第七十一話 メイカーの冒険者ギルド
コル爺の開発室に行った日から数日がたった。今日は、久々に依頼を受けようという話しになり、俺達は冒険者ギルドに向かっていた。
「まだ、サーラの頼んだ魔道具は出来てないのか?」
「みたいだよ、コル爺は魔導砲の開発が軌道に乗ってきたから、そっちにかかりっきりだよ」
サーラは俺の問いにそう答えた。サーラはシークレットのメンバーではない為、自由にしててくれと言ったが、暇だから俺達と一緒に依頼を受けるらしい。
暫く歩くとギルドに到着した。
俺達がギルドに入ると、カウンターに並んでいる冒険者や受ける依頼を選んでいる冒険者のほとんどの奴らが俺達を見てきた。いや、俺達と言うよりも、リオンとサーラを見ているようだ。
「あれって狂戦士リオンだよな?」
「ああ、しかもその隣にいるのは、魔法蒐集家サーラだぞ、なんでSランクが2人もいるんだ」
「おい、しかも一緒にいる、黒髪の男と赤毛の女は、こないだの武闘大会の格闘の部と魔法の部の優勝者だぞ」
「なんだよそのメンバー、て言うことは一緒にいる女2人もすげー奴なのか?」
俺達の方を見て、何やらコソコソ話しているがまあ問題無いだろう。俺達は依頼が張り出されているボードに向かった。
「さて、どの依頼にするかな」
「私は討伐系の依頼がいいね、最近はあんまり戦えて無いからね」
俺の呟きにリオンがそう答えた。
「じゃあ、これなんかどうかしら?」
リアナが1つの依頼を指差した。
「なになに、北東にある森の魔物討伐、魔物が増えすぎてしまっている為、早急に数を減らしてもらいたい、報酬は倒した魔物の数により上乗せされる、Aランク依頼。なるほど、私はこれでいいよ?」
「我もいいぞ」
「私も大丈夫です、でもやっぱりここでも魔物が増えてるんですかね?」
サーラが依頼を読み上げて、レーナがそう言った。
「そうみたいだな、じゃあこの依頼でいいか?」
他の者もこの依頼でいいようなので、依頼書を持って俺達は受付に向かった。
「この依頼を受けたい」
俺が依頼書を渡した受付嬢はサーラとリオンを見て、緊張しているようだ。
「えっと、北東の森の魔物討伐ですね、それでは全員のギルドカードをお貸し下さい」
俺達はギルドカードを受付嬢に渡した。
「この依頼はシークレットの皆さんとサーラさんが受けると言うことで大丈夫でしょうか?」
受付嬢はギルドカードを確認しながらそう言った。
「ああ、大丈夫だ」
「分かりました、それでは手続きをしますね」
受付嬢はそう言った。
「これで依頼の受理が完了しました。こちらギルドカードです、それではお気をつけて」
受付嬢はギルドカードを返しながらそう言った。
「ああ、ありがとな」
俺達はギルドを後にした。
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<山奥の洞窟前>
「よし、それじゃあ今からオフィーリア・フェルモンドを誘拐しに行くぞ、だがオフィーリアはウィザードだから反撃をしてくるだろう、だからしっかり注意しろよ」
そこでは、こないだエイブに報告をしていた男が、武装をした20人以上の集団に向かってはなしている
「行くぞ」
集団は、話していた男を先頭に山を下り始めた。
「クソ、誘拐とかめんどくせえな、なあアベル、エイブは来ねえのか?」
「ああ、いつも通り、面倒くさい依頼は俺らに丸投げだ」
先ほど、指揮をとっていた男、アベルがそう言った。その話し方から、エイブの事を嫌っているようだ。
「エイブは嫌な奴だが、強さは本物だからな」
「下手に逆らうと、あいつ仲間でも躊躇なく殺してくるからな」
男達はどんどんと下山して行った。




