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異世界で収納魔法しか使えないけど頑張る‼︎  作者: トキ
第一章 収納魔法
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第八話 冒険者ギルド

 

 

  俺とリアナは街の入り口まで到着して街に入る順番待ちの列で待っていた。入り口には同じ見た目の鎧を着た兵士らしき人が数人で通行のチェックをしていた。やっと俺達の番になり、恐らく俺達と同じくらいの年齢であろう門番が声を掛けてきた。



  「身分証か通行証の提示をお願いします。無いなら1人につき通行料の銀貨10枚が必要になります。」


  「あっ」



  後ろでリアナの声が聞こえたが、どうやら自分が通行証も金も持っていないことを忘れていたらしい。でも大丈夫だ神から貰った荷物の中に金も入ってたからな。


  「無いから、これで2人分頼む」


  俺はポケットに手を入れてポケットから出すふりをしながら収納から金貨を1枚出して門番に渡した。



  「はい、お釣りの銀貨80枚と通行許可証になります。これは5日間で使えなくなるのでその後まだ街に滞在するならまた1人につき銀貨10枚が必要になるのでギルドで登録する事をお勧めします。ギルドカードが身分証になるので登録料はかかりますがその方が安くすみますから」



  「ああ、親切にありがとう。ついでに冒険者ギルドの場所を教えてくれないか?」


  「この通りをまっすぐ行けば右側には剣と盾の絵が書いてある看板があるのでそこがギルドです」


  「分かった、ありがとな」


 

  俺達は礼を言って街の中に入った。








  「ごめんなさい、私の分まで払って貰っちゃって後でちゃんと返すわね」


 

  リアナがそんな事を言ってきたが俺も貰った金だし別にいいんだけどな。


  「別にいいよ、これから一緒に冒険者になるんだしそれに俺がちゃんと戦えるようになるまでリアナの方が負担が多いと思うからさ、そっちで返してくれたらいいよ」


  「ありがとう、じゃあ冒険者の方でこの借りはしっかり返すわね。まだ命を救って貰った借りも返せてないしね」

 

  リアナは笑顔でそんな事を言ってきた。



  「ああ期待してるよ。それとどうする?先に飯にするか?それともギルドに行って登録だけ済ませちゃうか?」


  「う〜ん、私はどっちでもいいけど蓮が決めちゃって」


  「じゃあ先に登録だけ済ませちゃうか」


  「分かったわ」



 


  ギルドは門からそんなに遠くなかったようですぐに辿りついた。



  「ここがそうみたいだな、ちゃっちゃと登録して飯にしよう」


 



  ギルドの中は、市役所のようなつくりだった。扉の正面の先にカウンターがあり受付嬢が座っている、複数の受付が区切られて作られていて効率よく仕事をこなすことができそうだ。両サイドにはボードがあり沢山の紙が貼ってある事から恐らく依頼書が貼りだされているのだろう。よく小説とかだと酒場があったりするけどここにはないらしいな。


  俺達は空いている受付のところに行って声をかけた。



  「ギルドの登録がしたいんだが」


  「はい、ギルドの登録ですね。登録には銀貨5枚の登録料が掛かりますがよろしいですか?」

 

  その受付嬢は笑顔で答えてくれた、20歳ぐらいの優しそうなお姉さんだ。


  「ああ、2人分の銀貨10枚だ」


  俺はそう言って銀貨を渡した。


  「はい、確かにそれでは名前と年齢をお願いします。ギルドカードを作成しますので」


  「俺はレン、年齢は17歳だ」


  「私はリアナ、私も同じで17歳よ」


  「はい、レンさんとリアナさんですね」


  受付嬢はそう確認しながら手許のカードに書き込んでいる。


  「こちらのカードに少し血をつけて貰っていいでしょうか?登録に必要なのでこちらの針をお使い下さい」


  「血?それをするとどうなるんだ?」


  「はい、このカードは魔道具でして既に2人の名前と年齢が記入してあるので血をつけて貰うことによって他の者には使えないようになります」



 

  俺達は受付嬢の説明を聞きながら指に針で穴を開けてカードに血をつけた。するとカードの表面が少し光ったしかしその光はすぐに消えて元の普通のカードになった。



  「血の登録が終わったのならそのカードを貸して下さい、登録を終わらせますので」



  俺とリアナのカードを受け取った受付嬢は席を立ち後ろにあった大きめの水晶のところまで行きそのカードをかざすとカードと水晶が光りすぐに受付嬢は戻ってきた。

 

  「はいこれでお2人の登録は完了いたしました」



  「さっきのは何をしたんだ?」


  「あれは登録ですね、冒険者ギルドに所属する者全員の情報を管理している魔道具です。あの水晶は各ギルドにあり、あれに登録すれば他のギルドでも登録した事が分かる様になるのです。この机の上にある小さい水晶もあれと繋がっていて、この小さい水晶の方ではギルドカードの書き換えが出来ます」





  受付嬢は俺の質問にスラスラとこたえていく。



  「ギルドカードの書き換えって言うのは?」



  リアナも気になったのか受付嬢に質問している。



  「依頼を達成や失敗した場合それをギルドカードに書き込むんです。それでランクアップする資格があるのかなどを判断します」

 


  受付嬢はそのまま次の説明を始めた。





  「それでは冒険者について説明させて貰いますね。冒険者はそちらにあるボードから自分のランクにあった依頼を選んで受付に持ってきて頂ければ受注の手続きをします。その依頼を成功させるとギルドカードに記入されランクアップに近づきます。ただし失敗した場合は違約金を支払って貰うことになるので注意して下さい。冒険者にはランクがあり1番下はFから始まり1番上がSSSランクになります。レンさんとリアナさんは今はFランクですね、ですがEランクへのランクアップはFランクの依頼を何個かこなせばすぐに出来るので依頼を受けるなら今日中にでもEランクにはなれると思いますよ。依頼にもランクが決められているので自分のランクの1つ上までの依頼なら受ける事ができます」



  「分かった、今は登録をしに来ただけだから依頼は明日から受けるよ、今日この街についたばっかだしね」

 

 

  「どのランクにどの様な依頼があるかはボードの横にある本に載っているので参考にしてください。あの本には他にもランクアップについてなど冒険者の事が載っているので是非ご覧になって下さい。ですがギルドからの持ち出しは出来ないので注意して下さいね。長くなってしまいましたがこちらがお2人のギルドカードです、これから冒険者として頑張って下さい」



  受付嬢はそう言ってカードを差し出して来た。


 

  「ああ、ありがとう」


  「ありがとうね」



  俺とリアナは礼を言ってギルドカードを受け取った。



 

  「ギルドマスターはいるか‼︎緊急事態だ‼︎」


 

  声のした方を振り返ると鎧を着た男が叫んでいた。門番が着ていた鎧と同じ鎧を着てるからこの街の兵士だろう。





  なんだかまた面倒な事が起こりそうだなと俺はため息をつきながら受付に向かっている兵士を眺めていた。


 


 

 


 


 

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