。

 ここはぜひともあの三人を説得して助けて街の中で暮らせるようにしてもらわねばならい。



 さて俺の今後のかかった三人はというと、いまだ起きる気配がない。

 もうそろそろ三人が運ばれてきて半日ほど経とうとしているがよほど打ちどころでも悪かったのかピクリともしない。

 これではどうしようもない。

 起きてからの反応で人となりも離れて観察したかったのだが起きなきゃわからない。

 仕方がないので遠くから水の魔法でも軽くぶつけて起こすことにした。



 少し前に三人のうちの一人が魔術師だと予想したことからわかるだろうがこの世界には魔術というものが存在している。


 実際、魔術がどれほどまでのことをできるのかは俺も詳しく知らないが、とりあえずオークの間では大体のことができるものだと思われている。


 そう、言い忘れていたがオークは普通に魔法を使う。別にオークマジシャンだとかオークメイジだのがいるわけではなく、オスメスも関係もなく全員が普通に使える。


 他の種族がどうなのかは知らないがオークは普段からよく自分たちの言語以外もしゃべっており、魔術言語と(おぼ)しきものも普通に理解している。奴ら何気に頭がいい。


 そんなわけで様々な言語が飛び交う中で過ごしてきた俺もいくつかの言語と魔術言語を操ることができる。この世界でマルチリンガルになれたが全然うれしくない。

 魔術言語がわかれば後は大体頑張っていれば魔術が発動できるようになる。ただし詠唱のようなものは特にないが、魔力を練るようなことをしないといけないのでラノベやマンガのようにとっさに使えるほど便利なものではない。


 何はともあれ魔術言語で「水よ飛べ」と言って魔力をちょっと練って顔に向かってえいっと放り投げれば、


「うわっぷ!」と巨乳さん


 さらに二回続けてえいっと、


「んがっ」と絶壁さん

「うぶっ」と普通さん


 と、このように三人とも無事起こせたようである。

 もちろん『巨乳さん』、『絶壁さん』、『普通さん』とはそれぞれ胸の大きさが大、小、中な人の仮の呼び方だ。名前がわかるまではこの呼び方でいこうと思う。

 …あとの二人にはどうも鼻の方に水が入ってしまったようだが気にしたら負けだ。別にけがをしたわけではないのだからセーフなはずだ。


「何するんですか!!丁寧に起こしなさいよ!!」

「そうよ!この豚野郎!!」

「………」


 …どうやら非常にお怒りのようだ。

 水をかけておこされたのがお嫌だったらしい。

 巨乳さんと絶壁さんがわめいている。

 絶壁さんの方は鼻に入ったからともかく巨乳さんは顔にかかっただけなのに…。


 しかしひとまず知っている言語でよかった。マルチリンガルだって言っても最悪知らない言語の可能性もあったがとりあえず意思の疎通は計れそうである。


 しかし文句言っている二人は状況がわかっていないようだ。

 目の前にオークがいて、丸腰でオークの巣らしき場所にいるというのに騒ぐとかバカじゃないだろうか。いや、そうに違いない。

 せっかく言葉が通じそうなのだが残念ながら二人とも話ができそうにはない。

 ここは唯一まともな反応をしている普通さんに話しかけて交渉するしかなさそうだ。


「あー、そこのお嬢さん?」


 話しかけると普通さんはビクッと反応して、さり気に二人を差し出すようにして二人の後ろに隠れた。

 二人はそれには気づかずに相変わらず文句を言い続けている。気づかないのもアレだがよく文句をここまで言い続けられるものだと感心させられる。いつまで続くのか。


 …文句を言い続けてると思ったらこっちを無視してなんだか二人でケンカし始めたぞ、おい。


 …よし、二人は放置だ。オークの目の前でケンカしだす奴らは空気として扱うほかないだろう。真正のバカだったようだ。救いようがない。

 俺はもはやはっきりと二人を差し出そうとするそぶりをする普通さんにむかってこっちに来いとしつこく身振りで呼び掛けて何とか近くまで来させた。もちろんとっさに何か来ても避けられそうな距離は保っている。俺は決して油断しないおとk…女なのだ。


「まずは言っておく。こちらにお前らをどうこうしようという意思はな「信じられません。」…い。」


 …食い気味に否定してきた。


「まあ、話を聞い「あちらの方が肉付きはいいですしあちらの二人が処女なのは保証しますよ?」…て…。」


 …あちらの二人とは仲が悪いのだろうか?

 ここまで仲間を平気で売るなんてやっぱり人選を間違えたのだろうか。

 しかし幸いにも「オークは発見後即デストロイ」な感じではなさそうなので何とか交渉に持ち込まねば。次いつ話すことのできる相手が来るかわからないのだ。


「三人とも逃がしてや「大丈夫です私が取り押さえるのをてつ……今、なんと?」…るから…。」


 …うん。やっと話聞いてくれそうだけどちょっと不安が大きくなったよ、俺。

 こいつ今なんて言おうとしたんだ?勘違いじゃなければ「取り押さえるのを手伝う」って言おうとしてなかったか?

 まあ、俺としては話ができれば結果オーライなので聞かなかったことにしよう。うん、これは現実逃避なんかじゃない。ゲンジツトウヒナンカジャナイ。今度のは大事なことだから二回言った。


「ちょっとホントなんでしょうね、話を詳しく聞きたいのですが、ねえ聞いてます?」


 急に態度をコロッと変えやがって。

 まあ、いいだろう。どうやら勘違いがありそうなので話を始める前にとりあえずそれから訂正しておこう。


「とりあえず話を始める前に一つだけ言わせてくれ。私はオークだが『メス』だ。『オス』ではないのでお前たちにいわゆるそういうことをすることはない。」


「へ?」


 何やら普通さんの目が点になっている。

 どうやら本当に気づいていなかったようだ。

 まあ、下半身の一部を見ればすぐにわかるがわざわざそこを確認する奴は少ないだろう。変態さんなら真っ先に見るかもしれないが。もっともオークのを見たがる変態さんとかいたとしてもちょっと高度すぎて非常に理解に苦しむことだろう。


 それにしてもなんだかちょっとスカッとした。

 あれだけ俺を不安にさせてくれた普通さんの驚き顔が見られて気分がいい。

 俺がオスではなくメスだとわかれば『そういうこと』の対象じゃないのはひとまずわかってくれるだろう。



 さて、ここからが本番である。


 さあ、俺の今後のかかった交渉の始まりだ!


冬野雪よ。

大体こんな感じの気まぐれで更新するわ。

ちなみに1話上げた3日後…だったかしら?そのくらいには書き終わっていたわ。

桜がうるさいから更新したけどやっぱり予定は気分だから期待しないこと。

それから言い忘れてたけどTwitterやってるわ。

探すなら四季名一か @shikina_itsu よ。

フォローはしたければすればいいと思うわ。フォロバは気分よ。つぶやきも気分よ。


さてここで適当に四季名一設定(番外編)語るわ。

大体方向性としては桜が善、海が正、椛が負、私が悪、よ。

方向性なだけだからそんなに私がそんなに悪っぽく見えないかもしれないけど規約とか引っかかるのは避けたいからこんな感じなだけよ。

中の人?それなら大体4人をミックスしたような性格よ。まあ、桜と私の面がちょっと強いかもしれないけど。自分でイカレてるってのは認めてるそうよ?


それから今回の話タイの意味は「大変なことになるとわかっていること。あるいはそれをすること。」ってこと。

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