第百六十三話 会議1
それから会議の日まではあっという間に過ぎた。いよいよこれから会議が始まる。会議の開かれる会場はかなり大きな建物だった。昨日下見に来たがフレアが龍の姿になっても問題はなさそうだ。しかしそれだけ広い空間の中に豪華な机と椅子が置いてあるのは凄く違和感があったが。
俺達は今、呼び出しがあるまで別の部屋で待機していた。
「上手くいくといいんだが」
出された飲み物を飲みながら会議の事を考えているとリオンがそう呟いた。
「そうだな、魔族には何としても勝たなきゃならないからな」
「そう考え込むな、我に任せておけ」
考え込みそうになる俺達にフレアが胸を張りながらそう言った。
「ああ、頼りにしてるぞ」
フレアは自信満々に頷いた。
コンッコンッ
すると、扉をノックする音が聞こえた。来たみたいだな。
「はい、どうぞ」
「失礼します。国王様からのお呼び出しです」
扉を開けて入って来た騎士は俺達にそう言った。
「ああ、分かった」
俺達は部屋を出て騎士の後に付いて行った。
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<会議会場>
その部屋には1つの7角形の机と、その机の辺の所に1つの椅子が来るように6つの椅子が用意されていた。余った1辺は他の所よりも長くなっており、机は半円の様な感じになっている。
その内の1つには王国の国王エスモンド・キャベンディッシュが座っていて、その後ろには1人の騎士が立っている。
コンッコンッ
「開いているぞ」
ノックにエスモンドがそう答えた。
「失礼するぜ」
「失礼します」
そう言って入って来たのは、2人のエルフだった。エルフの里の長のレティス、そしてSランク冒険者のサーラだ。
「まだ他の奴らはいないみたいだな」
「ああ、お前達が最初だ」
レティスがエスモンドの対面の位置の椅子に座り、サーラはレティスの後ろに立っている。
「だがもう少しすれば来るだろう」
「さて、他の奴らがあの話しを聞いてどんな反応をするかな」
レティスはパイプをふかしながらそう言った。この大陸では他国の国の王同士は対等な関係という事になっているので、話し方も敬ったものではなく自分の話しやすいように話している。
コンッコンッ
「開いてるぞ〜」
次のノックに答えたのはエスモンドではなく、レティスが答えた。
「失礼します」
扉のところで1度頭を下げて入って来たのは、帝国の女王のカルメーラ・アディンセルトとSランク冒険者のジーグルトだった。
「おっ!あんたが帝国の新しい女王か?」
「はい、カルメーラ・アディンセルトと申します、そしてこちらは今は私の護衛などをして貰っているジーグルトです」
机のところまで来たカルメーラはそう言って綺麗なお辞儀をする。ジーグルトは1度サーラの方に視線を向けたが、お互いに喋らずに待機している。
「私はエルフの里の長のレティスだよろしくな、そんで後ろのがサーラだ」
サーラは頭を下げて礼をした。
「私は王国の国王のエスモンド・キャベンディッシだ、こうして会うのは初めてだな、それと私達は対等な関係だ、そこまで固い話し方ではなくてもいいぞ」
「いえ、これが一番話しやすいので。それとこうしてお会いできて光栄です」
ジーグルトはカルメーラの座った椅子の後ろに立っている。
「他の方はまだみたいですね」
「ああ、皆が揃ってから会議については説明するので、暫くは待っていてくれ」
それにカルメーラは頷いた。




